Learn Japanese Through Story (N5):食わず女房/My Wife Never Eats
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- เผยแพร่เมื่อ 13 ธ.ค. 2021
- 日本各地に伝わる『食わず女房』を、#やさしい日本語 #SimpleJapanese でリライトしました。
【イラスト】 イラストAC様 www.ac-illust.com/
スクリプトー-----------------
昔、あるところに、ケチな男がいました。結婚したいと思っていましたが、とてもケチですから、「結婚しても、奥さんの食費を払いたくない。ご飯を食べない奥さんが欲しい」と思っていました。
ある日、きれいな女が男の家へ来ました。
「あのう…」
「はい、なんですか」
「私と結婚してください」
「は?」
男はびっくりしました。
「すみませんが、私は、ご飯を食べる女とは結婚しません」
「大丈夫です。私はご飯を食べません。だから、私たちはお似合いでしょう?」
「本当に? ぜんぜんご飯を食べないんですか」
「ええ、本当です。私は、生まれてから一度もお腹が空いたことがありません。だから、私と結婚してください」
男は喜んで、その女と結婚しました。
奥さんはよく働きました。そして本当に、ぜんぜんご飯を食べません。
「すばらしい。理想通りの奥さんだ」
男はもっと喜びました。
しかし、結婚してから十日後。男は、家にたくさんあった食べ物が、ほとんどなくなっていることに、気が付きました。
「おかしい。一年分あった米が、もうほとんど無い」
米だけじゃありません。野菜も塩も、ほとんどありません。
「あの女があやしい。第一、ぜんぜんご飯を食べない人間がいるか。嘘をついて、私が見ていないところで食べているかもしれない」
男は奥さんを疑いました。
それで、仕事に行く振りをして、梁に登って、こっそり奥さんを見張りました。
奥さんは、男がいつものように仕事に行ったと思いました。そして、料理を始めました。10人分くらいご飯を炊いて、おにぎりを作りました。
「やっぱり、ご飯を食べないと言ったのは、嘘だった」男は怒りました。「でも、あんなにたくさん、どうするんだ…」
不思議に思って、そのまま様子を見ていると、奥さんは髪をおろしました。
その頭の真ん中に、何か変な物があります。よく見ると、それは大きい口でした。
奥さんはその口に、次々とおにぎりを入れました。そして、10人分の料理を全部頭の口で食べてしまいました。男は怖くなりました。
「この女は、人間じゃない。化け物だ」
それで、こっそり梁から降りて、仕事から帰った振りをして、奥さんに言いました。
「ただいま」
「おかえりなさい。早かったですね。今から晩ご飯を作ります」
「いや、作らなくてもいい」
男は、どうやって奥さんを家から追い出すか、考えました。
「今日、山の神様に会った。山の神様は、私に言った。離婚しなさい。神様のお告げだ。だから、すみませんが、私と離婚してください」
奥さんは泣きました。「あなたが離婚したかったら、私はいつでも出ていきます」
男はホッとしました。
「でも、一つお願いがあります。あの大きい桶をください」
奥さんが言いましたから、男は家で一番大きい桶を持ってきました。
「この桶は穴が開いています。私は自分で直すことができません。出ていく前に、すみませんが、あなたが直してください」
それで、男は桶の中に入って穴を探しました。
そのとき急に、奥さんがその桶を持ち上げました。
「何だ?!」
奥さんは、男が入っている桶を頭にのせて、山へ向かって走りだしました。
「降ろしてくれ、降ろしてくれ!」
男が大きい声で言うと、奥さんは笑いました。
「バカね。降ろしてくれと言ったら、私が降ろすと思うの? おまえは私の晩ご飯なんだよ」
奥さんは、どんどん山を登ります。やがて森に入りました。奥さんは疲れて、木の下でちょっと休みました。そのとき、男の目の前に木の枝がありました。男はこっそり、その木の枝につかまりました。
「ちょっと休んだら、体が軽くなった」
奥さんは気が付かないで、空の桶を頭にのせて、また走りました。その姿は、もう奥さんじゃありません。化け物でした。
男はその化け物の姿が見えなくなるまで待ってから、急いで山を下りました。
しばらくして、奥さんだった化け物は男が逃げたことに気が付きました。すぐに、恐ろしい顔で山から下りて来ました。
男は慌てて、菖蒲の茂みに隠れました。菖蒲は、葉が剣のように鋭い花です。
「どこだ。このあたりから、あの男の匂いがする」
化け物が男を探しました。しかし、菖蒲の葉が目に刺さって、茂みに入ることができません。
「痛い! どうしてこんな所に剣が!」
化け物には、菖蒲の葉が本当の剣に見えました。それに触ると、目も腕も切れて血が出ました。それで、化け物は諦めて山へ帰っていきました。
男はホッとして、家へ帰りました。
その日は、五月五日でした。
菖蒲には、魔を祓う力があります。
今でも人々は、毎年五月五日に菖蒲を買って、悪い物が来ないようにしています。
ー-------------------おわり
Thank you so such an interesting story, which not only helps me learn the Japanese language but also the culture.
Thank you so much, Sensei!
Thank you so much for sharing.
I’m learning English via uploading some videos on TH-cam.
I’m learning from you !!!
Shinosensei, Thank you for sharing these stories. They enhance my Japanese ability and also teach me Japanese culture.
しのせんせい、ビデオを作ってくれてありがとうございます。🇯🇵🇵🇹
ありがとうございます しの 先生 love your narration.. 💕
Thank you so much! I love your stories!!!
ありがとうございます😊
I M learnig a lot with this histories , im learning japanese alone , this videos is usefull for me ,arigato gozaimasu
❤❤❤❤❤