前代未聞の鉄道イベント…営業用線路で電車の運転体験

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  • เผยแพร่เมื่อ 29 ต.ค. 2024
  • 松江市と出雲市を結ぶ​一畑​電車で、全国の鉄道ファン注目の前代未聞のイベントが、9月21日にスタートします。一体どんなイベントなのか、先日行われた報道公開に、鉄道好きの記者が潜入してきました!
    9月7日午後9時50分。松江しんじ​湖​温泉駅に到着した最終電車に、大勢の記者やカメラマンが乗り込みました。
    運転士「後はもう、出発進行でお願いします。」
    記者「はい、出発進行!」
    この日行われたのは、列車の体験運転会の報道公開。しかも、体験運転用の専用線や車庫内ではなく、普段列車が行き来する​本線​上で体験運転ができるというものです。廃止された路線を観光目的で走らせている保存鉄道では元の本線を運転できる所がありますが、現役の路線では前代未聞のこと。鉄道大好きの入江記者ももちろん参加しました。
    運転士「これ裏です。ここ押しながら。」
    記者「運転指令、運転指令。こちら松江しんじ湖温泉2番線…」
    列車無線で発車の許可を申請すると。
    「はい、こちら運転指令です。入れ換え車両2番から1番入信了解…」
    発車許可が出て、信号が変わる無線のやり取りでスタートします。この日の体験列車は、T字形のハンドルを引くと加速、押すとブレーキのワンハンドルタイプ。左右2つのハンドルがある車両より運転しやすいといいます。
    入江直樹記者
    「おっ、動き出しました。おお良いな。素晴らしい。」
    一畑電車の体験運転といえば、前身の一畑電気鉄道時代、当時は​平田市​駅と称していた​雲州​平田駅の車庫内で、線路に枕木を置いてほかの列車が入れないようにし行われたのが発端です。全国でもまだまだ珍しい存在でした。その後、2011年には車庫の一番端の線路をほかから切り離して体験運転専用線に。映画『​RAILWAYS​』を花道に、引退したレトロ電車デハニ​50​​形​を専用車両として、土日祝日の定期イベントになりました。
    一畑電車 石飛貴之常務
    「完全に本線とは隔離をした線路、そういった設備を付けてそこで体験運転する分には、鉄道事業法、鉄道に関わる法律の適用外と。他社がやってないことをやるっていうことが、やっぱり大事じゃないかな。他社の真似事してたんでは二番煎じになりますんで。」
    以来14年でおよそ3500人が参加し、なんと1人で1900回以上参加した猛者もいるとのこと。さらに、車庫内でデハニ以外の一般車両を運転できるプレミアム体験運転も年4回程開催していて、人気を集めています。
    ただ、現在こうした体験運転には全国の数十社が参入。一畑は昭和初期製造の貴重なレトロ電車を運転できる優位性があるとはいえ、新たな切り札が求められていました。
    一畑電車 石飛貴之常務
    「お客様の要望聞くと、やっぱり本線運転してみたいとか、ポイント(分岐器)渡ってみたいとかっていう、そういう要望ある中で、じゃこれをクリアするにはどうしたら良いのかな。線路閉鎖をかければ、同じように一般の方に運転して頂くことも可能ではないかなっていう風に思いまして。」
    「こだわり体験運転」と題した本線上の体験運転会は終電後に開催。ホームを出ておよそ250メートル先で折り返し、反対側のホームに移る入れ換えを2回体験できます。雲州平田駅のほぼ倍の長さの上、そこには本物の信号や線路が分かれる分岐器があり、当たり前ですが本物の電車を走らせる充足感が格段に高まります。体験した入江記者も…。
    記者「ポイントがまだもう1つあります。」
    運転士「ノーズがこの辺り、停止位置が来るようにお願いします。まだまだです。後は自分の感覚でお願います。」
    記者「あっ、ブレーキかかりました。」
    運転士「手前で止まっちゃいますね。」
    加速をやり直して停車位置を調整。
    運転士「はい、OKです。」
    記者「あっ、あそこに枕木があります。あそこの枕木があることによって、この運転体験が出来るようになってます。」
    前から後ろの運転台に移って、今度は反対方向に出発します。
    入江直樹記者
    「ポイント曲がって左側に行きます。」
    ホームの端が近付いて来て、ブレーキをかけると、今度も手前で停車。
    記者「もうちょっと行きましょうか。」
    運転士「OKです。」「お疲れ様でした。」
    記者「ありがとうございました。楽しいですね!」
    運転士「なかなかね、分岐を通ることはないと思いますし。」
    入江「やっぱ、ツーハンドルよりは数段運転はしやすいのは間違いないでしょうね。まあ上手く停められなくて何なんですけど。」
    一畑電車 石飛貴之常務
    「全国各地から、この島根県にお客さんを呼び寄せることが出来るんじゃないかな。島根県における観光誘客の一つのコンテンツになれば良いかな。」
    事故を絶対防止するため、自動列車停止装置を3つ新設したり、終電後に見張りの社員を動員したりで、費用もかさむこの体験運転。参加費は10万円と従来の体験運転会の5倍になってしまいましたが、冬期を除く月1回開催して各6人程度の利用を見込みます。少子高齢化と人口減少が進む中、底堅い人気がある鉄道という存在それ自体の魅力を収入に変えられないか。全国の鉄道会社同士の競争が、一畑電車の新たな一手で次のステージに入って行きそうです。
    【BSSニュース】
    newsdig.tbs.co...
    【TBS NEWS DIG】
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