町田樹から無良崇人へのエールが感動的過ぎる！！ ～引退発表舞台裏～

全日本選手権で町田樹選手が
突然の現役引退を突然発表しました。
彼の氷上での発表から
その後の舞台裏に密着した映像です。
小さい頃からのライバル、
無良選手へのエール。
そして、仲間たちに別れを告げ
最後に向かった先は･･･！？
※この動画の一部のBGMの著作権はMusMusにあります

[@erikasono565]

日本のフィギュアスケート選手達は、ほんと、みんな仲が良くて、素直ないい子達で、なんだか可愛いですよね。
日本はフィギュアスケートがロシアや欧米ほど盛んとは言えないから、選手に育つような人は、通年リンクがあって優秀な指導者がいる数少ないクラブの出身のことが多く、子供の頃から知っている同門下の生徒達同士が仲が良いということはあるのだとは思います。
選手の若年化が進んで、ローティーンも増えてきているとはいえ、10代の子達ばかりじゃないから、「いい子で可愛い」などという言い方をしてはいけないのでしょうし、うっかりそんな言い方をすると、子供扱いするな、と怒られそうですね。でも、微笑ましいです。
（私にとっては、選手たちの多くは、ベテランのシニアの選手まで含めても、現在、高校生・大学生の甥や姪とほぼ同世代だから、甥や姪を見ているようで、成長が楽しみだから、やはり「可愛い」ですが……。一見、しっかりしていて、世界のトップレベル争いをしている彼らが、実はまだそんな年齢なのだということを、頭の隅に置いておくことは、やはり必要なのではないかと思っています。）
世界レベルで、欧米人を凌駕して金メダルを獲れるようになったことももちろん嬉しいですが、この世知辛いご時世で、恵まれた家庭の子が多いとはいえ、熾烈な競争を乗り越えていくのに、皆が励まし合って仲良く伸びていっているという、そのことの方が、もっと嬉しいです。
マスコミに露出する機会の多い浅田選手や羽生選手は、体格も細身で童顔、どこか少年少女の面影を残しているようなところがあるから、それで「可愛い」印象が強いのかな、と思っていたのですが、必ずしもそれだけではないのですね。
浅田選手や羽生選手だけではなくて、他の選手達も、不運や逆境に直面しても、懸命に努力する、そして仲間内で他人の足を引っ張り合ったりしないで、仲良く励まし合う、その気持ちがとても「可愛い」です。
フィギュアスケートの選手達は、芽が出るのが早いから、選手生活を送るのは、中高生から大学生、一般には第二次反抗期で、思春期の一番難しい時期。なかなか、こんなに温かく皆で励まし合って世界の頂点を目指すというわけにはいきません。
日本国内どころか、学校内ですら、試験の点数の1点を争って、ライバルの足を引っ張るような子が多い。私の母校の中高などは、皆がいい意味で刺激し合って伸びていく、自由でいい学校でしたが、それでも妬みなどの感情と無縁だったわけではない。なかなか、こんなに温かく、皆であっけらかんと励まし合って、というわけにはいきませんでした。
そのことを思うと、選手の方々もお忙しいでしょうが、特にオフシーズンなどには、アイスショーやスケート教室などで、全国の同世代の中高生・大学生と、積極的に触れ合う機会を作って頂ければ、と思います。
フィギュアスケートの魅力を伝えるとか、スケートを教えるとかいうことよりも、もっと根本的なところで、人と競争して、人を蹴落として自分が伸し上がるのではなく、自分自身と戦って、自分の弱さを乗り越えて成長するのだということを子供達が感じてくれたら、これ以上の教育はないのではないでしょうか？