「昔より世界が鮮やかになった」全国で相次ぐ”夜間中学”の新設 30歳の中学1年生が”学び直し”を決めた理由【news23】|TBS NEWS DIG

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  • เผยแพร่เมื่อ 2 ม.ค. 2025
  • 戦後まもなく学び直しの場として設立された”夜間中学”。近年は不登校経験者の増加や外国籍の生徒の増加で新設が相次いでいます。昨年開校した相模原市の夜間中学で不登校経験者の生徒に”学び直す”想いを聞きました。
    ■“学び直す”それぞれの理由
    相模原市立大野南中学校 夜間学級。2022年4月に開校したばかりの学校で、10代から60代まで27人の生徒が、中学校の内容を学んでいます。
    全校生徒のうち、10人は外国籍の人です。
    2年生 フィリピン出身 西尾ハーヴィーさん(19)
    「本当は高校に行きたいんですけど、2年くらい前は、まだ日本語があまりしゃべれなかったので、行けなかった」
    1年生 中国出身 包雪梅さん(55)
    「(日本語は)敬語とか、尊敬語とか、謙譲語とか、わかるけど使い方がわからない」
    もうひとつ、夜間中学が必要とされる理由が、“不登校”経験者の増加です。
    1年生 伊藤千里さん(31)
    「中学のときに、不登校でなかなか学校に行けなくて、その間の勉強が、全部あいまいなまま。学校に通おうと思った理由は、わからないことって怖いなと思った」
    1年生 沖成喜博さん(21)
    「市役所などで、書類を書くときがあるじゃないですか。ああいうときに、漢字を使えないと、色々不便があって」
    小・中学校における不登校の児童・生徒は、2022年度に、29万9048人と過去最多を記録。
    こうしたことなどから、いま全国で、夜間中学が新設されています。
    ■「世界の解像度がどんどん上がって、鮮やかに見える」
    福田素耀慧さん、30歳。今年の春から夜間中学に通う1年生です。彼女も不登校の経験があります。
    1年生 福田素耀慧さん(30)
    「幼少期に家庭の事情で、ほとんど義務教育に通えていなくて。いろんなところを転々としていたので、学校で勉強について行くことができず、いじめなんかもあった。いじめがなくなっても、それがトラウマで…」
    いじめや家庭の事情で、学校に通えなかった福田さん。去年8月に、自らの悩みをインターネット掲示板に書き込んだといいます。
    1年生 福田素耀慧さん(30)
    「Yahoo!知恵袋に、どうしたらいいか?と質問を送ったら、“夜間中学校へ行け”って一文が帰ってきて。自分はもう、勉強をする機会に恵まれないってずっと諦めていたんですね。機会をもらえるんだったら、もう一度学んでみたいと思いました」
    春には、ひらがなが多かった作文も、いまでは、漢字が多く、きれいな文字に。
    1年生 福田素耀慧さん(30)
    「小学校の計算、1桁の足し算、引き算もできないくらいだったので、基礎クラスを選んで」
    この夜間中学では、生徒のレベルに合わせた、数学の授業が用意されていて、福田さんは、この半年間で、中学1年生レベルに追いつきました。
    1年生 福田素耀慧さん(30)
    「問題が難しくなってきても、応用して解けるっていうのがすごい。自分の積み重ね、努力が如実となって、結果に表れるのがすごく嬉しいです」
    改めて学校に通ってみて思ったこと…
    1年生 福田素耀慧さん(30)
    「先生たちも、とても優しい方たちばかりですし、学友というものに恵まれて、いまが一番楽しいです。なんか青春してるなって感じがします。学校で学んだ“1”が、いろんなふうに広がっていくのがすごく楽しくて。昔より世界の解像度がどんどん上がって、鮮やかに見えます。勉強する前は、世の中っていうのは怖いものだと思っていた。学校で学ぶことで、知識を持って、自分を守ったりもできるし、何が世界で起きてるんだろうって読み取れるようになったので、生きるのがちょっと楽しくなりました」
    ■教員の確保、遠隔授業への対応が課題
    小川彩佳キャスター:
    学校で学んだ“1”が広がっていく、すごく素敵な言葉ですね。
    藤森祥平キャスター:
    前向きで、力強い言葉に、こっちが励まされますね。
    トラウデン直美さん:
    みなさんの学ぶ喜びが、いろいろなところから溢れていて、それを見ていて、すごく嬉しい気持ちになります。
    小川キャスター:
    この学校に通う生徒の方たちが、こんな言葉を寄せてくださいました。
    1年生 伊藤千里さん(31)
    「年齢も国籍も違う人がいる。通うのがわくわくした」
    1年生 沖成喜博さん(21)
    「学校への嫌なイメージが、通ってみたら、少しずつはがれた」
    トラウデン直美さん:
    いろいろな事情で不登校になってしまったり、外国の方もいらっしゃったりすると思うんですけれど、それでおしまい、それで失敗っていうのは、全くもって違うと思います。人生は進んでいくわけで、そこで学ぶ機会を失ってしまうという状況は、誰にとっても損だし、もったいないことだと思う。そこでまた、学ぶ機会があって、楽しいって思える、活躍する機会、可能性が広がるというのは、本当に大事な場であるし、希望の場だなと思います。
    藤森キャスター:
    そうした場は、いま広がっていまして、夜間中学は2022年度と2023年度で、4校ずつ新たに開校していて、現在、17都道府県に44校あるんですが、これが2年後までに、29都道…(newsdig.tbs.co...
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