「そろそろ満期だ」M9クラスが約300年に1回発生“千島海溝巨大地震”の怖さ 震度3でも津波10m超のケースも

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  • เผยแพร่เมื่อ 3 พ.ย. 2024
  • 今後、高い確率で発生が予想される巨大地震に、北海道沖を震源とする千島海溝地震があります。宮城でも10メートル以上の津波が予想されていて、専門家の観測で、それを裏付けるプレートの動きも見えてきました。
    巨大地震「千島海溝モデル」とは
    多賀城高校の生徒:
    「防災対策をすれば亡くなってしまう人は8割減らせると言われています」3月9日、仙台で開かれた防災フォーラムで、多賀城高校の生徒がワークショップを開きました。テーマは、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」。北海道沖の千島海溝沿いや三陸沖の日本海溝沿いでマグニチュード7以上の地震が起きた場合に、その後、発生する可能性があるマグニチュード9クラスの巨大地震への注意を促す情報です。多賀城高校の生徒:
    「後発地震注意情報は社会活動を制限するものではないため、どう判断するかは個人に問われます」この巨大地震による宮城県の被害想定は、「日本海溝モデル」が震度6強で津波の高さは16メートル、津波による死者は8500人。一方、「千島海溝モデル」は、震源が遠いため震度は3以下ですが、津波の高さは11メートルで、震災後に整備された防潮堤を越える計算です。死者は5200人にのぼります。場合によっては、前震にあたる地震が無く、注意情報が出されずにいきなり北海道沖の千島海溝沿いや三陸沖の日本海溝沿いでマグニチュード9クラスの巨大地震が起こるケースもあります。
    慶長三陸地震での大津波とは
    星野誠気象予報士:
    「昔からたびたび大きな津波に見舞われてきた宮城県。仙台藩祖・伊達政宗の時代にも、大津波がありました」慶長16年、1611年に宮城を襲った慶長三陸地震。大津波により仙台藩で1783人の犠牲者が出ました。岩沼市の沿岸部では、この慶長津波と、869年の貞観津波、そして、13年前の東日本大震災という3つの津波の痕跡を示す地層が2013年に見つかりました。現在、この地層は市の図書館に保存されています。岩沼市教委生涯学習課兼市史資料室 川又隆央主幹兼係長:
    「非常に海岸線から近く1キロほどの所にありまして、津波が陸上を遡上してくるときに砂丘を削り取ってきますのでそうした砂丘の砂である可能性があります」ところで、この慶長三陸地震については、震源は三陸沖と推定されてきました。
    慶長三陸地震の震源は千島海溝だった可能性が
    しかし、産業技術総合研究所の岡村行信さんは、「実は千島海溝が震源だった可能性がある」と考えています。産業技術総合研究所 岡村行信名誉リサーチャー:
    「ほぼ同じ時期に北海道の東部、十勝から根室沿岸に巨大津波が発生したということが分かっています」これは、北海道東部の浜中町で見つかった地層です。17世紀前半に津波が押し寄せたことを示す砂の層がみられます。岡村さんは、この津波はかなり内陸まで届いたとみられることから、震源は千島海溝付近で、これが慶長地震として宮城にも津波をもたらしたとみています。産業技術総合研究所 岡村行信名誉リサーチャー:
    「(北海道東部の)当時の海岸から3キロ4キロ内陸側まで砂が運ばれていったと、そういう砂の層の分布が見つかっているわけですね。慶長三陸津波は、北海道道東付近(千島海溝)の巨大地震によって発生した可能性があると考えています」
    千島海溝で進む地殻変動
    いま、千島海溝では次の巨大地震に向けた地殻変動が進んでいます。東北大学災害科学国際研究所 木戸元之教授:
    「過去の履歴を見るとM9クラスが三百何十年に1回は起きている、そろそろ”満期”なので、次に起こるのはそのクラスである可能性が割とある」木戸元之教授ら東北大学などのグループは、千島海溝周辺のプレートの動きを調べる観測を2019年から行っています。ウェーブグライダーと呼ばれる無人で動く船などを使って、海底に沈めた装置が発する音波をとらえるものです。海底の観測装置は、千島海溝の南東側から沈み込む太平洋プレート上に1か所、それに固着して引きずられる北西側の陸側のプレート上に2か所設けられています。東北大学災害科学国際研究所 木戸元之教授:
    「実際観測した結果、この沈み込む(太平洋)プレートとほぼ同等な速度で(陸側のプレートの)この21という点と22という点が動いていることが分かりました」観測の結果、陸側のプレートが広い範囲で太平洋プレートと同じように動いているため、両者が大規模に固着している可能性が高いことが分かったのです。海溝の最深部である海溝軸に近い所まで固着していると、これが一気に滑った際には巨大な津波を引き起こすと言います。東北大学災害科学国際研究所 木戸元之教授:
    「実際に2011年の東北沖地震の時がまさにそれで、海溝軸まで完全に滑って、そのせいで非常に大きな津波が発生した。それと同じようなことが、もしここまで固着して、ひずみがエネルギーをためていると起こりうる」
    千島海溝巨大地震への備えは…
    多賀城高校の生徒による後発地震注意情報のワークショップ。参加者は、情報が出たらどう行動すべきか考えました。参加者:
    「離れた所で地震が起きて津波が来るってなると、どのように私たちは備えていたら良いのかなっていうところで非常に心配」
    多賀城高校の生徒:
    「近くで起きる宮城県沖地震とかじゃなくても、実際に被害が来るっていうのはすごく怖いことだと思うし、それをもっと自分たちで広めていかなきゃと強く思いました」千島海溝巨大地震は今後30年以内の発生確率が7から40%とされ、国は「切迫性が高い」と評価しています。宮城では揺れが小さくても大きな津波をもたらすという特徴を理解し、備えることが求められます。千島海溝や日本海溝でマグニチュード7以上の地震が起きて注意情報が出された場合、その後1週間以内にマグニチュード9クラスの巨大地震が起きる確率は100回に1回程度とされています。ただ、それでも普段よりは大幅に高まるということを理解しておく必要があります。
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