【読書会】諸井誠:交響曲名曲名盤100(昭和54年 音友ブックス)を読む〜当時の名曲・名盤は今?【ヒストリカル解説 Vol.129】話:徳岡直樹 Naoki Tokuoka
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- เผยแพร่เมื่อ 18 เม.ย. 2024
- 小学校四年生からクラシック音楽のレコードを聴き(買い)初め、読み始めた「レコード芸術」誌。そして貪欲にクラシック音楽の情報を探し始めたときに出会った作曲家:諸井誠(1930〜2013)の著作『交響曲名曲名盤100』(音友ブックス)。ここで取り上げられている有名交響曲と、その代表的レコードを「今」見直し、自分が聞いてきたレコード、そしてこの本が執筆された時点での「最新録音」だったレコードがその後どのような評価を得たのか… などなど追求【話:徳岡直樹】
《徳岡直樹 Naoki Tokuoka》 台湾在住20年の日本人指揮者・作曲家・文筆とニコ生で音楽解説をしています。ネーメ・ヤルヴィ、パーヴォ・ヤルヴィ父子に師事。台南市名誉市民として、現在5つのオーケストラを主に指揮しています。このチャンネルでは「音楽演奏・作曲作品紹介・カミさんのバイオリン演奏・音楽解説/談義」と、自分のすべてのファクターをATM『(A)明るく(T)楽しく(M)マニアックに』紹介しています。特にヒストリカル演奏解説に重点置いてます。作品集CDが昨年リリース、HMV・タワー・アリアCDなどの大手ショップで販売されています。
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交響曲名盤100は当時も現在までも音楽好きに少なくない影響を与えた本。ガイドブックを超えて知的で面白い読み物だった。
昭和40年生まれのわたくしにとっても大変重要な、バイブルのような書籍です。
徳岡先生が動画内で仰った通り、執筆当時の時代背景を反映していて、今見返してみても面白く感じられます。シューマンの4つの交響曲を四季に準えたり、ブルックナーの交響曲を「3大」「3中」「3小」に分けて何故か6番を“ロクデナシ”にしたりと、工夫もされていましたね。
ブルックナーの第4は当書においてワルターを挙げていらっしゃいますが、後年の著書では「ワルターのスタイルでワルターを上回る名演が現れた」との理由で、推薦盤をベームに鞍替えされたりもしています。
ただベートーヴェンとドヴォルザークの第9交響曲を野球に例えて対決させたのは解せません。当時クーベリックやカラヤン等、両曲で素晴らしい音源を残していた指揮者の演奏が、どちらかの曲にしか推薦されないというのはあり得ませんから。
この15年後には小石忠男さんがCD名曲名盤100を発刊しましたね。ベートーヴェンの8番、9番はワインガルトナー、4番はクライバーがトップに記載されております。
この読書会はいいなあ。私は大学生になってから、イージーリスニングからクラシックに昭和51年から入った記憶があります。少々鬱な気分がクラシックによって心が満たされて夢中になった事を思わせる思い出です。
ヨッフム、ブラームスはCD全集で買ったなあ。
諸井誠さんは、おそらく身内だから遠慮したんだと思いますが、お父さんの諸井三郎の交響曲第2番(1938)は100選の中に入ってもおかしくないくらいの傑作だと思います。
発売当時から何度も読み返したこの諸井誠さんの著作、とてもなつかしいです。今回は取り上げられておられませんが、マーラー交響曲第1番(巨人)で、小澤征爾指揮ボストン交響楽団の1977年グラモフォン録音(LPで花の章は収録なし)を場外ホームラン的な名演と評価された記述にとても共感した記憶があります。
懐かしい!
多分、まだ拙宅にもあるはず。
ストコフスキーの「再評価」にはかなり影響を受けています。
この本や、吉田秀和氏の「世界の指揮者」やらには随分感化された記憶も。。。
第九と新世界は、野球のチーム・打順に寄せて書いてましたね。先生は野球は苦手でいらっしゃいましたか。。。
70年代のグラモフォンLPのジャケットデザイン、本当に魅力ありますよね。デザインだけで欲しくなったものです。
カラヤンの3回目のべト全のジャケット、はじめてレコ芸で見たとき、本当に文字が立体的に張り付けてあると思っていた子供の私(笑)
諸井さんとかがいる頃はレコ芸の名盤投票も面白かったですね
その後は浅里歌崎の一派が一致して投票したのが1位みたいな八百長になって愛想を尽かされてしまいました
現物を手元に視聴致しました。懐古趣味と言われるかもしれませんが、40年経過してこの頃の音源に回帰している昨今です。クーベリック全集は当初英雄しか分売されなかったので印象が薄いのが残念。全曲ちゃんと聴きます。
十数年前に古本屋で購入し、今でも本棚にある一冊です。類書で取り上げられる事が少ない楽曲(ブルックナーの6番、シベリウスの3番、ショスタコーヴィチの14番など)がチョイスされていて重宝しました。
新しい企画ですね。楽しく聞きました。
「諸井誠」さん、お名前は知っていますが、レコ芸とラジオでの評論以外、
余り音楽評論の単行本を買って読んだことがありません。
所有しているのは、高辻知義、岡本実、山崎太郎、堀井修 氏等、
ワーグナー関係の解説本位です。
それと、以前先生に紹介していただいて、宇野功芳氏の本を買いました。
と言うことで、音楽評論家の見解を紹介していただけるのは、とても
おもしろく、参考になるので、特に先生のおきらいな評論家も含めて、
今後も色々取り上げていただくと幸いです。
ジャックポットです。この本を買って読んで、まだ手元にあるはずですが、整理が悪くて本棚のどこにあるか見つかりません。ネットの無かった当時は、レコ芸とか、こういう本を読まないと情報が入ってこなかったんですよね。
こんにちは。
諸井誠さんの著書「交響曲 名曲名盤100」がガイドブックであることは間違いないのですが、それと同時に諸井誠さんの、交響曲観または交響曲史観の表明にもなっていたと記憶しています。
すなわち。
『交響曲の父ハイドンによって始まった交響曲(の歴史)は、多楽章であることとオーケストラに加えて2人のソリストが必要という共通点を持つ、ショスタコーヴィチの交響曲第14番(←昔は「死者の歌」という副題が使われていましたが昨今では使われなくなったようです)とメシアンの「トゥーランガ リーラ交響曲」の登場により終わった』というのが諸井誠さんの見解だったと記憶しています。
ビゼーの2種類の演奏、♭のほうがミュンシュだと思うのですが、リディア調は誰なのでしょうか。ミュンシュ ロイヤルフィルじゃないですよね。
この著作を小学生の時に読んでいたので懐かしく思います。
諸井さんの趣味なのか、時代なのか、ベートーヴェンといえば、やたらと
イッセルシュテットを推していたイメージがあります。早速LP盤購入して聴いたのですが、何の灰汁も無い、平坦な演奏にガッカリした記憶があります。
巻末にモノラル期の型番が収録されているので、なぜ諸井さんがブルックナー9番の
フルトヴェングラーを知らないとしたのか謎ですね(巻末には表記あるのに)
徳岡先生「手兵」なら(てへい)ではなく「しゅへい」と読むのが、我々日本人には一般的なのですが。
あ、そうですか。以前動画で使った時ネットでしtらべたら、両方OKだとあったように思ってました。
@@atm-naokimusic 今回の読書会的な新たな試み、非常に楽しかったです。諸井誠さんは、私の様なレコ芸愛読者だった者には、評者としてとても懐かしく、同誌の「新譜月評」等をはやる心で読みましたね!
1979年ですか、まだカラヤンさんが最盛期だったので、クラシック音楽が「売れていた」時代ですね。
今はCDは売れず、配信は儲からず、CD批評であったレコード芸術も比例して廃刊になるなど周辺産業も次々縮小しています。
現役指揮者が最も注目される存在でないと、この業界がヤバいことに・・・。
1979年、良い時代だったのかもしれません。
わたしもこの本がクラシックへの入り口でした、とても懐かしい
1980年代前半、こどもの頃に買いましたが今も手元にボロボロになってあります
さてぜひ先生にうかがいたいのがハイドンの驚愕のページ、これが謎なんです
ページの最後にモントゥー盤が驚愕無き驚愕、仙人的境地として紹介されているので聴いてみましたが、普通に「驚愕有る驚愕」でした
ミンコフスキみたいに敢えて爆発音を鳴らさないような「外し芸」かと思ったのに…
これはどのようにお考えですか?諸井さんが何かほかの演奏と勘違いした?それとも…
よろしければご回答お願いいたします
名著。作曲家目線で、指揮者もオーケストラもレコード会社も、できるだけ多くバランスよく配慮されています。1位は本音ではなく、あえてそうされているものもあり、2位が本心、というケースもあるようで設計的です。モーツァルトの38番と40番は1位と2位が逆だったのでは。シューマンの2~4番はサヴァリッシュとセルへの集中を避ける配慮か。チャイコフスキーはカラヤンとムラヴィンスキーへの集中を回避。マーラーは巨人をワルターにしたかったが復活に。オーマンディをプロコフィエフ、ノイマンをショスタコーヴィチに押し込み。同じようにオケやレコード会社に目を向けても面白いです。野球のオーダーはうまいアイディアで納得の布陣。ベト9はドイツ系、ドヴォ9はその他。クリーナップとエースは大物。FM対談と共に変化をつけ単調さを回避しています。奥深いです。
ドヴォルザークの第九カバーして欲しかったです。確かこの人、第九はアメリカのオーケストラで演奏されなければいけないっつうこっちゃとかわけわからないこと言ってましたね。確かに新世界は、アメリカですけどね。クーベリックは、過小評価されているように感じます。彼のシューマンとか素晴らしい。ベートーヴェンは企画が面白くてずっと欲しかったセットだったのに全然聴いてませんでした。聴いてみます。アップ有難うございました。
徳岡さん、セル好きじゃないのかなぁ?セルのお話全然されませんね。昔の名盤には確かキージェが入っていたけれど、、、私のヒーローは、断然セルです。
初めてコメントいたします。私が生まれた頃にはこの動画で取り上げられる巨匠はほぼ亡くなられているような世代ですがいつも楽しく拝見しております。
野球もファンなのでめちゃくちゃにザックリと解説しますが、1〜9は攻撃側に入った時の打順で単純に番号が若いほど出番の回る回数が多いため打つ方が優秀な人は若い番号になります。
ただ、1番と2番は塁上に他の選手がいないことが多いため、打つのが上手でもホームランが少なめの選手が多い(過去形になりつつある)です。1番や2番がヒットを打って塁に出て、3〜5番がホームランや長打を打つ方が点がたくさん入りやすいという理論です。
で、守る方が文中のカタカナなんですがファースト〜サード、ショートが内野でレフトセンターライトが外野の守備位置を表しています。基本的にファーストと外野が守備の負担が軽いんです。じっとしてることが多いので。ちなみに指名打者(DHディーエイチ)は、日本だとパリーグに採用されているルールでして、ピッチャーが打席に立つことがないルールなので守らずに打つ専門の人のことを指します。(クレンペラーはピッタリだと思います笑。今なら例えばブルックナーあたりにチェリビダッケが選ばれそう)
ここに付随して日本ならではの慣習と昭和54年という時期もからんでその時の名選手が連想される打順と守備位置というのがファンにはすぐに想像できちゃうわけです。日本だと長嶋茂雄さんをはじめとした名選手の影響で今でも4番が重要視されています。今でもネットで〇〇で打線組んだ、といったネタが生きてましてその先駆けなのかな?と思えて興味深いです。
以上のことを踏まえますとなんとなく指揮者やオケ、演奏のキャラクターや立ち位置が見えてきます。詳しくない人からすればなんやねんと言う感じですが演奏の単純な優劣をつけないのは好印象です。
昭和の時代にフルトヴェングラーが4番でないのは意外ですが、ピッチャーという打たれなければ絶対に勝てるポジションに据えることで周りと隔絶した存在ながらもモノラルのライブであり歴史的記録の側面が強いことによる良心を感じました。
カラヤン、ショルティが1、2番というのも当時水準だと最も颯爽とした演奏に属していることからくるのではないかなとか…
ハイティンクがルーキーで代走とか言う試合終盤でベテランが塁に出たら休ませる目的で代わりに塁に出る半レギュラーみたいな位置付けなのもいかにも当時の立ち位置が浮かんできますね。実際はあの名演奏チャイコフスキーあたりを録音している時期まできており紛れもない巨匠だと思うのですが、当時のベートーヴェン全集はまだロンドンフィル盤しかないからなのかわかりませんがこの点は解せないながらも興味深いです。
ありがとうございます。やっと諸井さんの心意が理解できそうです。じっくり拝見しますね。
ビゼー、リディア調でのこすほうがよい。
そうですか、ユニークな方向ですね。私くしの師匠のオーばんは合理化でF-durに揃えたようです。その時はまだ指揮科におらず、オーバンとはこの部分について話したことはありませんでした。
@@atm-naokimusic さん
古典を鑑みた場合、
フラットはなしが、
オーソドックス、いわゆる
原典版と位置付けたいという
解釈です。
聞きやすさでは、フラット付き
かもしれません。
あ〜〜カラヤンの76年・ブル8が大好きなクチです
やっぱり一般的には古いんてすかねぇ
もう高校生のころから40年くらい、この演奏にゾッコンなんですよね
ちょっとガッカリ💦
いえ、いいと思いますよ。自分も70年代のカラヤンのブルックナーは(特にライブ音源を)よく聴きますから。あくまで現状の評価と、1990年代に再び諸井さんが再びブルックナー8番をとりあげた際、ご自身のかつてのチョイス(つまりこのカラヤン盤)について訂正… というほどではないのですが、多少主張を変えておられたのを踏まえてのことです。