【番外編】初めて見た不思議な急須⁈ 鳩時計ならぬ鳩急須? 墨による彩色 A strange teapot

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  • เผยแพร่เมื่อ 17 ก.ย. 2024
  • 骨董品店で見かけて、価格もそれほど高価でなかったため、買い求めたもの。小生も長らく世間を見聞してきましたが、こんな奇妙な急須は見た事も聞いた事もありません。鳩時計は12時なると飛び出してきますが、この急須は、お茶を注ぐと、鳩が、何って感じで飛び出てきます。
    見かけは陶器と言うよりも、土器かと思う程、古めかしい。釉薬もほんの一部だけにかけられているだけです。底を見ても、なんの銘も無く、雑器の類です。少し黒ずんでいたので、汚れを落とそうとしました。しかし、いろんな溶剤等を布に付けて拭いても、一向に取れません。どうもこれは、急須の使いおろしの際に、お茶で茶器を煮立てて水止めを行い、その色素が沈着したものと思われます。釉薬が十分にかけられた茶器には、水止めはその必要がありません。
    何の銘も屋号も無い雑器です。しかし、膨らみのある蓋に穴が設けられ、そこから鳩が顔をのぞかせる様は、なんとも可愛らしい。
    また、雪平鍋の槌目のように、周囲をヘラで削ってありますが、その削り跡が見事に整然として、斜めに並んでいます。下手な職人にかかると不揃いになり、破綻してしまうのですが、これは破綻なく収められています。またフチも小さく薄く立ち上げて、うまく蓋と合致するように作られ、手技の確かさを示しています。
    更には、通常、別箇に作られて後で合体する注ぎ口も同一人の手技でつくられて、違和感が有りません。
    この急須は、何百、何千と陶器を作り続けてきたであろう、迷う事の無い職人の手業が感じられます。ただ仕上げとしては、やはり雑器です。針状のもので無数に穴を開け、草庵の周りの景色の遠近等を出すやり方は、決して高級品のやり方では有りません。彩色も顔料では無くて、費用を抑える為に薄墨を使っていますが、それが巧まずして枯淡の味わいを醸し出しています。
    ネットで、この奇妙な急須を調べてみると、これは万古焼の「鳥飛び出し」の急須とわかりました。画像を検索すると、フクロウだったりカエルだったり、さまざまなバリエーションがあるようです。しかし、現代のものは、灰銀色に釉薬がかかり、焼成温度も高そうなものばかりです。そして小生の所持するこの急須は、黄色味を帯びて、原料となる土が全然違う事などから、萬古焼きの中でも、初期の古い時代のものと思われます。
    また、小生として、1番の推しは、鳥の顔の可愛らしさです。人形でも顔が命です。また見えないような、鳥の背後の羽根もしっかりと作られています。現代もののほうが、顔に表情が無く、型抜きでしょうか、のっぺりした感じを受けます。他方、この急須の鳩はご覧のとおり、職人さんの手作りで、1羽1羽、表情も形作られたものでしょう。流石に昔の職人さんのほうが腕が上で、細部にもこだわりを見せたものでしょう。
    この急須は、雑器ですが名品だと思います。昔の職人の手びねりだけで作られたものです。

ความคิดเห็น • 1

  • @japanknifemuseum5646
    @japanknifemuseum5646  25 วันที่ผ่านมา

    詳細を摘要欄に記載してありますので、よろしければご覧下さい。