建物探訪と構造デザインの解説 ~パンテオン編~

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  • เผยแพร่เมื่อ 17 เม.ย. 2023
  • #パンテオン #建築 #力学 #アーチ #ローマンコンクリート #軽量化 #リブ #東京理科大学 #構造デザイン
    古代ローマ時代、統治力、科学力、技術力など、そして、高い国力の象徴として、パンテオンがあります。なお、ギリシャ語の“すべての神々の神殿”(万神殿)を意味します。
    初代は紀元前25年、現状のパンテオンは118-128年に建造され、直径43.2mの大空間構造でした。この記録は、1700年後の鉄骨ドームの時代が到来するまで、世界最大規模の空間構造でした。ドーム内側は、5段、28列の格子面で装飾され、正確な半球面状です。これは、宇宙を象徴する球形が表現されています。ドーム頂部には、直径8.9mの天窓(オクルス)が設けられ、太陽の光と影がドーム内面に映り、季節や時間の変化を感じさせる演出となっています。なお、天窓から降り注ぐ雨は、地上に達するまでに霧に変わり、幻想的な空間を演出します。
    パンテオンの建造には、建築学の英知、すなわち、材料、力学、構造、そして、意匠、生産、採光計画などが高いレベルで融合して作られています。具体的には、いくつもの革新的な構造技術によって建造されています。
    第1に、材料の発展と実用化、すなわち、ローマン・コンクリートと骨材の利用である。材料の均質化をはかり、適切な構造体へ利用されました。
    第2に、力学の理解と構造的工夫です。具体的には、ドームの脚部のスラスト(水平推力)に対して壁厚9mの構造体を設けています。
    第3に、材料によるドームの軽量化である。1つ目は使用材料を使い分けています。コンクリートに混ぜる骨材は、下部では砕いたレンガ、中間部では軽量の凝灰岩、そして頂部では軽石が使用されています。2つ目はドームの壁厚は、脚部では耐スラストのため重厚であり、上部に向かって薄くなり、頂部では約14cmの厚みとしています
    第4に、ドームの格子状のリブは、剛性と強度を向上させます。これは、上部に向かって枠が小さくなることで、視覚的な効果、すなわち、遠近法により天井をより高く見せる演出をもたらしています。
    ドームは、公共浴場の発達と普及に貢献しました。円形により温熱環境が保持されます。なお、古代ローマ市内には、外径53mの大浴場の熱浴室が存在したとも言われています。
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