赤色航空兵(Rote Flieger / Авиамарш 航空行進曲)[ドイツ語版]【和訳カタカナ付き】東ドイツ軍歌
ฝัง
- เผยแพร่เมื่อ 29 ก.ย. 2024
- モインモイン!
最近東側の曲と言いつつ、東ドイツ時代の曲をやっていなかったのでこの曲を。
〈曲について〉
第一次世界大戦後、ソ連で作曲された航空行進曲のドイツ語版です。正確な作曲年は分かりませんが、歌詞はヘルムート・シンケルが作りました。
私はロシア語が基本的に分かりませんが、ロシア語の和訳や英訳を見るとこのドイツ語版の歌詞はロシア語を下敷きにして、しかも音が似たようになるように工夫して作詞されたようです。「世界初の赤色空軍」とか「ソヴィエト連邦を守る」など、ソ連側の視点で書かれた歌詞がそのままドイツ語になっていることが特徴です。これは先般アップした「進め!」にも共通して言えることで、東ドイツの軍歌の一つの特徴なのかもしれません。
余談ですが、戦前にはDas Kampflied der Nationalsozialisten(ナチスの闘争歌)という名前で同じメロディを持つ別の歌詞の曲が作られていました。
〈訳について〉
この曲は短いのですが、訳に結構時間がかかりました。
・zu überwinden Raum und Weltenall,
「空と世界全てを打ち勝つために」
der Raumは「空間」などの意味がありますが、「空」という意味もありますのでこれを採用しました。なお、「国際学生連盟の歌」に登場したder Weltraumは宇宙です。
・auf Adlers Flügeln uns empor zu schwingen
「鷲の翼に跨って舞い上がるために」
鷲というのは非常に速いことの比喩で使われます。auf Adlersfittichenは雅語で「風のように速く」という意味ですので、このauf Adlers Flügelnもこれを意識した表現ではなかろうかと思われます。
・Drum höher und höher und höher,
「ゆえにより高く、より高く、より高く」
この曲の特徴的な部分です。höherはhoch「高い」の比較級です。
・so kreiset, wachend über Sowjetstaate,
「そうしてソヴィエト諸国を見守りながら旋回する」
地味に訳が面倒だったところです。まず、soですが、これは前後関係を考えると様態を示すsoではないかと思われます。次に、wachendはwachenの現在分詞なので、これは「〜しながら」ということになりましょう。したがって、ここは操縦桿をしっかりと握った状態で、ソヴィエト諸国を見守りながら旋回する、ということになります。
・Ein jeder Atem, jeder unsrer Blicke, erfüllt ist jede Faser mit Entscheid -
「それぞれの呼吸、我らそれぞれの視線、それが満たすのは決意を持ったそれぞれの全身全霊」
これはどこがどうかかっているのか……? とりあえず訳してみましたが、果たしてこれで良いのかよく分かりません。どなたか教えていただけるとありがたいです。
・was man uns für ein Ultimatum schicke:
「我らにいかなる最後通牒が突きつけられようとも」
manは一般論の主語ですので、特に訳出していません。