ウィーンに行ってみた!音楽生活編 3か月ウィーン留学してみたこと、きいたこと~ウィーン留学インタビュー後編

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  • เผยแพร่เมื่อ 4 ก.ค. 2024
  • #クラシック音楽 #作曲家解説 #名曲 #クラシック
    結構適当にしゃべってます・・。
    補足:
    ○プレガルディエン(16:32)のCDはここから買えます。
    www.julianpregardien.de/?fbcl...
    ○BundestheaterCard(動画内では在住者用カードと説明しているものです) 国立オペラ座の立ち見席の観覧料が割引になります。
    www.bundestheater.at/en/bunde...
    ○岩下真麻さんの演奏会情報などはこちらから
    maasaiwashita.com/
    0:00 オープニング
    0:15 レッスンについて
    7:47 音楽鑑賞
    23:17 演奏
    26:13 楽譜屋
    29:22 実際の生活
    この動画はクラシック音楽の入り口として、エンターテイメントとして作成しています。
    事実誤認のないよう信頼できる文献に触れるなど、できるだけ注意は払っておりますが、
    個人の主観や意見も取り混ぜておりますので、転用にあたっては自己責任にてお願いいたします。
    間違い等がわかった場合は説明欄で訂正・お詫びいたします。
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ความคิดเห็น • 21

  • @user-ll1vm6wg9b
    @user-ll1vm6wg9b หลายเดือนก่อน +1

    とても面白かったです。ありがとうございました。一つ、シューマンのピアノコンチェルトの三楽章のアルゲリッヒの話。6/8拍子の取り方がアルゲリッヒが弾いたときにみんなが理解できたというところ。興味深かったのですが、素人にはちょっと難しかったので、またどこかで楽器などを交えて聴かせていただけるとこの動画の良さがさらに増すと思いました。アルゲリッヒ大好きなので、よろしくお願いします。

  • @user-jr4fz7kc5y
    @user-jr4fz7kc5y หลายเดือนก่อน +1

    乾燥でピアノの音が狂い、洗濯物を干したら治る!というのにはびっくりでした。乾燥した空気経由で音が耳に伝わりますから、そこも日本とは違った感じになるのでしょうかしらね?

    • @erikasono565
      @erikasono565 หลายเดือนก่อน +4

      弦楽器の方は気を付けた方がいいかもしれません。
      私のドイツのアパートはとにかく乾燥が酷くて、アトピー性皮膚炎体質の私は、目や鼻、のどなどの粘膜が悉くやられる。目はドライアイ用のジェル、鼻や耳は軟膏、喉はトローチが必携です。
      2年くらい前かな? 骨董品店で様々な楽器を競り落としていて、入手したギターを調弦して少し弾いた後、放置していたのです。
      久々に出してみたら、なんとネックが本体から剝がれていて。調弦するのに弦を張ったので、力が掛かってしまったようです。
      楽器店に持ち込めば膠で付けてくるのでしょうが、弦を張ったくらいでネックが剝がれるなんて。
      ヴァイオリンはアマティやシュタイナーの銘があるものもあったので、温度計、湿度計のついた木製の芯のしっかりしたケースを新調して保管はしてあるのですが、大丈夫かな? と。
      伝統邦楽の楽器などはもっと大変で、フライトにいる間に楽器がおかしくなってしまう恐れがあるので、箏などの大きな楽器でも貨物室ではなく客室に必ず持ち込むそうです。
      -
      ただ、欧州のからりと晴れた空気で、ピアノも弦楽器も木がよく乾燥し、あの音楽が出てくるというのは分かるような気がします。
      ドイツで生活していてびっくりするのは、とにかく午前中の天気が良いことが多いこと。
      よほど曇天、雨天の日でない限り、朝9時頃にはさんさんと日が差し込む。バルコニーに出ると暑いくらい。
      それが午後になると曇って涼しくなってくることが圧倒的に多い。真夏の一時期を除き、夏でも冬でも、です。
      私のアパートは南東と南西の二面窓なので、方角の関係ではないと思います。
      ドイツもオーストリアも、その成果朝が早くて、学校なども始業は7時。職人なども朝早くから働き始め、午前中に仕事を終えてしまう。
      作曲家も、朝早くから作曲を始め、午後1時頃に友人たちとゆっくり昼食を取り、午後は散歩など、という日課の人が多いのはそのせいかな、と。
      そういうことも、住んでみないと分からないですよね。

    • @クラシック音楽奇譚
      @クラシック音楽奇譚  หลายเดือนก่อน +1

      空気が、というよりは楽器の形状に影響して音が変わるのだろうと思います。
      弦楽器の場合は乾燥が進むと弦が緩みやすくなり、弓が張ります。

    • @erikasono565
      @erikasono565 หลายเดือนก่อน +2

      @@クラシック音楽奇譚
      乾燥すると木が縮むから、ということでしょうか?
      木が縮んだ際に木そのものが割れないように、接着剤ではなくわざと膠で付けてあるという話はよく聞きますよね?
      木管楽器の場合は、楽器が冷たいと水滴がついて鳴らなくなってしまったりもしますよね?
      -
      ブロックフレーテも、大学から借りていた柘植の楽器は硬くてよく鳴ったのですが、私が中学生のころ購入してヘンデルのソナタなどを演奏していた梨の木の楽器は木質が柔らかいせいか水滴がついて湿りやすく、吹き続けていると鳴らなくなって苦労したものです。
      笙を吹いていた頃は、絶えず火鉢で温めて水滴を飛ばしながら出ないと演奏できないので、夏は大変でした。
      出もヴァイオリンなどの弦楽器の場合には、かなり薄い板を張り合わせていて繊細だから、湿度の変化で計上が変わるのに対応しなければならない演奏家は大変だと思います。
      そう思うと、私が副科でヴァイオリンをなまかじりしていた頃はいかにも無神経で、楽器の状態などお構いなしでした。(笑)

  • @erikasono565
    @erikasono565 หลายเดือนก่อน +1

    プレガルディエン、私がウィーンに居た90年代から有名で、私もよく聴きました。ただ、30年前のことなので、今歌っているとしたら息子かな?
    シューベルトのリートは Deklamationslied といって、ドイツ語の歌詞をツェルターのように韻律を強調しすぎるのではなく、散文を語るような自然なドイツ語の抑揚とリズムで書かれています。
    シューベルトは、詩を朗読しているとそれがメロディーになって流れ出すので、書き留めたと言われます。
    私も中高生くらいまで、シンガーソングライターもどきというか、私の場合には自作の詩に曲を付けるというより、言葉とメロディーが一体になって浮かんでくるのでそれを書き留めるようなことをずっとやっていたので、シューベルトの気持ち、よくわかります。
    シンガーソングライターは、私だけではなく、詩を書いてから曲を付けるのではなく、言葉とメロディーが一緒に浮かんでくる人が多い。名前は忘れましたが、そう言っていた人がいましたね。
    -
    なので、そもそも音楽の造りが、語りの延長なのですよ。だから、抑揚も、リズムも、語りに近い。
    そういう曲は、語るように歌うべきだという当たり前の話です。
    プレガルディエンのみならず、シューベルトのリートの大家と言われる人は、むしろ皆、そういう風に歌っています。有名なのがフィッシャー・ディースカウ。ヘルマン・プライやペーター・シュライヤーもある意味、そうですね。
    プレガルディエン(父)は、確かマタイ受難曲の福音史家などもよく歌っていて定評があった。
    シューベルトの Deklamationslied は、研究の末生み出されたのではなく、実母が歌を歌っているのを聴いて自然にそういう風になった(私の場合もそうですね)なのですが、バッハの時代にはアフェクテンレーレやフィグーレンレーレなどがあるから、言葉と音とも関係もより理論的ですよね。
    ただ、語るように歌うという意味では、共通するものがあると思います。
    -
    シューベルトの生家やシューベルト教会では小さなコンサートをよく開催していて、私はシューベルトの生家で、マティアス・シュルツが《「萎める花」による変奏曲》を演奏するコンサートに行って、当時ウィーンフィルのトップフルーティストだったヴォルフガング・シュルツにばったり会ったことがあります。愛息のコンサートを聴きに来ていたようで。
    その前年、私は後輩のN響フルーティストがヴォルフガング・シュルツに師事しにウィーンに留学しに来ていたので一緒に勉強していたこともあり、ヴォルフガング・シュルツを捉まえてひとしきり《「萎める花」による変奏曲》の自筆譜の解釈の疑義がある点について、「こんな話があるのだけれど知っているか?」と話を振ったことがあります。
    とても興味を持って下さったのですが、もう亡くなられましたよね。日本フルート協会会長だった吉田雅夫氏も。
    *****
    ウィーン国立歌劇場の立ち見のチケット、私が通い始めた90年代はまだパルテレが20シリング(約220円)、バルコンとギャラリーが15シリングでした。
    それからどんどん値上げされて、今世紀に入る頃にはパルテレ3.5ユーロ、バルコンとギャラリーが2ユーロ。
    コロナ禍後に一律10ユーロに値上げされ、翌年には今のように13~18ユーロに。
    でもこの値段では、音大生やコアな音楽ファンが毎日のように通うことは不可能で、後進育成、ファン育成のためによくないのではないかと思っていたら、居住者カードで大幅割引。
    ロシアでは今でもソ連時代同様、自国民と外国人では博物館などの入場料も大幅に違う。それと同じで、国籍別ではないけれど、ウィーン在住の人は優遇するが、観光客からはそれなりに戴くということですね。
    -
    バレエでもオーケストラピットで弾いているのはウィーンフィルとあり、《春の祭典》などは、バレエの振り付け演出が斬新でも、ウィーンフィルの演奏を聴くだけで価値がある、と言っていた人も。
    現代バレエ作品でも、ベートーヴェンのピアノ協奏曲《皇帝》をバレンボイムが弾きながら指揮していたこともありました。
    こうなると、ステージ上のバレエなど、正直どうでもよくなってしまうくらい、音楽的にまず超一流です。
    *****
    ウィーンでピアノが弾ける部屋を探すのは大変そうですが、私が在学していた80年代から、既に芸大などより欧米の音楽院に直接進学、という人が増え始め、私がウィーンにいた90年代頃にも、芸大進学をやめてウィーン音大に直接進学したという人も身近にいました。
    私が23区の寮のようなところ(シャワー・トイレ付きの個室で、キッチンだけ共同。キッチン付きの部屋もある)に住んでいた際には、庭の離れや、ミニキッチン付きの部屋にグランドピアノを持ち込んで弾いていた人が何人かいました。
    その部屋は、ドイツ語学校の掲示板で見つけたもの。ドイツ語学校やウィーン音楽院などの掲示板には、その種の楽器持ち込み可の部屋の案内がよく出ています。
    但し、やはり現地で部屋を探す方が早いので、現地にいる知り合いに手伝ってもらうか、ないしは語学学校などに取り敢えず入ってから、楽器を持ち込める部屋を探すということになりそうです。
    ウィーンなどでは音大生が多いので、音大生数人で郊外に一軒家を借り、部屋をシェアすることで、深夜はともかくとして、休日などでも比較的制限なく練習できる環境を確保していることもあるようです。
    音大生用に完全防音し、深夜早朝を含め24時間演奏可能などという部屋もありますが、やはり音楽関係者のつてなどを頼らないと探すのは難しいかもしれません。
    -
    アメリカはともかくとして、欧州の音大が人気なのは、音楽環境に加えて授業料の問題もあります。
    日本では、国立の芸大ですら授業料は年間数十万円(我々の時代は18万円)なのに、ウィーン音大は外国人からのみ、年間20万円ほどを徴収。尤もドイツの音大なら授業料も無料です。
    芸大を出てからウィーン音大大学院を首席で修了したたくおんTVこと石井琢磨さんが、カールスプラッツ近くに工房を構えているウィーン在住の日本人調律師を紹介しています。
    工房が所有するピアノをレンタルもしていて、石井さんは、日本で地元と東京の住居にそれぞれ備えているグランドピアノのほかに、ウィーンのアパート用に確かシュタインウェイをレンタルし、できればウィーンを引き上げる際にそのまま買い取りたい、と。
    そういうこともできるようです。
    *****
    (続く)

    • @erikasono565
      @erikasono565 หลายเดือนก่อน +1

      (続き)
      *****
      フィンガーペダルの話、興味深く伺いました。
      要は伸ばすべき音を指を話さずに押さえ続けるということでしょうか?
      -
      このペダル表示、新シューベルト全集の、《即興曲》か《楽興の時》か忘れたのですが、自筆譜にあるシューベルトのペダル表示を現在のダンパーペダルで踏むと、和音が変化した際に音が濁ってしまうのだけれどそれでよいのか、と問題になったのです。
      ベートーヴェンの月光ソナタ1楽章でも似たような問題があるらしく、当時のハンマーフリューゲルでは、ダンパーペダルを踏んでも全体として靄がかかったようになるだけだからこれでいいのだ、という解説を仲道郁代さんがしていました。
      でもこれらは、実はすべて、ダンパーペダルではなく、 フィンガーペダルだった可能性があるということですね。
      ベートーヴェンがツェルニーを教えるのにカール・フィリップ・エマヌエル・バッハの『正しいクラヴィーア奏法』を参照していたというのであれば、我々ももう一度勉強し直す必要がありそうですね。
      -
      私は演奏家ではないので、そこまで奏法の研究はしていない、というより、奏法の研究こそ演奏家がすべきであって、我々は外国語の文献を読むのに演奏家が苦労していたら手助けする程度でいいと思っていたから放置してきたのですが、これは楽譜校訂にも関わる重要問題ですね。
      新シューベルト全集の場合には、もともとピアノ曲はクリスタ・ランドン(著名なハイドン研究家であるロビンス・ランドンの夫人でオーストリアの音楽学者)の担当だったのを、1978年のクリスタ・ランドンの飛行機事故での急逝で、前述の《即興曲》などの巻は、ヴァルター・デュルが受け継いで出版しているのです。
      その後のソナタなどの巻は、ピアノ科出身であるヴァルブルガ・リッチャウアーが校訂していて、奏法研究もかなり詳しく行っているはずです。
      但し、リッチャウアー女史も、ハンマーフリューゲルを習ったわけではないと思うので……。
      -
      そもそも私がウィーンに居た90年代は、バドゥーラ・スコーダのようにハンマーフリューゲルやフォルテピアノを十数台以上も所有して弾きこなしていたようなピアノ科教授がいても、芸大のような形でフォルテピアノ科があったわけではない。
      グラーツ音大では古楽器も教えていて、バロックオーボエ担当の教授のコンサートに行って話を聞いたことがあります。
      ただオーストリアの場合には、研究はウィーン大学音楽学研究所で分かれているので、彼も、演奏も教授もしているけれど、研究はしていないという。
      ある意味、芸大のように研究専攻も併設している方が強いのかもしれません。
      ただ、石井さん曰く、今はシューベルト時代くらいまでのハンマーフリューゲルはオーストリアでは重要文化財として国外に売却してはならないことになったそうなので、90年代とは違って、ウィーン音大などでも教えるようになったのかな? とは思います。
      イェルク・デームスとパウル・バドゥーラ・スコーダが相次いで亡くなり、彼らが所有していた大量のハンマーフリューゲルが恐らくはしかるべき機関の手に渡ったのではないかと思うので。
      -
      ハイドン時代のシャンツのフォルテピアノと、中後期のベートーヴェンやシューベルトが愛好したコンラート・グラーフのハンマーフリューゲルは、国立音大が所蔵していますね。
      この時代のフォルテピアノやハンマーフリューゲルは、音域云々以前に、まず音色が全く異なります。
      チェンバロでもピアノでもない、独特の音色。そもそも現代のピアノのように鋼鉄弦をフェルトのハンマーでたたくのではなく、ガット弦に鋼鉄を巻いたものを革のハンマーでたたくのが基本ですし。
      特に、コンラート・グラーフのハンマーフリューゲルは、音域によって弦やハンマーの材質を変えていて、音域ごとに異なる音色を出すことができるため、全体としてオーケストラのように重層的に響くと言われています。
      シューベルトのピアノ曲は、リストやショパンなどのようにピアニスティックではないとよく言われます。シューベルト自身がリストやショパンのようなヴィルトゥオーゾではなかったためもありますが、私は楽器の違いもあるのではないかと思うことがあります。
      なぜならシューベルトのピアノ曲には、音域ごとにブロック的に扱い、それを重ねていくような書法が見られることがしばしばあるから。
      こういう音楽の造りは、コンラート・グラーフのハンマーフリューゲルのように、音域によって異なる音色が出せる楽器を念頭に置いているのではないかと思うのです。
      *****
      アルゲリッチが芸大に来た際のお話、興味深く伺いました。
      芸大も、私が渡独した直後の86年にはドミンゴも公開レッスンに招聘していますし、バブル時代だったせいか、かなりいい講師も呼んでいますね。
      尤も外国人客員教授として1年単位で招聘することを考えれば、コンサートの合間に公開レッスンに呼ぶくらい、それなりのギャラを払えば、相手も日本滞在の時間を有効に活用できるから都合がよいのかもしれません。
      -
      オペラ歌手が、相手方が上手いと自分もうまく歌えて気持ちがいいと言っていたことがありました。上手な人には自然にこちらも合わせてしまうから、実力以上の力が出る。
      私はオペラを聴きながら一緒に歌うのが好きで、名歌手が歌っていると、こちらもつられてなんとなく歌えてしまう。
      だから、ウィーンのようなところで最高の音楽を聴いて育つとうまくなるのだと思います。
      逆も真なりで、名演奏家の日本でのコンサートが今一つなのは、日本の雰囲気に彼らが調子を狂わされてしまっているのだろうな、と。
      私も音楽が少しわかるようになったと実感したのは欧州に来てから。何かが違うのだと思います。
      *****
      (更に続く)

    • @erikasono565
      @erikasono565 หลายเดือนก่อน +1

      (続きー2)
      *****
      蛇足ですが、ウィーンで自炊する際の食材調達は、ナッシュマルクトに限ると私は思っています。
      ウィーンに住んでいた頃は、私は図書館・資料館開館時間一杯、つまり朝9時から午後の4時、図書館が長く開館している日は6時、7時まで自筆譜等と格闘していて、それからとんぼ返りでウィーン国立歌劇場の立ち見に通う生活。
      なので、買い物は土曜日の午前中にナッシュマルクトで、と決めていました。今はドイツでも土曜日も夕方までスーパーが開いていますが、当時はドイツもウィーンも、土曜日は12時半か13時までしか営業していませんでしたから。
      当時のナッシュマルクトには入り口近くに大きな魚屋が2店舗に分かれる形であり、魚介類はたいてい揃っていました。
      イクラを見つけた時には嬉しくて、イクラ丼にしましたね。普段は黒鯛の塩焼きなど。
      ナッシュマルクト脇には日本人経営のアジア食品店、日本屋があり、日本の食材もたいてい揃っていました。うどんやダシなどのほか、寿司の材料になるような海老や蝦蛄、蛸、赤貝、マグロなど、冷凍で納豆やモズク、大福、ギョーザ、それに数の子湯屋ウナギのかば焼き、酒かすなども。
      練り切りのような季節感のある見た目もきれいな上生和菓子や和紙の包装紙まで置いているので、バドゥーラ=スコーダ宅に招かれた際には、朝行く前に日本屋に立ち寄って上生菓子を買い、その場で和紙に包んで持参したものです。
      ナッシュマルクト内には中国人や韓国人経営のアジア食品店もあり、豆腐やアジア野菜、エノキダケなどのキノコ類などを中心に調達。
      今はもしかしたら大変わりしているかもしれませんが、かつての日本屋の店主は昔、ガイドブックのブルーブックスを執筆していたという観光業の方で、海外生活が長く、かゆいところに手が届く品揃えでした。
      ソ連時代のモスクワなどから、大使夫人らが飛行機でウィーンのこの店に買い物に来ていたそうです。ですので、モスクワ勤務時代の皇后雅子さまご一家も利用していたかもしれません。
      外交官や駐在員の夫人がホームパーティーで和食を振舞えるよう、お節料理の材料や、自分で好きな時に和菓子や甘酒を手作りできるよう、道明寺粉や酒粕なども揃えていました。
      また、食品だけではなく、団扇や扇子、風呂敷などの和風小物も取り揃えているので、現地の人に和風小物をプレゼントしたい場合にも便利です。
      ナッシュマルクト内には、当時は台湾出身のウィーン音楽院フルート科卒のお嬢さんがいる店があり、彼女のお母さまの手作りのちまきと特性海老シューマイが冷凍で手に入り、それがおいしくて。
      今は彼女たちは台湾に帰国していますが、近くの叔父様の店はまだあるはずです。
      -
      ナッシュマルクトは、リンク通りから入って、途中で道路を渡るところで分かれています。
      リンクに近い前半部は、魚屋に始まり、観光客が好きそうなレストランや、すし屋やアジア食品店を含む各国の食材が並ぶ地区。きれいな花束を扱う花屋も複数あり、おしゃれでセレブです。
      道路を渡って、地下鉄駅に至る後半部は、トルコ人経営の安い八百屋や肉屋が中心の庶民的な雰囲気になります。
      トルコ風のゴマたっぷりのパンや独特のチーズ、インドの食材店などもありますが、なにより多種多様な野菜果物、それに牛肉が安く手に入ります。
      少し珍しい野菜果物やハーブも豊富で、私は鉢植えの紫蘇などのハーブを買って育てていました。
      アーティチョークなどもありますよ。アーティチョークは、洗って丸ごと茹でて、葉を一枚ずつ外側から剥がしながら下の方の柔らかい部分を食べ、最後に葉の下にある白い柔らかい茎を食べます。
      この茎の部分だけを茹でて缶詰にしたものも売られていますが、自分で新鮮なアーティチョークを茹でて食べた方が絶対に美味しいです。
      --
      魚は、冷凍品なら、18区辺りのスーパーでもよく見かけましたが、生の魚となると、ナッシュマルクト以外では、ウィーン国立歌劇場近くのショッピングアーケード内、ANAグランドホテルの地下にあるピラ・コルソBilla Corso ならかなり揃っていました。
      このビラ・コルソは、旅行用品や土産物用のチョコレート、すぐに食べられる総菜、それも寿司屋中華などまで揃い、昼時には4ユーロ位でランチパックをレンジで温めてくれるという便利な場所。
      ウィーン国立歌劇場ちかくのインターシュパー Inter Spar でも、4ユーロ位でランチサービスがありました。
      以前はヨハネスガッセのウィーン下音大の寮内の食堂でも、4ユーロ位でランチが食べられたのですが、今はなくなってしまったようですね。
      あとは確か12区に住んでいた頃に地下鉄の乗換駅構内にあった大きなスーパーでよく買い物をしていたのですが、ここは生の魚を含め、多種多様な食材が揃っていて、値段もそれほど高く無くて便利でした。
      シュパー Spar はのその点、生鮮品の品揃えに品ぞろえに乏しく、値段もやや高い。それなら、ビラ Billa の方がお勧めです。
      特別質が高かったり、品揃えが豊富でなくてもいいから、基本的なものがとにかく安く買えればいいというのであれば、お勧めはリードゥル Lidl、ホーファー Hofer、ツィールプンクト Zielpunkt ですね。
      これらはドイツ系の安売りスーパーチェーンで、ドイツではホーファーはアルディ Aldi、ツィールプンクトはペニーマルクト Pennymarkt という名称ですが、ロゴマークは同じです。
      店舗によっては店長のセンスが良ければ品揃えもいい場合があります。
      私のドイツのアパートの近くのリードゥルなどは、てんちょうがこうたいしたのか、小さな店なのにある時期から生の魚介類や寿司などの総菜が豊富になり、しかも頻繁に各国物産展、つまりイタリア物産展、スペイン物産展、ギリシャ物産展などを開催するので、ドイツに居ながらにして是会各国の名物料理を楽しめています。
      ドイツの田舎の村なのに、冷凍ですが、オマール海老やイセエビ、稀には生の鰈や生ガキなどまで手に入ります。
      ウィーンのスーパーも、店によっては季節の食材が豊富で、私はナッシュマルクト以外でも、生のヒラメや西洋マツタケなどを見つけては楽しんでいました。
      --
      食べ放題の回転寿司も、ウィーン国立歌劇場から近いケルンテン通りの食べ放題の回転寿司、ウィーン国立歌劇場前の地下アーケードの立ち食い寿司(持ち帰りもできる)なども私はよく利用しました。
      寿司は、美味しくない店も多いのですが、ANAグランドホテル内の和食レストランや、アルベルティーナ広場の日本食レストランなど高い店を除けば、日本屋の系列の小次郎(緑茶は飲み放題無料サービス)、ナッシュマルクト内の韓国人の店、ウィーン国立歌劇場前の地下アーケード内の韓国人の店、ウィーン国立歌劇場裏の中国人の店などが、日本で修業した水職人が入っていて割にまともな味で、よく利用していました。
      コロナ禍などで潰れてしまった店も多いのではないかと思いますが、こうした生活情報も、アップデートしながら後輩たちに伝えていきたいものです。
      -
      私などは、95年夏にウィーンで最初に借りた部屋がナッシュマルクト脇だったこともあり、ナッシュマルクトで食材を調達して、自炊の食事は連日のように、白飯とみそ汁、冷ややっこ、黒鯛の塩焼きだったものね。
      ドイツに来た当初、ゲーテインスティテュートで出してくれるランチメニューが口に合わずにキャンセルし、大学の学食も口に合わず、遂に食材を調達して自炊した経験があるので。
      ドイツ・オーストリアの食事に慣れるのに何か月かかかる人は多いと思うので、ナッシュマルクトや中央駅周辺のアジア食品店を上手に利用することは重要です。

    • @クラシック音楽奇譚
      @クラシック音楽奇譚  หลายเดือนก่อน +1

      なんとプレガルディエンの東京公演が来週あるそうで、すべりこみで私もひと席押さえたところです。パパのほうです。
      ディースカウは私もなじみがあり、好きな歌手ですが、息子プレガルディエンはそれとはまた違ったものだったのことです。
      フィンガーペダルはペダル表記とはまた別で、より豊かに響かせるためのテクニックということのようです。
      「月光のペダル表示は足ペダルで、フォルテピアノであの通りにやると現代のピアノのようには濁らないので、聴けば納得されると思います。」とおっしゃっていました。
      琢磨さんの調律師さんと同じ方にお世話になったようですよ。彼女が滞在したアパートに昔琢磨さんがお住まいになっていたのだそうです。世間はせまいものですね。
      現地の詳しい情報をたくさんありがとうございます!

    • @erikasono565
      @erikasono565 หลายเดือนก่อน +2

      @@クラシック音楽奇譚
      プレガルディエン、かなり精力的にあちこちでコンサートを開いているようですね。
      ホーエンエムスのシューベルティアーデ音楽祭でも常連ですが、私はドイツの大学街の大学の正講堂のコンサートでも聴いた記憶があります。
      シューベルト研究のメッカだと思うのか、シュライヤーやアルバン・ベルク弦楽四重奏団なども来ているのですよ。
      息子が奏法を進化させているというのは、バッハ・レギウム・ジャパンの鈴木親子のようで頼もしいですね。
      父親が世界的に活躍していると、萎縮して伸びなくなる例も多いのに、より学究的に奏法も極めているというのはあっぱれです。
      --
      ペダル表示がある時には、フィンガーペダルではなく、ダンパーペダルということでいいのですね?
      月光ソナタともかく、シューベルトの例では、和音がかなり変わっているのに、これで本当にいいのか? という論議がありまして。
      結局、和音が変わっていても、ペダルを踏み替えもせずに踏みっぱなしでも当時のハンマーフリューゲルではよかったのだ、という結論になったようです。
      とすると、フィンガーペダルの効果は、音の動き、重要な音にある種のアクセントをつける、つまりはクラヴィコードの演奏法から弦楽器や管楽器でも重要な音にヴィブラートをかけてアクセントをつける、ベーブングのアクセントに近いということなのかな?

    • @クラシック音楽奇譚
      @クラシック音楽奇譚  หลายเดือนก่อน +1

      私の理解は、と前置きをしておいて、
      フィンガーペダルについては弦楽合奏におけるコントラバスが作り出す響きのような役割なのではないかと思うのです。
      またはヴァイオリンを1人で弾くのか複数人で弾くのか、というような。
      バロックの弦楽合奏でチェロしかいないのと、コントラバスが入ったのでは全く豊かさが変わってきます。音が若干長く残るならなのか、倍音との関係なのか、響きが格段に豊かになる。フィンガーペダルが作り出す響きも似たようなものじゃないかなーと。グランドピアノを触る機会に試してみようかと思います。
      プレガルディエン、楽しみです!

  • @santex1900
    @santex1900 หลายเดือนก่อน +1

    ブルックナーは何番ですか?
    5番や8番だと1時間半くらいになりますよね。

    • @クラシック音楽奇譚
      @クラシック音楽奇譚  หลายเดือนก่อน

      そうですよね。
      何番だったか、今度聞いておきます!

    • @santex1900
      @santex1900 หลายเดือนก่อน +1

      @@クラシック音楽奇譚 女性でブルックナーを聴く人は珍しいので、とっても興味があります。わかったら教えて下さい。

    • @クラシック音楽奇譚
      @クラシック音楽奇譚  หลายเดือนก่อน

      @@santex1900 3番と4番とのことでした。3番はコンチェルトハウスで座って、4番は楽友協会で立ち見でどちらもウィーン交響楽団だったのだそうです。

    • @santex1900
      @santex1900 29 วันที่ผ่านมา

      @@クラシック音楽奇譚 4番は予想の範囲内でしたが、3番も聴かれていたのは以外でした。
      今後のご活躍期待しています。