自然農・いのちの楽園③「美の本質を見極める」

「耕さない」「肥料・農薬を使わない」「草・虫を敵にしない」という方法で、豊かな実りをもたらす『自然農』。奈良に住む川口由一（かわぐち・よしかず）さんが1978年頃から実践してきた農法です。田畑の外から肥料や農薬を持ち込まなくても、栽培し続けることができるため、持続可能な農業として注目されています。
2019年にアップロードした下記の映像を発展させて、川口さんの人生と絡めたシリーズ「自然農・いのちの楽園」として公開します。今回は3本目です。川口さんが、20代の頃、芸術に力を注いでいた日々について語ります。（2018～2019年に撮影）※川口さんは2023年6月に逝去されました。
●持続可能な農業「自然農」（川口由一）
　 • 持続可能な農業「自然農」（川口由一）
●自然農・いのちの楽園④「自然農へ至るまでの気づき」
　 • 自然農・いのちの楽園④「自然農へ至るまでの気づき」

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川口さんが、表面的な名声などに惑わされず、真の美を見極められ、早いうちに決意を固められた、鋭い、また誠実な方です。
私もアートと自然に引かれていましたが、自己表現に飢えていたのでしょうか、会社生活のあと、まず、アートに進みました。しかし、山に登るなどしながら、自然の創造力、美には、我々人間の創造に勝ると思われる美しさを感じていました。還暦にも近くなってしまいましたが、自然と調和する生き方に向かって進んでいます(自然農を基盤とする生活です)。今は、変わり者に見られることがあっても、自分の感ずるところに揺らぎはありません。一方、川口さんがいまでも、アートを続けていらっしゃるのを見まして(自分も続けたいと思っていますが）、それは我々人間の自然への語りかけ、歩みよりの一つの方法であるのかなあと、感じました。

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素晴らしい人に気づくと死んでいく。小野田寛郎といい