【ピアノ】ロシアピアニズムと演奏芸術の本質、その他奏法など、視聴者から頂いた質問に答える(2024-09-16)
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- เผยแพร่เมื่อ 24 พ.ย. 2024
- ※10:20 からピアニズムについての話開始
この度はご視聴をいただきありがとうございます。
さて、今回の内容はとても衝撃的なものだったのではないでしょうか。
しかしながら、原点に立ち返り考えてみたらこれは特別なことではなくて当たり前のことなのです。
ロシアピアニズムに対する私の見解について、過去のライブで頂いた私の考えの本質を見事に引き出してくださったご質問とそれに対する私の現段階における答えをこちらにコピペ致します。
ここに私の詳しい考え方が記されています。
お時間のよろしい時に是非お読みになってみてください。
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【ご質問内容】
伴奏法の先生のお言葉について質問してもよろしいでしょうか。
ロシアで学ばれている方はたくさんいると思うのですがなぜ"ロシアピアニズムが薄れてきている"のですか?
先生方は"伝統”を継承しようとなさっているのですよね?
【以下質問への返信】
ご質問をありがとうございます。
このテーマは非常に大事なものなのでとっても真面目にお話しします。
私の伴奏法の先生がおっしゃった『ロシアピアニズムが薄れてきている』というのは私の言葉ではないのでその真意は不明ですが、おそらく察するに継承できる人材が減ったという意味ではないかと思います。
そしてこれは私の考え方ですが、そもそも血は継承されていく上で他のものが混じり合い、本家本元は時代が経つにつれて薄れていくものであるということ。
しかし、師が与えてくださった教えというのは核として残りますから、そこが結果的に伝統の継承になるのでしょう。
この流派というのがロシアピアニズムと言われていますね。
つまりロシアのピアノ流派ということです。
ですが私はこのロシアピアニズムを語る上で常に疑問を抱いてきました。
ロシアに来てからこの問題について質問すると皆さんバラバラに答えが返ってくるのです。
ある人は深く歌っていくこと、ある人は重さを感じて弾くこと、ある人はロシアの魂がどうのこうのなど...
つまり、ロシアピアニズムというのはこうだと言うようなものはなく、彼ら自身も分かっておらず、その定義は定まっていないのです。
実は私はこの○○ピアニズムというのはロシア関係なくないものだと考えています。
これは上記の理由から説明することも出来ますが、音楽家というのは流派に捉われずに最終的には自分の方法を探っていくものだからです。
そして、ピアニズムというのは国ではなく、少なくとも作曲家によって、更には曲によってもその奏法は変わっていくものなのです。
この奏法というのは体の使い方ではなく、表現の方法、つまりは音色や歌い方などを指します。
この話を音楽学に精通する先生方に話すとそれはもう共感をいただけます。
そして私が思うに、このロシアピアニズムというのは一種の優れた演奏家に対して贈られる称号のようなもので、当然ロシアにも上手いとは言い難い演奏家もおり、彼らはロシアピアニズムという看板を背負って活動することは出来ません。
(日本ではロシアに留学したこともない方々がロシアピアニズムの専門家として名前が売れているという恐ろしい実態がありますが)
しかし何故このロシアピアニズムという言葉が使われているのか。
これは数々の巨匠を輩出してきた芸術の国が、つまりロシアが、ロシアピアニズム肯定派の演奏家達が、自分たちの文化に価値をつけるための誇りのようなものなのではないかなと思われます。
ここで一つ大変興味深いお話を例に挙げます。
今日ロシアピアニズムという言葉が日本で大変流行っていますが、ロシアピアニズムの大家として知られるギレリスというピアニストがいます。
彼は私が最も尊敬するピアニストで、彼にはアファナシェフという弟子がいるのですが、彼がインタビューのなかで大変興味深い発言をしました。
インタビュアーが
『ギレリスの演奏からロシアの印象を受けますか?』
と言い、その1秒も待たずにアファナシェフは
『No.』
と即答。
そして彼はこう続けます。
『彼(ギレリス)はモスクワ音楽院で学んだことを忘れようと常に努力していました』
と。
つまりこういうことなのです。
ロシアピアニズムの大家と崇められたピアニストの多くは自分がロシアの流派の括りに捉われ続けることを好みません。
逆に彼らはそこから解放されて、まさに自分の方法を探っているわけなのです。
自分が何かに属しているなんてことは考えもいないのです。
さて、長く言葉を並べましたが実は最も簡単なロシアピアニズムがないという事を証明する方法があります。
ロシアピアニズムの大家と呼ばれた方々の演奏を聴き比べてみてください。
ホロヴィッツ、ソフロニツキー、ギレリス、リヒテル、ルービンシュタインなど、名前をあげればキリがありませんが、誰1人として同じように弾いている方、いらっしゃいませんよね?
そういうことなのです。 - เพลง
【超重要!!】
みなさまこの度はライブのご視聴を本当にありがとうございます。
そして、是非とも概要欄をお読みくださいませ。
そこに私のロシアピアニズムに対する現段階での考え方が全て記されています。
この私の考え方について、実際にロシア国立サンクト=ペテルブルク音楽院のロシア音楽史担当の講師、ピアノ演奏芸術史の教授、附属学校の学長らと一対一でお話をさせていただきました。
『私はロシアピアニズムというものは存在しないと思うのです』という切り口から始めて。
すると先生方の答えはどうでしょうか。
なんと上記全ての先生方が私の意見に賛同してくださるのです。
昨今ではロシアで学んだこともない、真実を知らない方々による間違えた発信のせいでピアノ界隈では混乱を招いています。
少しでも多くの方々の演奏芸術の本質への気付きに貢献出来たらと心から願っております。
ショパン エチュード
腕をリラックスさせて弾くこと、握力のこと、重さのかけ方の違い、とても参考になりました、ありがとうございました。
内声の重音は音を聴く優先順位のアドバイスに従って練習しました、弓の動きでフレーズ感の違いもわかりやすかったです、ありがとうございました。
「命をかけて”執着してください。」
とおっしゃった先生の言葉は”二次的創作芸術家”としての責任を果たされている演奏家からピアノを弾く全ての人へのメッセージと感じました。
この度は非常に真剣に僕のコンテンツをご覧くださり、また、僕の言いたいことを汲み取ってくださり本当に嬉しく思います。
人の心から、魂から、命から生まれたものにはそれ相応にそれらをかけて取り組みシンクロさせることが音楽に寄り添うことのできる唯一の方法だと思います。
諸々のテクニック面での問題も解決することができたと伺えて、とっても嬉しいです!😃
これからももっと上を目指してお互いに頑張って参りましょう!💪
ライブ配信ありがとうございました。後半に先生が語られた「死ぬまで勉強の世界」と言う言葉が非常に胸に刺さりました。日々の出来事全てが音楽に生かされる。。。
そうか〜毎日起こるささやかな事に感動できる柔らかい心を持ち続けられる自分でいたいなあと思いました。
もちろん技術的な訓練も怠らず😅
こちらこそ、長いライブをご視聴くださり本当にありがとうございました😊
"生きてるだけで丸儲け"という明石家さんまさんの名言がありますが、生きていて無駄なことって本当にないんですよね。
楽しいことも嬉しいことも、逆にそれがどんなに辛くても悲しくても。
歴代の偉人の人生をみても波瀾万丈のストーリーって不思議と付き物ですよね。
かといって大きな波が立たなくても、穏やかな時にしか味わえない、体験できない世界もありますし。
お互いに視野を広げて演奏芸術に繋げていきましょう💡
技術的なことは...そうですね、僕も頑張ります🫨😂
いただいたコメントへの返事、なぜかTH-camに反映されていないかもしれません💦
NGワードには心当たりがないのですが 笑
重ねてのコメントにはなりますが、ひとまずのお礼を再度お伝え申し上げます😊
きゃーー!今日ライブだったのを今知りました、参加したかったです!今見ています!!!
あらら、もっと頻繁に告知をしていれば良かったですね💦
次回は出来るだけ告知漏れのないようにさせていただきます!
ご視聴いただけてとても嬉しいです😃
少しでもお役に立てればと思います。
@@togatatsu_piano 1日ピアノ練習4時間していたってすごいですね、ピアノが本当に好きだったんですね。
沢山のコメントありがとうございます😃
スラーとレガートの違いは.ドキッ としました。
こちらこそ、ご視聴をくださり本当にありがとうございました😊
ふふふ、あとはスフォルツァンドとアクセントの違いとかも🫢
もちろんこれが作曲家の本当の意見かどうかは分かりませんが、現段階での僕の考えはあれでまとまっています。
なんとなくにならず徹底することが大事なポイントでもありますね💡
@@togatatsu_piano
お忙しいとろご返信ありがとうございます😃
身体と耳で音を,確認しながらトライしてみます❗ロシアでは冬の始まりも早いかと思います、どうぞご自愛下さい。
緩やかな四季の移り変わりのある日本とは違って、ロシアの冬は想像以上に長く厳しいのですね。
切実な“春の訪れを待つ思い”、長いフレーズ、留学しなければわからなかったことを体感できてよかったですね。
先生もお話しされていましたが、言語の流れと音楽は国によって特有のものだそうで
す。
作曲家の過ごした国で、同じ言語を話し、文化に触れ、生活を共にし人と関わることは大事ですね。
いつか先生が弾かれるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の演奏を聴かせていただけたら嬉しいです😊
コメントとご視聴をありがとうございます :)
現地に赴いたからこそ分かる偉人たちが感じてきた自然や文化のエネルギー、やはりとても大きなポイントでした。
言葉に関して、やはりそのような話があるのですね。
ラフマニノフのピアノ協奏曲の2番、素晴らしい作品ですよね。僕も大好きです。
いつかこの曲をオーケストラと共演出来たら僕もとっても嬉しいです😌
そうなるように、頑張り続けます!💪