匠の大工職人が競い合う、全国削ろう会～SABMアキュラホームグループ

2021年11月13日（土）、１4 日（日）、京都府の亀岡総合運動公園体育館で「第36回全国削ろう会 森の京都亀岡大会」が開催。全国削ろう会は、世界に誇る伝統技術である「カンナ削り」で、極限まで薄い削り華（木をカンナで削ったときに出るカンナ屑）を出すことを中心に競い合う大会です。
この伝統ある大会には長年、弊社社長をはじめ、弊社の職人たちが参加しています。
大会では、全国の職人たちと今後の職人文化への啓発や伝統技術の継承のため技術交流や意見交換を行いました。
大工仕事の中で「カンナ削り」は、「見れば、その大工の技量がわかる」と言われるほど習得の難易度が高く、もっとも奥の深いものとされています。
カンナ屑はミクロンの厚みで削りだされます。大会では10ミクロン以下の記録も珍しくありません。1ミクロンは1㎜の1000分の１、髪の毛は一般的に70～90ミクロンと言われているため、髪の毛の10分の1程度の薄さを削りだす場なのです。薄く均一に削り出されたカンナ屑は向こう側が透けるだけでなく、絹のような光沢があり、大会を訪れた永六輔氏によって「削り華」と命名されました。
また、「薄い削り華は、材木がきれいに仕上った証」とされ、薄削りで仕上げられた材木の木肌は、鏡のように文字を反射するほど艶やかな光沢があります。それは見た目が美しいだけでなく、水や汚れをはじきやすくなり、家や家具は丈夫で長持ちするものとなります。
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