> 1財モデルの効用最大化から導出される需要関数がx=I/Pxなら、整理してPx=I/xで、限界効用逓減が表現されていて、効用関数を反映していると自分は思います この考え方は間違っていますので、指摘させてください。 1財モデルで、財Xの価格Px=5円、所得I=100円とします。 さらに、消費者にとって財XはGoods(グッズ)とします。(つまり、消費すればするほど効用が上がる財を仮定するということです) この場合、消費者の効用関数が、 ① U=x ② U=x^2 ③ U=√x のどれであっても、I÷Px=100円÷5円=20個だけ購入することが効用最大化になりますので、限界効用が逓減しているかどうかは関係がないのです。
加藤先生、何度かコメントさせて頂いております。先生の講義は本当に分かりやすいです。ひとつ嬉しいご報告で、先日 中小診断士の模試を受けたのですが、経済学・経済政策で88点取れました‼️経済学の勉強を始めた当初は全く理解が出来ず(参考書も解りにくいのが多く)やべーどうしようか💦とマジで焦ってたのですが、先生のこのyoutubeのお陰で大枠の概念がほぼ掴め、模試でも所謂「グラフ」系の設問は完璧にノーミスで解答出来ました。本試験を受かった訳では無く、まだまだ油断はしておりませんが、とても嬉しかったので、まずはこの場でご報告させて頂きます。本試験でも経済学で得点を稼げるように集中します。ありがとうございました。
いつもコメントいただき、また、ご丁寧に報告をいただきましてありがとうございます!
私にとっても大変うれしいご報告です。
本番でも経済学・経済政策でそれほどの高得点を取れると、他の科目で安心ができますね。
ぜひ安定して高得点が取れるよう最後の詰めを頑張ってください!一次試験の合格を祈念しております!!
少々難しいかったですが、2回聞いて理解出来ました。ありがとうございます。
自分でも改めて聞き直してみましたが、最初のスライドでの説明が少しスマートではなかったかなという印象です。
動画の最後まで見ると、最初の方の説明により納得感が出てくるといった感じではないかなと思います。
いつもご視聴いただきありがとうございます。
一般的なゴブ=ドクラスの効用関数では連立方程式を解かなければ需要曲線が得られないのに対し、準線型効用関数を用いたほうがより簡単に求められるので、とても勉強になりました。
コメントいただきありがとうございます!
まさにその通りで、コブ=ダグラス型の効用関数では、効用最大化条件と予算制約式の連立方程式を解いて、需要関数を求めることになるのですが、準線形効用関数では効用最大化条件のみから需要関数がわかってしまうのです。
その理由は、準線形効用関数を仮定するとX財が中級財となり、X財に所得効果が働かなくなるからです。X財に所得効果が働かないということは、所得が多くても少なくてもX財の消費量が変わらないということです。つまり、予算(所得)について考慮する必要がないので、予算制約式との連立方程式を解く必要がないのです。
<補足>
導出など詳細は割愛させていただきますが、所得が小さすぎるとき(I< 1/(4px))は、所得Iの減少に伴いX財の消費量が減るといったことが起きます。このようになる理由を直観的にご説明させていただくと、所得Iが十分にある状況から所得Iが減少すると、X財の消費量は変わりませんので、Y財の消費量が減っていくことになります。そしてある所得水準(I=1/(4px))のときに、Y財の消費量がゼロとなります。所得Iがそれを超えて小さくなると、X財の消費量を減らさざるを得なくなるのです。
@@hajimeyou-keizaigaku ご説明ありがとうございます。確かに需要の式を見ると所得と関係していないですね。
もう一つお伺いしたいことがあって、所得効果がないってことは、代替効果のみでx財の需要量が変化すると考えてもよろしいでしょうか。
引き続きご質問いただきありがとうございます。
ご指摘の通りで、所得効果がないということは、価格が変化した際に、代替効果のみでX財の需要量が変化することになります。
つまり、全部効果=代替効果ということですね。
@@hajimeyou-keizaigaku ご教示いただきありがとうございます。
公務員試験のため経済学を触れ始めました。台湾では日本と同じく公務員試験に経済学が入っています。
少し日本語はぎこちないところがありますが、引き続き質問させていただきます。
先生の講義はとてもわかりやすくていつも視聴しております。
またの講義を楽しみにしております。
そういった目標がある方だったのですね!
台湾の公務員試験で経済学が必要なことは初めて知りましたし、そういった試験にチャレンジされている方にお役に立てていることを大変にうれしく思います。(改めて、授業動画を配信したことで国を越えてお役に立てていることを実感しています)
ところで、日本語が大変上手で驚いています。
ぎこちなさはほとんど感じられませんよ。
また何かありましたら、どうぞお気軽にご質問ください。
そう思ってしまいます。
最後はなんとなくしか理解できなかったですが、
利潤最大化条件は、1財だからMR=S(MC)が成立するけど、効用最大化条件は、2財(3変数)だからMU=Dが成立しないですか?(他のy財の価格効果が関係してくるから)
1財だけなら限界効用(限界評価)と需要曲線は一致すると思うのですが。
準線形効用関数は、y財からの影響を無視できるうちは、1財と同様となるから予算制約線を考慮するのではなく、予算に応じた1財の需要量(限界効用)が決まるのかなと思いました。
ご質問いただきありがとうございます。
何となくおっしゃりたいことは分からなくもないのですが、感覚に頼られている面もあるように思うので、少しコメントしづらいところです。
また、利潤最大化条件と効用最大化条件を単純に比較するのは難しいところです。
資本Kと労働Lから財が生産される
と考えるのに対して、
財Xと財Yから効用が生産される
と考えれば対応関係を見出すことは出来ますが、
> 利潤最大化条件は、1財だからMR=S(MC)が成立するけど、効用最大化条件は、2財(3変数)だからMU=Dが成立しないですか?(他のy財の価格効果が関係してくるから)
このお書きいただいた内容はよく分かりません。
効用最大化において、1財モデルを考えてしまうと、例えば、所得Iのすべてを財Xに費やすことになりますので、あえて需要関数を書くとすれば、
x=I/Px
となります。(所得のすべてを使い、財Xを少しでも多く買うことが効用最大化になります)
この場合は、効用関数とは無関係に需要関数が決まってしまうことになりますね。
@@hajimeyou-keizaigaku 確かに、そもそも利潤と効用は違いますからね(どちらも限界概念があるので部分的には似ていて当然)。利潤最大化はMC=MRは成立して時点で、途中で生産をやめることが最適生産量となり、一方、効用最大化は予算を全部使い切るので予算が無限だと最適消費量が決定できない(無駄に予算が多くて限界効用がほとんど上昇しなくても購入することが最適な消費量となってしまう)。
1財モデルの効用最大化から導出される需要関数がx=I/Pxなら、整理してPx=I/xで、限界効用逓減が表現されていて、効用関数を反映していると自分は思います(一般的な無差別曲線の限界代替率と同じ形だから)。需要関数を導出する効用関数が1財モデルだと、効用が基数である理由以外に需要関数が直線的に描けないから、都合よく描ける無差別曲線という2財モデルを使ったのかな。
> 1財モデルの効用最大化から導出される需要関数がx=I/Pxなら、整理してPx=I/xで、限界効用逓減が表現されていて、効用関数を反映していると自分は思います
この考え方は間違っていますので、指摘させてください。
1財モデルで、財Xの価格Px=5円、所得I=100円とします。
さらに、消費者にとって財XはGoods(グッズ)とします。(つまり、消費すればするほど効用が上がる財を仮定するということです)
この場合、消費者の効用関数が、
① U=x
② U=x^2
③ U=√x
のどれであっても、I÷Px=100円÷5円=20個だけ購入することが効用最大化になりますので、限界効用が逓減しているかどうかは関係がないのです。
@@hajimeyou-keizaigaku 説明されている効用関数が関係ない(限界効用が一定、逓増、逓減のどれでも)需要関数x=I/Pxというのは、限界効用が経済学に出てくる前にあった考え方なんでしょうか。x=I/Pxの式から限界効用逓減しているように読み取れるので、その後、1財モデルの限界効用につながって、最終的には2財モデルの無差別曲線から需要曲線が導出されるという流れなのかな。
限界効用逓減の法則は、ドイツの経済学者であるゴッセンが、1854年に著書『人間交易論』で初めて提唱した概念になります。(そのため、限界効用逓減の法則は「ゴッセンの第一法則」とも呼ばれます)
その本においても分析には多数財モデルが使われていますので、1財モデルほどの単純なケースをスタートとして考えているわけではないという認識の方が良いかと思います。
> x=I/Pxの式から限界効用逓減しているように読み取れる
今回、1財モデルから導き出されたこの式は、予算制約の問題でこのような関数形になっているのであり、限界効用逓減までは読み取るのは深読みかと思います。
> 需要関数x=I/Pxというのは、限界効用が経済学に出てくる前にあった考え方なんでしょうか。
x=I/Pxという関数形がいつから存在したかは分かりませんので、右下がりの需要曲線の考え方が、限界革命以前からあったのか?というご質問だと解釈させていただくと、アダム・スミス、リカード、ミルといった古典派経済学者も価格が上がれば需要は下がると考えていますので、限界革命以前からそのような考え方はあったと考えられて良いでしょう。
現在財から得られている総効用が大きい(小さい)と限界効用が小さく(大きい)と言えますか。
ご質問いただきありがとうございます。
・消費量が増えれば総効用も増える
・消費量が増えれば限界効用は減る
これらを仮定していますので、総効用が大きいときには限界効用が小さくなっていると言っていいかと思います。
また、効用関数の設定次第では、総効用の値が小さく(大きく)、限界効用の値も小さく(大きく)できますが、効用の値は相対的なものなので本質的な議論ではなくなってしまうように思います。
また、これらの仮定が成り立たないような財を考えると、それは例外になるかと思います。
例えば、限界効用が逓増するような財があるとすれば、総効用も大きく(小さく)、限界効用も大きい(小さい)といったことも考えられるかと思います。
@@hajimeyou-keizaigaku 確かに効用関数の形が与えられないと具体的な問題設定にならないかもしれないと考えました。ありがとうございます。
毎度すみません、動画参考にさせていただいております。
丁度、授業で水とダイヤモンドの話が出て来たのですが、これを消費者余剰を使って説明する場合、どのような説明になるのでしょうか…。行き詰まってしまったので、教えていただけると嬉しいです。
今回もご質問いただきありがとうございます。
とても良いご質問です。
今回の内容は、消費者余剰を使って(正確に)説明することは簡単ではないので、あえて消費者余剰の話を出しませんでした。
授業で説明したように、一般的には限界効用曲線と需要曲線は異なります。
また、消費者余剰は需要曲線を使って求めるものですので、限界効用の話から消費者余剰の話へと繋げるには、他にも知っておかなければいけない知識があるのです。
このコメント欄ではグラフを描くことも出来ませんので、水とダイヤモンドのパラドックスと消費者余剰の関係を説明している教科書を紹介するに留めさせていただけないでしょうか。
八田達夫(2013)『ミクロ経済学Expressway』東洋経済新報社
この本の108ページに水とダイヤモンドの消費者余剰が図で示されています。
水は価格が低いが消費者余剰は極めて大きく、ダイヤモンドは価格が高いが消費者余剰は小さいことが描かれていますよ。
(図の見た目を文章で書かせていただくと、水の需要曲線は左上の極めて高い位置から急降下するような右下がりの曲線で、供給曲線とは右端でかつ低い位置で交わっています。ダイヤモンドの需要曲線は左上の比較的高い切片からスタートし、急降下する右下がりの直線で描かれていて、この需要曲線の左上の高い位置で供給曲線と交わっています。分かりにくくて申し訳ないです…)
@@hajimeyou-keizaigaku 遅くなってすみません、返信ありがとうございます。教科書、紹介していただきありがとうございます。
紹介していただいた上で申し訳ないのですが、水とダイヤモンドの価格と価値の違いについて、消費者余剰の概念を用いて、簡単に説明したいと思っていまして、これについても教えていただきたいです…(計算などは一切不要です)。文章を書いているのですが、どのような言葉でまとめたら良いか分からず困っております…。
おこがましいお願いをしてしまい、申し訳ありません。
水とダイヤモンドのパラドックスについて興味を持っていただきありがとうございます!
あまり細かいことにこだわらず、今回の動画授業とリンクをさせて書くのであれば、次のような説明で良いように思います。
水は消費者余剰は大きいが価格は低く、ダイヤモンドは水と比べると消費者余剰は小さいが価格は高い。
水の価格が低くなる理由の1つとして、私たちの水に対する消費量は多く、限界効用が逓減していることが挙げられる。また、水から得られる消費者余剰が大きくなる理由としては、水の消費量が大きいことで得られる総効用が大きくなっていることが関係している。
逆に、ダイヤモンドの価格が高い理由の1つとしては、ダイヤモンドに対する限界効用が高いことが挙げられ、ダイヤモンドから得られる総効用が水と比べると小さいことが、消費者余剰が小さくなっていることと関係している。
ところで、八田(2013)p.108に書かれている図から必要な箇所のみを書き出してみました。ご参考にしてみてください。
introduction-to-economics.jp/wp-content/uploads/2021/01/note20210110.pdf
@@hajimeyou-keizaigaku 詳しい説明と、わざわざ画像まで本当にありがとうございます…!毎度、感謝してもしきれません🙇♀️🙇♀️🙇♀️
いえいえ!ご参考になったのでしたらよかったです!
これからも参考になる授業動画を作っていきたいと思いますので、ぜひ引き続きご利用ください(^^)
間違っている。
限界効用が小さければ、総効用も小さくなるはず。
なぜなら、総効用は限界効用の合計だから。
ダイヤモンドには希少性ではなくて差別性があるのではないでしょうか?
ダイヤモンドをもっていることで、人よりも優越感を得らえられます。(優越感=差別性)
先生の作った鶴では、差別性はありません。
しかし、人気アイドルが作った鶴ならば差別性があるでしょう。
早速コメントいただきありがとうございます。
とても鋭いご指摘かと思います。
ダイヤモンドを持っていることで優越感が得られるという意味での差別性があるため、ダイヤモンドの価格が高くなっているというご指摘は正しいと思います。
ただ、希少性と差別性では論点が異なってしまいますので、私が希少性という言葉を出して説明した箇所(スライド1)を、差別性という言葉に代えて説明することは出来ないのです。
差別性とは、消費者がその商品のブランドに対する好みであったり、おっしゃっていただいたような優越感からくるものですので、あくまで需要に関する話になります。
そうすると、差別性の有無はその消費者が感じる限界効用の大きさに帰着されることになります。
私が希少性という言葉を挙げて説明したことの理由は、希少性が需要面ではなく供給面の内容であるからなのです。(供給量が少ないという意味で希少性という言葉を用いました)
差別性という言葉を用いてダイヤモンドが高価格であることを説明すると次のようになるかと思います。
「ダイアモンドには優越感からくる差別性というものは確かにあり、優越感が大きければ大きいほど、得られる限界効用も大きくなるので、ダイヤモンドの価格は高くなる」
@@hajimeyou-keizaigaku
ご返信ありがとうございます。
自分は学がないのでこのようなチャンネルは非常に有難く勉強になると感じております。
先生の説明は非常に分かりやすくて、経済学がこんなにも面白いものであると気づかせてくれました。
そう言っていただけると大変うれしいです。
そのお言葉が次の授業を作る活力になります。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
また何か疑問点がありましたら、どうぞお気軽にご質問ください。