Learn Japanese Through Story (N5+):【落語】宿屋仇/The Revenge at an Inn
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- เผยแพร่เมื่อ 26 ก.ย. 2024
- 上方落語の一席「宿屋仇」を #やさしい日本語 #EasyJapanese でリライトしました。
仇討が正義だと考えられていた文化的背景なども一緒に考えていただけると幸いです。
噺の中で出てくる不倫殺人事件は、近松門左衛門の「堀川波の鼓」からとったものだそうです。
スクリプトー-------------------
ある町の宿屋に、侍が一人、入りました。
「お侍様、一泊ですか。私は伊八です。何でも申し付けてください」
侍 は伊八に心付けを渡しました。
「静かな部屋がいい。昨日の宿も、一昨日の宿もうるさくて、全然眠ることができなかったから」
「それは災難でしたね。では、奥の部屋へどうぞ」
同じ宿に、3人の町人が入りました。
「3名様ですか。伊八です。何でも申し付けてください」
「おい、伊八。酒をたくさん持ってきてくれ。それから、芸者もたくさん呼んでくれ。いくら安くてもかまわないよ」
「いや、あのう…、たくさん芸者を呼んだら絶対高いですよ。まあ、とりあえず、こちらへどうぞ」
伊八は3人を、奥から二番目の部屋に案内しました。しばらくして、3人の部屋にたくさんお酒が来て、芸者もたくさん来ました。芸者は三味線を弾いたり歌ったり踊ったりして、3人も大きい声で歌ったり踊ったりしました。
「伊八、伊八!」
奥の部屋の侍が呼びました。
「はい、何ですか」
伊八は急いで奥の部屋へ行きました。
「伊八、私はお前に心付けを渡した」
「はい、もらいました」
「何のために渡した? 静かな部屋が欲しいからだ。なんだ隣の部屋の客は。うるさすぎる」
「ああ、そうですね。ちょっと注意します」
伊八は急いで隣の部屋へ行きました。
「お客さん。すみませんが、もう少し静かにお願いします」
「どうして?」
「隣の部屋のお侍さんが、うるさいと言っています」
「さ、侍?! それを先に言ってくれ。侍は嫌いだ。いつも人殺しの道具を持っている」
「しかたがない、静かにするよ。さあ芸者さんたち、帰って、帰って」
芸者はお金をもらって、すぐ帰りました。3人はおもしろくありません。
「つまらないね」
「隣が侍だ。しかたがない」
「何か、静かにできることをしましょう」
「相撲はどう?」
「いいね。静かにな」
それで、3人は相撲を始めました。
「はっけよい、のこった! のこった、のこった!」
「やった、勝った! あ、壁に穴が開いた。まあいい。もう一度だ」
「伊八、伊八!」
また、侍が呼びました。
「はい、何ですか」
伊八はまた、急いで奥の部屋へ行きました。
「伊八、私はおまえに心付けを渡したな」
「はい、もらいました」
「何のために渡した? 静かな部屋が欲しいからだ。なんだ隣の客は。また騒いでいる」
「ああ、わかりました。もう一度注意します」
伊八は急いで隣の部屋へ行きました。
「お客さん、お願いしますよ。隣のお侍さんが怒っています。あ、壁に穴が!」
「はいはい、すみません。今から静かにします」
「じゃ、みんな、もう寝ましょう。伊八、布団を用意してくれ」
3人は布団に入りましたが、全然眠くなりません。
「つまらない」
「隣が侍だ。しかたがない」
「じゃ、何か話をしましょう。女の話はどう? 経験ある?」
「おいおい、おまえは私たちの顔を見たことがないのか?どれも経験がある顔じゃないよ」
「いや。私は、ある」3人の中の1人、源兵衛が言いました。「私は昔、侍 の奥さんと浮気して、50両盗んで2人殺したことがある」
「はあ? 嘘だ。源さん、嘘はよくない」
「本当だよ。この話、聞きたい?」
「うん、聞きたい」
「聞きたいね」
それで、源兵衛は女の話を始めました。
8年前、私が小間物屋だった頃の話だ。小柳彦九郎という侍の屋敷によく行っていた。上客だった。いつもは使用人と話すが、ある日、使用人がいなかった。上品な美人がいて、私に言った。
「小柳の妻です」奥さんだった。「いつもありがとうございます。お礼に、お酒を少し、いかがですか」
私は仕事中だからと断ったが、奥さんはもう酒を注いでいた。
「一口だけ。さあ、どうぞ」
「じゃあ、一口だけ」と言って、一口で終わるはずがない。私も奥さんも、たくさん酒を飲んだ。
「あのう、今日は使用人さんたちは?」
「近所の神社で祭りがあるでしょう? みんな出かけました。主人も、今日は帰りません」
「そうですか」
「実はね…。あなたが初めて家に来たとき、使用人たちが噂していました。とても素敵な方だと」
「それは、どうも…」
「それでね。二回目に来た時、私、隣の部屋からチラリとあなたを見ました。その瞬間、私、あなたに、すっかり一目惚れしてしまったんです」
「おい、ちょっと待って。え? 源さん、その男、だれ?」
「私だよ。聞いていなかった?」
「ちゃんと聞いてたよ。だから変だと思ったんだ。源さん、8年で顔が崩れた?」
「崩れていないよ、8年前も同じ顔だ」
「まあまあ、嘘でも何でもいいよ。眠くなるまでの暇つぶしだからな。源さん、続けて」
「ふん、私には女にしかわからない魅力があるんだよ」
そう言って、源兵衛は話を続けました。
「奥さん、そんなことを言ってはいけません。あなたは侍の妻で、私は町人です。御主人が知ったら、私を斬るでしょう」
「いいえ、主人が知ることはありません。安心してください。今は、私とあなただけ」
それで私は遠慮なく――
「おいおい源さん、その展開は無理がある」
「妄想だな。恥ずかしい。でもまあ、最後まで聞いてあげましょう」
私は遠慮なく奥さんと浮気して、さあ帰りましょうというときだった。急に戸が開いて若い男が現れた。屋敷の主人小柳彦九郎の弟だった。
「おまえは誰だ? 義姉さんに何をした?」
「違います、これは――」
「義姉さんは黙って!」
弟は怒って刀を抜いた。私は抵抗した。もみ合っているうちに、刀が弟の胸に刺さった。弟は死んだ。奥さんは悲鳴をあげた。
「ああ、なんて恐ろしいことを…。ねえ、一緒に逃げましょう。ここに50両あります。これで遠くへ行きましょう」
奥さんは私に大金を見せた。それで私は奥さんを斬って、その金を盗んで一人で逃げた。
「え、待って?! どうして奥さん斬った? 意味がわからない」
「そうだよ。奥さんは斬らなくてもいい」
「だって、女がいたら足手まといだ。一人のほうが速い。だから今もこうして元気に生きている」
「ひどい男だな。もしそれが本当だったら、友達やめるよ」
「でも、ちょっと羨ましいな。私もモテたい。一度でいいから女から言い寄られたいよ」
「まあ、もし本当だったら羨ましいなあ。羨ましい、羨ましい」
「羨ましい、羨ましい」
「伊八、伊八!」
「またですか」
伊八は急いで奥の侍の部屋へ行きました。
「伊八、私はお前に心付けを渡したな」
「はい、もらいました。何回言うんですか。隣の客でしょう? はいはい、もう一度注意します」
「いや、待て。私は一つ謝らなければならない。私は宿帳に嘘の名前を書いた。私の本当の名前は、小柳彦九郎だ。8年前に妻と 弟 を殺した犯人を捜して旅をしている」
「そうですか。頑張ってください」
「実はその犯人が、やっと見つかった」
「えっ、本当ですか。よかったですね」
「隣の部屋だ。源さんという男が、今自分で話していた。私の妻と弟を殺した犯人だ。間違いない。斬る」
「ちょ、ちょっと、ここで斬らないでくださいよ。宿で殺人事件があったら評判が悪くなりますから。どこか他の所で斬ってください」
「わかった。では明日の朝、日本橋の下で決闘だ。他の2人が助太刀してもかまわない。3人一緒に斬る。隣の部屋へ行って、そう伝えてくれ。
それから伊八、おまえは朝まであの3人を見張ってくれ。もし一人でも逃げたら、私はおまえを斬る。わかったか」
「は…はい、わかりました!」
伊八は急いで隣の部屋へ行きました。
「大変です。隣のお侍さんが――」
「あ、また忘れていた。今から静かにするよ」
「それどころじゃありません。どの人が源さん?」
「私だけど、何か?」
「あなたは8年前に侍の奥さんと弟さんを殺しましたね」
「えっ? 伊八、おまえも聞いてた? こいつの法螺話」
「私じゃありません。隣のお 侍 さんです。仇が見つかったと言っています。8年前に、あなたは妻と弟を斬った、仇だと。明日の朝、日本橋の下で決闘だと言っていました」
「え…まさか!」
源兵衛はびっくりして、青ざめました。
「いや、実は、あれは私の話じゃない。旅の途中で聞いた話だ。仇は私じゃない」
「えっ、やっぱり嘘か! この嘘つき!」
「許してくれ、伊八。隣の侍に全部嘘でしたと言ってくれ」
それで伊八は 侍 の部屋へ行って、伝えました。しかし、侍は納得しません。
「いや、あれは仇だ。明日決闘だ。絶対に許さない」
伊八は3人の部屋に戻って伝えました。
「無理です。納得しません。すっかり怒っています」
「ああ、私の人生は終わった…」源兵衛は泣きました。
「あのう、他の2人が助太刀してもいいと言っていました。一緒に斬ると」
伊八が言うと、2人は首を横に振りました。
「助太刀? しない、しない。この嘘つき一人が悪い」
「悪いが源さん、一人で死んでくれ。私たちは関係ない」
「ひどい…、私たちは友達でしょう? せめて最期を看取ってくれよ」
3人はすっかり静かになって、その晩少しも眠ることができませんでした。
次の朝、侍は普通に旅支度をして部屋を出ました。
「あ、あのう…隣の部屋の3人、何時ごろ日本橋の下へ連れて行きましょうか」
伊八が聞くと、侍は笑いました。
「はっはっは、あれは嘘だ。私は小柳ではない。妻は元気だ」
「えっ、嘘? どうしてそんな嘘を…。私もあの3人も、全然眠れませんでしたよ」
「おかげで私はよく眠れたよ。心付けを渡した甲斐があった」
そう言って、侍は去って行きました。
ー---------------おわり
Great stories for those who are learning Japanese like myself
しの先生ありがとう、もう一つの面白い話。侍の話はかっこいい
先生、とても便利ですありがとうございました。
The samurai was petty as hell.
ありがとう!この話、面白いでした :D
ありがとう , せんせい!
できる事なら、各行の下に英文が併記されるなら、一層理解が深まります。
滑稽な話だ。今、笑っています. (ノ>▽<。)ノ