なぜ?水泳授業中に死亡事故…専門家が指摘「安全管理 一から構築を」設備故障で中学校のプールを小学生が使用【高知】

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  • เผยแพร่เมื่อ 7 ก.ค. 2024
  • 7月5日、高知市の中学校のプールで、水泳の授業中に小学生が溺れ死亡しました。なぜ事故が起きたのか、先週からの動きを取材。専門家の意見を聞きました。
    高知市長浜小学校のプールはろ過ポンプが故障しているため使用できず、4年生から6年生は近隣の南海中学校のプールで水泳の授業を行っていました。
    5日午後7時、高知市教育委員会が会見を行い、松下整教育長は「本日、高知市立学校において小学生の水泳授業中にプール事故が発生いたしました」と説明しました。
    事故があった5日は、南海中のプールで4年生の児童36人が3つのグループに分かれて、3人の教師が監視する中水泳の授業を行っていました。
    死亡した男子児童は「泳ぎが苦手なグループ」の中でバタ足の練習をしていた際に溺れ、近くにいた同級生2人に引き上げられました。中学校のプールは小学校のプールと比べて最大14センチ深かったということです。
    教育委員会は「個人の特定につながる」として、この時点で学校名や学年、児童の性別や名前などを公表しませんでした。
    6日午前10時、高知市役所で行われた市教委の会見で、松下整・高知市教育長は男子児童が無くなったことを報告。翌7日、児童の死亡を受け学校名や学年が公表されました。
    児童について、学校は泳ぐのが苦手だったことを事前に把握していて、授業では教師に抱きかかえられる場面もあったということです。
    Q.児童の身長は?
    松下整 高知市教育長:
    「学校から小柄な子であったというふうに聞いている」
    溺れた場所は水深約130センチ。児童の身長は130センチ未満でした。
    一方、長浜小学校では6日午後に保護者説明会が開かれる予定でしたが急遽、中止に。その後午後4時過ぎに会見を開きました。
    長浜小学校中村仁也校長:
    「ご遺族の方の気持ちも含めて話がしっかりとできていなかったのに、保護者会の予定を組んでしまったっていう、そこが私は今回順番が違う、申し訳なかったなと」
    保護者86人が集まっていましたが、遺族からの抗議を受け説明会は中止となりました。
    中村仁也・長浜小校長:
    「大切な子供の命が亡くなりました。そのお子さんと保護者の方々とご遺族の方、ご親戚の方、本当に申し訳ございませんでした。心からお詫びを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」
    今回の事故はなぜ起きてしまったのでしょうか? 記者会見で高知市教育委員会の松下整教育長は次のように述べています。
    松下整・高知市教育長:
    「このような事故を起こしてしまった原因の一つは小学生を中学校のプールで泳がせたことにあると思いますので」
    南海中学校のプールを利用することについては長浜小学校と市教委が検討。校長などがプールの視察を行い、最終的に市教委が決定しました。
    南海中のプールの水深は、最も深いところで長浜小より10センチ以上深い約132センチでした。小学生が授業で中学校のプールを使うのは高知市では初めてでしたが、市教委は監視の数を増やすなどの対応を取り決めていませんでした。
    松下整・高知市教育長:
    「全体を注視することができず、水の中で沈んでいた子供さんを教師が見つけることができなかった。これは管理体制の不備を問われても仕方ないと私は思います」
    事故が起きた日は児童36人を教師2人がプールの中で指導し、教頭がプールサイドから見ていました。監視の人数に関して、水難学会の斎藤秀俊理事はー
    水難学会 斎藤秀俊理事:
    「36人のお子さんを3人で見るという、人数割りでいえば適切な監視の人数だったということになりますね。(水深が)深いからあの事故が起こりやすいというようなことは一般論としてはそうかもしれないけれども、今回の事故ではそれが当てはまるかというのはまた別の次元の話だと思う」
    一方で、中学校で授業を行うきっかけとなったのが小学校プールの老朽化問題です。長浜小学校のプールが設置されたのは1991年。ろ過装置の耐用年数は約20年ですが、長浜小学校では30年以上使い続けていました。2024年度に入って故障が判明し7月18日に改修工事が完了するまで、ほかの施設を利用せざるを得なくなっていたのです。
    高知市教育委員会によりますと、市内にある小中学校59校のプールのうち64%が築30年以上と老朽化が進んでいます。改修には平均1億円かかる上に、30年間で3億円以上の維持費が必要です。
    水難学会斎藤秀俊理事:
    「地方の自治体だけではうまくいかないということであれば、国レベルで考えていくということもありなのでは」
    斎藤理事は、全国的に小中学校のプールの老朽化が進み、代替プールで授業を行う事例が増えているといいます。
    水難学会 斎藤秀俊理事:
    「プールが変わったらば、今まで小学校で行っていた安全管理の仕方、これが次のプールでそのまま使えるかというと使えないので、安全管理の仕方を一から構築しなおすという、それぐらいの慎重さはほしいと思います」
    高知市の松下教育長は「第三者の方から見ていただいた検証が必要」として第三者検証委員会を設置するということです。
    さらに警察は7日午前、児童が死亡した南海中のプールを実況見分し、指導にあたった教師に当時の状況を確認したとみられています。業務上過失致死の疑いも視野に入れて捜査しています。
    亡くなった児童が通っていた長浜小学校では、8日、校内放送で全学年に向けて中村仁也校長から事故の説明などが行われました。カウンセラーや心理士を普段よりも多く設置し、少しでも不安な児童は相談するよう呼びかけています。
    ※VTR中のテロップに誤りがありました。正しくは「耐用年数」です。失礼いたしました。

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