Se Paさんの意見に同意だなあ。 作品にもはや唯一絶対の正しい解釈は存在しない、ってのが現代批評の基本だし、ロラン・バルトの「作者の死」じゃないけど、時に、そして原理的に、鑑賞者や批評家には、作家の意図すら超えた解釈が可能ですからね(批評が作家の意識してない無意識を炙り出したりすることも含めて)。 例えば、作者が、この作品は100%ヘイトではない‼と言っても、鑑賞者は、ヘイトだ‼日本の誇りを傷つけられた‼みたいな解釈、事態もいくらでも有り得るわけで。 筒井さんが言うように、現代を生きる僕達には無限の解釈と誤読しかできないし、そういう状況の中で岡田さんの批評のような、作品の外部の間テクスト性とかプレテクトやメタテクストやパラテクストを読むの現代の批評理論ではまっとうだし、膨大な時間を費やして探究して岡田さんみたいな魅力的な解釈(誤読)ができる批評家こそが真摯だと思います。
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ハクが途中のエレベーターの時厳しく千尋にあたる理由を教えていただけませんか?
おそらくここまで千と千尋の神隠しを考察してがっつり説明してる人って岡田さんくらいだから
英訳して公開したらめちゃくちゃ有名になるとおもう
鈴木敏夫さんが俗世間にヒットするように下世話な触込みで宣伝したにもかかわらず、それを上回る芸術性があって感動を呼び、さらに裏の裏の想いまで考察させるジブリというコンテンツがすごい!
「話すのが楽しくてしょうがねぇ!!」みたいなサムネ好き
ウヒャウヒャ言いながら話すヘンタイ感、チャーミングだよねぇ💕
オタクは話好きだからねー
言い方草
金儲けも、自分達の仕事や業界へのジレンマも、とにかく大変なこと色々沢山あるんだろうけど、それでも飲み込みきれないそれらを全部抱え込んだまま、『銀河鉄道の夜』や『千と千尋の神隠し』を作って、しかもその中で悲しい部分を出来るだけ隠しながら無くさずに表現しきるんだから、
やっぱり宮崎駿、鈴木敏夫、高畑勲を始めとして、スタジオジブリは優しいと思う。
0:00 先週の『千と千尋の神隠し』解説を振り返る
6:18 油屋の謎
27:07 心を取り戻す方法
32:51 ハクの謎
45:28 あの日の川
49:46 両親の謎
57:10 オモテ放送エンディング
この太っちょ楽しそうで好き
ふとっちょは草
??? この太っちょ豚!
40年前に私がお会いしたときは、もっとふくよかでいらっしゃいました😅
わかる
30:20懐かしーー!小学生の時にこのおにぎりのフィギアもらえて🍙めっちゃ嬉しかったの覚えてるー!
初めて「千と千尋は女の子が風俗で働く話」と聞いたときに感じたなんとも言えない違和感はこれだったのか…。
風俗ってなにぃ??(すっとぼけ)
こんなに興味を持って話せること。
今の自分にはとても羨ましく感じます
なんかすっげー悲しくなった
俺も小さい頃池に落ちて兄に助けられたなー
その兄は今も普通の人間として生きてます。
俺も落ちたことあるよ
糞溜める池にな‼︎
私も大学に落ちました
このコメ欄 重くて草
ハクが「自分は千尋の兄で、千尋を助けるために死んだ」という点を覚えていないって考えると全部辻褄合うよなぁ。死後川の主になり、記憶は曖昧で油屋の世界でも「千尋を助けなきゃ!」と無意識で思っているみたいな。
むしろこの説がないと「私のために生きてくれた誰か(カンパネルラの自己犠牲)」とかが説明つかないもんなぁ。
説明としてはすごく説得力がありましたね。
多分宮崎監督は自分の胸にしまって言わないことだろうと思いますが、監督の私小説としてのジブリや周辺との関係性について隠喩として表現しようとした作品として解釈するならいちいち腑に落ちます。
ほんと、ジブリ作品それ自体と岡田さんの語りは日本現代美術だと感じる。
解説がないとわからないあたり本当そうだね
うちの母親も子供のころこの位冷たかったから姉と二人でそうそうリアルな母親ってこんな感じだよねって納得してたファンタジーの中にしかない理想の母親像で無い事に感動すらしたんですけどね
句読点って、、、知ってるか?
わかりみふかし。
自分は逆に「現実にこんな冷たい親おらんやろ~」と思ってたw
子供だったし、親にも色々いるってまだ分からなかったからね
いろんな考察があるけど何が正解かは宮崎駿の頭の中を覗けないとわからない。
そして宮崎駿は絶対に答えを言わない
考察することそれ自体がおもしろい
駿さんもたぶん言葉にはできないと思う
@@tagomagotagomago 表現者なんだからできるだけ言葉にして欲しいわな
でも宮崎駿監督は「言わないでもわかるやろ」的な感じのスタンスだからつらい笑笑
正解知りたくてたまらん。ジャックバウアーに拷問でもしてもらいたい。
@@ninin20 みんなが寄ってたかって間違った解釈を自信満々に説明したら本人は一番苦しいかもしらんw
言葉にするだけが表現力ではないと思わせてくれるのが宮崎駿
1.75倍速で再生してちょうどいい
岡田さんの解説動画を見てから、映画館で観て涙が止まりませんでした。
すごく面白かったです。有料版の電子書籍も前後編、読まさせていただきました。ずっと感じてたニュアンスや、微妙な違和感や疑問が次々と紐解かれていってスッキリしましたし、感動しました。
もともと大好きな作品ですが、より一層、この映画が好きになりました。(ただ一つ、両親の豚がいない事を見破ったのはなんでなのかは分かりませんでしたけれど)
ハクと千尋の関係、本当にしっくりきました。昔から、ラブストーリーと言われると、なんとなくハクの対応が違うような気がして引っかかっていたのです。変ではないけれど、なんか…?と。
それで、ああ、そうだよなぁ、あの接し方は正に◯◯としてのそれ………と、衝撃で目から鱗が落ちつつ、すごく納得してしまいました。素晴らしい考察をありがとうございます。
そう!オレもそれが分からなかった。
何故両親はあの豚の中に居なかった事を見破ったのか?
本当岡田サン可愛いし納得いく説明ありがたいです‼️
どうすればそのような深い考察ができるようになるんだ!?久々にわくわくしたぞ!!
あらゆるジブリ評論の上をいく岡田さんの話。素晴らしい映画評論家である町山さんの説すら、岡田さんの説に比べると、通りいっぺんの話だと分かってしまう。SFとアニメを語らせたら右に出る者はいない。
待ってました!
母親の違和感が納得のいく説明ですっきり。
DVDの特典にハクのおにぎりは草www
とても面白くかったです。
何となく、ハクがちひろを助けたことにより神様に近い存在になったハクの魂は川の神様と同化したのではないかと思いました。だからなぜちひろを知っているかの記憶がない、名前も川の神様の名前で、ちひろが私の中に落ちてきた、というセリフに繋がるのかな?と、、
大好きなアニメ版銀河鉄道の夜が出てくるとは驚き&感激です!
千尋が川に落ちた時の解説から後、聞いてて鳥肌たったわ。
番号つけてわかりやすくしてー
千春とか千里とか言ってるの吹き出すけどずっと楽しそうでニヤニヤしちゃう。千尋の大冒険めっちゃ読みたい
母親の冷たい理由は腑に落ちたw
海原のシーンは銀河鉄道のメタファーだとは思っていたけど、ハクがカンパネルラ的な役割だったのにはまるで気が付かなかったわあ~
特典のおにぎり持ってる〜😀
後半の母の葛藤と矛盾に涙が出ました
作品の裏話であるスタッフインタビューの裏を読んでいく感じw
この動画をきっかけに久しぶりに銀河鉄道の夜を見ました。岡田先生の映画版の銀河鉄道の夜の解説も聞いてみたいです!
鈴木敏夫さんのプロモーションは賛否両論があるかもしれないが、ヒットを作ってる時点でほれは成功だよな
15:00
油屋の風俗問題ですが、本編で「邪魔だねぇ」というセリフの背後に「年季明」という張り紙があり、
牛子、芸子、おめでとうございます。と書いてあります。
年季明けとは、遊女が借金を返す、または28歳頃まで勤め上げたことを指す言葉です。
独自の世界のことなので断定するつもりはありませんが、まったく風俗と関係ないことはないと思います。
明日、劇的で千と千尋の神隠しを観るのがめちゃくちゃ楽しくなってきた
岡田さんが国語の先生だったら絶対寝ないし絶対授業飛ばさなかったww
ハクが千尋にとってそんなに身近な存在だったとは・・・
序盤の千尋に対する母親の理不尽な接し方に
家庭内の何らかのトラブルがあったのではと漠然とした
イメージしか無かっただけに目から鱗でした!
有料版もとても面白かったです。
「天丼」の件について解説を何卒お願いします…!
なるほど。
映画は一生に一回、DVDにも反対、特典など言語道断…
じゃあ配信なんて夢のまた夢か。
おにぎりを食べてボロボロ泣くシーンは孤独なこの世界で優しく接してくれるハクのおかげで一睡もできないほどのとてつもない不安から解放されたからではないでしょうか
この映画は食べる・吐き出すの2つがいろんな場面で大事になっているので、食べてすぐ泣くこのシーンも、表面的な意味以外に何かしらの意図があると思いますよ。
ハクの台詞で僕の中に千尋が落ちたってあるからハクは川の主だと思ってた。
お兄さんって思わなかった。
うーん、やっぱりハクお兄ちゃん説は所々違和感が😅 ハクは「千尋が私の中に落ちた時のこと」ってはっきり言っちゃってるしなぁ
お母さんが冷たいのは再婚して新しい夫に夢中だからかと思ってたました。だから千尋も「荻野」って自分の苗字間違えたのかと。
歌詞にも、
あの小さな川で私はあなたに出会った。
ってあるので、兄だとしたらまとまらなくなってしまいますよね。
貴浜田 ああ、たしかに!
川の神様のはずなのに人の形してる理由がハクがお兄ちゃん説を濃厚にしてると思う。川の神様だけど埋められたから半神になっているので他の神みたいに人外の形にはなれない。だから自分の川におちた千尋の兄の容姿をかりて湯屋で働いているんだと思った。
たいらぼん。 なるほど、ハク≒お兄ちゃん説 ってことですね、それも興味深いです。
Natalie 融合説も唱えたい。千尋を助けた事でその川の神になったというより、千尋を助けて亡くなった時に、その川の神の一部になったんじゃないかなと。
海原鉄道を見ると作中の神様は日本神話から来てるだらうから、そうなると古来からそれぞれの川や海、山には神様がいるって考え方だろうし。
ちょっと都合良すぎるかもしれないけど、その解釈なら川の神と千尋はその日初めて会った事になる。
母親の態度から実母ではなく父の再婚相手だった っていうのは大いにあり得ると思います。それでもハク=お兄ちゃん説を否定する要素にはなり得ないかな。
実母が溺愛していて長男(ハク)が亡くなったことが原因で離婚した可能性もありますし。
そうじゃなければ両親を取り戻すことが目的なのに「片方は実の親じゃなくて再婚相手です」なんていう、意味のない無駄な設定になっちゃう。
銭婆のところへ行く電車が死の世界へ行く電車とのお話でしたが、鎌爺の台詞で「昔は帰りの電車があった」というのがあった気がします。帰りの電車とは何を表しているのでしょうか?あまり重要ではないんですかね...
いろいろな意味に捉えられますよね。
私個人的には、神様がテーマということで、死んだ人はもう帰ってこれないという意味や、この作品自体が現代社会を風刺していて、なんのために生きているのか分からない若者や現代人を電車の中に乗ってる半透明の人たちやカオナシで表し、帰る場所がない(自分の居場所が分からない)という意味にも捉えられました。
別の動画で黄泉比良坂の話から来てると言っていました。詳しくは有料で語っているみたいです。イザナギが帰りに道を塞いでしまったから行けるけどもう帰れないってことじゃないでしょうか。
自分もm iさんの説を推してます。
黄泉比良坂(黄泉の国までの道)を「銀河鉄道の夜」にちなんで海原鉄道として描いたんだと思いますよ。
釜爺の言っていた昔というのは、イザナギが黄泉比良坂を石で塞ぐ前の時代の話(一体釜爺は何歳なんだよって話ですが)
カオナシもあの電車に乗っている無数の影と同じく、もう亡くなってしまった神の様なモノが油屋に迷い込んでいたのではないかなと。だから銭婆は千尋達は帰しても、カオナシはここに残すと言ったのでは。
これを作者じゃなく、考察として外の人が語ってるのがよりいい。
凄く興味深い解説。ただ、51:30辺りの息子の死の要因となったから千尋に冷たいというのは違う気がする。
家庭で家事育児全般を担っている母親はおしなべてあんな感じで素っ気ない。
それはお前の家庭だけ
あなたが母親なのか娘なのかはしらないが、あきらかに普通の母親の態度ではありません。心の奥底にネグレクトがあります。初めて納得行く解釈を私は聞いたと思います
私も少し違うのでへないかと思いました。母親 = 子供にやさしい、子供をいつも見守っているというのが典型的な捉え方だが、ときにはあえて視線を外したり少し冷たい態度をとったりするのも育児の一部だと思います。そうすることで、自立心を促すからです。特に意識していなくても、子供がある程度成長すると、自然にそうなります。「このぐらいはもう大丈夫、自分でできるんじゃないか」と。私は親ではないのでよく分かりませんが。「仕事をしないと生きていけない」とか、千尋の「大人への道」もこの映画のテーマとなっています。そのテーマを引き立てるために親をそう描いているのではないかと思いました。有料版を見ていないのですが、ハクが亡くなったお兄さんではなくても、カンパネラ的な存在であり得ると感じています。ジョバンニとカンパネラもそもそも兄弟ではないですし。
現実ではあんな感じのお母さんは街でも見かけるけど、アニメとしては不自然かも
まさか銀河鉄道そんままやってたのか…いや真相や解釈に正解は無いかもだけど、そうか、兄妹愛の物語だったのか。
おにぎりフィギュア持ってたわー中に何かちゃんと入れれるんだよな
0:49 不思議なトリック
無料で見てるのがすごい面白いから他の謎たちも有料で見たくなってしまう笑笑
千と千尋の神隠しは宮崎駿の私小説。湯婆婆=鈴木敏夫、宮崎駿=ハク。舞台はジブリ、主人公のせんはジブリで奴隷のように働かされるアニメーター。
擬洋風→日本語ロック、日本語ラップとかもそうだよな
めーちゃくちゃ話が面白い!
岡田先生テレビシリーズでは千尋が川に落ちたときの手が服のすその手しかありませんでした!千尋が川に手を入れるシーンはカット?
これ聞いたあとに、主題歌の「いつも何度でも」を聴くと…
高校の時、銀河鉄道の夜観たけど全然わからなかったからまた観たい
大冒険もってるー!奇跡の本だったのか知らなかった
千尋が川に落ちた時に助けただけなら、千尋の名前を知っているはずはない。
ということは、千尋の名前を元から知ってるものが川の主になったはず。
とすれば、千尋が川に落ちた時に助けてくれたのは、千尋の兄で、川で白竜が泳いで千尋を助けてあげたシーンは、兄ちゃんが助けてくれたことの比喩表現。
兄は、千尋を助けるために死んでしまった後に、川の神様になった。
「覚えているよ。そなたが私の中に落ちてきた時のことを」
というのは、ハクが千尋兄であることに気づかせないための、宮崎駿が置いたブラフか、ハクが千尋を心配させないためについた嘘である。
こじつけだけど、私はこう解釈してスッキリさせています。
31:01 だから配信されないのか…ジブリ…
感動した
歌詞にある「幼い日の私」の手が、絵コンテの"子供の手"なんじゃないの?つまりあの手は幼少期の千尋の手。ハクに触れて川に落ちた瞬間を思い出したのは、ハクの正体が川そのものだから。だからハクに触れた時に今現在半袖を着た千尋の腕が川(ハク)の中にダイブした。あるいはそういうイメージが閃いた。と同時に、昔川に落ちた瞬間の映像がフラッシュバックした。みたいな感じだと思ってる。
泣いた
『千と千尋の神隠し』ちょっと整理してみた。返信にメタファーについても書いたから迂闊に続きを読む、返信を表示を押すとクソ長くてウザいから気をつけて。
映画『千と千尋』において主要なキャラクター、千尋、ハク、カオナシは3人とも現実世界(?)において帰属する場所が無くなっているという点で共通します。そしてこの3人が油屋に集まり、最後に油屋から出てそれぞれが帰属する新たな共同体へ帰るところで映画は終わります。
またこの3人は名前を奪われることでも共通します。彼らの目的は名前を回復することにあり、そのための再生の場として油屋があります(腐海の底やシシ神の森と同じです)。
物語中盤でハクは千尋にカード(名前)と服(帰り道)とおにぎり(これは後のニガ団子に相当します)を渡します。この時点で千尋は油屋を出るための条件を満たしますが、両親を救うまでは現実世界には帰りません。つまりここで千尋の目的は他者の救済になります。ストーリーの中心はハクとカオナシの回復へとシフトするわけです。
おまじないのおにぎりを食べた千尋は元気を取り戻し働きます(この時労働が他者の救済になることは重要かもしれません)。そして名のある川の神を救済することでニガ団子を受け取ります。
千尋はこのニガ団子(魔法のアイテムであり労働の報酬)をハクとカオナシに食べさせます。お互いに異物を吐き出し(川の神も吐き出してよきかなです、吐くというのが再生のメタファーかもしれません、千尋は泣く)ゆばあばの支配から逃れそれぞれがぜにいばの元へと旅立ちます、この辺が油屋での再生の部分です。
千尋とカオナシはぜにいばのところへ電車で向かい、判子を返して謝ります(坊ネズミが元の姿に戻れるのに戻らないのは千尋が他者のために油屋に残ることと対応するかもしれません)。そしてカオナシはぜにいばの家が自分の居場所となり、糸を紡いで髪留めを作ります(千尋の油屋での労働と対応します、カオナシも他者の救済のために労働をします)。
ハクが迎えに来て帰る途中に千尋はハクの名前を呼びます、これはおそらく名付けだと思います。名前を奪われることが支配、死であるとすれば名付けは本当の意味での救済、生であるように思います(ハクが千尋にカードを渡すことと対応します)。
こうして3人ともに名前を回復するか新たな共同体に帰属するかして物語は終わります。最後の試験をパスできるのはカオナシが作った髪留めのおかげだとすると、誰かの労働が他者を救うおはなしだと観られます。
この辺が宮崎駿の銀河鉄道の夜への回答なのではないかと思います。誰かを救済する事が自分を救済する事になる。自己犠牲による他者の幸せ、その犠牲とは労働かあるいは謝罪というのが宮崎流の銀河鉄道観ではないでしょうか。
でもこんなことガイドブックとかに書いてあるんだろうなあ...
ついでに『千と千尋』のメタファーについても考えてみた。めちゃめちゃスベった、大爆死。
映画『千と千尋』で千尋が最初に持っている花束がしおれているのは千尋の生命力が引っ越しで弱っていることを表現していて、その花(千尋)が水(ハク)によって再生することが暗示されます。ちなみに誕生日にもらった一本のバラは初潮のメタファーで、千尋の体が大人になる過渡期にあることが暗示されています。
完全に言いそびれたけどあの花束はブーケでハクという竜との結婚のメタファーだと思います、ポニョと宗介と同じ異類婚です。
参道を通る様は胎内回帰であり、トンネルの抜ける際に千尋は母にくっつきますが、あれは母子がへその緒で繋がっている(いた)ことを暗示しています。千尋が川を渡る際などいちいち鈍くさいのは千尋が幼児状態にあるからと言えそうです。(もしかすると千尋のモデルにヒルコが入ってるかも。母から愛されない、川に流される、捨てられるというモチーフからちょっと考えられます)。
トンネルを抜けた先の食べ物屋で両親はサンドイッチを車に置いて来たのでお店の肉を食べます。これはよもつへぐいだと思われます。この時、動物の肉(犠牲)を口にした事から自らも豚になってしまったと思われます。
ハクが現れ何かを吹いて、千尋に魔法をかけるときに千尋は息を吸い込み、橋を渡るとき息を止めます。この一連のシーンに共通するのは呼吸、息です。これは母体(両親)から切り離された新生児(千尋)が自ら呼吸しないと死んでしまうからです。同様にハクが持ってくる食べ物はおそらく乳房のメタファーで、へその緒がない以上自ら栄養を摂取する必要があるからです。
この辺で授乳のメタファーや立って歩く、走ることを促したり橋を渡る際に母体の代わりになるなどハクは産婆か乳母のポジションに相当しそうです(橋で次の代理の母子関係となるカオナシが現れるのも重要そうです)。
うーん...強引か...
これ終わんない上につまんないな...もう少し続けてみるけど...
千尋は釜爺のボイラー室に行きます。この釜爺と湯婆婆が千尋の新たな代理父、母となります。お互いに象徴するものは火です(ボイラー、黒焼き、火を吐くなど)。そして従業員たちの象徴は水であり、火は死を、水は再生を表し、2つが合わさって死と再生のお湯屋となります(火と水でお湯って単純だけど、この辺のモチーフのアウフヘーベンみたいなのはなかなかダイナミックで凄い)。あと油屋の構造、油と水の関係からハヤオ得意の上下構造も見られます。
湯婆婆が飛び立ち、釜爺が寝ている間にハクは千尋の寝床に来ます(豚舎のシーンを含め、両親の不在です)。ハクに呼ばれて千尋は豚舎へ向かいます。opで見たように千尋の象徴は花であり、千尋がハクによって回復する姿が描かれます。ここが千尋のターニングポイントとなるのでopを踏襲した演出になっているでしょう(花壇には結婚式のモチーフも入っているように思います)。
ハクが竜となって油屋を不在にします。これまで千尋の乳母代わりだったハクが去ることで、今度は千尋がカオナシの乳母となります。カオナシの「あ...あ...」は赤ちゃん言葉のようなものだと思います。
千尋はオクサレ様をお風呂に入れます。薬湯は羊水、湯婆婆の出すロープはおそらくへその緒のメタファーです。油屋一同が仮の母体となって川の主を再生させます。
アドリブで書いてるのがバレバレですね...着地できるのか...そもそも意味があるのか...
辻褄が合わなくなってくるメタファー探しはまだ続く...
川の主が去りハクが油屋に戻ります。ハクを追いかけパイプを壊します。このパイプもへその緒のメタファーです、油屋は川の主を再生させますがハクを再生させることはできません。ハクと油屋のへその緒を断つことで再生させようとします。千尋の襷掛けは産婆のイメージでしょうね。
坊とカオナシは千尋の子供です(坊はナウシカでいうところのテト、カオナシは王蟲)。坊が泣き出すと銭婆が来てあやしてくれます(坊はもはやペット化しますけど)。銭婆はハクの奪った判子を取り戻しに来ますが、これは結婚に反対するハクの母です、2人は駆け落ちします(もう苦しい...無理があるなあ...)。
千尋が口移しでニガ団子を食べさせます。千尋はハクを抱きしめ、ハクは暴れます。もののけ姫でもあるようにセックスのメタファーです(順序が違うのは気にしない)。「ハク息してない、まだしとるがな」や薬を飲ませるくだりが序盤の千尋の母体からの分離と対応します。
千尋はカオナシの元へ向かいます。カオナシが太っているのは坊と同じく湯婆婆(油屋)の強い母性に影響されているからのように思われます。千尋はカオナシと坊を連れて油屋を出て銭婆の元へ結婚の承諾を求めに向かいます。
また言いそびれたけどこのカオナシの暴走はナウシカのラストシーンの再構成ですね(カオナシは王蟲、湯婆婆がクシャナと巨神兵)。千尋はカオナシに食べられることなく逃げ延びます。その際にカオナシが吐き出すカエルたちは出産のイメージでしょうか(順序が違うのは気にしない)。
もーこれで最後にしよう、もうやめよう。
千尋はカオナシや坊と銭婆の元へと向かいます。ハクは湯婆婆に坊を連れて帰る約束をする際に八つ裂きにすると脅されます。つまりハクの死が暗示されます。
千尋は銭婆に判子を返します。これが結婚の承諾にあたると思われます。銭婆がくれる髪留めは結婚指輪のメタファーです。
ハクが迎えに来て千尋を連れて帰ります。その際ハクは本当の名前を取り戻すのですが、あれは昔話の「鶴の恩返し」でいうところの鶴の正体を見てしまうシーンにあたります。つまり正体を見られた鶴(ハク)と男(千尋)の結婚生活が破綻することになります(OPから暗示されていたように、千と千尋のストーリーのモチーフの一つに異類婚があります)。
この後にジブリが「猫の恩返し」をやってるのがちょっとおもろいね(余談)。
油屋に帰った千尋が赤い橋を渡るところは結婚式でいうバージンロードであり、序盤でハクと渡ったときの胎内回帰のイメージが千尋が成長することで意味が変わります。その際、新郎のハクも橋の向こうの神域にはおらず、千尋の帰属する共同体が油屋でないことが表現されています。
最後の油屋はもはやシンデレラ城になってます。両親を探すのはガラスの靴の持ち主を探すイメージでしょうか(何度か繰り返される服と靴が帰還のメタファーですね、ドレスとガラスの靴ではない訳です。この辺にハヤオのディズニー批判があるのかも)。
なんか着地できなかったな...あー無駄無駄。
コミックボックス…ふゅーじょん…懐かしい…
33:58~「あの日の川」じゃなくて公園の噴水じゃない?そういえば溺れて靴が脱げたかな⁉あっ!!! 宮崎駿さんだったんですか!!!
公開から20年近く経ってるのに未だにこんだけ考察される2時間くらい?の映画ってヤバいよな
ホットロード! オタク少年がマーガレットを読むの図😂
まさかNetflixで配信されるとはなあ笑
「千と千尋の神隠し」なのですが…「実に奇怪な話で何処かに参考になる場所や事件があったのだろうか?」と疑ってみても全然わからない作品ですね?
初期の記念碑的な作品でもある「風の谷のナウシカ」も全くそれらしい事例が見当たらないのです…
実に不思議で謎に満ちた凄いファンタジーだと思うのです…
この不思議で変な世界は、現在の我々の生きて暮らしている生活習慣とは全く違って見えるのです…
この世界の住人達がいつも考えていることは「自分の与えられた義務や仕事をこなせない輩は…
何処かへ去って行って死んでしまえ…煩くて面倒だからだ…」
だが、呆然茫洋と考えて見ると…我々が子供の頃…戦争に負けて子供達がゴロゴロ産まれて…
子供が余っていた頃…「あっちへ行け…この穀潰しのクソガキ…モタモタ近くで彷徨くと殺してしまうぞ!」と…
怒りに満ちた怒声が投げ付けられた…そんな時代的な雰囲気なのだ…
幾らでも人が余り返っていて…何れでも誰でも気分次第で殺されても誰も何も気にしたりはしない…
寒くて冷たく鈍い痛みの連続…そのような世界…
歴史的にみてどの歴史年表上においても何処の大陸のどの国やどの部族内にでも普通にあった…そのような世界…
あまりにもあまりにでも多くありすぎた“普通の冷酷なる世界…“…普通のそのような世界…
そこは余りにもがさついて埃っぽくて…鼻を刺す刺激臭が何処からか漂って来るのだ…
最後に…「好きだよ…ハク…」「ワタシもだよ…千尋…ずっとずうっと大昔からだよ…」
00:49〜00:50にかけてフラッシュする画像は何?
「ふゅーじょんぷろだくと」…懐かしいが嫌な名前だ
その後の「世界のミヤザキ」になる前は「ふゅーじょんぷろだくと(コミックボックス)」
に宮崎駿良く出てたのを憶えている
「社長が同じ左翼だから仲が良くて」と言うのはその通りなんだろうけど
この「社長」の独特の屈折から宮崎駿に近付いたんだろうなと当時思った
流石の千と千尋。パンチラで釣る君の名はとは重みが違う。
なんの深みもないよね
なんというかお下品というか
ジブリは世界から創造してる感じがする。君の名は。とかは現代をテーマにしてるから見慣れた日常の風景ばかりで「ストーリー」で勝負してる感じがする
ra asyu ジブリに憧れてファンタジー作品も作ったけど(ファンからは不評)、彼の作品の魅力はやっぱり現代の風景の美しさですよね。
ストーリーで勝負というより、全国放映に合わせて一般ウケに相当寄せた印象。
バナナフィッシュの話題が出てくるとは思わなかった
んー
ハク兄説なのですが、岡田さんはもっと議論したり考えてほしいからあえて断言してる様にも見えます。
もちろん恋人としても見える様に作ってあります。
にしても無料のボリューム、今回すごいですね!もしかして岡田さんなりの自己犠牲?とか思ったり!笑
ボリューム持って続きを気にならせ会員にさせるのが目的ですから
しっかりと広告収益も取ってますし
考察がdiscussionしてexcitingで、描写へのobservationもdetailsに及んでいてgreatですね!
ジブリはホワイト企業ということになるの?
これ聞いて、ハクが長男説はちょっと可能性あるかなと思いました
でもハクが神様っていうのはどこから?
千尋がハクの本名を神様みたい!って言ったのは知ってるけど
この人の他の動画で言ってましたけど
川で千尋を救う為に亡くなって、川の神様になったからです
チカちゃん そうだったんですね。
助けたから神様に…でもお客さんである方の神様ではないんですね
今度その動画も見てみます。ありがとうございます。
岡田さんの背後の建物の1891 ハクになってて セットまで細かいなってなるよね
ジブリ作品見ると死が美しく感じてくる
それなのに、落ち込んでるときに観ると頑張って生きようと思える
トシオさんがだんだんのらネコグンダンにみえきた。
でも、きょうだいだとすると顔全然似てない。笑
川に伸ばしてる手の服白いけど、ハクの衣装の袖も白いよね
課金しようかめちゃくちゃ迷うけど、千と千尋しか興味ないから退会がうまく出来なかったら不安。一点一点買いきりだったらいいのにな
yukimi 確か、Amazonでコンテンツごとに買い切りができたような🙌
yukimi 前入ったことありますけど、退会はわりとすんなりできましたよ!
個別にみれるよ。
概要欄みたほうがいいとおもう。
そんな時のアーマーゾーン!のサイトで検索
まだ登録ないと思うけど
え、みんな優しい。ありがとうございます、個別はアマゾンにあるんですね。
退会すんなりできたんですね−。だったらニコニコの方が他も見れてお得って感じなんですね。千と千尋この動画だけじゃないですもんね、どうしよっかな
フム、テレフォン人生相談をアニメにして西洋文学をベースに和風にミクスチャーしてファンタジーとして表現すれば(日本人にとって)売れる作品が爆誕すると。
監督のせいへきをスパイスにして
宮崎駿が血まみれになるって想像するとウケるw
めちゃくちゃ続きが気になる笑
千と千尋の、気になる点で
ハクの正体が川かよ?なんで両親がこの豚の中にいないってわかったの?
この二つが府に落ちず、そんなに好きな作品じゃなかったんですが、おかげでより好きになりました。
ありがとうございました。
両親が豚の中にいない理由て有料の後半部分でいってるんですか?
27:20~ 安藤寿康先生の行動遺伝学によると体重は、ほとんど遺伝です。
あの電車が銀河鉄道なら釜爺は黄泉の国から唯一戻ってきたジョバンニって事になりますね。それにしてもリンはなんで街に行きたかったんでしょうね。それにしてもジョバンニのお父さんラッコの密漁してたとかwばり悪いやつやんかw
この夏も水難事故で亡くなったり、溺れている人を救出しようとして亡くなってしまう人というのは出るだろう。
溺れる者は藁をも摑む。必死にしがみつきすぎて救難者もろとも沈めてしまう。
気絶してから救えとか、しがみつかれたら殴ってでも放せと言われるぐらい危ない。
後ろから引き揚げるとか、よっぽど自信があるとか、専門知識や技能スキルがあるとかしないと、迂闊に救出活動するのは危ないという事をここに添えておきます。
それは昔から言われてる常識だが、ここで語ってるのは兄妹という身内の話。全く異質。
@@samosamo777 さん
それは分かってるけど
作品評論全く関係なく、毎年起こる水難事故と悲しい悲劇が出来るだけ起きませんようにという個人的な祈りを言ったまでだよ。
限定ってどこで見れますか
これ危険なのは、「銀河鉄道に対する回答になった」という「裏話」が正しいという前提でそれを肯定する証拠をかき集めてきちゃったことなんだよね。
前に一度、「湯屋はソープランドなんですよ」に皆が引っかかった時とやってることが同じなんだよ
作品そのものにフォーカスせずに外部の情報をフィルターにして作品をつまみ食いすると痛い目に合う
筒井康隆曰く「読者には”誤読”の自由がある」
説得力がある仮説ならそれでいんだよw
@@sepa3435 あると思うんだけど、週刊誌的な方法で作品ではなく作者を詮索するようなやり方は違う気がする。
Se Paさんの意見に同意だなあ。
作品にもはや唯一絶対の正しい解釈は存在しない、ってのが現代批評の基本だし、ロラン・バルトの「作者の死」じゃないけど、時に、そして原理的に、鑑賞者や批評家には、作家の意図すら超えた解釈が可能ですからね(批評が作家の意識してない無意識を炙り出したりすることも含めて)。
例えば、作者が、この作品は100%ヘイトではない‼と言っても、鑑賞者は、ヘイトだ‼日本の誇りを傷つけられた‼みたいな解釈、事態もいくらでも有り得るわけで。
筒井さんが言うように、現代を生きる僕達には無限の解釈と誤読しかできないし、そういう状況の中で岡田さんの批評のような、作品の外部の間テクスト性とかプレテクトやメタテクストやパラテクストを読むの現代の批評理論ではまっとうだし、膨大な時間を費やして探究して岡田さんみたいな魅力的な解釈(誤読)ができる批評家こそが真摯だと思います。
@@中臣鎌足-x7u それに対して監督が主導権を奪い返すために出来ることって、インタビューで嘘をつきまくって批評家を混乱させることだと思うんですよ
@@ツチダツチ 勿体ないので別コメにしました。よく勉強してね。
👍
これ通常のメンバーでも後半見れますか?プレミアムでなくても大丈夫ですか?
現在は岡田斗司夫ゼミプレミアムで公開しています。 th-cam.com/video/BZINoc5eCuQ/w-d-xo.html
メンバーシップ590円ではご覧いただけません。
岡田さん常にドッキドキで草
この人の動画次の動画がどれか分からないんだけど
岡田さん「35分か40分」
現実「いちじかん」
でもハクだけまったくこの家族と似ていないけどそこはどうなのかな
千尋たちは都心から八王子方向へ、つまり川の上流方向へ移動している。
子供が溺れるほどの川といえば幅も長さもかなりあるだろうから、そこにいたハクが近所の川の神であっても、偶然と言える。
でも兄となると偶然で片付くレベルではない。
ハクが呼び寄せたとか引き寄せたとか、それ位の縁は必要でしょう。
しかしそうなると、この話は「死んだ息子が両親を異界へ引きずり込み豚へ変えてしまう」というダークな話になってしまう。
兄説は無理があると思うなぁ。
たしかに、子供が溺れて死んでしまうほどの大きな川が、埋め立てられてしまうことはあるんでしょうかね
川や建設には詳しくないのでわかりませんがw
ハクがピンポイントで家族を異界に引きずり込んだ…のはファンタジーあるあるな偶然ということで…笑
@@あかいあお子 洪水しやすい河が宅地を流れてたりすると、人工の太い川を新設してもとの川を埋めることがある
maki Osamura そうなんですね。
ジブリに出てくる場所にはモデルがあることが多いから、現実にあり得ることならその川にもモデルがありそうですね。
上流の方が溺れにくかろう。
水深30cmもあれば子供は溺れるから