発達障害は年齢とともに良くなるのか、精神科医が解説します【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】
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- เผยแพร่เมื่อ 5 ก.พ. 2025
- 本日は「発達障害は年齢を重ねるにつれて良くなりますか? 悪くなりますか?」を解説します。
発達障害の人は年を取ると良くなるよという意見もあれば、いや年を取るからこそ悪くなるよという人もいるんです。
これはどういうことか、ということですけど、これをわかりやすく説明します。
◾️年齢によって求められることが変わっていく
年齢を重ねることで求められることが増えるんです。
赤ん坊の頃は別に良くて、乳幼児のときには親の言うことを聞くとか、泣かないとかで良くて、小学校に上がったら宿題をするとか。
大学生になったら課題を自分からやる、社会人になったら教わる、言うことを聞く、お金を稼ぐとか。
上司になったら自分から仕事を見つけに行く、教えに行く、色々求められるものが増えます。
子育てをし始めると、父親としての役割、母親としての役割を求められるとか。
色々あるんですけど、年齢を重ねるごとに、やはり人間の社会の中では、人間とは群れの動物ですから、求められることが増えます。
出世すればするほど求められることが増えていくし、出世しなかったら求められることは増えないんですけど、でもだいたい現代というのはみんな出世するんです。
昔は求められるレベルがあって、ある程度一人前になったら、大人になったら求められるものが少なかったんです。
例えが悪いですけど、お寿司屋さんになったら同じものを握っておけば良かった、大工さんだったら同じものを作っておけば良かったんです、昔の時代は。
だけど現代というのは絶えずイノベーションや変化が起きるから、求められるレベルが上がってしまうんです。
文明が進歩しない世界だと、これ以上求められるレベルは上がらないんだけれども、文明が進歩していくと求められることが増えていく、と。
発達障害の人は成長が遅いので、ある段階においては求められているレベルに達していないので困るんです。
だけど年齢を重ねると求められるレベルに達するので、ここからは大丈夫だったよ、ということだったんです。
調子が悪い期間はちょっと問題児だったんだけど、それ以外の期間は良かったんですよ。
でも現代では求められるレベルが常に上がってるし、しかも求められるレベルが個別最適化されているんです。
昔はこういうときには、普通の人が助けてくれてたんです。
でも個別に求められるものが増えているので、個別最適化されてるので助ける余裕もないんですよ、こういう人たちが。
だから発達の人というのは苦しいだろうし、絶えずこの人に比べたら求められるレベルに達してないので、この差は開く一方なので、悪くなる、と。
ある程度昔っぽいことであれば、発達障害の人は良くなるんです。
求められる水準が上がっていかないのであれば、本人も成長しているから。
だけど一般の人と比べると差はどんどん開く一方で、個別最適化されたようなレベルには届かないので、悪くなるとも言えます。
◾️成長が遅い?
発達障害の人は成長が遅いとよく言われます。
それはなぜかというと、マネが苦手だからです。
自分で体験しないと学べない、人からこうだよと教わったことを自分の体験のようにコピーする力が弱いんです。
漫画でもあるじゃないですか、コピー能力がある奴は強いし早いんですよ、成長が。
定型の人はコピー能力、模倣する力が高いんです。
だけど発達の人はコピー能力が低いので、成長がやはり遅くなってしまいます。
あとは役割の変化に対応する力が弱いんです。
弱いというか遅いというか。
本人的には少し変わってるんだけど、ゆっくりとしか変われないので。
例えば子どもが生まれたときに、お母さんというのはお腹の中に子どもがいたから母親の変化は早かったりする。
だけど父親は変化が遅かったりする。発達の旦那さんはより遅いんですよね。
発達のお母さんもやはり遅かったりします。
お母さんらしくなっていくにも時間がかかったりするし、それは寿命が尽きる方が先だったりすることさえあるぐらいだよ、ということです。
変化が苦手で、変化を受け入れにくくて、変化に合わせて自分が変わっていく、人格が変わっていくということが難しかったりします。
▪️調子が悪いとき
調子が悪くなってうつとか不安、パニックになったりすると、やはり調子が悪いと発達障害の傾向も悪化するので、これが悪循環を生んだりします。
傾向も悪化するから、より成長が遅くなる。
成長が遅いからトラブルが増えてうつや不安になるという、この悪いサイクルになることも結構多かったりします。
実際の本人の能力以上に発達障害の傾向が悪化する、と。
発達障害っぽくなってしまうということがあります。
かく言う益田裕介も大学時代はアスペ、アスペと言われてましたけど、やはり低学年のときはより顕著でした。
自衛隊という変化や自衛隊の中で馴染めなくてよりなんか変でした。
変になって、その結果コミュニケーションスキルが落ちたり、自分の我を通し過ぎちゃったり、不注意が増えてしまったりしていました。
今はある程度落ち着いてきたんですけど、昔は自分の能力を超えたものが求められていて、変だったなと思います。
今は新入社員の人や学生、大学生の人で発達障害グレーゾーンということで来る人も増えているし、アメリカなど結構多いんですけど、ADHDということでアデロールを求める人もいますけど、こういうことも関係しているなと思います。
競争や求められるレベルが低ければこういう傾向も悪化せずに、発達障害と診断されないけれども、不適応の結果、発達障害の傾向が悪化しているパターンも結構あるんじゃないかなと思います。
成長速度が追いついてなかったりとか。
アメリカはやはり競争が激しすぎるので結果的にこうなってしまう人も多いし、学校についていくためにアデロール、コンサータですよね日本で言う、を使いながらついていかないと、という形で壊している。
でもそれを使えばついていけるし、ある程度ついていければもう薬が要らなくなるということもあるので、何がいいのかというのは、アメリカの社会の中でも過度の競争社会の中でも議論になっているという感じでしょうか。
今回は、発達障害は良くなるのか悪くなるのか、ということで、成長曲線のことも含めて大体の話をしました。
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▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。
▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス www.mhlw.go.jp...
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 www.medsi.co.j....
倫理規定について note.com/menta....
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