突然消えた主婦と多額の現金 事件から20年 残された時間と向き合う夫…夫婦最後の時【岡山】 (22/06/01

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  • เผยแพร่เมื่อ 12 ก.ย. 2024
  • 2002年、津山市で主婦が連れ去られ現金700万円が引き出された事件は6月3日、20年を迎えます。主婦の行方は分からないままで、夫は今、残された時間と向き合っています。
    事件前、夫婦で登山した時の写真です。
    (高橋幸夫さん)
    「金婚式なんよね、生きとったら。死ぬまで抱えた未解決かもしれない」
    夫婦の時間はあの日から止まったままです。
    2002年6月3日、高橋さんが仕事を終え帰宅すると妻の妙子さんの姿はありませんでした。その夜、最後の会話を交わす時が訪れました。
    (2002年6月3日 妙子さんと高橋さん 電話の会話)
    「もしもし妙子ですけど、身の危険はないから、心配しないでください」「どうしたん?」「車でぐるぐる連れまわされて、いまちょっと、どこまで行っているかよく分からないけど、多分岡山ぐらいだと思います」「連れまわされとん?誰に?」「警察に言わないでください」
    その後、高橋さんの口座から700万円が引き出されていたことが分かりました。警察は、何者かが妙子さんを連れ去り、現金を引き出したとして捜査を始めました。消えた主婦と多額の現金、謎めいた事件に取材も過熱しました。
    (高橋さんインターホン越しに(当時))
    「犯人1人でもあげていただけるような方向の報道をお願い致します。精神的にくたびれてしまいまして」
    程なくして捜査線上に容疑者が浮上しました。妙子さんを自宅まで乗せたことがある元タクシー運転手の男と、銀行の防犯カメラに映っていた33歳の女です。2人に捜査の手が迫り逮捕が見えてきた矢先のことでした。男は公園の片隅で自殺、女も山の中で自殺しているのが見つかり、妙子さんの行方を知る手がかりは途絶えました。
    (高橋幸夫さん)
    「せめて、遺骨だけでも戻ってくることを僕は望んでいる。ここまでやったんだよ妙子。だから許して。見つからなくても。ここまでやったよと言ってやりたい」
    高橋さんと妙子さんが結婚したのは1972年。3人の子供は独立し、老後は夫婦水入らずで旅行する計画でした。自宅には事件当日、妙子さんがたたんだ洗濯物がずっとそのままにしてありました。
    (高橋幸夫さん)
    「片づけることは、自分の手で妙子をこの世からなくすような感じがする」
    妙子さんの帰りを待つ日々、それも終わりが近づいていました。
    事件から6年後、高橋さんは津山市を離れ、独立した子供たちに近い神戸市に移り住みました。裁判所に妙子さんの失踪宣告を申し立て、法律上亡くなったことにしました。
    (高橋幸夫さん)
    「生きている妙子という僕の生き方から限界を感じてきた」
    事件の捜査は、容疑者の死を境に行き詰まり、妙子さんの行方は分からないままです。年月が経つに連れ、事件があったことすら知らない人も増えてきました。事件から20年、高橋さんは今、介護付きの高齢者住宅に身を寄せています。2022年で79歳になりました。
    (高橋幸夫さん)
    「ここが終のすみか。それまでの間に早く遺骨を僕の手で元に戻してほしい」
    部屋には思い出の写真が飾られていました。終のすみかで思うのは、残された時間と妙子さんのことです。
    (高橋幸夫さん)
    「うちの女房は苦しんだことは事実だと思う。怖かったと思う。まだ生きたいと思ったろうし、僕の手で妙子の人生を見届けて、最後に閉めてやって僕も閉める。今の僕の願い」
    妙子さんを自ら弔って、夫婦の最後を迎える。高橋さんは今、そう願っています。

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