Akira KAMIMURA
Akira KAMIMURA
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วีดีโอ

『永すぎた夏』(1987) 日本語字幕 "Илүү сартай зун" 1987
มุมมอง 198ปีที่แล้ว
『永すぎた夏』(1987年モンゴルキノ作品) 監督 J.セレンゲスレン 脚本 S.ジャルガルサイハン B.バルジンニャム 撮影 N.ゾンドイ 美術 P.ボルドバータル 音楽 B.シャラブ ガルバドラフ(ガラー) D.ソソルバラム アリョーナー O.オヨーン ダワージャ S.セレンゲ [あらすじ]  フブスグル湖北端の港町ハンハに、足の不自由な娘アリヨーナーが、母親といっしょにやって来た。  彼らが住むことになった湖畔の木造住宅の隣りには、船荷の積み下ろし人夫のガラーがいる。彼は陽気で気立てのいい男だが、曲がったことが大嫌いな一本気の性格。行く先々で人々と衝突して仕事を失い、それが原因で妻子にも逃げられた。  ガラーは、アリョーナーの足がなかなか良くならないのは、彼女の精神状態に原因があると知って、閉じこもり勝ちの彼女の心を何とか外に向けさせようとする。  一方、船荷積み下ろしを牛耳る...
『人民の使者』(1959) 日本語字幕 "Ардын элч" 1959
มุมมอง 210ปีที่แล้ว
『人民の使者』1959年 監督 D.ジグジド 脚本 Ch.オイドブ 撮影 O.オルトナサン 美術 L.マハバル 音楽 L.ムルドルジ スフバートル Z.ガルサンダンザン アリョーナー P.ツェベルスレン ダリバザル J.ザナバザル トルガ Ts.ドルジスレン ドゥルゼン B.ゴトブ [あらすじ]  娘アリョーナーと若者ダリバザルの2人は結ばれるが、金持ちのドゥルゼンはアリョーナーに横恋慕。領主の妻に頼んでダリバザルを兵役に行かせてしまう。夫の留守にドゥルゼンはしつこくアリョーナーに言い寄るが、気丈な彼女は歯牙にもかけない。  一方、国境警備の軍隊にいたダリバザルは、新兵の時知り合ったスフバータルから手紙を受け取り、ロシアに革命が起こったことを知る。  ロシア革命に乗じた中華民国はモンゴルの独立を解消、モンゴル軍を武装解除する。しかしそのモンゴルの支配者の座も、すぐに赤軍に敗れモンゴル...
『はじめの一歩』(1969)日本語字幕 "Анхны алхам" 1969
มุมมอง 88ปีที่แล้ว
『はじめの一歩』(1969年モンゴルキノ作品) 監督 G.ジグジドスレン 脚本 Ch.ゴンボ 撮影 L.シャラブドルジ 美術 Ch.ヒシグダライ 音楽 L.ムルドルジ ミャダグ B.ツェツェグバルジド バザル  S.ツェレンダシ バルダン N.ツェグメド ドルジ  D.ドンドグ ボルド  Ch.フルレー プレブ  Ts.ガントゥムル ジュグデル Yo.シャラブドー ラブダン S.バルダンプレブ [あらすじ]  農業技師の実習のため、地方の協同組合の草刈り場にやってきた大学生ミャダグ。突然やってきた都会育ちの彼女に、根っからの牧民である老人たちの対応は冷たい。草はらの中に見つけたひばりの卵に、自分の姿を重ね合わせ、彼女は無事雛が孵り巣から飛び立つことを祈る。  ミャダグの苛立ちをよそに、老人たちはなかなか仕事を始めようとしない。草刈りを始める時はとっくに来ているのだ。だが、彼女にも彼ら...
『迎える季節』(1986) 日本語字幕 (1986)
มุมมอง 146ปีที่แล้ว
『迎える季節』(1986年モンゴルキノ作品) [スタッフ] 監督 J.ボンタル 脚本 D.トゥルバト 撮影 G.マシ 美術 L.マハバル 音楽 Z.ハンガル [キャスト] バガヤー L.ロブサン マラルマー B.ゲレルマー シャグダル N.ツェウェーンラブダン シャダ S.ボジガル [あらすじ]  牧民の娘マラルマーは、兵役に行った恋人ゴトブを待っている。娘のゴトブとの結婚を願う父バガヤーも、彼の帰りを心待ちにしていた。バガヤーは羊飼い一筋の老人。近頃の若者や家畜の過保護には批判的だ。  ある嵐の晩の翌日、彼は知り合いの青年に預けた自分の子羊たちが囲いに閉じ込められているのを見て、怒りのあまりその場に倒れてしまう。彼を診察した医者は、ほかの羊も他人に預けて入院するよう説得するが、彼は首をたてに振らない。  しかし、娘だけでは羊の世話が行き届かないと悟ったバガヤーは、隣りのシャダブに羊...
Gee 20230823
มุมมอง 47ปีที่แล้ว
Closing, East Asian Youth Games 2023
Young Mo'G 20230823
มุมมอง 304ปีที่แล้ว
Closing, East Asian Youth Games 2023
Young Mo'G, 20230505@Sel Octagon Tokyo, Roppongi
มุมมอง 27ปีที่แล้ว
Young Mo'G, 20230505@Sel Octagon Tokyo, Roppongi
Digital Уучил хайрт минь
มุมมอง 61ปีที่แล้ว
Digital Уучил хайрт минь
Young Mo'G "Naadii", Hawarin Bayar 2023, 20230505@Hikarigaoka Park, Tokyo
มุมมอง 377ปีที่แล้ว
th-cam.com/video/WpvfVxc7ixc/w-d-xo.html
Thunderstorm night in Bayan-Unjuul soum, Tuv aimag, Mongolia on Aug 18, 2022
มุมมอง 159ปีที่แล้ว
Thunderstorm night in Bayan-Unjuul soum, Tuv aimag, Mongolia on Aug 18, 2022
"Тsagaan Sar" of Urianhais, Feb 21, 2004, Hovd City, Mongolia
มุมมอง 211ปีที่แล้ว
Урианхайчуудын Цагаан сар, 2004 оны 2 сарын 21-н, Ховд хот
2022 08 12
มุมมอง 3992 ปีที่แล้ว
"Altai magtaal" performed by a famous khoomii singer, Tserendavaa Recorded at Nomads World Cultural Festival on Aug 12, 2022, in Terelj, Mongolia
2022 07 22
มุมมอง 18K2 ปีที่แล้ว
Kazakh song recorded in Sunhul lake in Bulgan soum, Bayan-Ulgii aimag on JUL 22, 2022
2022 08 12
มุมมอง 6522 ปีที่แล้ว
2022 08 12
2022 08 12
มุมมอง 7K2 ปีที่แล้ว
2022 08 12
2022 08 12
มุมมอง 1K2 ปีที่แล้ว
2022 08 12
Milking Goats in Duut, Hovd, Mongolia, Aug 31, 2019
มุมมอง 16K2 ปีที่แล้ว
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Yak Males
มุมมอง 2662 ปีที่แล้ว
Yak Males
2003 09 02 16 46 00
มุมมอง 1.9K2 ปีที่แล้ว
2003 09 02 16 46 00
Central Halh melody of the Morin-huur, a Halh variant of "Jonon" (D.Radnaa)
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Bayad melody of the Morin-huur "Yelkendeg" (J.Humbaa)
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Western Mongolian (Torguud) melodies of the Morin-huur (M.Dovchin, Mongolian state honoured artist)
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Dariganga melodies of the Morin-huur "Huurүn magnai" (Sh.Saaral, Ongon, Suhbaatar, Mongolia )
มุมมอง 6503 ปีที่แล้ว
Dariganga melodies of the Morin-huur "Huurүn magnai" (Sh.Saaral, Ongon, Suhbaatar, Mongolia )
Urianhai long songs: Tsevegjav (1942-) Duut, Hovd, Mongolia (1995.11.14)
มุมมอง 3483 ปีที่แล้ว
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Seseer: Praise of the Altai Mountains, Dorj: Urianhai dance, Duut, Hovd, Mongolia (1996.2.24)
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"Myangad Wedding," Myangad, Hovd, Mongolia (1996.2.29-3.1)
มุมมอง 8K3 ปีที่แล้ว
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Festival for Jangar Epic in Xinjiang, China in 1988
มุมมอง 7085 ปีที่แล้ว
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Feast of Tsevegjav's Family on November 14, 1995
มุมมอง 1.9K5 ปีที่แล้ว
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ความคิดเห็น

  • @naranbaterdenetsogt2970
    @naranbaterdenetsogt2970 2 หลายเดือนก่อน

    Uneheer saihan bichleg boljee huvaaltssand bayarlalaa

  • @kahramanleblebi2840
    @kahramanleblebi2840 4 หลายเดือนก่อน

    Bu efsane. Şu an Zeus dinliyor

  • @瓦剌
    @瓦剌 5 หลายเดือนก่อน

  • @Erdenedalai-g8c
    @Erdenedalai-g8c 8 หลายเดือนก่อน

    Биднийхээ бахархал болсон өвөө маань ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤

  • @susannacasagrande6468
    @susannacasagrande6468 9 หลายเดือนก่อน

    👑💛🌹💫⭐🌟⭐💫👑💛👑⭐💫👑💛🍃💫⭐🌟🍃💕⭐🌟💫🍃💫⭐💕🌟👑💛👑💫🍃💫⭐🌟☄💕🌟🎶🎵☄🌟🎶🎵💫💫🌟🎶🎵☄🌟⭐💫👑💫💛🌟⭐💕⭐🌟💫💛👑💫⭐🌟⭐💫💫💕

  • @NaraaNaraa-qj3hd
    @NaraaNaraa-qj3hd 9 หลายเดือนก่อน

    Миний сайхан аав үнэхээр авьястай хүн байсан шүү

  • @uuyaulambayar5354
    @uuyaulambayar5354 11 หลายเดือนก่อน

    Илүү дутуу маяггүй, байгаагаараа сайхан бна, мэддэгээ мэддэг, мэдэхгүйгээ мэдэхгүй гээд , сайхан бна

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No1 ダワージャブ お前、外に出ない? アリョナー お母さん、自分が出たら。 ダ おや、母さんの故郷が見えているよ。 お前、本当に出ないのかい? ア 出ないわよ。 女(トヤー) おや、なんて素敵なの。 男 魚取るんだ。 トヤーなら30トゥグルクの飴1個で 引っかかるさ。 男2 そりゃ、あんまりだ。 30トゥグルクの飴たった1個で 釣れるもんか。 ダ お前、気分が悪いの? 私、気分が良くないの。 もうそろそろ着くわ。 セルチマーおばさんが待っててくれているはずよ。 セルチマーおばさんが来てなかったら 私たち2人どうしましょう? まあ、何とかなるわ。 若者 どれ、 押してくれ。 僕が持ち上げるよ。 それ、1、2,3. どうもありがとう、おばさん。 ありがとう。 娘 なんて馬鹿力のおばさんなんだ。 若者 二人とも恥ずかしいな。 ダ 元気でした? セルチマー ああ、よくきたね。 若者 みんな、はぐれないようにするんだぞ。 娘 分かったわ。 セ あの子はどこ? ダ あそこよ。 (若者1 あの子どうしたんだろう。) 若者2 あの子船室から一歩も出なかったわ。 娘 かわいそうに、足どうしたのかしら。 男 こんにちわ。 セ、ダ こんにちわ。 セ こうして、来てくれるだなんて。 いつ来るかいつ来るかと 来る日を指折り数えていたのよ。 うちは羊に塩をやりに 今日明日中に移動することになって。 (ダ そう。) セ 兄さんと姉さん身体の調子はどう? セ ああ、うちの人は大丈夫。 でも私のこの足が調子良くなくて。 アリョナー 帽子取って。 ダ はい。 セ あんたひどく疲れてる様子だよ。 娘の看病で、疲れて当然だわね。 あそこ、あの家に住むのよ。 最初は湧き水の側に ゲルを建てようかと思ったんだけど、 人里離れたところに二人をおくのもどうかと 思ってやめたの。 ダ さあ、やっと着いたわ。 10日間もかかったわ。 あなた、疲れた? ア いいえ。 ダ 疲れたはずだわ。 セ ここはアリョナーに静かでいいわ。 うちに来たら 人が多くてますます疲れるでしょ。 ガラー こんにちわ。 ダ、ア こんにちわ。 セ あんた、何だって仕事に行かないの? ガ 今行くところさ。 セ ガラー。 おい、ガラー。 ちょっと。 この子を運んでやって。 ダ ほら、あなた。 セ ほら、持ち上げて。持ち上げて。 さあ、首を抱えるのよ。 ダ さあ。 ガ どれ。 俺、外の荷物を運んでくる。 ダ はい。これ取って。 いい家だわ。 私たち2人が何ヶ月か住むには十分。 セ あそこに置いて。 ガラー ああ。 セ 必要なものはみんな あの棚の中にあるから。 もし足りないものがあれば、この人から借りたらいい。 ガ そうしな。言ってくれよ。うちになければ、 よそから借りてあげるから。 セ かわいそうに、この子。 ひどく疲れたのね。 さあ、お茶をお飲み。 ダグワ ガラー。 ガ え? ダ ボスが呼んでる。 ガ え、ああ、ああ。 ダ 早くしろって 怒っているよ。 (ガ ああ、すぐに。) セ 汚くしてるわね。 よそから来た人に 恥ずかしくないの。 部屋をよく掃除して、 あの子が外に出る時には手伝ってやりなさい。 分かった? ガ はい、はい。 さあ、行くぞ。 セ それから、休みで帰る時 父さんの帽子を買って来てって 母さんが言っていたわよ。 ガ はい、はい。 ダ 本当に掃除した方がいいな。 あそこにすごいのが来たぞ。 ガ 知ってる、知ってる。 船が来たんだろう。 ダ 違う。お前、、、 ガ そう、映画か? ダ 違う、青~い、 ガ 歌舞団か?県都から来たんだろ? 晩二人で見に行こう。 ベッドの布団を直して。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No2 ドルジバト さあ、みんな。 まず壊れやすいものをあの車に積んで 店まで運んで下ろすんだ。 それから羊毛を運ぶ。 さあ、急げ。 若者 ちょっと、ボス。 このテレビ、これだけで映るの? それともアンテナとかが要るの? 若者2 来年特別なアンテナをつけるそうだ。 ひげ男 ほー、今年はナーダムの相撲を見ようと思ったのに だめだな。 じゃ、こんなゴミに用はない。 ド さあ、急いだ。急いだ。 若者3 それなのに持ってきたのか。 男 そうさ。 若者4 映らないのに1年も前に持ってくるなんて。 ド 俺の知ったことか。 さあ、気をつけて、気をつけて。 壊したら弁償だぞ。 ガ テレビやラジオのことなら 俺たちよりこいつが良く知っているよ。 ド ああ、そうか。 さあ、運んだ。 さあ、ぼやぼやするな。 どれ。 ほら、立つんだ。 そこの二人、それを早く運び出すんだ。 気をつけて。ほら、急げ。 ガ どれ、刺がささったの? アリョナーを、何で外に出さないんです。 ダ 長旅で疲れたせいか、 身体の調子が良くなくて、医者に見てもらったの。 ガ そしたら何て? ダ いえ、処方箋を書いてくれたわ。 知らない人ばかりで 気に病むのか 外に出ようとしないの。 あなた、ちょっと言ってくれない? ガ はは、そうさなあ。 俺の言うことなんか聞くかな。 ラジカセ(父) 綿入り服を持っていった方がいいぞ。 ハンハのあたりは寒いからな。 秋は雪が早く降るしな。 二人が出発したらセルチマーおばさんに 連絡するよ。 (ダ) そうして。 さあ、服を着なさい。 どれ。 (父) 着せてやるよ。 もうちょっと身体を起こして。 9月に休暇が取れたら 父さんも行くよ。 (アリョナー) きっと来てね。お父さん。 (父) 行くよ。 (ダ) 穀物の収穫の時期なのに、 あんたに休暇が取れるもんですか。 私たちなら心配は要らないわ。 知らない土地に行くわけでもなし。 (父) お前の上司によく話しておくよ。 行くからには故郷で ひと夏過ごして来た方がいいからな。 ガ アリョナー、外に出たらどうだい。 景色でも見なよ。 こんなにいい天気なのに 一日中ベッドにいるなんて。 近いうちここでもテレビが見られるようになるかも。 ダ ほう。 ガ テレビが見られたらすごいぞ。 まるで映画さ。 県都の親戚のところで見せてもらった。 相撲の試合をな。 ダ ふふ。 ガ 近いうちこの辺りに大きな鉱山の町が出来る。 鉱山に入って ダンプカーの運転手になろうと思っているんだ。 すごいぞ、ダンプカーは。 ヤクの種オスってところさ。ははは。 ガ ここには、見るものがいっぱいさ。 毎晩映画をやるし 実習の学生たちが来たから パーティーもすごく盛り上がる。 ア どんな楽器があるの? ガ え。 ア 楽器はどんなの? ガ ははあ、いろいろさ。 前はエレキ・ギターが2本あったけど、 この冬ある男が調弦するって言って 弦をみんな切っちゃった。 それからアコーデオンだけが楽器さ。 学生たちがラジカセを持って来たらしいが、 パーティーすると言っても貸してくれない。 ア 何て人たちでしょう。 ガ そうさ、ここには変わった奴がいっぱいさ。 おととし、この町に食堂の装飾に デザイナーが来たんだ。 そいつのズボンには 真鍮のボタンがいっぱいついていた。 シャツには 見たこともない文字が並んでいる。 そしたら、女たちがそいつに夢中になり 俺たち土地の若者を無視し出した。 ある日そのデザイナーが 風呂に入っている間に 服を残らず隠してやったんだ。 ア そしたら。 ガ いや、そしたら、いや、 窃盗の疑いで、もう少しで 刑務所に入るところさ。 こんな具合さ。 ア あなた本当に変わってるわ。 ガ あいつ、真鍮のボタンで、持てたんだ。 すっ裸になって並んだら みんな同じさ。 それで、ここの娘のひとりが 妊娠して残された。 おや、お前の母さん、どこ行った? ア 湧き水に行ったらしいわ。 入れ物持って出ていったから。 ガ 湧き水って? ア ムストのよ。 私に毎日飲ませてくれるの。 ガ ムスト? そんなに遠くにか? それで歩いていったのか、ええ? ア 知らないわ。 ガ おや、俺になぜ言わないんだ。 そうか、それじゃ追いかけよう。 ガ おばさん、どうしたんだ? ダ あの子に効くはずなのよ。 いい湧き水だって言うから。 治るんじゃないかと思って。 ガ アリョナーは何歳だ? ダ 19よ。 ガ はあ、へへ。 うちの妹よりひとつ下だな。 ダ 女の子はむずかしいわ。 医者はよく療養しなさい、治るからって言うけど。 でも、どうだか。 もう3年も経つもの。 あんたそんな大きな入れ物どうするの? ガ ああ、湧き水を一度に運んだら おばさんたち楽だろうと思って。 ダ はは。そうはそうなんだけどね。 近くにあるんだから毎日新鮮なのを 飲ませようと思って。 毎朝汲みに来って、たいしたことないから。 ガ いや、せっかく来たんだから 少しだけでも入れていこうよ。 ダ いいわよ、そんな。疲れるだけよ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No3 ダ さあ、湧き水飲んで。 マッサージするわ。 二人で外に出てみましょう。そうしない? ここの景色を見たら心が晴れるだろうって わざわざ遠くからお前を担いできた 母さんを思って。 天気のいい日に湖の水を見たら どんなに素晴らしいことか。 二人で外に出ましょう。 ア 私、外に出ないって言ってるでしょ。 ダ お前がこんな風に黙ってばかりいたら 母さん、身の置き場所がないんだよ。 ア お母さん、何か仕事したら。 ガラーさん、何か見つかるって言っていたし。 私たち長い間いるんですもの、 何だっていいじゃない。 そうでしょ、お母さん。そうしなさいよ。 ダ 本当はそうしたいんだけど、 お前を一人にはしとけないよ。 ア 食事の用意だけしてくれればいいのよ。 私寝ているから。 ダ そう、じゃガラーさんに聞いてみようかねえ? ア そうしなさいよ。 ダ どれ。 ア いやよ、赤ちゃんみたい。 ア お母さん、近くに保育園があるわ。 ダ どうして? ア 10時ごろ、子供たちが歌を歌ってたもの。 ダ そうよ。近くに保育園があるの。 子供たちが外で、遊んでいるのが見えるよ。 ア あー。 ダ そうよ、二人で外に出ましょう。 そうしない?母さんの頼みよ。 ラジオ それぞれの単位で働く人間の行動は 最終的な生産性に直接、 目に見える影響を与えるものである。 このことを個人そして勤労者集団のそれぞれが 特に注意をする必要がある。 このことから個人に集団の及ぼす影響、 個人が集団に対して見本となることの 問題が生じてくるのである。 集団の中での人間形成の過程に その集団の成員それぞれの 知識、教養、文化水準、修練度が 大きく作用するのである。 バダルチ お茶にしないか。 バトムンフ どれ、注いでくれ。 若者 そこに注いだのがあるだろう。 若者2 なんて熱いんだ。 若者3 じゃ、自分で注ぐんだな。 バ おい、ひとの自転車をいじるんじゃない。 やめろ。 若者4 こんなおんぼろがそんなに大事か? 若者1 おい、おい、こっちにも。 バ さあ、ガラー。 魚を捕るといって一日中 ボートの上で寝ているのと比べて、 どうだ?えー。 ダグワ よいっしょ。 若者2 じゃ、運んでけ。 ガラー おい、ダグワ、ちょっと休め。 ダ いいよ。 バ 勝手にやらせておけ。 ひげ あいつ少しでも多く稼いで テレビを買うつもりさ。 ガ そう思って何が悪いんだ。 あいつもお前と同じ人間だぞ。 ひげ へっ。 バ おい、お前。 「口は禍の元」ということわざを きっとお前も聞いたことがあるだろう。 お前は言い争いばかりして 行き所のなくなった人間だ。 口を慎まないと、しまいには あのダグワのように 吃りになってしまうかも知れないぞ。 ははは。 プルブドルジ おい、みんな。 あいつの手綱を今からきつく 締め上げておかないと駄目だぞ。 手のつけられない奴だからな。 ド おーい、ガラー。こっちこい。 ガ ああ。 ド すわれ。 みんな、同じ休むにしても 役に立つ休み方と言うものがある。 暇さえあれば互いをけなしあっている。 こんな風な休み方なら、しない方がいい。 いいか、みんな。 集団の中での人間形成の過程に その集団の成員それぞれの 知識、教養、文化水準、修練度が 大きく作用する。 なのに、うちではこのことを 省みない行動が多く見られる。 いいか、みんな。どうしたらいい? 少しでも暇があったら お互いを教育しあうんだ。 教養のある者はない者を、 経験のある者はない者を 助けなくてはいかん。 分かったか? みんな 分かりました。 ド じゃ、みんな仕事を始めるんだ。 時間だ。 みんな はい。 ガ あんなきれいな娘が寝たっきりとはな。 魔法が出来たら治してやれるのに。 人間は心から治るというのは本当かな? そうなら、あのダグワの吃りも治してやりたい。 あの鏡、まぶしいぞ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No4 セ お前、外に出てみなさいよ。 波を見ていると長生きするって言うじゃないか。 ア 私出ないわ。 セ 何言っているの。 身体を気遣ってばかりいると、 かえって身体に悪いよ。 外の風に当たるんだ。 ダ ひとつのこと考えはじめたら そのことばかり考える、 困った子なの。 セ いいのよ。 ガ おや、こんにちわ。 セルチマーおばさん。 セ ああ。こんにちわ。 ガ いつ来たんです。 セ ああ、今日さ。 ダ ほら、お茶飲みなさいよ。 ガ お茶より、金槌貸してくれないか。 ダ ええ。 はい。 ガ これをここに打ち付けるんだ。 ダ 鏡をどうするんだい。 ガ ああ。 ダ うちにも鏡ならあるよ。 ガ この鏡にはちょっとした仕掛けがあるんだ。 ダ (笑い) ガ 湖が見えるかい。 セ ええ、見えるよ。 ガ アリョナー、そこから見えるかい。 これでどうだ? セ・ア 見えるわ。見えるわ。 さあ座って、お茶をお飲み。 お菓子も食べて。 ガ うちの者は元気だろ。 セ 元気だとも。 ガ 仕事に遅れる。もう行かなきゃ。 セ おや、行くのかい。 ほんとに、うまいこと考えたよ。 鏡をつけるだなんて。 私にはとても思いつかないよ。 ダ とても親切で、陽気な若者だわ。 セ ああ。 ガ うちの者に近々帰ると言ってくれ。 セ ええ。 ダ 私ら二人をよく助けてくれる。 セ そうだとも。そうだとも。 あの子の両親とうちは隣同士さ。 すこし気は短いけどね。 補助生産大隊で漁師をしていたんだが、 人とけんかでもしたのか、どうしたのか、 今は船積み場の人夫をしているということだよ、 ダ そうだわ。かなりきつい仕事らしいわ。 放送 お知らせします。お知らせします。 今夜、郡のクラブにおいて 19時より ソ連の劇映画『愛を大切に』という題の 興味深い新作のカラー映画を上映します。 郡の多くの勤労者の方が鑑賞されること望みます。 子供は入場禁止です。子供は入場禁止です。 ご注意下さい。子供は入れません。 ア お母さん。 ダ どうしたの。恐いことでもあった? ア いいえ。 ダ そう、じゃあ母さん食事を作るわね。 ア さっき、あそこで3人の人がお酒を飲んでたの。 ダ どこで?ここに入ってきたの? ア いいえ。 ダ はあ。 ア お母さん、仕事はきつい? ダ 何できついもんかね。 クラブは小さいし、 クラブの主任も映写技師も 二人ともいい若者よ。 ア ここの人たちみんないい人たちね。 ダ ガラーが帰って来た。 母さん、お茶を入れてやるわ。 ア お茶なら魔法瓶にあるわよ。 ダ 本当、そうだったね。 ダ お茶に呼ぶわ。 ガラー、ガラー。 かわいそうに、眠ってるわ。 母さん、食事を作ってから起こすわ。 独り者はたいへんね。 仕事から疲れて帰ってきても お茶も食事もないんだから。 よく、身体が持つわ。 ア お母さん。 ダ え。 ア ガラーさん、どうして結婚しないのかしら。 ダ 奥さん、出て行っちゃったそうよ。 ア 何てひどい人なの。 ガラーさん、陽気でいい人なのに。 ダ きっと気が合わなくって 出ていったのよ。 ア それで今どこにいるの? ダ この北の第3生産大隊で 看護婦をしているそうよ。 子供ひとりと。 ア 子供と?じゃあ、子供を連れて出ていった ということ? ダ こんな仕事をしている人が 子供の世話なんか出来るわけないでしょ。 ア どうして?保育園に預けてもいいじゃない。 それか、私がいっしょに遊んでやってもいいわ。 ダ お前、あまりいろいろなこと聞いて 困らせるんじゃないよ。 妻に捨てられた男と言うのは あまり人聞きのいいものじゃないから。 ア そうね。 ガ なんで俺の給料がたったの360トゥグルクなんだ。 経理 たったの360だって? ガ ああ。 経理 「働いただけ取る」というのが社会主義の原則だろう。 「文句言うより、がっちり握れ」というし。 ここにサインするんだ。 ガ ダグワ。 ダ はいな。 ガ こっちに来い。 給料いくらもらった? ダ 360. ガ 人と同じように働いたんだから 人と同じようにもらえるはずだろう。 ダ その通りさ。こうして引かれちゃうんだ。 ガ 給料の査定はドルジバトがやってるんだろう。 ダ そうさ。 ガ あいつらグルになって、 俺たちを馬鹿にしてるんだ。 それでよくお前たち黙っているな。 ダ ガラー、よせ。よすんだ。 ド おい、ドアの鍵かけてなかったのか? やあ、ガラー。給料はもらったんだろ? ガ あんたら、どうして給料をさっ引くんだ。 ド 俺がどうして知っている。 主任か経理に聞かんか。 ガ ダグワと俺は、こいつらと同じように 働いて、たったの360トゥグルクしか貰わない。 なのにどうして、こいつらは 千トゥグルク以上もらっているんだ。 バダルチ お前、俺たちと張り合おうってのか? 言ったはずだぞ、口を慎めってな。 ガ お前いつ仕事してた。えー? ひげ もう一度言ってみろ。まだ張り合う気か。 ガ やめろ。お前らが何をしているのか分かっているんだぞ。 ド さあ、みんな、帰るんだ。 ひょっとしたら面倒なことになるかもしれん。 みんな帰ろう。 ガ 俺のだけじゃない。ほかにも何人かピンはねしているんだ。 訴えてやるからな。 ひげ 何のつもりだ? ガ よく覚えとけ。 お前、どうするつもりだ? 「投書箱」

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No5 ガ おや、いいことだ。 始めからこうして外に出なきゃいけなかったんだ。 ほら、むこうじゃ祝日が始まるんで すごい人出だ。 ダ ほう、どれ。 『赤と黒』か。面白い本か? ア ええ、面白いわ。 ガ 戦争ものだろ。 黒の側はどこの国だ? アメリカか、どっかか? ア (笑い) ガ はは、俺『赤と白』の間違いじゃないかと思ったよ。 さあ手をよく洗おう。 ダ あなた、今帰ったの? ガ ええ。 ダ お茶よ。 ガ はい、はい。すぐに。 ア その腕どうしたの? ガ ああ、これか?何人かのしてやったんだ。 ア けんか? ガ いや。大したけんかじゃない。 俺の給料が少なかったんだ。 それで給料の査定表をみたら 面と向かって物を言うことが出来ない 何人かの給料がピンはねされていて ドルジバトという奴が 余計に貰っていたんだ。 ダ ほう。 ガ それで面と向かって言ってやった。 そしたら取り巻き連中が ドルジバトをかばって 俺に飛びかかってきたんだ。 ダ へー。 ガ 「ひげ面」って 人を馬鹿にする奴がいるんだ。 俺、思い切りなぐったら 壁にぶっ飛んだよ。 きっと気絶しただろうな。 ダ おや、そんなことしちゃ駄目だよ。 誰からも相手にされなくなる。 ア 正しいことのためなら 構わないじゃない。 ガ その通りさ。 白黒つけるべきさ。 あのダグワの給料まで ピンはねしてるんだから。 ア ダグワさん、面と向かって 人に何も言えない人でしょう。 ガ そうさ。 まあ見てろ。 こんなこと、やめさせてやるから。 ナーダムの後、見てな。 あんたら二人も ナーダム見るんだろう。 ダ 私たち、とても見に行けないわよ。 ガ 俺アリョナーを抱いて行くよ。 ア あら、いやだ。 ガ どうして。何でいけない。 構わないじゃないか。 ダ 私、もうクラブに行くわ。遅れてしまう。 パーティーの前に掃除を済ませないと。 若者 青白き天の主として生まれたり我は 三日月めぐる遥か遥かな軌道に 遠き2つの星の巡り合うわずかの間に 二つの瞳の片隅にかすかに青く瞬く彼方に バダルチ どれ、ほら、最初はこのキーからだぞ。 ひげ ああ。 バ 始めるぞ。3。 /雁のひなが外で鳴いている。 やめてくださいよ、ダワージャブさん。 練習中なんだよ。困った人だなあ。 あっちへ行った。 さあもう一度。 クラブ主任 ダワージャブさん。 ダ はい。 ク あなた、今夜のパーティーに来て下さい。 たくさんの人が来ますよ。 ダ 分かりました、来ます。 ガ こんなもんでどうかな? ア とても素敵だわ。 ガ 本当か? ア 本当に素敵よ。 ガ アリョナー、香水くれないか。 ちょっと付けたいんだ。 ア 女性用だけどいい? ガ ええ?男物と女物があるのか? そうだな、人がどう思うかな。 まあいい、ハンカチに 沁み込ませていこう。 女物の香水って こんなんなんだな。 ア あなた見違えたわ。 ガ いやあ、着てる物が変わっただけで 中身が変わるもんか。 ア 中身も変わるのよ。 ガ かもな。議論してもしょうがない。 帰ったらパーティーの様子話してやるよ。 ギンギンに踊って来るからな。 じゃあな。 郡長 革命記念日に向けた社会主義生産競争に 大きな成果を出された若干の組織と個人に 賞を贈ります。 船積み場の責任者、ドゥージー氏。 (スヘー うちの主任が賞をもらった。) ドゥージー さあドルジバトさん、おめでとう。 郡長 小売り仕入れ部門の経理担当、ダリスレン。 建設生産大隊の大工、ナンザド。 ナンザド ありがとうございます。 郡長 船積み場の人夫、バダルチ氏。 ひげ おい、バダルチ。 バダルチ ありがとうございます。 バ ありがとう。 この俺が賞をもらうなんて。 ガ ダワージャブさん、踊らないの? ダ 仕事中なんだよ。 そうでしょ。 警察官 踊って構わんさ。 ガ 俺帰ろうかな。 ダ そうしたら。 ひげ おい、こっち来い。 上の方に告げ口したのはこいつだよ。 俺たちのような下っ端の労働者の言うことなんざ まともに取り合ってくれんさ。 ガ そんな物言いを誰が教えた。 そいつに言うんだな。 余計に金をもらって そんなに嬉しいか。 俺にこれ以上手を出したら 痛い目を見るぞ。 法律って物があるからな。 きっとそいつだけを裁く 法律なんてのはないだろうがな。 お前、ちょっと来い。 お前に言っておきたいことがある。 こいつらを自分の友達だと思っているのか。 お前こいつらにいいように操られてるぞ。 おはじきの玉みたいに弾かれてな。 惜しいよ。こんないい男が。残念だよ。 バ お前こんな所で油を売っているより 友達の所に言ったらどうだ。 あいつテレビを買ったらしいぞ。 ふたりで並んで見るんだな。 ダ おや、ガラー。 ガ それを消すんだ。 それを消せって言ってるんだ。 馬鹿な奴だ。そんなの映らない。 来年中継所が出来て映るんだ。 どうしてそんなに夢中になっているんだ。 人の笑い者にされて。 俺とお前をダシにして あのサングラス野郎 クラブで笑ってるぞ。 それは映らないんだ。 分かったか。 ダ 映るよ。映るさ。 ガ どうして分からないんだ。 ダ 映るよ。映る。 外に出てみろ。出て。 ガ もうたくさんだ。 お前どうするつもりだ。 ダ あれを見な。 ガ 何だあれは。 映らない。映らない。 (意固地になるな。) ダ アンテナだ。ここに書いてある。 映るよ。

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    No6 ラジカセ(娘1)あんた何でついてくるのって言ったら、 お前が一人じゃ退屈だろうと思ったからさ、だって。 私言ってやったわ。 あなたといる方が一人でいるより退屈よって。 さあ、おしゃべりはこのぐらいで 行きましょうか。 (娘2) そうしましょう。 (ア) 二人とももう帰るの? (娘2) 私たち帰るわ。補習なの。 (娘1) また来るわ。 (娘3) 明日先生が男の子達を連れて 見舞いに来ると言ってたわ。 さようなら。 (ア) さようなら。 ガ みんな、まだ騒いでいる。 音楽は大音響だし 学生たちは踊りに夢中だ。 どうした、退屈したのか? ア なんで早く帰って来たの? ガ ああ俺か? お前さんの話し相手になろうと思って。 ア お母さんは?まだいるの? ガ いるよ。 俺おばさんがまだいられるようにと思って。 ほら、聞こえるだろ? これでエレキ・ギターや点滅ライトがあったら いいのに。 ア 踊ってこなかったの? ガ ああ、酔っ払いが何人か ふらふらしていて 俺に絡んできたんだ。 だから、俺やっつけてやったよ。 その上ダグワをまた馬鹿にしたんだ。 あいつらに比べたらダグワは技師だよ。 何でも作れるんだ。 今度はテレビを映すって張り切ってる。 俺は弱い者を馬鹿にする奴等は 我慢が出来ない。 徹底的にやっつけてやった。 ざまあみろ。 ア ほかの面白いことない? ガ 面白くないのか。 ア いえ、他の話は?いつもけんかの話ばかりじゃない。 ガ ほかに何に話すんだ。何を。 ア 何だっていいわ。 ガ 俺が小さいころどんな子だったと思う? ア そうね、わんぱくだったと思うわ。 ガ おとなしい子供なんでいないさ。 ア そうして? ガ 子供だからさ。 俺はおとなしい子だと言われていたんだ。 小さい時競馬に出る馬が 繋いであるのを放してやったんだ。 草が食べられなくて、かわいそうと思ってさ。 そしたら次の朝探すのにひと騒動さ。 ア それからどうしたの? ガ どうって。 草をいっぱい食べた馬が競馬に出られるかい。 太った人間が競走に出るようなもんさ。 テレビ 緊張しているところを腕をつかまれ引っぱられ、 バランスを崩して手と足で身体を支える体勢になっています。 手を地面について持ちこたえました。 ツェレントクトホ横綱は、 相手の足を取りにいこうとしているようです。 取りました。決まりました。 相手を油断させたところで、 何年も前に出していたこの技を また出したのです。たいしたものです。 勤労協会所属、モンゴル人民共和国の 「衆の記憶となる、海の広さの、神聖なる横綱」 ツェレントクトホ、決勝進出。 モンゴル・ピオネール児童会館所属、 ツェレンフーが勝ち、アルタンホヤグに土がつきました。 少年の部、64人の力士の中から、 モンゴル・ピオネール児童会館所属、 ツェレンフーが優勝、 モンゴル・ピオネール児童会館所属、 アルタンホヤグが準優勝しました。 ひげ ああ、お前テレビを見せてやってるんだってな。 湖の底を見せてやるよ。 ガ おいお前ら、何するんだ。 おいやめろよ。 ひげ お前いい奴らしいが、 いかんせん、その口がいけない。 ちょっと思い知ってもらうぜ。 ガ やめろ。放すんだ。 (バダルチ おい、そいつに怪我させるんじゃないぞ。 そうだ。) お前何見てる。 行くぞ。 プルブドルジ 奴の様子はどうだ? ひげ いや、じたばたやっている。 バ ほっておけ。 ダグワ これでよし。 ガ これどうするんだ? ダ 座ってみろ。 行くぞ。 ああ、抜けて。 あとは座席と背もたれをつけるだけだ。 男 倉庫の屋根が抜けて大事(おおごと)になっているぞ。 すぐ来い。急ぐんだ。 ダ 行くよ。 ダ いいかい。 ガ アリョナーのために作ってもらった。 出入りが楽になる。 倉庫の屋根が落ちて 小麦粉が水浸しになるところだった。 ダ ガラー、ほら乾いたシャツ。 ガ いいよ。部屋に戻って 着替えるから。 ダ 嬉しいでしょ。 こんないい車椅子作ってもらって。 ガ おはよう。 ア ええ。 ガ どんな具合だ? ア とってもいい、快適だわ。 ガ 掃除の必要ないよ。 疲れるだけだ。 ア 大丈夫よ。 ガ 俺、明日きれいな景色を見せてやるからな。 その車椅子ならどこだって行けるさ。 俺のダグワは、まったく器用な奴だ。 あっという間に作ってくれたんだから。

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    No7 ガ さあ、どうだ? ア きれい、本当に美しいわ。 ガ こりゃなんてかわいい子だ。 ア うちのクラスにナランゲレルって女の子がいたの。 彼女、子供を産んだそうよ。 ガ そう。 ア チムゲーって言う子は最近結婚したんだって。 眠っちゃったのね。 ガ いいや。 ア 私の話退屈なの? ガ そんなこと。 ア 私、いつも人のお荷物になってるわ。 ガ アリョナー、なんてこと言うんだ。 そんな風に考えちゃだめだ。 沈むな。落ち込むんじゃない。 きっと治る、俺には分かるんだ。 自分が必ず治るといつも思ってなきゃ。 信じることが大切なんだ、 アリョナー。 立派な夫を持って、 子供を産むんだ。 子供をたくさんな。 たくさん子供を作るんだ。 ア 本当。子供が多いといいわよね。 ガ 子供は可愛いもんだよ。 ア あなた、子供のこと思い出す? ガ どうして知ってるんだ。 ア あの鏡、何でも映すのよ。 ガ 鏡って? ア ドアに打ち付けてくれた鏡よ。 ガ 俺、どうしてか、ニャムスレンが 子供を連れて戻ってくると 信じているんだ。 ア そしたら、うれしい? ガ もちろんさ。うれしいよ。 ア 子供を連れてきたら。 私が見てあげるわ。いいでしょ。 ガ 妻が可愛そうだ。 どうした。 具合が悪いのか? どれ、セーター着るんだ。 ア いいえ。 ガ これはセルチマーおばさんがあなたにって。 ダ こんなに気を遣って。 お食べ。 ア ええ。 ガ この乳は少しだけど、 うちの両親からアリョナーにって。 ア ありがとう。 ガ この靴はあなたに。 うちのお袋が乳搾りにはいてたのさ。 気にしないでいいよ。 湧き水に行く時に履いてけば。 ダ 重いんじゃないかしら。 ガ 俺、馬を連れてきたんだ。 馬に乗って行けばいいさ。 ほら。 ダ あら本当。 ガ これはお前さんに持ってきた。 足が暖かいぞ。 ア 私そんなの履かないわ。 みっともない。 ガ そうか、俺、部屋に戻るよ。 ダ 足が暖かいだろうって持ってきてくれたのよ。 気を悪くしたじゃない。 ガ この敷居を取ったら出入りが楽になるぞ。 ア お母さん。車椅子の通り道を作ってくれてるの。 ガ アリョナーの通り道を。 ダ モンゴル人なのに何ってことを。 敷居は切るどころか踏むのもいけないのに。 すぐにやめなさい。 ガ こりゃ、失敗だった。 待ってな。よいっしょ。 ア なんて奇麗なんでしょう。 波のある湖は恐いわ。 ガ 波は素晴らしいよ。 水面に溜まったゴミを 浜辺に打ち上げてくれるんだから。 ア ガラーさん、あのおばあさん いつも岸のゴミを拾って歩いているわ。 ガ ああ、あれか。 「海の母」。 永遠の命を持つって話だ。 うちの親父の若いころも あのばあさんがいたって言っている。 うちの者たちはすこし大袈裟なんだ。 ア なぜ大袈裟なの。 ガ 人間に永遠の命なんてあるもんか。 ア あるわよ。あるわ。 ガ ええ? ア 人生の素晴らしい愛が 永遠じゃないって言うの。 ガ 分からない。ああ、そうかもな。 ア 私はそう信じているの。 あなたも信じて。 そう信じないとぞっとするもの。 ガ 主任、お呼びですか? 主任 そうだ、そこに座れ。 君の出した不満について 特に人に命じて調べさせてみた。 だがそのような 事実はないと言うことだ。 ガ 何、 そんな事実がないだって? 主任 そうだ。そういう事実はないそうだ。 君も若い。 不満があってもいい。 批判もいい。 だが物事に軽率であってはいかん。 分かったか? ガ そしたら俺は、そしたら、 事実無根のことを言ったということか? このことはみんなが知っている。 面倒がいやだから 言わないだけなんだ。 主任 お前のほかに同じ不満を言うものはいない。 聞けば、君は何かと言えば人を訴える人間だそうだ。 こんな根拠のない讒言は 集団の団結に悪い影響を与える。 今回は 見逃してやろう。 またこんなことがあったら、 今日のようにはいかないぞ。 分かったか? 分かったなら、仕事に戻れ。 ガ 分からない。 主任 何。分からないだと。 人を誣告したら罪になるのは 知ってるだろう。 ガ あんたを誠実な人間だと思ってたのに。 主任 さあさ、出ろ。

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    No8 ア どうかしたの? ガ 大丈夫さ。ちょっと疲れただけさ。 一日何してた。 ア うちにいたわ。 ガ 構うな。自分に注げ。 俺、朝お茶飲んだから。 ア ガラーさん。 ガ 何だ? ア ちょっと聞いていい? ガ いいよ。 ア この前殴られたの? ガ 誰がそんなこと。 ア それで着ていたシャツの袖が 破れて、ボタンが飛んでいたんでしょう。 ガ 誰に殴られたって? ア 何も隠すことないわ。 殴られたって言うのが恥ずかしいの? どうしたんだろうって、 すごく心配したのよ。 あの人たち本当に恐い人たちだわ。 ガ え、ここに来たのか? ア 鏡に映ったのよ。 ガ バトムンフ、こっち来い。 ありがと。あの自転車の代金だ。 バトムンフ 要らないよ。 ガ 遠慮するな。 今受け取らないと、 使っちまうぞ。ほら。 バ 俺はそんなに乗らなかったから。 でもお前、いいものを作ったよ。 あの娘の役に立った。 ガ 受け取れ。 かみさんにやれ。 怒っているだろう。 おかしいな。 ひげ おや、ガラー。 俺を突き落とす気か? いや、冗談さ。 お前が仕事サボって 山に散歩させているのは どこのお姫様だ? ガ 関係ないだろ。 ひげ 言っとくが、ドルジバトさんがな、、、 ドルジバト おーい、ガラー、 俺の部屋にちょっと来るんだ。 ガ ええ。 ひげ 休暇を取るんだ。 おれたち20トゥグルクずつ出しあって ヤギの丸焼きをするつもりだ。 お前も20トゥグルク出せ。 ガ 残念だが、20トゥグルク出せないな。 ひげ はあ、こいつら全く付き合いが悪いな。 ガ 入ってもいい? ドルジバト ああ、入れ。すわれ。 給料もらったか?不満はないだろう。 おや、お前まだ文句があるのか? 文句を言うから、100トゥグルク 上乗せしてやったんじゃないか。 この先黙って仕事をしていれば もっと考えてやる。 さあ、行け。 ガ あんた、俺の何が欲しいんだ。 何が。ええ? ド うるさいぞ。 ラジオを聞いているんだ。 出て行け。 ガ ああ、そうかい。 見てろよ。 ド おい、おい、お前。 ガ 俺の良心を金で買おうと言うんだな。 ド おい、お前、何するだ。 みんな、こいつを何とかしろ。 誰かいたら来てくれ。 おーい、みんな。 ガラーに殺される。ガラーに殺される。 ガ 二人とも葬式に出たように、 何で下ばかり向いている。 俺、何か間違ったことしたか? バトムンフ 警察に出頭だなんて、 笑い事じゃないぞ。 ガ 何が恐い? 俺は事実を言ったんだ。 ダ ガラー、人様に手をあげるというのは よっぽどのことだぞ。 正直に生きてさえすれば何とかなる。 俺たち、調査してくれって 上の方に手紙を送ったんだ。 ガ おまえら、くだらないことを。 男らしく決着をつけたらどうだ。 もういい、帰れ。 バ ああ、帰るよ。 ア あれ見て。 ダ 何? ア ガラーさんがボートに乗っているわ。 ダ そうだね。 ア どこ行こうとしてるのかしら? ダ 本当。 「同志ガルバドラフは、仕事仲間を信頼せず、 欠点を諭そうとした人間を攻撃し、 国家の財産を破損し、 規律違反を繰り返したことから、我々は 彼を我が集団にふさわしくない人間と判断した。 よって同志ガルバトラフを解雇することとする。」 ア 百。 海の母、 海の母。永遠の命を持つって本当かしら。

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    No9 ア うちにどんな車が来ているのかしら。 ガ 船積み場のトラックらしい。 ア 父さんが来てくれたんじゃないかしら。 運転手 おい、ガラー、こっち来い。 お前、俺を悪く思うなよ。 ドルジバトさんの休暇祝いに ヤギの丸焼きをやるんだ。 そしたら、お前のところの ニャムスレンが、荷物運んでくれって 聞かないんだ。 悪く思うんじゃないぞ。 ガ 気にするな。大丈夫だ。 ニャムスレン、こんちわ。 ダ どうしたの? ア 何でもないわ。 ガ 俺の噂聞いたのか? ニャムスレン 上司につかみかかって、 殴ったですって、いすや机を壊したですって。 あなたのような人、この辺じゃ他にいないわ。 あなた、こんなことになっていたのね。 真っ先に声を上げて、騒ぎ立てて。 あなたが人並みでいたら、別れなかったはずだわ。 子供のこともあるしね。 ガ ドルジバトのような奴は殴っても足りない。 ニャ あなたが人を殴るってどういうこと。 ろくすっぽ殴れもしないのに。 私、母の箪笥と自分のもの持っていくわ。 ガ 俺に断わらなくてもいいさ。 俺、車に積んでやるよ。 ニャ 結構よ。 人目が悪いでしょ。 あなた男なんだから。 ガ 積んでやるったら。 運転手 どれ。 ガ じゃ、またな。 運転手 ああ。 ニャ ねえ、ガラー。 あの鏡忘れてわ。 取ってきて。 ガ 2年間一緒にいた記念に残していけよ。 ニャ いやよ。「女性の日」に賞でもらった鏡よ。 ガ あの鏡、人に貸しているんだ。 あとで返すよ。いいな。 ニャ 人に貸したですって? ははあ。 私、返してもらうわ。 ガ 待て。後で届けてやるから。 ニャ あたしの物でしょ。 ニャ どいてよ。 ガ 後で返すって言ってるだろうが。 ニャ このドア開けて。 私の鏡、返して。 開けってたら。 ア お母さん、仕事終わったの? ダ 風が出てきたんで、 セーターを持って来たんだよ。 船積み場に検査が来たそうよ。 ドルジバトさんの仕事を調べるんだわ。 ガラーをハトガルに連行するって 警察が来てるわ。 人を殴ったんだわ。 ア ガラーが?まさか。 ダ 本当よ。 自分とこの生産大隊の長を殴ったんですって。 みんなが殴ったの、掴みかかったのと言っていたの、 本当らしいわ。 母さん会って来るわ。 二人で行くかい? ア いいえ。 ダ じゃあ、母さん会いに行ってくるからね。 運転手 おい、みんな。トラックが道から落ちそうだ。 降りてくれ。降りてくれ。 ドルジバト 静かに。静かに。 動くんじゃない。 えらいことになったぞ、みんな。 後ろから一人ずつ、早く降りろ。 すわるんだ。 ガ 俺、ハトガルにダンプカーの教習を受けに行くんだ。 ア 嘘よ。あなた嘘を言ってるわ。 あなた人に殴られたのに、自分が殴ったって、 いつも嘘を言ってるんでしょ。 うそつき。 ガ 俺、すぐに戻るから。 分かるだろう、アリョナー? ア 嘘だわ。私をだましているのよ。 ダンプカーの教習ってのも嘘。 私をだましているのよ。 ガラー! ガ 立ったぞ。立ったんだ。 みんな。 アリョナーが自分の足で立ったんだ。 見えるか、見えるか? アリョナー、アリョナー。 すぐに、すぐに戻ってくるからな。 すぐに戻ってくるぞ。 戻るからな。 アリョナー! 完

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    No1 ソロンゴ おふたりさん、こんにちわ。 マラルマー こんにちわ。 ゴトブ 町の学校出た人は違うね。馬の上でも踊ってるよ。 ソロンゴ あなたたち、お隣同士でよろしくやっているんだから、 私が馬に乗って音楽聞くくらいいいでしょ。 マ よして。 ソ あなたたち、ずっと熱々みたいね。 マ よしてってば。 ソ いいじゃない。私がもしゴトブにキスされたら、 恥ずかしがるどころか、みんなに言いふらしているわ。 ごめん、ごめん。冗談よ。 大学に進学する人たちが、 新しい組合員たちを招待するんですって。 あなたたち2人も呼んで来いって言われたの。 ソ ゴトブ。 ゴ え。 ソ あなたたち、きっと来てよ。 ゴ 行くよ。 ソ じゃ、私帰るわ。さようなら。 ゴ さようなら。 マ ソロンゴ、あなたがとても好きみたいね。 ゴ だからって、どうってことないさ。 バガヤー 白い頭の羊よ、子を産んでくれ。 福をもたらしてくれ。 羊を増やしてくれ。 バガヤー まだ乳離れしてない家畜を預けるんじゃぞ。 しっかり世話するんじゃ、しっかりとな。 バガヤー この子らときたら、バッタが鳴いても驚く。 柵の中にいつも入れておくんじゃないぞ。 寒さに弱くなるからな。 風に向かって追い、冷たい水を飲ませるようにするんじゃ。 じゃ。頼んだぞ。 ジグジド はい。 女 青年クラブで集会の後、パーティー、ですって。 いつも何かやっているのね。 シャダブ みなさんも聞いたでしょうが、 かつての国家優秀牧民であり、現在は横綱牧民の 素晴らしい牧民、ダンバさんが羊を放牧していて倒られました。 治療の甲斐あって幸い一命は取りとめられましたが、 彼のように優れた老牧民たちの伝統ある技を 受け継ぐのは、他でもない、みなさんたちなのです。 シャ どれくらい奥深い知恵が、この老人たちにあるのか、 とても推し量ることはできません。 ですから、みなさん、彼のような年寄りたちの言葉を 学ぶべきことと考え、しっかりと自分のものとするように お願いします。 男 シャダブさんに質問はありますか?誰か何か質問は? ソ 私、牧民になれって言われてるの。 マ そうなの? ソ そう。仕方ないわね。楽なこと、楽なことって思ってるうち、 こうなっちゃたんだもの。 もうどうしようもないわ。 大学に入ろうにも試験に受からないんだから。 ジ ここで牧民やるのも悪くないぜ。 仕事は1週間の2交替制だし、土日はディスコもある。 なかなか良いところだぞ。 マラルマー、お父さんの具合はどうだ? マ よくないの。 ジ ディスコに出るかい? マ 羊に何頭か手のかかるのがいるの。 集会が終わったら帰るわ。 ジ 非番の者がここで休暇を取って仕事に戻ると、 代わりに羊の世話をしていた者たちが、 ここにやってくるという訳さ。 人々 当番のグループが戻ったぞ。 ジ 当番のグループだってさ。 男 さあ、みんなディスコを始めよう。 椅子を片づけるんだ。 ソ 良いところみたいだわ。きっとシャワーもあるわ。 ジ そうさ。夜はテレビも見られるって。 男 当番のグループ、中に入って。 ジ 何でも揃ってるぞ。 さあ、踊ろう。 マ ソロンゴ、あなたが牧民になるの賛成よ。 嫌がるような仕事じゃないわ。 ソ 私にはとても手に負えない仕事よ。 シャダブさんも短い間ならと思って引き受けたのよ。 息子が今年帰ってくるでしょ。 そうしたら私にバイバイって言うつもりだわ。 男 女性たちも、入った、入った。君たち楽しみにしていただろう。 男2 そうだ。そうだ。入ろう。 ソ 入りましょう。何はともあれ踊りましょうよ。 マ ソロンゴ、どこかしら。 ジ あそこで踊ってるよ。 ソ やっぱりうまいものね。 司会者 これからゲームをやります。 そのあとは新組合員のツェツェグドラムさんの歌です。 ジ 彼女まだ来ていないぞ。俺が呼んでこなくっちゃ。 ツェツェグドラム おや、あなたパーティーに出ないで何してるの? 向こうで私を呼んでいるって。 女 終わるまで待ってましょうか? ツ 好きにして。 シャグダル おーい、そこの二人、新聞受け取りな。 ほら。 君は、ミャダグマー。ほら。 女 ありがとう。 ソ マラルマー、もう少し踊ってから、 いっしょに帰りましょうよ。 マ 父のことが心配なの。 あなた、気にしないで踊ってて。 ソ そう。

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    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No2 バガヤー 突然子羊を引き離したもんじゃから、 しばらく乳が腫れて痛がるかもしれん。 1・2回搾れば、楽になるものだ。 ほー、うまいもんじゃ。 だが、マラルマーにはかなわんな。 ガンバト ねーちゃんは女だもん。 ガンスフ 僕に搾らせたら、兄ちゃんには負けないよ。 バガヤー おー、そうか。 じゃあバケツを持って向こうから搾ってみなさい。 マラルマーが帰ってきた。 バ 人間というものはな、何を学んでも必ず役に立つものじゃ。 学んで無駄なことなどない。 マ みんな、調子はどう? ガンバト いいよ。 バ 上々だ。ところで、集会はどうじゃった? マ よかったわ。 バ そうか。 マ お父さん、もうじき兵役が解けるそうよ。 バ それはうれしい知らせじゃ。 兵役が解けるんじゃったら、二人して馬乳を搾ろう。 マ 道具は冬営地にあるし、それに人手だって足りないし。 大丈夫?お父さん。 バ この2人もいることだし、手伝ってくれる人には困らんさ。 マ おや、搾り終わったの? ガンバト 終わったよ。 バ たいしたもんじゃ。 さあ、2人とも、熱い乳を飲んだらお帰り。 あの通り、2人の素晴らしい駿馬も待ちくたびれているぞ。 マ そうそう、お父さん。フフエンゲルに畜舎を建てたんですって。 冬の間うちに使わせるつもりよ。 バ そうか。じゃあ見に行かなくてはな。 マ そうよ、できたら明日の午後来てくれるようにって、 組合長が言ってたわ。 バ そうか、そうか。 ミャダグ まるで血も涙もない人間みたいに、 うちの子をぶってばかりいるんだから。 ミャタブ まあ、まあ。そう言うな。 ぶたれてしつけに悪いことはないからな。 泣かせておけ。 ガンバト おばさん、ぶたないで。 バダム 言うこと聞くの、聞かないの? ガンバト もう放してやって。 バダム なんて、強情なの。 ガンバト ぶってばかりいるんだから。 バダム お前こそ.. シャダブ いい男がなんでぶたれてるんだい。 バダム 暇さえあれば、向こうの家に行ってしまうんだから。 シャ 近所の家に出入りするのが、どうしていけないって言うんだ。 バダム おや、この子は? シャ わしに弟子入りした組合長の妹だ。 バダム ほー。 シャダブ わしについて羊飼いになるというんだ。 ソ こんにちは。おばさん。 バダム デンデブ組合長の言ってたのはこの娘ね。 さあ、キスさせて。 シャダブ 兵役が解かれているんだと。 バダム そう。 シャダブ 息子ももうじき帰ってくるぞ。 バダム うれしいわ。 シャダブ ミャタブ。 ミャタブ おー。 シャダブ 郡の中心から新しいゲルを取ってこよう。 ミャタブ ああ、分かった。 ミャダグ あんたに何だって手伝わせるんだから。 新しいゲルっていつ建てるのかしら。 ミャタブ いつかな。 バ ここは山の上を越えた風と 両側からまわり込む風とがぶつかり合うところじゃ。 こんな所にどうして羊が冬を越せると言うんじゃ? デンデブ 今さらどうしろと? バ もう少し山寄りに建て替えたらよさそうじゃ。 そもそも組合長、畜舎は寒さの厳しい時にこそ使うもので、 暑い夏にむやみに羊を囲おうと建てるものじゃない。 家畜というのは寒風に逆らって寒さに耐え、 自分の毛皮で暖を取って冬を越すものだ。 それなのに、あんたらときたら畜舎に入れて飼ううち、 かえって家畜を弱くしてしまう。 家畜を愛する心がなければ、何を建てても無駄ですぞ。 おまけに、踊りしか能のない子供たちに なんだかんだと建ててやっておる。 デンデブ 若者が踊ったり音楽を聴くのは当たり前ですよ、 バガヤー。牧民だからって 文化教養に無縁ではいけないでしょう。 バ とんでもない牧民ができますぞ。 家畜を愛する心はダンスや音楽では養われん。 小さいころから子羊・子山羊と戯れ、 子馬と遊ぶことで養われるんじゃ。 デンデブ バガヤー、もっと広い視野でものを見てください。 ふつうの生徒が機械を発明するという時代なのに、 ここの若者たちを文明から取り残しておいていいものでしょうか? あなた方のように家畜とともに育った時代とは違うのです。 今の若者の生活や希望もすっかり変わりました。 流行の音楽やディスコなしの若者の生活なんて 考えられなくなっているんですよ。 バ そうかも知れん。だが組合長、牧民が苦労し、 家畜が寒さに耐えてこそ、恵みが増えるのじゃ。 あなたがた学者も大きくて乳のよく出る家畜を 作るんでしょうな。 デンデブ はは。作りますとも。それは皮肉ですか? バ 皮肉を言ってどうなります?出来た家畜は、わしらより 居心地のよい畜舎に住み、うまいものを食べる さぞかし恵まれた家畜になるんでしょうな。 デンデブ あなたの苦言はよく肝に銘じておきます。 バガヤー、議論はこのへんでお開きにしましょう。 そのうちゆっくり話す機会もあるでしょう。 あなた、ひとりで帰れますか? バ だいじょうぶ。ぼちぼち歩いても着きますよ。 デンデブ ここからかなり距離がありますよ。 バ いや。例の研究のほうはどうなりました。 デンデブ 双子を産む素質が遺伝するようになってます。 バ はー。 デンデブ 三つ子や四つ子を産む羊も一頭ずついます。 いい結果が出てますよ。 バ すごいですな。よい牧民が必要ですな。 デンデブ そうですとも。デンデーじいさんの息子がよくやってくれてます。 バ ほー。 デンデブ 今、妊娠した雌馬の身体からとった ある種の促進剤を注射する実験をしています。 きっとうまく行くでしょう。 バガヤー。 バ え。 デンデブ 組合のみんなが双子を産む羊を飼うようになったら、 素晴らしいことですな。 バ まったく、まったく。 デンデブ は、は。じゃあ、お気をつけて。

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    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No3 マ お父さん、具合はどう? バ 大丈夫じゃ。それより天がずいぶん元気になっとるようだな。 マ 私外に出て、天窓の覆いを直して、羊を見てくるわ。 バ 山羊といっしょの羊が、風に流されて 遠くに行ってしまうことはないはずじゃ。 マ 冷たい雨が激しくなりそうよ。 まずは服を着替えるわ。 心配しないで、お父さん。 バ 山羊というのは賢い動物じゃ。 いずれ雨風を避けれるところを見つけて止まるはずじゃ。 ここにいる羊たちは自分らが見るから心配ない。 心配はあの子羊たちじゃ。 マ 引き受けてくれた人がついているんだから... バ わしとお前の羊じゃぞ。 バ きのうの嵐の中、あの子羊たちどうしたことじゃろう? マ 子羊、子羊って、もうりっぱな若羊と変わらないわ。 バ 家畜に手荒い男に任せてしまったようじゃな。 マ 何言ってるの、心の優しい真面目な若者よ。 バ そうじゃろかのー。 マ ええ。 ガンバト 馬取り竿、子馬にかけたら折れちゃった。 そしたらバガヤーが自分で直せって。 羊飼いロボットってあるのかな。 ガンスフ ロボットってなーに? ガンバト 鉄で出来た人間さ。雨の日も雪の日も 羊から離れないんだ。 ガンスフ あるならきっと組合長のところにあるよ。 ガンバト まさか。 デンデブ ごきげんよう。 医者(エンヘチメグ) こんにちわ。 マ こんにちわ。 デンデブ やあ、マラルマー、どうしてこんなに遅く 羊を草場に出したんだい。 マ 馬の乳を搾ろうとしてて。 医者 働き者だわ。 マ いえ、ミャタブおじさんが手伝ってくれたのよ。 医者 マラルマー、酸っぱいものでも飲みたくなったの? マ 違うわ。父が搾るって言うものだから。 医者 バガヤー、身体の具合はどう。 バ だいぶよくなったよ。 さあさ、こっちに座りなさい。 デンデブ 気を使わないで。 マ お父さん、ちょっと具合がいいと、 仕事仕事と言い出すの。 バ だまっとれ。馬の風は 元気を出させるからな。 ほら、お茶をお出ししろ。 マ ええ、ええ。 バ 外でお茶としましょう。 デンデブ そうしましょう。 ガンバト バガヤー、新聞に出ているよ。 ガンスフ すごく誉めているんだ。 バ どれ。 デンデブ うちのシャグダルさんが書いたんですよ。 バ わしをどう誉めているんだ? ガンバト 僕たち子馬を見てくるよ。 バ これを見てみなされ。まったく出鱈目を書きおって。 なんと、社会主義発展の一翼を担っただと。 課せられた任務を首尾よく達成しただと。 また意味のない誉め言葉ばかり並べよって。 わしはそもそも井戸や畜舎や 組合に入る若者たちについて考えを話しただけじゃ。 マ お茶をどうぞ。 シャグダル やあ、忙しくて遅れてしまったぞ。 ごきげんよう。 バ ああ、ごきげんよう。 シャ 子馬を捕まえるのを手伝おうと思ったのに。 あー、うまい。マラルマーはきっと素晴らしい嫁さんになるぞ。 バ この子のお茶を飲むと、いい汗が出るんじゃ。 昔は「よい心の持ち主のお茶はうまい」と言ったものじゃ。 医者 まったく。思い出したけど、脊髄の多い羊っていうのは 背骨の長い羊ってこと? シャ もちろんさ。20頭の羊がいれば一頭分の肉が余分に取れるんだ。 割のいい羊さ。 バ お前たちは何かと言うと、肉、肉だ。 ほれ、これをよく読むんだ。 お前って奴は、どうしようもない奴じゃ。 シャ 確かに。俺は自分が書いたことを自分で忘れてしまうんだからな。 バ 出鱈目を書きおって。 わしがいつ社会主義発展の一翼を担ったなどと言った。 えー。 シャ 俺、もう物を書くのやめようかと思ってるんだ。 デンデブ シャグダルさんには感謝してますよ。 この郡のことを県の新聞に3回も書いてくれたんですからな。 全国紙の「ウネン」にも2・3回書いているんです。 バ シャグダル、お前さんそんな考えなしでどうする。 これから、この土地を背負っていくのはお前たちじゃないか。 医者 あなたの様子を見て薬をあげようと思って、 デンデブの車に乗せて来てもらったの。 バ ありがたいことじゃ。 預けた子羊のことが心配でならないんじゃ。 昨日の晩の雨の中、どう過ごしたのかとな。 ジグジッドのところに行ってこようかと思っておるんじゃ。 マ 人に預けた羊のこと心配してどうするの。 それより自分の身体の心配をしなさいよ。 バ 心配して当たり前じゃろう。 羊たちの運勢が見離してしまうわ。 デンデブ じゃ我々も腰を上げるか。

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    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No4 バ おーい、この家に生きてる人間はいるのか?いないのか? バ お前はなんて信頼の置けない奴なんだ。 わしはお前に何と言って頼んだ? この羊たちを見ろ。ひどいもんじゃ。 ジグジッド そんなにいきり立ってどうしたんだ。 バ いきり立つことないだと? ジグジッド おい、じいさん。あんたに人をぶつ権利はないぞ。 バ お前に羊を殺す権利はあるのか。えー? ジグジッド おい、バガヤー。ツェツェグ、来てくれ。 ツェツェグ どうしたって言うの? ジグジッド じいさんが倒れた。どうしよう? マ おや、エンヘチメグ姉さん。 医者 お父さんの様子どう? マ 本当に心臓が止まるかと思ったわ。 このところずっと調子がよかったのに。 医者 バガヤー、具合はどう? バ もう駄目じゃ。 医者 診察しましょう。 起きて。 さあ、バガヤー、服を着て。 入院して治療する必要があるわ。 バ 羊はどうする? 医者 組合が見てくれるでしょ。私はあなたを見なくちゃ。 シャダブ ミャタブに羊を預ければいい。 入院した方がいい。 バ とんでもない。一頭からこれまでに増やしたんじゃ。 他人に預けたりするものか。 医者 あなたの健康には私の首がかかっているのよ。バガヤー。 バ わしゃあ他人に迷惑などかけん。 死んでも不服はないと証文を書こう。 医者 私を紙切れで人の命を無視する人間だと思って? バ とんでもない。 医者 あなたを入院させて治療するわ。 バ わしは簡単に死にはせんよ。分かるじゃろ。 「迎える季節」が来たんじゃ。 まだ死ぬに死にきれんよ。 医者 マラルマー、お湯を沸かして。 注射器を消毒するから。 マ 分かったわ。 ガンバト 注射だって。 ガンスフ 痛いだろうなー。 医者 何ともあれしっかり治療をしなくちゃね。 バ 夏の季節はやっぱり違う。羊は泉から水を飲み、 草の葉先を食べ、山の頂に出ようとする。 マ お父さん、例の首の黒い山羊、羊を引き連れて 遠くに行きたがるんで困るの。 バ ソーダを舐めたがってるんじゃろう。かわいそうに。 ミャダグ こんにちわ。 バ ああ。 マ これは、ミャダグおばさん。 父の具合が悪くなって慌てたわ。 ミャダグ 病院の車が来たんで心配したのよ。 具合はどうです? バ なに、たいしたことない。 医者の先生はもう帰ったか? マ ええ今し方帰ったわ。 バ よく休めたよ。 マ お父さん、これ。 バ わしは要らん。ミャダグおばさんにあげなさい。 ミャダグ いいえ、ご自分で食べて。 お父さんにあげなさい。 バ 黙って食べなさい。 お前さんこそ、子供の心配ばかりして、 自分はろくに食べておらんじゃろ。 ミャダグ 私が来るに来られないんで、 子供たちを来させたんです。 バ あの2人よく手伝ってくれとる。 マ お父さん、羊が遠くに行ってしまったわ。 私行って戻してくるから。 バ そうしてくれ。 ミャダグ 顔色もだいぶいいですね。 バ うちの羊の毛並みや太り具合、 悪くないだろうが。 ミャダグ 素晴らしいですとも。 バ そうか。 ミャダグ 私たち2人に羊を何日か任せて、 入院されたらどうですか? バ なんと。毎年10頭20頭と子羊を死なせる家に 組合の財産を預けて、どうして寝ていられる? ミャダグ 私たちだって羊は自分の子供と 同じくらい、かわいいですよ。 バ それでどうして羊が死んでいくんじゃ。 ミャダグ 人に言えない苦労があるんです。 じゃあ私はこれで。 バ かわいそうに。気を悪くさせてしまったな。 だが暑い時も寒い時も苦労して、 これまでにした羊たちを 信頼できる人間に預けたいもんじゃ。 マ 具合はどう?お父さん。 バ だいじょうぶだ。羊はしっかり草を食べてるか? マ 食べているわ。峠の方に上げて来たの。 あそこならハエや蚊が少ないでしょ。 バ 上出来じゃ。シャダブのところに行ってきてくれ。 気心知ったあの男のところに、 羊を預けようかと思っておるんじゃ。 マ そう、そうするわ。 バ 他の人間に比べたらうちの家畜をちゃんと扱ってくれるだろう。 マ そうね。 バ すぐに行って来てくれ。 マ ええ。 シャダブ 朝は日向をこちらに上ってきた。 昼ごろふたりで日陰に沿って山を下ろう。 そうすれば暑さに羊もへたばらないし、 ハエや虻も少ないのさ。 ソロンゴ マラルマーが来たみたいだわ。 シャダブ ああ、そうだな。 おやじさんの身体それほどでもなさそうだ。 ソロンゴ おーい、ごきげんよう。 なかなか会うひまなかったね。 マ ごきげんよう。羊の調子はどう? ソロンゴ いいわ。 シャダブ ソロンゴ、向こうに寝そべってる羊を起こしてきなさい。 やあ、お父さんの身体の具合どうだい? マ 父、入院しろって言われたの。 シャダブ いやだって言ってるんだろう。 やっぱりな、そういう年寄りだ。 マ 父はあなたじゃなければ羊は預けないって 聞かないの。 シャダブ じいさんの恩を返そうという気持ちはあるさ。 だがな、マラルマー。 マ 父は死んでも不服はないって証文を書くって。 シャダブ わしは羊を預かるのに、ひとつ気が向かないんだ。 マ 父はどうなるの?私、父の看病をしたいの。 お願い、うちの羊を預かって。 シャダブ 羊を預かれば、きっと シャダブは郡の横綱牧民になって、 今度は県の横綱に、自分の力でなく バガヤーの力でなろうとしていると トゥグルク中の噂になるだろう。 まあ、わしの評判はいいとして羊を預かったとしよう。 わしも同じ牧民だが、とてもじいさんにはかなわない。 じいさんの苦労の賜物を水の泡にしたらどうする? 自分の師の羊を死なせてしまうことを考えたら、 預からないでいる方が気が楽というものだろう。 わしは自分から弟子入りした、 ただ一人の弟子なんだからな。 近ごろヘビをよく見かけるようになった。 雨がよく降るぞ。 羊を遠くに行かせないようにするんだな。 ソロンゴ マラルマー、さようなら。晩に行くからね。 マ ええ。

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    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No5 シャグダル うれしい知らせだぞ。バガヤー。 昨日の日曜日の放送、再放送が今日あるんだ。 バ これまた、子供みたいに挨拶もしないで。 ずいぶん態度のでかい奴じゃな。まったく。 シャグダル 間に合わないところだった。 ラジオ 本県ブルン郡協同組合のトゥグルグ班で 選び抜かれた羊をまかされ、 子畜を育て家畜を増やし、 生産計画を毎年超過達成している 親愛なるバガヤーと シャグダル そうら。 ラジオ 愛娘マラルマーに、建設○○部隊の兵士 シャダビーン・ゴトブより次の歌を贈ります。 『チャンダマニ・エルデネ(如意宝珠)』 (作詞J.バドラー、作曲N.ジャンツァンノロブ) 見つめる瞳にきらめく、君は月 高鳴る胸に光をしみこます 熱き血をたぎらす君の美しさは 碧玉の輝きを奪う星のよう ハンガイ・ゴビを魅了する君のやさしさは 岩をも融かす魔法のよう 花咲く原に並び馬を駆け 心地良き風のうなりを奏でる ツェンケル川の早瀬に二人の歌声は 大きな波を色どり流れる 白き嶺の頂に二人の調べは 間近にこだまを響かせる バ バガヤーだと。わしの名前を知らんらしいな。 仕方ないな、いつも尊称で呼ぶうち、 ダンバという名前を忘れてしまったんだろう。 こんな良い息子が明日にでも帰ってくるというのに、 わしは娘に心配ばかりかけておる。 シャグダル 心根のいい若者だ。 さあ、仕事に差し支える。 まだ何軒か新聞を配ってないところがあるんだ。 バ 迎える季節が... シャグダル さようなら、バガヤー。 バ きのう外にいて聞き逃してしまったわい。 ソロンゴ おや、エンヘチメグ姉さん。 医者 どうしてる? デンデブ 羊は草をよく食べてるかい? ソロンゴ 寝そべって起き上がってくれないの。 医者 家が恋しい? デンデブ こんな大きな娘が? それで牧民にはなれそうかい? ソロンゴ バダムおばさんが、乳搾りのほうは だいぶうまくなっているって。 デンデブ そうか。 ソロンゴ でもテレビがなくて、つまらないわ。 羊が驚くからって、ラジカセも 持たせてくれないんだから。 医者 当然よ。はい。 どうしてモンゴル服着ないの? ソロンゴ こっちの方が楽なの。 兄さん、ここにも建物建ててくれる? デンデブ どうしてだ? ソロンゴ 建ててくれたら牧民になれそうよ。 ここ、ちょっと気がつくと どこもかしこも泥だらけなの。 医者 はい、飴。 デンデブ こういう場所だからこそ、 人間は清潔好きになれるんだぞ、 ソロンゴ。 ソロンゴ 建物のある所に行きたいわ。 ねえ、誰でもそう思うでしょ? デンデブ ほら、お飲み。 ソロンゴ 少なくともシャワーはあるでしょう。 シャダブ こんにちわ。 みんな こんにちわ。 シャダブ 車が見えたんで、誰が来たのかと思って、 来てみたんだ。 デンデブ そうですか、今年の夏はどうですか? シャダブ よろしいですよ。ごきげんはいかが? デンデブ いいですよ。 さすがに横綱牧民の羊は素晴らしいですな。 シャダブ いいえ、私の腕というより草地がいいんですよ。 デンデブ 実はあなたの家に行こうと思って来たんです。 シャダブ ははあ。 医者 バガヤーの羊を預かってください。 デンデブ 老人の頼みだし、組合協議会の決定でもある。 家畜のことばかり考えて、人の命は顧みないって、 批判されているんです。 医者 私の批判、当然でしょう。 シャダブ そうですとも。ですが奥さんを従わせられないのに、 わしを従わせようっていうんじゃないでしょうね。 デンデブ 妻は私に忠実、いや医者は国家公務員ですよ。 シャダブ いや、組合長、冗談ですよ。冗談。 医者 どうぞ、シャダブさん。 シャダブ 飴玉ですか。 同 どうしたもんでしょう。 夏は土地中の家々を遊び歩いて、 冬は腹半ばの草と暖かい寝場所のために 苦労するってのもいい。 我々年寄りは苦労には慣れていますからな。 しかしそれでこの子たち若い者が 仕事を覚えるでしょうか? 医者 うちのソロンゴには無理ですか? シャダブ ソロンゴはまだ羊の毛色さえ区別できないでいる。 だが無理ではないでしょう。 デンデブ 小さい頃から父親に連れられて町で育って 家畜の世話はとても不慣れなんです。 医者 両親はこの子を放任して甘やかし過ぎたんですよ。 学校の成績も悪い、手に職もない こんな人間になってしまったんです。 シャダブ そんなことありませんよ。 だが牧民になるにはまだ間がある。 デンデブ それなのに、この子のような若い者に、 あの選び抜かれた羊を預けるんですか? バガヤーの羊は身体の大きな、誰もが愛惜する羊でしょう。 シャダブ 組合長、だからこそ預ける必要があるんです。 その素晴らしい羊を預からせたら、 この子たちにも思うところがあるでしょう。 人を信頼するというのは大事なことですぞ。 医者 誰に預かってもらうかは関係ないわ。 なにしろ急いでバガヤーの治療をしなければ。 シャダブ このソロンゴのような若い者に、 最初から、組合の大きな財産を預けたら 努力の度合いも自ずと違ってきますよ。 医者 明日バガヤーには何て言いましょう? マ お父さん、どうして起きたの? バ 身体が軽いんじゃ。それでシャダブは 何と言っている? マ 預からないって。 バ そうじゃろ。シャダブは賢い男だ。 息子に直接渡すつもりなんじゃろ。 ゴトブがわしとお前にラジオで挨拶を贈って来たぞ。 わしを親愛なるバガヤー、お前を愛娘マラルマーって、 名指しで言っておった。 マ そうなの?じゃあ私...

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    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No6 医者 おや、バガヤー起きているのね。 デンデブ こんにちわ。 バ こんにちわ。具合はとてもいいよ。 デンデブ 嬉しそうですね。 バ そうとも。組合長、ゴトブがわしら2人に 歌の挨拶を贈ってくれたんじゃ。 デンデブ そう。 バ 気持ちに従ったのか、身体の方も軽くなった。 デンデブ 薬で治らない病気が歌で良くなったんですね。 バ その通りじゃ。 こんな素晴らしい息子が帰ってくると言うのに なんであわてて羊を他人に預けてしまうことがあるんじゃ。 デンデブ そうですとも。 バ さあさ、みんなこっちに座って、お茶を飲みなされ。 この間の議論を続けましょう。 近くの人たちの話では、草のある所には 水がない。井戸のある所には草がない、 うまく行かないものだと みんなが言っているということじゃ。 うちのこの辺では井戸を掘ってから そんな話とは無縁になった。 デンデブ 井戸掘りに若者たちも参加して トゥグルグの窪地に井戸を掘り始めました。 バ 良いことじゃ。あそこに何が生えると思う。 まさに宝が生える窪地じゃ。 ちょうどここの様にな。 医者 この前あなたに叱られてから、うちの人 ずいぶんと物が分かるようになりました。 じゃあ、血圧を測りましょう。 バ 年寄りだといって、言うことを聞いても損はない。 牧畜の作業について、わしらに聞いて 何が悪いと言うんじゃ。 シャダブはよーく分かっておる。 デンデブ 新しく入ってきた若者たちにも 聞かなければいけないことはあります。 バ 若者、若者と、彼らがいったい 今何を知っていると言うんじゃ。 家畜の扱い方だってまだまだ不慣れじゃ。 物事を何とか片づければ済むと思っておる。 人はそんな簡単に物を覚えはせんのじゃ。 よーく助けてやる必要がある。 デンデブ まったくです。 最近、若者たちに宿舎を建ててやってます。 バ ほらそれじゃ。もう一度よく聞くんじゃ。 高校を出てからでは家畜を好きになるのには遅いんじゃ。 牧民になる子供は小さいときから 家畜の傍らで育つのが幸せと言うものだ。 うちの娘を見てくれ。 医者 えーと、今年高校を卒業するんでしたっけ? バ そうじゃ。通信教育で学んだんじゃ。 家畜と一緒でもちゃんと勉強は出来るじゃろが。 出来るとも。小さいときから家畜と共に育った ミャタブのところの2人の子供を見ていなされ。 素晴らしい牧民になるぞ。 医者 大したものね。 バ わしの弟子たちじゃよ。身体がよければ、 わしはあの2人とこの冬を越して いろんなことを教え込むつもりじゃ。 畜舎でなく野原で羊が子を産むとは どういうことか分からせてやる。 家畜を寒さに強くすることもな。 医者 子羊が肺炎になってしまうでしょうに。 バ そうしたからといって、うちの子羊は死んではおらんわい。 過保護は家畜の体質を弱くする。 わしは何度でも言いますぞ。デンデブ組合長。 医者 羊、羊って、ご自分のことを忘れてますよ。 入院しないといけません。 バ わしはまだ大丈夫じゃ。 ゴトブが帰ってきたら自分から病院に行くわい。 デンデブ うちのソロンゴにマラルマーの手伝いをさせます。 あなたは入院してください。 バ あれは浮ついた、町が大好きな娘じゃ。 だがシャダブは賢い男だ。 きっと家畜の世話を教え込むじゃろう。 医者 そうなったら有り難いですよ。 バガヤー、身体のことを考えないといけませんよ。 バ どちらにせよ、今は入院せん。 デンデブ 方向感覚のなくなる病気で、群れから取り残された若羊を 一人前にすると言うのは並大抵のことじゃないさ。 医者 あなた、治すのはたいへんだと思ったんでしょう。 デンデブ 私は仕方なく引き受けたに過ぎん、 本当に治したのはこのトゥルフーだよ。 医者 背骨の長い羊は数えるぐらいだったのを 今のような群れにまで増やしたのね。 デンデブ その通りさ。その若羊の背骨が長かったんで 増やしてやろうと思ったんだろ。 大した老人だよ。 医者 病気が進んでいるわ。かわいそうに。 あなた気づかなかった? しゃべる言葉のひとつひとつが遺言のようだったわ。 デンデブ 羊を預かってくれる人がいないんだからな。 腰の曲がった老人がこんなに沢山の羊を世話しているんだ。 医者 最近の雨でおじいさんの羊が いなくなってしまったって本当? デンデブ 本当だとも。 しかし有り難いことに見つけてくれた人がいたんだ。 それじゃなかったら あの親子に弁償することなんて出来なかったろう。 シャグダル こんちわ、元気か? マ ええ、こんにちわ。 オートバイ、ちゃんと動くようになったのね。 シャグダル 組合にあったクラップから組み立てたなんて とても思えないだろう? マ 何でも使えるようにしてしまうのね。 シャグダル やー、俺をおだててどうする。 お前さんたちの新居が建つのに遅れる。 マ もう他にお嫁さんが来ているんじゃない? シャグダル おいおい、可笑しなことを言うもんじゃない。 新聞にまたおやじさんの記事書いているんだ。 マ また父さんを怒らせるわよ。 シャグダル 早く行って写真を撮ろう。新しいゲルの写真をな。 マ まあ、すごいカメラ持ってるじゃない。 シャグダル 組合がくれたんだ。さあ、行かなくちゃ。 お前の写真も撮ってあげるからな。 マ 頼んだわ。 同 なんて馬鹿なこと言ってしまったんだろう。 私の心のどこにそんな考えがあったのかしら。 誰かもうお嫁さんが来ている、なんて。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No7 シャダブ ここが平らなようだな。 じゃあ、ここに建てようか。 ミャタブ そうしよう。 おーい、ガンバト、ガンスフ、ガンホヤグ、 ここにあるゲルの部品を運んでくれ。 シャダブ やあ、これを見たか。他でもない、 今の時期、草地が羊に適ってくると糞はこうなるんだ。 ソロンゴ オートバイに乗った人がくるわ。 シャダブ ああ、シャグダルらしい。 ミャタブ さあ、急いだ。 シャダブ ほーい、お前、それじゃペンキが剥がれる。 おー、そうだ。そう持つんだ。 おや、まあ、小ちゃいのにお手伝いだ。 ゴトブ ごきげんよう、マラルマー。 1080日のうち後60日を残すだけだ。 もう大したことない、気がつけば帰る日だ。 29通目。ごきげんよう、マラルマー。 手紙受け取ったよ。とても嬉しかった。 バガヤーの身体が悪いとシャグダルさんから 電報を受け取った。休暇を取って帰ろうとした矢先、 今度はよくなったという電報が届いた。 もう手紙書く必要ないよね。 さようなら。 シャダブ じゃあ、みんな... ロープを引っ張るぞ。 握ったか。1.2.3. いいか?...これでよし。 そう、ロープをきつく巻けば ゲルの見栄えが良くなる。 シャグダル その通りさ。ゲルの主人たちも幸福になれる。 写真を撮ろう。待った。そこ、下がって... ジグジッド ほー、こりゃすごい。ゼニットだよ。 シャグダル 組合がくれたんだ。 バダム シャグダル、写真の出来はいいんだろうね。 シャグダル 当然さ、いいに決まってる。 カーテン付けようか? バダム ソロンゴが自分で付けるわ。 ソロンゴ、お前カーテンを付けなさい。 ソロンゴ ええ。 シャダブ あいつ、どうしたんだ? ジグジッド また病気が出たんだよ。 あのポンコツを見せびらかせようっていう。 シャダブ ゴミの山から作ったんだって? ジグジッド 買って自分の物にしたみたいに。 ミャタブ お前は店で買ってゴミにするだけだ。 あいつはお前らが捨てた物を使える物にするんだ。 ミャダグ さあさ、行きましょう。 シャグダル かわいそうなのはバガヤーだ。 シャダブめ、あいつ人間じゃない。オオカミのような奴だ。 何だと?ソロンゴが自分で付けるだと? どうしよう?言いに行こうか?

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No8 バ 茶の額白の羊はどうして足を引きずってるんだ? マ ひづめの間に石がはさまったの。 バ そうか...ほら、これ。 マ なーに?お父さん。 バ バターに塩を加えたものじゃ。 乗る馬の耳にかけてやりなさい。 馬の背中に鞍ずれの傷が出来なくなるから。 マ 分かったわ。 バ マラルマー、父さんの晴れ着を出しといてくれ。 客がたずねてくるかもしれないからな。 父さん、このままの服装じゃいかんだろう。 マ そうするわ。 バ シャグダルに新しいオートバイが要るな。 あのバイクもう壊れてしまったんじゃろう。 暖かい季節はともかく、冬の寒いときには 辛いじゃろうな。かわいそうに。 ガンバト 羊はちゃんと草を食べてる?マラルマー姉ちゃん。 マ ちゃんと食べてるわよ。 ガンバト 何か落としたの? マ どうして? ガンボト 同じ所をぐるぐる回ってるから。 マ いいえ。落とし物なんてしてないわ。 ガンバト そー... ガンスフ 僕たち、姉ちゃんがイヤリングでも落としたのかな と思ったんだ。 マ いいえ、お姉さんずっと考え事をしてたの。 お父さんを入院させたいけど、 羊を預かる人が見つからないの。 お姉さん、お父さんの看病をしたいのにね。 あなたたち、馬の乳搾るまでお姉さんと一緒にいて。 ガンスフ 僕のかわいい馬すごく暴れたんだ。 ガンバト きっと、いい馬になるよ。 ガンスフ 僕、大きくなったら... マ 宇宙飛行士になるんでしょ。 ガンスフ 違うよ。羊飼いになるんだ。 バガヤーが僕を小学校のうちから 羊の世話させるって言ってるんだもの。 バ お前さんのオートバイ壊れてしまったのか? シャグダル バイクの故障だったら直せばすむさ。 あのシャダブときたら治せないほど壊れちまってる。 あんたのとこの羊を預からないのは、 まったく犬のような考えのためなんだ。 バ シャダブが預からんと言ってるんじゃない。 このわしがゴトブに預けようと言ってるんじゃ。 シャグダル あんたの羊を預かったら、仕事が増えて 全国横綱牧民が水の泡になると思って躊躇ったのさ。 バ シャダブはそんな男じゃないぞ。 シャグダル 俺にはあいつの心がよーく分かるんだ。 あんたの羊をゴトブにもらわせもしないさ。 デンデブ組合長の妹を連れてきただろう。 バ 連れてきたさ。シャダブに弟子入りしたなら 牧民になるさ。 シャグダル さあどうかな? 組合長には牧民にしてやると言っておいて 本心はゴトブの嫁にするつもりで新居を建ててるのさ。 こんな汚い奴がいるか? マ こんにちわ。シャグダルさん。 シャグダル こんちわ。マラルマー。 マ じゃあ、それをこっちに置いて。 バ 馬の乳搾りは終わったか? マ ええ。 バ そうか。 マ じゃあ二人とも帰りなさい。 姉さんは乳製品を作るから。 バ 羊を預けようが預けまいが わしら2人にはどちらでもいい。 シャグダルよ、男らしくするんじゃな。 根も葉もないことを言って争いの種を撒くんじゃない。 シャグダル そうそう、そのとおりでした。 マ おや、お帰り? シャグダル 帰るよ。ほら新聞だ。 がっかりするんじゃないぞ、マラルマー。 マ お父さん、日差しが強いわよ。 バ 大丈夫じゃ。 マ お父さん、うちの羊、数が増えたみたいに 囲いがいっぱいになってるわ。 バ 羊が肥えてる証拠だ。 1頭が2頭分の場所を取るようになるんじゃ。 マ ちょっと横になったらどう。 バ 身体の調子がいいんじゃ。 マ 何か考え事をしているみたいね。 シャグダルさんが何か言ったの? バ いや、いや、お前にはそう見えるんじゃろ。 シャグダルは何も言いやせん。 じゃあ、家の中に入ろうか。 兵役に行っていた子供たちがやってくる頃だ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No9 友 お前、ゲルを建ててもらったな。今度はすぐに嫁さんだろう。 ゴトブ そのつもりさ。 友 ラジオで愛を伝えたりしちゃって。 ゴトブ やめろよ。 友 あそこ見な。 ゴトブ ちょっと寄って行くか? 友 まずは自分の家に行きなよ。 新居祝いの知らせが行っているだろう。 自分から来るはずだよ。 ゴトブ そうしよう。 男 ゴトブ、夕方行くからな。 シャダブ 来ていただけて嬉しいですよ。 デンデブ 組合の評議会が寄越したんです。 シャダブ 組合長、ここだけの話ですが、 わしはゴトブをまずは大学に行かせたいんです。 デンデブ 親のあなたは牧民だ。 牧民を継がせたほうがいいんじゃないですか。 労働英雄になった人たちはみんな子供を側においていますよ。 シャダブ はは。わしが労働英雄になるのも、 ゴトブが牧民になるのも、絵空ごとですよ。 ミャタブのところには5人も子供がいるんですから、 1人ぐらいは牧民になるでしょう。 わしは一人息子を、他でもない.... ソロンゴ これ、どうぞ。 シャダブ 感心なものです。ソロンゴは女性なのに。 一人前の牧民になったら人に頼ることもないでしょうよ。 デンデブ そうですとも。どうか他人に頼らない人間にしてやって下さい。 少なくとも手に技術をつけてくだされば有り難い。 シャダブ しかし、組合長、わしはゴトブを田舎に連れ戻しますよ。 他でもない、牧畜技術者か獣医にするつもりです。 デンデブ 今の子供たちには驚きますな。これを読んでみてください。 私はちょっと外に出てきます。 バダム 組合長は帰ったの? シャダブ 帰らんだろう。兵士ゴトブの建設的任務。 バダム 何? シャダブ モンゴル人民共和国労働英雄ナムハイニャンボーの 経験を生かし、15年間で組合の羊を1万頭増やす。 バダム 何ですって?こんなこと誰がうちの息子に吹き込んだのかしら。 シャダブ これは。何て考えなしのことをするんだ。 父親のわしとも一緒に住まんつもりだ。 バダム バガヤーの羊をもらったら 私たち2人の手の届かないところに行ってしまうわ。 話したとおり、あの娘と一緒にして、 私たちの側に置くようにしたら? あの子たちどうするかしら? シャダブ あの娘浮ついてるから田舎には馴染まんだろう。 バダム デンデブのコネはそのうちきっと息子のためになるわ。 シャダブ そうは言うが、ずっと組合長のままいるわけでもないだろう。 バダム 馬乳酒、行き渡っている? ソロンゴ 馬乳酒?向こうに渡して。 シャダブ そう、その通りです。 ゴトブ 父さん、バガヤーは来ないの。 シャダブ 具合が悪いんだ。 ゴトブ だったら行って挨拶してこないと。 シャダブ 自分の新居祝いに席をはずすとはどういうことだ。 明日挨拶に行ったらいい。 さあ存分に食べて飲んで。 ソロンゴ? 静かに、組合長が話をするわ。 デンデブ 郡の横綱牧民シャダブ氏の息子ゴトブ青年が 父の職業を継ぎ、牧民になるという誓いを立てられました。 このことを私たち一同心より喜んでおります。 ゴトブ青年のこの素晴らしい申し出を 組合評議会も支持し、今年兵役を解かれた 若者たちで羊養育特別作業隊を 編成することになりました。 これを記念して若き羊飼いの最初の財産として このテレビを発電機とともに贈呈する次第です。 発電機のほうはちょっと間に合いませんでした。 シャダブ さあさ、みなさん、食べてください、馬乳酒を飲んで下さい。 ミャダグ 私がこっちに回すわ。はい、馬乳酒どうぞ。 デンデブ シャダブさん、ゴトブ、私はこれで失礼します。 途中、バガヤーのところに寄って 薬を届ける用事が残ってる。 エンヘチメグは急患に出てしまったんだ。 シャダブ また誰か倒れたんですか? デンデブ デンデーじいさんさ。意識がないんだよ。 シャダブ 組合長をお見送りしなさい。 シャグダル お前んとこの酒なんか飲むもんか。 俺は俺の酒を飲む。これで勇気百倍だ。 残りはバガヤーに、飲ませよう。 バ 奇妙じゃ。シャグダルの言ったことは 本当かも知れん。 娘が可哀相じゃわい。学歴もなし... じゃが「家畜を飼う人の口には脂(食うに困らない)」 という言葉があるわい。 シャダブ それじゃ、ごきげんよう。 ゴトブ 皆さん、さようなら。 シャグダル 元気で帰ってきたか? ゴトブ 元気でしたよ。 シャグダル いいか、人間というのはな、いつだって、 どこでだって人間らしくしてないと駄目なんだぞ。 ジグジッド これは、シャグダルさん、何にでも顔を出すんだね。 シャグダル そうとも。 組合長は俺を3人分の仕事をこなすって言ってる。 ラジオを持っては宣伝マン、カメラを持っては新聞記者、 バイクに乗っては新聞配達人てな。 なのに一人分の仕事さえできないで 名誉ばかり欲しがる奴がいる。 シャダブ お前、誰のことを言っているんだ? シャグダル ふふー、そういうお前さんだよ、おまえ。分かったか? シャダブ ほー。 シャグダル どうしてお前はバガヤーの羊を預からないんだ? 横綱牧民になれなくなると思ったからだろう。 お前のことを一度も新聞に書かなかったのは、まったく正解だった。 シャダブ お前、酔っ払ってるな?シャグダル。 シャグダル ほー、俺が酔っ払いなら、お前は笑い者さ。 シャダブ はは、お前どこで飲んで来たんだ? シャグダル おい、いい加減にしろ。 実の妹たちをこき使って横綱牧民になって、 今度は何を手柄にしようってんだ?えー。 シャダブ そうか、お前黙っていられないなら 濡れたフェルトに簀巻きになって寝てもらうぞ。 シャグダル おい聞いだろう。本当のことを言われたもんだから 俺を簀巻きにしようてんだ。 たかが400頭の羊も持て余してるというのに、 双子が多くて世話のかかる500頭の羊は とても飼えないってのが本当だろう。えー。 ゴトブ、目を覚ますんだ。 シャダブ こいつを捕まえて簀巻きにしろ。 シャグダル あのじいさん、お前を首を長くして... ミャダグ おや、何てことを。おや。 ミャタブ 何もしていない人間に何てことを。さあ向こうに行こう。 ミャダグ 兄さんを何も中傷しているわけじゃないわ。 私たち、あなたを助けようと思って 死んだ子畜まで自分たちの名前で届けてきたわ。 でももうこれっきりにしましょう、兄さん。 手後れでも誠実な道を歩みましょう。 ゴトブ お父さん、見損なったよ。 シャグダル 親父は人でなしになったんだ、見損なうのが当たり前だ。 今度は人の愛情さえ弄ぼうとするぞ。 ソロンゴ、お前こんな企みにはまるんじゃないぞ。 ミャタブ もう行こう。 ゴトブ あんまりだよ。 ミャダグ もういや。ミャタブ、ゴトブと一緒にここを離れましょう。 これ以上ここにいるなんて。 バダム 実の兄にそんなことを言う人間だったなんて。 何年も養ってあげて近くに置いて面倒を見てやったのは、 間違いだったわ。 ガンスフ 本当にすごいことになっちゃったね。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    No10 シャダブ 日中は暑さにへたばって、ろくに草を食べられん。 夕方の涼しいときによく草を食べさせてやるんだ。 ところで、お前に話したいことがあるんだ。 わしは郡の横綱牧民に2回選ばれた。 ゴトブ 何度も聞いたよ。 シャダブ 今年は県の横綱になるつもりだ。 ゴトブ そうだと思ってた。 シャダブ 横綱になっても、老い先短いこのわしに 何の得があるわけでもない。 だが若いお前たちには役立つだろう。 「よき父の名は3度売れる」と言うじゃないか。 わしはお前に隠しだてはせん。 バガヤーの選び抜かれた羊をもらったら、 今言ったことはとてもかなわん。 世話のかかる難しい羊だからな。 ゴトブ 父さん、シャグダルさんの言ったのは本当? シャダブ お前、誓いを立てる前に私ら両親に どうして相談してくれなかったんだ? バガヤーの羊をもらえば、お前の将来にいいことはないぞ。 ゴトブ 僕は軍隊で辛いこと難しいことから逃げたことはなかったよ、父さん。 マラルマー ゴトブ。 ゴトブ え。 マラルマー 軍隊に手紙を出すのに住所が分からなくて困るって言うわ。 あなた手紙書いて。 ゴトブ 書くとも。 マラルマー 父の身体の具合がよければ、私たち何も躊躇うことはないのよ。 ゴトブ そうだとも。 マラルマー お父さん、寝ている? ゴトブ そうだね。 マ すぐ戻るわ。 これ飲んで。 ゴトブ 何だい? マ いいから、飲んで。 ゴトブ こりゃ、酒じゃないか。 マ どうしたって言うの?あなた軍隊に行く立派な大人じゃない。 ゴトブ よしておくよ。お父さんが恐いから。 マ これ着てみて。 ゴトブ いつ縫ったんだい? マ ちょっと待って、この糸とるから。 じゃあ、おまじないの言葉言うわね。 「前の裾に子馬、後ろの裾には子羊がいっぱい」 「今年は絹を、来年は緞子の着物を着ろ」 これ何か分かる? ゴトブ 飴玉。 マ はずれ。 ゴトブ 干しぶどう。 マ 違うわ。 ゴトブ それじゃあ、指輪。 マ みんな外れよ。 ゴトブ これは、幸せの9つの石。 マ 二人で分けましょうね。 ゴトブ 御伽噺みたいだね。 マ 何言ってるの、私たち御伽噺を信じて育ったんじゃない。 5つはどっちが取る? ゴトブ 一家の主人になる、この僕が取ろう。 マ ほー、さあこれ。 ゴトブ 事故で死んだ羊をミャタブ兄さんの羊にして報告してたの? シャダブ わしはお前が幸せになればどんなに嬉しいか。 わしの側で暮らす方がよくはないか。 ゴトブ 死んだ羊をミャタブ兄さんの羊にして報告してたって本当? シャダブ これからお前は一家の主だ。 あのソロンゴはうわべは軽薄だが、 心は正直な娘だ。 あの子と一緒になれば、今といわんでも将来、 きっとデンデブが面倒を見てくれる。 そういう事だ。もう寝なさい。 ゴトブ おー、そんなことまで。どこに寝ろって?ここ? シャダブ お前のためにゲルを立ててやったんだぞ。 そのゲルに寝ないでどこに寝ると言うんだ? 何から何までお膳立てしてやったんだ。 これ以上どうしろって言うんだ? バダム さあ、もう寝なさい。疲れたでしょう。 ソロンゴ ええ。 ゴトブ ソロンゴ、君の言う通りこんなお芝居は止めにしよう。 僕の気持ちを分かってくれ。 君は人が良すぎるから、いつも損をするんだ。 もう子供じゃないんだから。 ソロンゴ あなたの両親があんまりにも、可愛がってくれるものだから、 私を好きだってあなたが両親に言ったんじゃないかしらと 心の中で期待して待っていたの。 あなたのこと私が好きなの知ってるでしょ。 もう行って。マラルマーのところに行って。 彼女、私以上にあなたのこと待っているわ。 同じ女ですもの。 自分の人生は自分で責任を持つものでしょ。 さあ、行って。 マ お父さん。どうしたの?お父さん。 バ ああ、父さんは大丈夫じゃ。大丈夫。 マ ひどくうなされていたわ。 バ 大丈夫じゃ。 マ 私、もう... バ マラルマー、おーい、マラルマー。 お前、娘の方から行くもんじゃない。 マ この羊たち、あの家に送り届けるわ。 シャダブが受け取ろうと、 ゴトブが受け取ろうと... 私が父を看病できれば... ゴトブ マラルマー、マラルマー。 完

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    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    日本語全訳を掲載しました。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    3 こんにちは。 4 こんちわ。 5 あなたたち飛行場まで行く? 6 いや。 7 どうしよう。 8 おい。 9 よせよ。 10 お帰り、ぼうず。 11 ただいま。元気だった? 12 ここだ、ここだ。 13 お父さん、お父さん。 14 お元気ですか? 15 ああ。 16 君の自転車だ。 17 ありがとう。 18 いや。 19 やあ。 20 元気だった? 21 ああ。 22 新しく来た校長だよ。 23 君たち。学校はどこ? 24 あそこ。 25 ああそう。 26 がんばってな。 27 ありがとう。さようなら。 28 さようなら。 29 こんにちは。 30 こんにちは。 31 校長先生? 32 ハシフーです。 33 どうも。校長先生、新居の完成だ。 33b バヤンゴビ郡中学校。 33c バヤンゴビ郡役場。協同組合。 34 誰もいないのか? 35 早く発電機をまわせとアルスランに伝えろ。 36 入っていいですか? 37 かまわん。入れ。 38 こんにちは。 39 ああ、こんにちは。  40 えーと、君は誰のところの息子だったけ。 41 ああ、校長先生?そうでしたか。ようこそいらっしゃいました。 42 ありがとうございます。 43 おすわりください。 44 ところで何の先生です? 45 ロシア語です。 46 希望されてここにですと。 47 ほほお、希望して管理職になれることもあるんですね。 48 いや、冗談、冗談。 49 ロシア語の先生とはまた結構なことです。ゴビでは水ぐらいに必要ですからな。 50 もちろん、ご自分も授業を受け持たれるんでしょうね。 51 校長の仕事はたいへんですよ。でも若さでみんなに活を入れてくれるでしょうな。 52 ハシフー先生、で、ここを選ばれたわけは? 53 ここの生まれでも? 54 いいえ。友だち何人かで、 55 辛くとも、遅れた地方でがんばろうと誓い合ったんです。 56 うちを遅れてるだなんて、どこで聞いたんです? 57 いえ、ただ、 58 これを見て決めたんです。 59 ほほお、うちを誉めてでもいるんですか? 60 やや、私に内諸でこんなものを。 61 やっぱりボルマーだ。どれどれ。 62 協同組合は教育に無関心で、 63 校舎は2年経つが半分も完成していない。 64 子供たちは新学年から新しい校舎で勉強するんだと楽しみにしているのに 65 郡長のソミヤー氏は何の手も打とうとしない。 66 新しい教育制度に彼が無関心なのは残念なことだ。 67 なんだ、これは。ゴビはほかの地方と違うんだ。 68 人は少ないし、同じようには行かんのだ。 69 私の仕事はまず、郡の経済を自分の足で立たせておくことなんだ。 70 学校を見てきましたが、ここに書かれてあるとおりだと思いました。 71 校舎をちゃんと修理しなければいけません。郡長、職員たちはどこですか。 72 先生はみんな草刈りに行ってしまっているよ。 73 家畜の飼料の草刈りは郡全体の仕事ですからな。 74 子供たちの教育も郡全体の仕事でしょう。 75 校舎の建物はまあ何とかしっかりしています。 76 教室をひとつだけ塗り替えるだけの資材もあります。 77 人手も出してあげましょう。 78 前にやったことのある人間もいます。 79 授業にはまだ間がありますしね。 80 教室をひとつだけですって。全部の教室の壁を塗り替えるんです。 81 ですから郡長、先生たちも呼び戻してください。 82 こんにちは。 83 こんにちは。ようこそいらしゃった。あんたのくつかね。 84 そうです。 85 わしの名はダルマーです。新しい校長かね。 86 すみません、おこしいただいて。これから校内を見に行きましょう。 87 ああ、そうしょう。 88 なんでこんなきたない色に塗ったんですか?ほかの教室も同じように? 89 もちろん、悪くないでしょうが。 90 こうすれば子供たちがインクをふりまいても目立たんからわざとやったんですよ。 91 ちゃんと実用に裏付けられた色ですんじゃ。 92  93 「実用」「実用」って。ほかに色はないんですか? 94 あるのはこれだけです。何年分も持つだけありますよ。 95 それは家畜の柵にでも使うんですね。 96 壁をみんなうす緑に塗るんです。 97 明日、都市(まち)からペンキを調達して来てください。 98 そうですかー。郡長とも相談されたんでしょうな。 99 あなたの仕事は校長の私が決める。 100 それと、寄宿舎のあのベッドは取り替えるように。 101 とんでもない。子供は子供ですよ。校長先生、上で飛び跳ねていく日ももちません。 102 新しい寄宿舎が出来てからにしようと思っておるんです。 103 わしが大切に保管してきたベッドなんですから。 104 校長先生、水を持ってきましたぞ。 105 都会(まち)の人じゃから水がなければ、さぞ困るじゃろ。これでほこりを洗い流すんじゃ。 106 冷えてきたから、食事を作ってゆっくり休みなされ。 107 もういいです。 108 そうかい。 109 誰だい。 110 やあ君か?こんにちは。 111 こんにちは。 112 ああ泡だらけになっちゃって。 113 ごめん。君の名前は? 114 さあ流してくれ。 115 おーい、校長先生よー。 116 先生に御馳走をお持ちしましたぜ。 117 あんなもの、どうしろって言うんだ。 118 いらないから、持ってってくれ。 119 上からのお達しでさあ。 120 さあ起きて。朝食を食べなされ。 121 田舎で朝寝はいけませんぞ。 122 じいさん、これどうしたの。 123 スープを飲みなされ。山羊の肉は熱いうちに言いますからな。 124 昔は「男の誇りは速い馬と鋭いナイフ」と言ったものじゃが、 125 今の若いもんは軟らかい肉ばかり食って、歯まで悪いときてる。 126 ダンバじいさん、前の校長はどうしたの? 127 気の毒に。物分かりの速いすごい人じゃったが。去年オートバイから落ちて突然。 128 娘さんに何も残してやれなんだ。可愛そうになあ。 129 娘って、今どこに? 130 ほれ、郵便局で働いている。 131 あー。 132 この人? 133 どれ。そうじゃ。お姿のままじゃ。 134 さあさ、スープを飲みなされ。 135 残りの肉は、食堂の貯蔵庫にあずかってもらったから。 136 小食なお前さんには、一年分といったところだわい。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    137 ええ、届きました。はい、届きました。 138 こんにちは。 139 こんにちは。 140 手紙来てない? 141 まだ着くわけないでしょう。さっき電話で話したんでしょう。 142 まあね。 143 この暑いのに、行ったり来たりじゃ太陽にやられるわよ。 144 電話してから来たら。 145 君この写真見た? 146 どこにあったの? 147 机を整理してたら出てきたんだ。思い出の写真なんだろ。 148 そうよ。 149 よかったら引き伸ばそうか? 150 ありがとう。ノミンよ。 151 ハシフー。 152 知ってるわ。 153 僕も知ってるよ。 154 さようなら。 155 さようなら。 156 じゃあダルマーさん、ペンキが用意できましたから仕事にとりかかりましょう。 157 校舎は今年中に塗り替えれば、それでいいでしょう。 158 でも寄宿舎というやっかいなものが残ってます。 159 そうですか。郡長とも相談されたんでしょうな。 160 郡長とは一触即発の状態でね。 161 校舎は基礎がしっかりしてるから二階建てにしようって言ったら、 162 ソミヤー郡長、金も時間もないと相手にしないんです。 163 どうせ建てるんなら、何年先にも使えるものをと思うでしょう。ええ? 164 そうですかねえ。 165 これだけひろい土地があるんですから、 166 どうしても二階建てにする必要があるんですかね? 167 二階建てにするにはちゃんとした建築士が必要ですが、 168 ここでは見つからんでしょう。 169 いや、やろうとすればやれるはずですよ。 170 平たい建物ばかり無造作に建てていったら 171 しまいには電話や水道を敷くのも大変になってしまいます。 172 節約しようとばかり考えるから、あなたたちはこんなことも分からなくなるんですよ。 173 県の教育局と話をつけるよ。 174 そうですか。これも郡長と相談されたほうが。 175 じゃ、わしは積荷を降ろします。 176 なんてのんきな連中なんだ。 177 さあ狩猟免許証を出せ。 178 狩猟免許証って? 179 狩猟協会の会員証のことだ。 180 さあさあ早く早く。 181 そんなもの持っていないよ。 182 じゃあ銃を出せ。 183 銃って?銃なんか撃たないよ。 184 じゃ君はなんで猟をするんだ。 185 僕は今までネズミを傷つけたこともないよ。 186 ナンザトだ。 187 ハシフー。 188 狩猟監察官だ。すまんすまん。 189 新しく来た人間は取り調べることになってるんでね。 190 3つの郡を受け持ってるんだ。 191 たいへんだね。 192 まあたいしたことないさ。晩うかがうよ。 193 ちょっとちょっとスピード出し過ぎよ。 194 ごめん、ノミン。でもこの道が悪いんだから。 195 都市(まち)も恋しいさ。 196 でも田舎もいいもんだ。特にここのひとたちは。 197 はじめは話も合わないで大変だが、 198 親しくなると本当に親身にしてくれる。 199 僕がここに来たのは、 200 いくつも大事件を解決して警察学校に入り、 201 シャーロック=ホームズのようになろうと思ったからなんだ。 202 でも一年経っても、 203 かもしかの密猟が2件あっただけで大事件なんてない。 204 これは事件と思ったこともあったんだが。 205 よかったら聞かせてくれないか? 206 秘密でもないからな。 207 去年の春、前の校長がバイクで遠出して事故にあったんだ。 208 現場につくとバイクはあるが本人がいない。 209 捜しまわったあげく、100メートルも離れたところで見つけた。 210 これは事件だとピンと来たわけさ。 211 そこにトラクターの轍があったんで、あの電気工のアルスランを疑ったんだ。 212 アルスランだって? 213 そう。アルスランが時々ガゼルを密猟しているって耳にしていたからね。 214 ちょうどそこに校長が出くわして殺されたと推理したんだ。 215 そこで県から検事を呼んで 216 アルスランを取り調べ、自白させ、 217 これで一件落着と思ったんだが、 218 あいつ検事に言うには、 219 自分はうその証言をしました。 220 あそこを通ったのは事件の前日ですって。 221 証人も出てきて、 222 しまいには無実の人間を訴えたと、僕の方がこってりしぼられる始末さ。 223 人間だれだって間違いはあるさ。 224 音楽でも聞けよ。 225 おい、これ見な。なんていかすんだ。 226 馬力もあるんだろうな。 227 かなりのもんさ。レース用だ。 228 時速250キロ、34馬力だって。 229 だろうな。こんなのに乗ってぶっ飛ばしてみたいな。 230 君、都会(まち)から来たんだから、新しい雑誌か本持ってきただろう。 231 ロシア語なら何冊かあるけど。 232 じゃ、それを貸してくれ。 233 僕にもシャーロク=ホームズがあるけど、暗記するほど読んだからな。 234 じゃ、本持ってくるよ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    235 さあ、しっかりつかまって。 236 ちょっと待って。 236a じゃあ。 236b さあさ。 237 じゃ、ふたりとも降りなさい。 238 ありがとう。 239 どういたしまして。 240 久しぶりじゃなあ。 241 ただいま。おとうさん、元気? 242 元気じゃとも。おまえは? 243 元気よ。あかあさん、元気でいた? 244 元気だよ。 245 やあ、飛行士さんたち、ごきげんよう。 246 やあ先生、文化の種とやらは撒けてますかい? 247 やあ、ノミン、こっちに来な。 248 お前にいいもの持って来たから。 249 元気かい? 250 よう。 250a それで。 251 やあ。 252 どうだい調子は? 253 あの校長、怒っちゃったみたいだな。行っちゃったよ。 254 ほんとだ。 255 アルスラン、お前が頼んだ例のもの持ってきたよ。 256 そうかあ。 257 ほら。じゃ、行こうか。ノミン。 258 君君、ここにすわっちゃいかん。降りなさい。 259 これも持って。 260 ハシフー。あなたに手紙よ。 261 おかあさんから。 262 パイロットのくれたプレゼントか。 263 ごめん、ノミン。手紙来てない? 264 さっき渡したばかりでしょ。 264a 営業時間。昼休み。 265 ノミン、今晩パーティーがあるっていうけど、君行く? 266 こんにちは。 267 ああ。校長先生、こんにちは。 268 ウランバートルに長距離頼む。 269 もしもし、もしもし。 270 校長先生、こんばんわ。 271 こんばんわ。 272 教養のある人間はちがいますねえ。時間ピッタリですよ。 273 どうぞ、どうぞ。 274 このクラブの主任です。映写技師もパーティーの運営もやります。シャーリーです。 275 これから私の作った映画をお見せします。 276 自分の郷土のことを知っておいて損はないでしょう。 277 そのとおりです。 278 ゴビからどれだけ多くの有名人が出たか分かりますよ。 279 さあさ、ここでおしゃべりしていても始まりません。席の方にどうぞ。 279a ええ。 280 ここの人たちは見飽きてしまいましたから。 281 押し寄す国民党の軍勢を    先回りして撃滅し 282 悪逆無道のダンビージャーを    岩のとりでに葬り去り 283 勇猛果敢で鳴り響く    勇士ナンザト、ゴビの人。 284 人民大衆生かさんと    あたら命を投げうちし 285 反革命の手に落ちて    なおも誓いを守りぬき 286 永遠(とわ)の別れを民に告ぐ    列女ボルもゴビの人。 287 潅木しげる暑きゴビ    愛するらくだを放牧したる 288 組合員われらの    名を世に知らしめたる 289 その名も高き労働英雄    らくだ飼いフレート、ゴビの人。 290 生まれ育ちし、わが故郷    うるわしきゴビの地よ。 291 かくも古き    かくも奇しきわが故郷。 292 調子はどうだい? 293 やあ、元気か? 294 ああ。踊りたくてウズウズしてるんだ、田舎まわりばかりしててね。 295 そうかい。 296 さあ、踊るぞ。 297 こうしてすわっててもしょうがないな。踊るか。 298 おっと 気をつけろよ。 299 何だと。 300 コンチクショー。(キーワードとなる言葉なのでカタカナで表記のこと422,487)

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    301 もしもし。 302 よく眠れた? 303 君たちのお陰でぐっすりさ。 304 こんなに眠ったの生まれてはじめてだよ。 305 何いってるの。分からないわ。 306 じゃ来てみたら。 307 なんで私が行かなくちゃいけないの? 308 僕は外に出られないんでね。なにしろ来なよ。 309 おはよう。 310 おはよう。 311 いったい、それどうしたの? 312 こんなに男前にしてもらったというわけさ。 313 杭に縛られたまま一晩すごしてね。 314 英雄は立ったまま眠るというのは本当らしいよ。 315 どうしましょう。だれがやったの? 316 僕に分かりっこないだろ。 317 ははあ、だれか見当がついたわ。 318 誰だよ? 319 待ってて、私が確かめるから。 320 足もと手もとに気をつけてな。 321 どれ、言わんこっちゃない。簡単なことにもコツというものがあるんじゃ。 322 こんにちは。 323 やあ。 324 火をくれ。 325 さあ暑くなる前にちょっと手をつけようか。 326 なあ、ダンバじいさん。 327 校長はきのう寝てないんじゃ。休んでもらおう。 328 2人で終わらせてしまおう、アルスラン。 329 そうしよう。そうしよう。おーい、校長、もういいよ。 330 やめて休みな。おれがやるからさ。 331 わしにこれを読んで聞かせてくれ。 332 薬の説明書きじゃよ。 333 間接痛などに塗布する。 334 医師の指示にしたがって使用のことって書いてある。 335 ソミヤー郡長の言ったのとぴったり同じじゃ。たいしたもんだ。 336 僕を試験したの?それともソミヤー郡長を? 337 「可愛い背をした黄毛の馬よ、 338 こちらに戻る姿でお前と分かる。 339 妙なる音色の立琴よ、 340 その形を見れば...」 341 ノミン、ごめん、許してくれ。 342 ノミン、怒るなよ。なー。 343 出てって。 344 ノミーン。 345 君がいないんでみんな困ってるんだ。 346 君を捜してテンヤワンヤさ。早く行って発電機をまわしてくれよ。 347 暗くなったんでオレを思い出したってわけか?えー? 348 手を出しな。 349 きのうのこと許してくれ。少しやりすぎた。 350 ちょっと怖い目にあわせて、すぐに縄をほどいてやろうと思ったんだが、目が覚めなくてね。 351 お前も男だ。忘れて水に流してくれ。いいだろ。 352 いいよ。そんなもんさ。 353 それから、ノミンにもう怒らないでくれって、言ってくれないか? 354 カンカンで口も聞いてくれないんだ。 355 ああ、そうそう、忘れてた。 356 ノミンが君にまきを運んでくれって言ってたよ。 357 本当か? 358 本当だよ? 359 男というもの、こう来なくっちゃあ。 360 校長、お茶はどこ? 361 ちょっと待って。 362 この教室でノミンは勉強したんだ。 363 そうなんだ。 364 この校舎、建ててから何年になるんだい? 365 さあ知らないなあ。 366 オレが学校に上がったころにはあったからなあ。ダンバじいさんに聞けよ。 367 かれこれ30年以上にはなるじゃろなあ。 368 新しい校舎になるんだ。 369 子供たちが喜んで来たくなるような、そんな校舎にするんだ。 370 一階建てかい? 371 何階建てでもいいさ。 372 一番上の階には校長室がございます、か。 373 いや冗談じゃない。みんなで力を合せれば出来るさ。 374 やあやあナンザト様のおでましだ。 375 やあ、みんな。どれ、のどが渇いたな。 376 これはこれはナンザト殿、いつもとお乗物が違いますが、どこに行かれる? 377 えーい、うるさい。 378 どうしたんだい? 379 「テーギーン・エヘ」で車が一台ガゼルを追いまわしてたんだ。 380 すっ飛んで行くと、車は逃げる。 381 ところがあのポンコツ、エンストしたまま動いてくれないのさ。 382 オートバイを新しいのにしてくれって言ったのに、聞いてくれないからこんなザマさ。 383 それでおきざりにして来たってわけか? 384 取りに行っても、狼が乗って行っちゃってるぞ。 385 人をバカにするヒマに取りに行ってくれるとありがたいんだが。 386 お前にはずいぶん世話になってるからな。 387 トラクターはお前個人の物じゃないぞ。 388 いいさ、おエラ方と話をつけるから。 389 2人とも頭を冷やせ。 390 アルスラン、君はやくとって来てやれよ。 391 やや、2人ともいったいどうしたんじゃ。 392 いや、ちょっとしたこコソドロがいるんでね。 393 いいさ、お前のしっぽは必ずつかんでやるから。 394 冗談だよ。 395 どれ、アルスランたばこ一本くれ。 396 ダンバじいさんに、たかれよ。 397 さあ、ゆっくり一服としよう。 398 もしもし、もしもし、ドラーン村聞こえますか? 399 もしもし、ドラーン村聞こえますか? 400 もしもし、もしもし、気象警報を伝えます。 401 気象警報を伝えます。 402 今夜のそちらの天気、 403 強風と豪雨あり。 404 強風と豪雨あり。 405 洪水に注意。 406 フルムン、聞こえますか?フルムン、聞こえますか? 407 気象警報を伝えます。 408 気象警報を伝えます。 409 今夜、第一、第二村に強風豪雨あり。 410 洪水に注意。 411 降って湧いたように緊急の仕事が来るんだから。 412 北部の2つの村はオゴルズになるようよ。 413 オゴルズってなんだい? 414 オゴルズって今まで聞いたことないの? 415 ああ。 416 ものすごい砂嵐のことよ。 417 ゲルを丸ごと吹き飛ばしてしまうこともあるんですって。 418 ノミン、これ誰のオートバイだい? 419 死んだお父さんの。 420 売ってしまえばって言われるけど、物を食べるわけでもないから、そのままにしてあるの。 421 ごめんよ、ノミン。 422 コンチクショー。 423 この借りはちゃんと返してもらうからな。さあ、急いだ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    424 おい、こっちに来な。さあ、これをよく見て乗るんだ。 425 ああ。 426 あれ君たち、抱き合って乗っちゃって、驚いたなあ。 427 こいつ、メカにかけちゃ、本当にアルスラン(横綱)だからな。 428 いや、メカの奴隷にもなれないさ。 429 仕事は、はかどってるかい? 430 かなりじゃな。 431 君たち休むってこと知らないのかい?今日は日曜日だぜ。 432 それがどうした? 433 ダンバじいさん、たばこくれ。 434 たばこならあるよ。 435 おいおい、箱ごとなんて、えらく豪勢じゃないか。 436 人からもらったんだ。地質調査の人から...ほら、どうだい。 437 いいよ、僕は吸わないから。 438 さあさ、そろそろ仕事に戻るとしようか、ダンバじいさん。 438a 黄色のペンキ持って来るって言ってたけど、持ってきたかね。 439 ナンザト、君、ドラーン村まで、ひとっ走り乗せて行ってくれないか? 440 ちょっと用事があるんだ。 441 いいよ。僕もむこうに用があるし。 442 だけど少し遅くなるかもしれないよ。 443 あの山は、北岳って言うんだ。 444 あそこで少し休もう。 445 岳だって?うちの方じゃ、あれは丘だよ。 446 まあ、黙ってな。他ではお目にかかれない野性動物を見せてやるからさ。 447 おいその水を飲むんじゃない。飲めない水なんだ。 448 そんな水もあるんだ。 449 もちろんさ。さっき言った北岳はここだよ。 450 さあ、あそこに出て来たぞ。昼の暑さで水を目指して走ってるんだ。 451 どれどれ、見せてくれ。 452 あれさ。 453 どこだい?ちっとも見えないじゃないか。 454 何言ってるんだ。あそこに、肉眼でも見えるよ。 455 よしよし、1頭、2頭、3頭、4頭、 456 5頭、6頭、7頭、8頭...やや。 457 8頭しかいない。 458 そうだ、アルスランの奴に決まってる。 459 二三日前にここに来たんだ。 460 待て待て、もう1頭出て来たぞ。 461 9頭だ、9頭。 462 やった、全部いるぞ。 463 坊主憎けりゃケサまで憎いというが、アルスランをちょっと疑い過ぎたな。 464 僕はこいつらを自分の命と同じくらい思ってるんだ。 465 去年から、ここにやって来るようになったのさ。 466 アルスランと僕の他は誰も知らない。 467 ナンザト、君ジェット機に乗ったことある? 468 あそこに寄って、何か飲んで行こうか? 469 そうしよう。 470 こんにちは。 471 こんにちは。 472 どうも。 473 こんにちは。 474 こんにちは。 475 おすわりなさい。 475A おい。 476 やあ。 477 おや、ナンザトか。 478 新しい校長を連れて遠出かい? 479 調子はどうです? 480 まあまあです。 481 お茶をどうぞ。 482 今日だんなは羊の番かい? 483 そうですよ。 484 これを召し上がれ。 485 ええ。 486 君ここで仕事なの?それともなんだ,.. 487 コンチクショー。ここの引っ越しを頼まれたのさ。 488 ははあ。 489 どこに引っ越すんです? 490 近くですよ。すぐ北の「シャル・トゥフム」に。 491 そうですか。 492 ナンザト。 493 ああ。 494 今の運転手知っているの? 495 知ってるよ。地質調査の運転手だ。 496 快活な好青年さ。 497 一緒にいて退屈しないよ。   そう。 498 おい、眠っちゃったのかい?どうしたんだ? 499 ナンザト、さっきの男だけど、きのうの夜アルスランと鹿を運び込んでたよ。 500 なんだって?どうして分かったんだ? 501 きのうの夜、アルスランと鹿を運び入れる時、「コンチクショー」と毒づいたあの声に間違いないよ。 502 なんとかするさ。 503 おや、お前は。 504 さあ、僕のオートバイを積むんだ。 505 ナンザト待て。冗談よせ。 506 さあさあ、だまって積むんだ。 507 荷台に乗れ。 508 しょうのない物を乗せて、こんどまたこんな物持ち込んだら承知しませんからね。 509 こっち、こっち。 510 やあ、飛行士さん、ごきげんよう。 511 やあ。君たちすっかりくっついちゃったみたいだね。 512 アルスラン見なかったかい? 513 あいつかい?町にでも行ったのかな? 514 校長先生、ご所望の品お持ちしましたよ。 515 全部教科書ということで。 516 おいおい、乱暴に扱うなよ。 517 いいよ、僕が自分でやるから。 518 ノミン、冗談だよ。ごめん。 519 さあ。 520 なんだいらないのか? 521 それで君何て言ってやったんだい? 522 なんでもいいでしょ。それより2人で行きましょ。 523 すまない、アルスラン。僕が言ったんだ。 524 あやまることないさ。正しいことしたんだから。 525 ノミンの父親はオレの先生だったんだ。 526 オレにとてもよくしてくれた。 527 思い出すよ。ノミンなんかこんなに小さくてさ、いつもオレについて歩いた。 528 オレたち兄弟みたいに育ったんだ。 529 弟たちとも家族同然さ。 530 オレは子供がそのまま年を取ったようなもんさ。 531 アルスラン、君どうして結婚しないの? 532 「かくも麗し、ますらおならば 533 恋する乙女もまた多し。」 533a ノミンに 誕生日おめでとう。云々。 ハシフー 1980.8.30 ? (誕生日のプレゼントの本の裏表紙) 534 アルスラン2人で踊りましょう。 535 オレうまくないから。 536 いいじゃない。踊りましょうよ。 537 踊りなよ。 538 それじゃ、3人で。 539 踊れよ、踊りな。 540 さあ、ノミン、誕生日おめでとう。 541 ノミン、おめでとう。 542 ありがとう。 543 飲みな、飲みな。 544 自分も飲みなよ。 545 さあ、踊りだ。 546 踊りだ。 546a アルスランよりノミンに。 547 お早ようございます。 548 おはよう。 549 お早ようございます、校長。休みはいかがでした? 550 ゆっくりしたよ。 551 お早ようございます。 552 お早よう。 553 校長どうしたんです?戸が開かないんですか?どれ。 554 ははあ、ペンキでくっついてしまったようですな。 555 ありがとう。ところで君は誰です? 556 国語担当のダムディンです。 557 君、服を着替えてネクタイをして来たまえ。もっと教育者らしく。 558 着替えてくるまで校内に入っては行けません。 559 ダルマーさん、あなたどうしてもっと大きく作るらなっかたの? 559A 「新年度の学習と労働に大きな成果を出そう。」 560 しょうがないだろ、他になかったんだから。 561 おーい、みんな、こっちこっち。 562 大切にな。 563 さあ。 564 君はこれを。 565 アルスラン、どこに行くんだ? 566 これはお前のトラクターじゃないぞ。 567 アルスラン、どうしたんだ? 568 オレはなあ、生まれて初めて地面とオサラバするんだ。 569 郡の上をぐるぐる飛んでくれよ。いいだろ? 570 分かった。機長に言うよ。 571 何人乗った? 572 大勢ですよ。 573 電気工に、発電技師、 574 修理工に、トラクター運転手。 575 おーい、ここで止めろ。降りるぞ。 576 おーい、ここで止めろ。降りるぞー。 577 おい、降りるぞ。 578 後ろで、何言ってるんだ? 579 気でも違ったか? 580 じゃ、自分で降りる。 581 おい、アルスラン待て待て。 582 これに吐け。 583 そうじゃない。降りたいんだ。 584 待ってろ。なんて馬鹿な奴なんだ、お前は。 585  晴れ渡る天の日とたわむれ はるかなる野に育ち 馬の尻に鞭ふり 大人(ひと)となったからには 身内なる暑きゴビは 母の愛でつながる アイ ホー ゼー ホー 黄金のわがゴビよ 一歩も離れがたき わが生まれし故郷 蜃気楼の長く燃え立つ 夢のゴビに名を響かせ 家畜の群とともに生き 男を上げたからには 身内なる暑きゴビは 母の愛でつながる アイ ホー ゼー ホー 黄金のわがゴビよ 一歩も離れがたき わが生まれし故郷 完

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    プレブ ほら、これがうちの機械化生産大隊だよ。   ここだったら近代的な作業を見られたのに。 ミャダグ 私が見なきゃならないのは、馬力生産大隊の作業の方よ。 プレブ あそこは、ここに比べたら中世だよ。 プレブ さあ、降りて。あそこに見えるテントだ。みんなは今留守だろう。   農業技師として派遣されてきましたと言うんだ。   僕が後でよく紹介してやるよ。 ミャダグ どうもありがとう。さようなら、プレブさん。 プレブ さようなら。 ミャダグ こんにちは、おじいさん。 ジュグデル こんちわ、娘さん。 ミャダグ 馬力生産大隊ですか? ジュグデル そうだとも。 ミャダグ こんなに早く作業に出るんですか? ジュグデル もちろんだとも。もっと早く出る日もあるさ。 ミャダグ えー? ジュグデル 何と言うんじゃい名前は?娘さん。 ミャダグ ミャダグです。   この生産大隊に農業技師として派遣されました。 ジュグデル 何、農業技師だって? ミャダグ 草の生育の良いところだわ。今がちょうど草の刈り時ね。 バルダン あれはどういう娘だ? ジュグデル 町から来たんだろう。 ミャダグ 皆さん、こんにちは。 老人たち こんにちわ。 ドルジ 娘さん、長くいるのかね? ミャダグ 私、大学生です。この生産大隊に草刈りの実習に来ました。 バザル ほー、実習だって。   わしらに何か教えるつもりか?それとも教わるつもりか? ジュグデル きっと教えるほうじゃろ。 ミャダグ すいません。 ドルジ それで、何になる自習だい? ミャダグ 農業技師です。 バザル 農業技師だって?人工受精するやつか?それとも草のやつか? ドルジ ほれ、うちのプレブみたいに。 バザル 見たところ、暇な商売らしいな。 ミャダグ 農業技師はすばらしい職業です。 バルダン やってみれば、なかなかいいかも知れんな。   誰でも出来そうな、楽でうまい仕事といったところじゃろ。 バザル きついのが出来たわい。神様仏様。 バルダン まったくたまらんわい。   そうじゃ、今日は素晴らしい牡鹿に出会ったんじゃが、   少し追いかけて逃げられてしまったわい。   そう遠くへは行っておらんじゃろ。 ジュグデル 郡で変わったことはあるかい? バザル 草刈りの仕事は進んでいるか?と。   プレブが首都からすぐに記者が来るから、   仕事を始めていてくれ、と。 ミャダグ プレブという人は農業技師よね。 バルダン そんなところじゃ。おとなしくて、人に悪さはせん男じゃ。 ドルジ あいつ、本部にいるのか? バザル 知らん、書類の山に埋もれてたよ。 男   プレブさん、人の肩をたたいて、   君頼りにしているよ、じいさんどうか頼みますって腰が低い人さ。 バルダン 娘さん、草刈りに来るなら、長靴ぐらい履いてきたらどうだい?   うちのプレブを見てると、農業技師と言うのは   あまり必要なさそうな仕事じゃな。 男   俺達以外の人間がいる前でもそんな事が言えるかい、バルダンじいさん。 バルダン わしぁ、いつ、どこで、誰に何を言うか、   自分自身でちゃんと分かっておる。 ドルジ 誰だ? ジュグデル ラブダンらしい。 ラブダン やあ、皆さんこんにちわ。 老人たち こんちわ。 ラブダン お宝の入っているかばんは、やっぱり重いや。 バルダン 帰りに薪をうちの前まで運んでいってくれ。 ラブダン 帰らないよ、ゴンボんちの引越しに行くんだ。 バルダン 組合が発展するとは、素晴らしいことじゃ。   引越しまでトラクターでやってくれるんだからな。 ラブダン あんたんところの薪を運ぶのもいっしょじゃないか。   君、うちの生産大隊に来ないか?   若者ばかりだし、機械化されている。 ミャダグ ありがとう。でもここで大丈夫よ。 ミャダグ ドルジさん、私にすることない? ドルジ そうだな、ちょっとしたらジュグデルじいさんと食事の用意をしてくれ。   その後は読書なり書き物なり自分のことをしたらいいさ。 ミャダグ あなた、ここの長でしょう。 ドルジ 何だって? ミャダグ あの人たち、どこに行こうとしてるの? ドルジ あれか? ミャダグ そうよ。 ドルジ あの北に向かうじいさんはバルダンと言ってな、   山に狩りに行くところだ。   むかしは腕のいい猟師だったが、今は目を悪くして、   狩り好きと自慢話だけが元のままさ。   一緒に行くのはボルドと言って、口数の少ない、いい子だよ。   あの南に行くのはブリアート・バザルと言う。   可愛い孫のところに行って、ついでにハンダから酒でもねだるつもりだ。   ハンダというのはかみさんさ。 ミャダグ ここは最優秀生産大隊と聞いてたけど、 ドルジ それがどうした? ミャダグ こんな仕事ぶりなの? ドルジ わしら何人か気の合った年寄りだ。   いく日か一気に仕事すれば済むのさ。   ノルマの150%を下回ったことはない。 ミャダグ もう草刈りを始める時だわ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    ミャダグ 親鳥は何も知らなかったのね。道端に巣を作ってしまうなんて。  何も知らずに、すべてが思い通りになると信じていた私の心のよう。  でも、やってみるしかないわ。 ミャダグ 今草刈りを始めないと間に合わないわ。  ドルジさん、今日はみんな仕事を始めるんでしょうね。 ドルジ  馬を全部連れてこい。今日はみんな仕事だ。 バルダン こりゃ、どういう事だ。まだ生え揃わんうちに刈るんか? ドルジ  どういう事も。この子が草刈りを始めろって言っているんだよ。 バルダン わしらは、こーんな時分から草刈りをして来たんじゃ。  お前も知っとるじゃろ。  いつ草場に出て、どう草刈りをするか、指図される覚えはない。 急ぐことなどない。草の伸びるのを待つんじゃ。 バザル  わしら、200トンのノルマを引き受けたんじゃ。  180トンだけ刈って、おまけに乾いてもなかったら、  組合のお偉方、わしらをもうろくしたと思うわ。 ドルジ  あの娘が... バザル  あの娘がどうした。 バルダン 後でしまったと思うぞ。あの娘が責任持つのか? ドルジ  わしが責任持つ。 バルダン 草が伸びきっていない。まだ早い。 ミャダグ 早く刈るのは、科学が教えているわ。 バルダン その科学というやつは、このバルダンじいさんや蓬の葉っぱには  有り難すぎるってものさ。 バザル  ほい、娘っこ。これは何と言う花だ? ミャダグ ガラニウム・パラテンジー バザル  何だって?モンゴル語で名前はないのか? ミャダグ モンゴル語で?ドゥンデグ・ガラブかしら。 バザル  違う。ミャグマンサンジと言うのさ。昔ものがなかった時代、  これをお茶の代わりに飲んでいたんだ。薬にもなる花だ。 ドルジ  バザルじいさん、こんな子供をいじめててどうするんだ。  自然の中には、いく万も植物があるのに、  それにみんな名前があるって言うのかい? バザル  農業技師だったら知ってて当たり前だろう。神様仏様。  学校じゃ先生たちに愛され、ここじゃわしらに可愛がられると  思ったら大間違いだ。 ミャダグ 私たち、みんなひよっこね。馬に踏み潰されなかったら、  羽根が生えて飛びたてるわ。そうなったら、もうこっちのものなのに。 男  やあ、農業技師さん、ここの植物をまだ調べ終わらないのかい? ミャダグ それより、あなた、馬が草刈り場に入ってしまうじゃない。 男  大丈夫だろうよ。 バルダン 仕事に出る前にひと勝負だ。馬が来るにはまだ間があるさ。 ジュグデル やあ、娘さん、コック長のわしは賭けをしてるんだ。  勝ったら、わしら2人は休んで、こいつらはメシ抜きだ。 ミャダグ ドルジさん、今日は草刈りに出ないの? ドルジ  心配はいらんさ。わしらはそのうち仕事に出る。    草の露も乾いておらん。馬が来るまで何もしないでいるより。 ミャダグ 時間はないし、人手も少ないわ。 バザル  あんたという強い助っ人が来ているじゃないか。 ミャダグ 笑い事じゃないわ。  露があっても手で刈っていれば... バルダン 今時、手で刈るなんざあ、牛車でウサギを追いかけるようなもんじゃ。 ミャダグ 露があっても、手で刈っても、刈るだけのことはあるわ。 バルダン わしらは働く時は働く。休む時は休む。  16個の的だって倒してみせる。  その時が来たら見ておるんじゃ。 ミャダグ まったく、風刺漫画になりそうな人たちだわ。 バザル  何だって? 記者  まだ仕事を始めてないじゃないか。  老人たちがただ座っていたって何の絵にもならないよ。 プレブ  馬が来るまで何もしないより、らくだを見ろって... 老人たち ありゃ、どういう人間だ? プレブ  彼らは仕事にも、遊びにも長けているんだ。  腕一本で何でもこなしてしまうんだ。 記者  何を取材したらいいんだい? プレブ  何って、草刈り作業をさ。 記者  シャガー遊びしているところを撮れっていうのか? プレブ  そうじゃないよ。みんなににっこりさせて  上半身の写真を撮ったらいいじゃないか。 ミャダグ この人たち、手がまで上手に草を刈るの。  見ます? プレブ  そう、そのとおりだ。 ミャダグ 手がまで草を刈っているところを撮ってくださらない?  私も必要なの。 記者  新聞には何て言ってのせるんだい? ミャダグ 露のある草を手がまで刈っているって書いたら? ドルジ  本当に風刺漫画のいい餌食だぞ。 記者  白いシャツは持ってないんでしょうね? ジュグデル いや。 記者  人の影に入って立つように。  先頭の2人、こちらに歩いて来て。  こっち、こっち。  さあ、用意して。撮りますよ。  用意して。撮りますよ。  楽しそうにして。  用意して。撮りますよ。  もう1枚。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    バザル バルダンよ、シャツがないぞ、おかしいな。 バルダン わしんのもない。こりゃ、不思議なこった。   シャツはどこいったんだ? ミャ おはようございます。 ドルジ おはよう。 ミャ ドルジさん、この花、何て言う花? ドルジ わしは知らん。あの人から聞きなさい。 ミャ この花、モンゴル語で何て言うの?バザルさん。 バザル サルガズって言うんだ。 ミャ こうしているうち雨が降ってきたらどうするの? ドルジ 降らんよ。降らんとうちの晴雨計が言っとるんだ。 ミャ 誰が? ドルジ ほら、あそこにいる...   心配するな。一度始めたらあいつらあっという間に片づけてしまうさ。 ミャ 雨が降るって、どうして分かるの?バルダンさん。 バルダン 天気が悪くなりだすと、決まってここが痛むんじゃ。   それ以上、どうして、どういう訳かは分からん。 ラブダン まだまだだ。もっと車輪を回転させて、よくめりこまさせるんだ。   さあ、これでいい。それじゃ、彼女に会いに行くとするか。   今ごろ、一人でいるなんてことないだろうな。 ラブダン こんちわ。バザルじいさん。 バザル 若いの、また何を忘れたんだ? ラブダン トラクターが故障してエンジンがかからないんだ。 バザル ほかの口実は思いつかなかったのか。仕事中にふらふらしおって。   勤務時間中だろうが。 ラブダン 俺達はやることはやっているさ。 バザル お前たちが何やっているんだ?機械がやってるくせに。 ラブダン 手がまでも刈れるさ、俺達には若さがあるんだから。 バザル 手がまで刈るだと?わしなら目隠しても草一本残さんぞ。 ラブダン 10歩も歩けば、息が切れてくたばってしまうさ。 バザル やってみるか?ミャダグ、手ぬぐい持ってこい。 ミャ バザルさん!バザルさん!やめて。 バルダン 草がよく生えている東の高台から刈りはじめよう。 バザル そうしよう。 ミャ どうして?草場の真ん中から始めないの? バルダン 草の養分が早くなくなるところから刈りはじめるもんじゃよ。 ミャ 草の養分が始めになくなるところですって? バルダン そうじゃ。それとどんな草が生えておるか見るんじゃ。   わしゃ学問はないが、草のことはちっとは知っとる。 ミャ それもそうかもしれないわ。   でも草にビタミンのある時期が終わってしまうわ、バルダンさん。 バザル ビタミン、ビタミンって。牛たちに何の違いがある? ジュグデル あの2人にビタミン、ビタミンって言っても分かりっこないよ。 バザル ミャダグ、馬の足かせ持ってこい。 ミャ ええ。 バルダン 草刈りの真っ最中に3日も雨が降れば仕事は上がったりじゃ。 ドルジ バザルじいさんの魔法というのも信じられなくなったな。 ジュグデル バザルだって?ちょっと、どこかつかえていたんじゃろ。   誰が天気に言うことを聞かせられるというんじゃ。 バルダン お前が200%どうのこうのと集会で偉そうに約束するからだ。 ドルジ まったく、来たらすぐ草刈りを始めりゃよかった。 バルダン 過ぎたことを他人になすりつけあうのは、みっともないぞ。   すぐに晴れるさ。 ドルジ あんたら2人とも当たることより外れることの方が多くなったわい。 バザル これが家畜だったら、屠殺されて冬の食料にされるところだな。 バルダン 約束するのはお前で、仕事をやらされるのはわしらだろうさ。 ジュグデル 誉められる時は、わしをのぞいたみんなが誉められるんだ。 ミャダグ わたしに考えがあるわ。 バルダン ミャダグ!上だ!上だ!さがれ!   上だ!上だ!   走るんだ!   ミャダグ! バルダン おい、大丈夫か? ミャダグ 大丈夫よ。 バルダン おや、何で笑っているんだ? ミャダグ 大丈夫よ、バルダンさん。 バルダン 何が大丈夫だ。   お前たち、人生というもんが分かっとらん。   命を大事にしろ。こんな若いのに、 死んだらおしまいじゃ。 ドルジ ほーい、はーい。   もっとたたけ。   たたくんだ。   どうして動かない。   ほーい、はーい。 ドルジ あのミャダグ、トラクターでもボルドーに負けないぞ。 バザル 運転できるみたいだな。   こんなことのために5年間も机に向かってるんだからな。 バザル ほい、娘っこ、これは何という花だ? ミャダグ 知ってるわよ。教えてくれたじゃない。 バザル ほら、これは。 ミャダグ エーデルワイスよ。 バザル 何だって、違う。ウール・ウブフンてんだ。 ミャダグ そうよ。ツァガーン・オールとも言うんでしょ。   あの「不死永遠のしるし、   ツァガーン・オールの花に」という花でしょ。 ボルドー これがあの花か。 バザル 神様仏様。そのとおりだ。乾燥させればいつまでも元のままだからな。 ミャダグ いろんな花の名前を教えてもらったわね。 バザル いや、花のことはどうでもいいわい。トラクターを早く動かしてくれ。 ミャダグ そうね。がんばってみるわ。   さあ、ボルドー、2人して早く修理してしまいましょう。   トラクターを直して、草を小さな山にしないで、   直接積み上げたら、仕事がはかどるわ。   なにしろ、時間がないんだから。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    ラブダン  おい、都会(まち)から女の子が来たんだ。   俺に歌を教えてくれて、かなりいい感じだったよ。 若者   トラクターが壊れたって、一日中いるつもりだったんだろう? ラブダン  本当にはまってしまったんだ。 若者   ボルドーはどうしてる。 ラブダン  あいつなんて、何度も髪を梳かして、じっと見つめるくらいが関の山さ。 若者   ときどき、びっくりするほど大きなため息をつくんだ。 ラブダン  おや、なくなっているぞ。ははあ、ボルドーの仕業だな。   見てろ、痛い目にあわしてやるからな。 ラブダン  トラクターに何かあったら俺の首がとぶんだぞ。 老人たち  やめろ。やめるんだ。 バルダン  あいつ、トラクターを持って行っちまった。   あれどうやって引っ張ったらいいんじゃ。 ドルジ   何か方法はあるさ。 ドルジ   ハッジ、フーイ、ハッジ! プレブ   みなさん、こんにちわ。 バザル   こんちわ。 プレブ   草刈り作業の進み具合はいかがですか? バザル   まあまあだ、 プレブ   あまってるフォークありますか?そいつを貸して。 ジュグデル まったく、ひと山作ってもらいたい人だ。 プレブ おや、あんたたち小さな山を作らずに何してるんだ? バザル わしら新しい案を実践しているんだ。見てな。 プレブ あんたたち、全く勝手なことをしてるもんだ。 バザル これ以上うまい方法がどこにあるんですかい。 プレブ 誰がこしらえたんだ? バザル あれか? ボルドー  ミャダグが設計して、僕らが作ったのさ。 プレブ 外部の人間にいろいろ勝手にやらせて。 ドルジ わしらがみんなで話し合って試してるんだ。 プレブ 組合長に、少なくとも私に知らせてもいいじゃないか? ドルジ わしらにそんな暇はない。あんたらいつも来るわけでなし。 ボルドー おや、何がいけないんですか?技師さん。 プレブ あれを実地に使ってよいという委員会の文書はどこにある。 ドルジ 今まで実現した試しがあるかい?   ボルドーがいろいろな提案をしたのに返事も来ない。 プレブ あんたここの長だろう。 ドルジ だからこそ。 バザル 馬群はどうしたんだ。仕事に出る時間だぞ。 バルダン あの若造、馬群をどこかへやってしまった。 バルダン へー、川も泥で真っ赤になって流れてるぞ。 バルダン 近くには何も見えん。 バルダン 待てよ、馬たちあそこにいるらしいぞ。 ドルジ また丸一日つぶれるということか。 ジュグデル 今日の仕事はおじゃんになったわい。   どうやって川を渡らせよう。 バルダン ああ、時間が惜しい。時間が。 バルダン おーい、どうするつもりだ。おーい。 ミャダグ やったことのないことはみんな難しいもの。   手がまの草刈りを覚えようと一日中がんばった。   でも日射病にかかって一日寝込んでしまった。   みんな親身になって看病してくれた。   仕事もきちんとできる人たちだ。   しかし私のことを今ひとつ評価してくれない。   草刈り馬車に乗ってみたいのに、   私には無理だって乗せてくれない。 ドルジ ミャダグ、今日乗るなら乗ってみないか? ミャダグ ええ、今すぐ。 バルダン さあ、十分まわったそ。もう降りるころだ。 ドルジ そうだ、そうしな。また日射病になられても困る。 ミャダグ お母さん! バルダン おーい、お前。 バザル 手綱を放せ。手綱を放すんだ。 ボルドー 手綱を放すんだ。手綱だ。手綱。 バルダン 手綱を放せといっとるんだ。おーい、手綱だ。手綱を放せ。 ボルドー ミャダグ、ミャダグ。   バザルじいさん。 バザル どれ、抱き上げろ。 バザル 身体をゆすれ。ゆするんだ。 ドルジ どうだ? バルダン 大丈夫だ。   お前、動物は動物なんだ。訳も分からずに、   お前を殺してしまうところだった。 ドルジ 気丈な娘だ。手綱を放せといってるのに、放さないんだから。 バルダン 出来れば自分の力で止めようとしたんだろう。 バザル そんな人間だからこそものを覚えるんだ。 バルダン おや、あの娘どこ行った? ドルイ 例の巣に行ったんだろう。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    バルダンの妻 こんにちわ。 老人たち こんちわ。 妻 あんたたちどうしてこん早く仕事切り上げたの? ドルジ 今日はうちの娘を殺すところだったんだ。 妻 どんな娘さ? 妻 娘って、いっしょに草刈りしているってこと? バザル いや、実習をしてるんだ。 妻 そう、果実酒作ってもらって飲んでれば... バルダン 果実酒じゃない、実習だ。 おまえにゃ分からんな。大学生なんだよ。 妻 私を叱りつけてどうするの。はい、これを開けなさいよ。 ミャダグ こんにちわ、おばさん。 妻 こんにちわ。元気? おや、まあ、あんた。 バルダン ドルリグのところの馬が驚いて駆けだして、 この娘をもうちょっとで死なせてしまうところだった。 妻 あんたたちなら他人様のこんな素晴らしい子供を殺しかねないわ。 懲りてもまた懲りずに。どうしてこの子を乗せたのよ? ミャダグ いいえ、おばさん、私自分で。 妻 あんたはいいのよ。手助けしようとしたんでしょ。 どうしようもない屑たちね。また飲み歩いてるんでしょう。 妻 あんた何歳? ミャダグ 20歳です。 妻 いい人はいるの? バルダン この女たちときたら、そんなどうしようもないことばかり聞きおって。 まだ小さいのに、なんで、いい人なんか。 妻 おや、あんたと私は17でいっしょになったんじゃない。 バルダン そんな時代は終わったんだよ。 妻 本当にそうだわ。あの時代は終わって新しい時代が始まったのよね。 今は昔と違うわ。でも私たちの時代も良かったわ。 バルダン この頃長いこと来ないでどうしてたんだ?えー。 妻 あんた私を待ってたでしょうよ。とくにこれをね。 すわりなさい。 ほらお食べなさい。 お母さんが恋しい? あそこでひとりで何してたの?まさか、泣いてたんじゃないでしょうね。 ドルジ あそこに鳥の雛がいるんだ。 妻 どういう鳥のひななの、今いるなんて? ミャダグ ひばりのひなみたい。 若者  ひばりだって? ミャダグ 先に孵ったのは、馬に踏み潰されたか、獣に食べられたかしたらしいわ。 妻 なんてことでしょう。動物はみんな自分の子孫を残そうとするのね。 子供 お姉ちゃん、ひばりの雛見せて。 妻 子供のまんまの娘だわ。なんとまあ。 ドルジ 郡で何か変わったことは? 妻 うちの組合にトラクターが5台来たことかしら。 ドルジ どんなのだ?キャタピラーの? 妻 知らないわ。運転する人がいないそうよ。 ドルジ それじゃ、本部に行ってみるか。 トラクターが手に入るかも知れん。 バルダン どうしたトラクターだ? ドルジ ほら、草刈り施設からもらったトラクターさ。 何はともあれ、早く行ってみよう。 バルダン うちのボルドーは、何だって、 そんなに花を大事にするようになったんだ?えー。 バザル ミャダグ、ほれ、あの色の褪せない花だよ。 若者 ドルジさんが帰ってきた。お帰り、ドルジさん。 ドルジ ただいま。どうしてた? ドルジ やあ、みんな元気だったか? バザル おかえり。 バルダン 仕事の首尾は? ドルジ まあまあだ。トラクター1台もらったが、動かす人間がいないそうだ。 バルダン それじゃ、今年はわしらの役には立たんということらしいな。 ドルジ まったくそのとおりだ。ほら、これを見るんだ。 わしらをえらく誉めちぎっているぞ。 「谷間の窪地の草を手がまで刈っている」と書いてある。 こんなに誉められたんだから今年いっぱいがんばらねば。 ジュグデル わしら年寄り、ミャダグにしてやられおった。 さあ見てな、これはバザル、バルダン、ボルド、ドルジ。 わしの名前がないじゃないか。 バルダン 何もやったことのない仕事でもなし。草刈りならやれるわい。 バザル  老いぼれてもまだくたばるには早いわい。仕事を始めよう。 ミャダグ ドルジさん。どうしてトラクター持ってこなかったの? ドルジ  運転する人間がいないんで置いてきたんだ。 ミャダグ 私が運転できるでしょう。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    バザル うちらの娘はまったくすごいもんだ。 バルダン まったくまったく。人間、年の若さは関係ないもんじゃ。 プレブ あんたらときたら、あんな子娘に引きずり回されて。 年寄りは年寄りらしく軽はずみなことはしない方がいい。 ドルジ お前さん、どういうつもりだ? 何もしない人間が何かしている人間をとやかく言うことはないだろう。 プレブ 僕はみんなに悪いことはしてないだろう。 ドルジ いいことをしたこともないじゃないか。 あんた、ここに来てから何年かのあいだ何をした。あの娘は何日も たたないうちに何をしたか。 みんなを助けるのが仕事のくせに。 農業技師がなぜ必要か、今になってちっとは分かったよ。 プレブ どうしたって?ははあ、そういう事か。 ミャダグ  私あなたに相談したいことがあるの。 プレブ 僕に分かるかな。外回りで飛び回っているうちに すっかり時代遅れになってしまった。 みんなも良く言わないらしい。 ミャダグ あなたのことは、現場を良く知っている、いい人だと言ってるわよ。 プレブ  まあ、それはそれとして、君僕に何を聞こうというんだい? ミャダグ この草刈り場を草の種類によって区分別けできると思うの。 草それぞれ花の咲く時期は異なるわ。 実の熟す時期を調べて、この区画は7月15日から8月1日まで 1日から20日までは川沿いの区画というように別けられると思うの。 プレブ まあそれはそれとして、帰ったらこんなことをやりましたって、 先生たちに見せるんだろ。僕が添え書きしてあげよう。 ミャダグ あなたって、なんて奇妙な人なの? プレブ  おや、どうして怒るんだい? もちろん君の案はいい案さ。 しかし実行するのは。 ミャダグ ここの老人たちが自分でやっていることなのよ。 プレブ  ミャダグ、暴れ馬は自分で自分を苦しめるっていうのを知ってるだろう。 ミャダグ でも、おとなし過ぎる馬は他人を苦しませるわよ。 プレブ  大丈夫、実生活でいろんな事が分かるさ。 ミャダグ 学んだ知識を実生活に応用できないで、 おべっかっを使って、いい人ねと言われているうち、 それだけが取り柄になってしまうわよ。 プレブ 君、冬は寒さに凍え夏は日に焦がされている僕らを 侮辱する権利がどこにあるんだ? ミャダグ あなた大学を卒業してから何をしたの? 赤いオートバイに乗っている、ただそれだけの人間に なってしまったんじゃない。 自分の専門も技術も省みないで、 ただその日その日を送ってるんでしょ。 プレブ おおそうかい。そういう事か。 バザル ほら、その茶碗。 ジュグデル たきぎを。 バルダン 200%とは。 お前、旧正月には来ることができるかい? ミャダグ そうねえ。 バルダン 帽子を。 これをおたべ。さあ取るんだ。 ドルジ わしらのミャダグが優秀な成績で大学を卒業できるように、 みんなで乾杯しよう。 老人たち その通りだ、その通り。 バルダン お前、都会(まち)に帰ったら、 わしら性根の悪い年寄りたちのこと 忘れてしまわんじゃろな。 ミャダグ どうしてよ。神様仏様。 ドルジ  ミャダグは、わしらから、悪い言葉をいくつか覚えて、  帰ることになりそうだな。 ミャダグ どうしてよ。私みんなの恩は決して忘れないわ。 みんなもこのこと忘れないでね。 これ、この夏の私の成果よ。 バルダン いつこしらえたんだ。 バザル  うまく描いたもんだ。 ドルジ  わしら年寄りたちを指揮するようになったわい。 バルダン どれ、わしはこれを包もう。 ドルジ これおたべ。 ジュグデル ほら、馬乳酒だ。 バルダン さあ、これは帰る道中食べるんだ。 ミャダグ ありがとう。 ジュグデル 手紙を書いておくれ。 バザル さあ、農業技師の娘っこ、酒の評判は悪いが、 食べ物飲み物の最上のものだ。お前、これを おやじさんにやれ。 老人たち さようなら。元気で帰るんだぞ。 バルダン さようなら。元気でな。 卒業したらうちの組合に働きに来てくれ。 ミャダグ 来るわ。きっと。さようなら。 ジュグデル この子とけんかして話すうち、すっかり仲良くなってしまった。 バザル こんな若者たちとなら、いっしょに あの社会主義とやらも作ることができそうだわい。神様仏様。 歌『白鳥のひな鳥』 小さな羽根が生えそろい ひなは遠くを目指し飛び立った 汚れなき人生のたった一度の出会いに 最上の愛であなたに親しんだ 幾千里の長き道程に 生まれ故郷の情、心離れず 真実の人生の道程に 心に決めた思い、いや強まる この世が広く大きいと 白鳥の雛はつゆ知らず 愛するあなたに出会えると 二十歳のわたしはつゆ思わず (完)

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    若い領主 領主様、あなたの力士はさすがに光り輝いて見えますな。 老領主 そうとも、ここでは負け知らずの力士だよ。 老領主妻 ご覧になって。土俵入りが素敵でしょう。 若い領主の妻 そうですね。素敵ですわ。 アリブジフ 領主の力士は盛りの過ぎた力士だよ。 バダルチ そうだとも。いつもインチキで勝っているずるい奴さ。 ドゥルゼン 領主様の力士はすごい力士だよ。俺の親しい知り合いさ。 アリョナー あなた、誰とでも知り合いなのね。 ド なんだと。 老領主 そこだ。やった。、、、そうだ。 それ、それ。介添え人、何見ているんだ。 勝負はまだだ。 取り直せと審判たちに言え。 家来 領主様が取り直せと。 審判1 取り直しだ。取り直し。 審判2 取り直せ。 貧しいラマ へつらいもこれに極まりじゃ。 民 一度投げたんだ、また投げられるさ。 貧しいラマ くじけず取るんだ。 民 勝負を決めろ。勝負を決めろ。 老領主 まだじゃ。そこ、そこじゃ。 ち、運の尽きた奴。 アリョナー 領主様、どうしてあんなにお怒りなのかしら。 ド 今みたいな勝負だからさ。もう行こう。 うちの兄のラマのところに行って涼もう。 ア いいえ、暑くなんかないわ。 ド ほう、暑くないだと。遠慮するんだな。 ダリバザル こんにちわ。 ド ああ。 ダ さあ行こうか。 ア 行きましょう。行きましょう。 ダ じゃ行こう。 ダ あの人はどういう人だ? ア ほら、例の。 ダ 何だったけ? ア ドゥルゼンというのはあの人よ。 ダ ああ、そうか。 ド 駅馬をやっているダリバザルとは あいつだな。 仕事も良く出来、気立ても良い、 土地でひどく評判の男だと。 見てろ。お前なんて。 后 ふん、こんなの要らないわ。 でも、これはいいわ。 ド そうですとも。 后 素晴らしい真珠だわね。 お前これをどこから手に入れて? ド お后様のお気に入るだろうと思いまして お持ちいたしました。 お后様、お頼みいたしましたこと、どうなされました? 后 そうだわ、私領主様に言うの忘れてたわ。 今晩きっと言っておくから。 名前は何と言ったかしら。 ド ダリバザルです。 后 そうそう、ダリバザルね。 大丈夫。心配しないでいいわ。 ド そうですか、そうですか。 それは有り難いことで。 役人 お前遅れるぞ、ダリバザル。 早くしろ。早く。 ダ さあ、出発しろと言っている。もう行くよ。 ドゥルゼンの奴に、2人ともしてやられた。 苦しいことがあっても我慢するんだぞ。 アリョナー、元気でな。 俺も元気で早く戻ってくるから。 ア 元気で行って来てね。 ダ じゃあ、元気でいるんだよ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    ジャムスラン なんて悲しい歌なんだ。 この歌どんな人が作ったんだろう。 チョローン 軍隊にいる人が作ったということだよ。 俺たちだっていつ帰れるか分かったものじゃない。 うちのものたちは元気でやっているんだろうな。 ジュルメド ダリバザル、うちから手紙は来たかい? ダ いいや。 知り合いがフレーのホジルボランの軍隊にいるんだ。 その人から手紙が来たよ。 ジュルメド さあ、それでフレーの様子は? ダ いろいろなことが起こっているようだ。 大臣や領主たちの仲がますます悪くなり、 かわりに中国の役人たちの権力が強くなっているらしい。 ロブサンダブガ いったい、あいつら何が欲しくて 犬のようにけんかしているんだ? ダ ロシアのツァーリの帝政が滅亡して、 圧迫を受けていた人民が政権を握ったということだ。 このようなことから争いが生じるだろうと書いてある。 ジュ ホジルボランにいる誰がよこしたんだ? ダ スフバータルだ。 ロ どのスフバータルだ?うどん英雄か? ダ そのとおり。勇気のある男さ。 俺たち何年もいっしょにいて 気心の分かり合う 親しい友人になった。 ロ 勇敢なだけでなく、賢く、 親切な、まったく男の中の男さ。 俺もよく知っている。 ダ 俺はスフバータルとこんな風に知り合ったんだ。 俺がまだ新兵だったころ、 食糧倉庫の歩哨に出て眠りこけてしまった。 夜が明けるころだったろうか、 ふと気がつくとスフバータルがいて起こされた。 「『眠りよりも馬、骨髄よりもナイフ』というじゃないか。 元気がない、しっかりしろ。もう眠るんじゃないぞ。」と言って むこうに行ったんだ。 恐れ入るやら恥ずかしいやら。 ドゥルゼン アリョナー、中に入れ。子供が 泣いているようだ。 アリョナー 泣かないで。 なんてひどい風なんでしょう。 ほら。 ド いや、恐ろしく吹いている。 ア まったく。 どこか行って来たの? ド 遠くへは行ってないさ。 元気にやってるか。 強情者はすごいもんだ。 こんな風に運命を背負って。 お前に言っただろう。 ダリバザルは帰れるあてのない兵役に行ったんだ。 お前さんひとり、こんな小さい子供を抱えて いつまでこんな風にしているんだ。 決心してうちに来い。 息子は自分の子のように大事にするから。 ア 私もあなたに言ったでしょ。 何があっても夫を待つわ。 あなたうちにはもう来ないで。 人が何て言うかしら。 ドゥ せっかくの好意が無駄になったようだな。 いいさ、「越えられそうもない峠を 3度越える」という言葉もあるからな。 下士官 こんなの、武器とも言えない代物だ。 将校 モンゴル人は鞭を握って馬に乗っても 戦闘能力はある。早く没収しろ。 貴族1 外国軍隊にこうして武装解除されるのは 気分の悪いことだ。 貴族2 「降った雨は止み、やって来た客は帰る」 という言葉があるでしょう。 中国軍将校 撃て! 中国軍兵士 ここの領主はわれわれをどう迎えるでしょうかね? 将校1 ここの領主がどう迎えるか、 それによってわれわれの態度も変わるさ。 若い領主 道中お疲れにならず元気でお越しになられましたか? あなた方のご到着を前もって知らず、 お迎えにも上がれずに失礼いたしました。 将校1 お気遣いなく。お気遣いなく。 われわれの方こそ、突然伺いました ご迷惑をお許し下さい。 アリブジフ 昔から「領主は背き、犬はしっぽを振る」というが、 領主もこびへつらうものだ。 バダルチ そうとも。こいつら自分たちさえよければ、 ほかのみんなはどうなってもいいんだ。 若い領主 中にどうぞお入りを。 ゆっくりお話しましょう。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    ドゥ アリョナー、こんな所にいては いかん。 こんな物騒な所にいたら、 何がお前にふりかかるか分からない。 決心してうちに来るんだ。 学のあるラマたちは俺たち2人の運命を ちゃんとご存知だ。 相性もぴったりだとおっしゃってる。 ア ダリバザルと私の相性だってそう言ったわ。 あなた、まったくしつこくつきまとう 疥癬のような人ね。 もう2度と顔を見せないで。 ドゥ 何年も前からお前を追いかけてきたんだ。 そうか、口で言って聞かないなら、 領主様に申し上げて 力ずくでお前を手に入れてやるさ。 中国軍将校 もしもし。もしもし。 もしもし。 もしもし。退却します。 もしもし。もしもし。 バロン(白軍)の軍隊に攻撃されています。 われわれは退却します。 もしもし。もしもし。 将校1 閣下、この部屋はお気に召したでしょうか? 将軍 気に入った。誉めてやろう。 将校2 閣下! ここには2人だけ ロシア人がおります。 ここでどんな悪さをしていたか お分かりでしょう。 将軍 ああ、ははー、赤軍の 感染はここまで、 この遠いモンゴルまで来ていたか。 この本を焼いてしまえ。 2人は即刻吊るせ。 見てろ。この流行り病を すぐに根元から断ってやるからな。 本日よりこの旗から馬と兵を挑発する 作戦を実行せよ。よいか? 将校2 了解いたしました、閣下! ご命令どおり実行します。 「4つの山の間から  清き流れが流れ出る  こころ静かにあの人に  従い生きるこの運命  岩の合間にはさまれた  カワウソの子のいたわしさ」 土地の人 あんたも知ってるだろうが、 この辺りは物騒なところだよ。 ダリバザル うちものは元気でいるだろうな。 土地 あんたとこは元気さ。 禿山の南にいるよ。 ダ まったく、苦労の末にやっと 故郷を見ることが出来たよ。 「トーラ川の清き水を  ともに飲んで親しみ  幾多の喜び悲しみを  語って妻となれり」 将軍 領主殿、こんなおもてなししか できませんが。 しかし、勝利が近づいておりますから、 すぐにちゃんとしたおもてなしが。 老領主 構いませんとも、将軍。 私ももうすぐ拙宅に招待して 祝いの食事を差し上げられると 思っております。 将軍 どうもありがとうございます。領主殿。 あなたのご健康と 将来のご成功のために乾杯しましょう。 老領主 こりゃ強い。 将軍 ああ、連れてきたか。 許してくれ。君のことは領主様から 今し方お聞きしたところだ。 うちの兵隊が君を知らずに捕まえてきたんだ。 長く軍隊にいたんだから分かるだろう。 老領主 お前、モンゴル国のため働きたいか? ダ はい、モンゴル国のために働く決心です。 将軍 ああ、それはいい。 わが軍はモンゴル自主政府を復活するために来たのだ。 この任務はもう始められておる。 将来この国にいる別の敵たちを 掃討するのに、 勇敢な軍人である君のような人間が必要なのだ。 今われわれには人民党のスフバータルの一味を 撲滅する任務がある。 スフバータルの一味こそは、先の中国軍より 危険な敵である。 この任務に君は協力するだろう?あー。 老領主 わしはお前をわが旗のモンゴル軍の 指揮者にして、この任務にあたらせるつもりじゃ。 しかしお前自身の考えも聞こう。 ダ はい、領主様。 考える時間を下さい。 家にもどって妻や子供と会ってから、 すぐにご返事申し上げたいのですが。 領主 構わぬ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    バダルチ あれはダリバザルだな。 アルブジフ ああ、あいつ軍隊から帰ってきたんだ。 バ そうだな。 階級が上がって、白軍の側に ついてしまったんじゃないだろうな。 ア かもしれん。何しろこの時勢 何も信じられない 世の中だからな。 バ 2人で会って見よう。 何を話すか聞いてみるんだ。 兵1 止まれ。止まれ。 兵2 止まれ。止まれと言ってるんだ。 兵1 勝手なやつめ。 ダ バター、お前どうした。 お前何が起こったんだ? どうしてこんなことに? アリブジフ バター、どうしてこんなことになったんだ。 バター 俺、白軍に入りたくないと言ったら。 ダ バター。 バター。 ア バターよ。 ダ バター。 バダルチ 死んだよ。 ア そうだな。 バ これからこいつをどうする? ダ この男をか? この男を領主様のところに運んで 申し上げよう。 みんな、何の罪もないモンゴル人の血を 流している外国の敵を 絶対に許してはならないぞ。 ア 白軍が来てからというもの、 たくさん人が殺され、 人の命は犬の命と変わりないくらいだ。 領主様はどうお思いなんだろう。 お聞きしよう。 ダ ご領主様、これはいったいどうしたことです? 罪のない民がこのような目に会っています。 中国軍は人を殺し略奪し 今度は白軍が人をたくさん殺してます。 こうしてわれらは番のいない羊のように 狼に食われてしまうのですか? 領主 この度のことは遺憾に思っておる。 調査を命じよう。 平静を保つことが肝要である。 ア やっぱりだ。こんな答えしか出来ないさ。 バ どうしよう。 役所には領主の他にも誰かいるだろう。 ダ 誰に言っても無駄さ。 こいつらみんな一緒さ。 遅かれ早かれいつか モンゴル人がモンゴル人の国の主人になる そんな時が来るさ。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    女 おやまあ。ダリバザルが帰ってきたよ。 元気でお帰りかい? ダ 元気でした。あなたもお元気で? ア あなたがたお元気で。 女 元気だとも。元気だとも。 アリョ あなた、こんな風に帰ってくるなんて。 これを見て。寝台も食器もなくなってしまったのよ。 ダ どうってことないさ。 泣くんじゃない。泣くんじゃない。 気を静めるんだ、アリョナー。 泣くんじゃない。 戦争とはこんなものだ。 どこだって同じさ。 生きて会えたんだから、 後は何とかなるさ。 アリブジフ ダリバザル! アリョナー さあ、お父さんにキスしてもらいなさい。 ダ ああ、 坊主、こんなに大きくなって。 アリョナー お父さんなのよ。 女 おーい、みんな。おしまいだよ。 あいつらがまた物を奪いにやって来たよ。 ああ、何てこった。 こんな辛い時代がよくもあったもんだ。 ダ ああ、そうだな。 みんな、隠れるんだ。 アリブジフ どうするつもりだ。 ダ こんな風に手をこまねいていて 殺されてしまえだと? アリブジフ どれ、あんたら2人はこっちに来い。 伏せろ、伏せるんだ。 アリョナー ダリバザル!どうしたの? ダ 伏せるんだ。 アリブジフ どうした? 大丈夫か? ダ 大丈夫、大したことない。 アリブジフ どれ? 今日はやっつけることが出来たが、、、、 ダ あいつら強盗たちときっちり決着をつけてやる。 アリブジフ ダリバザル! 今日のように敵の数が少ないということは 滅多にないぞ。 こんな風に闘っていてはだめだ。 お前は血の気が多すぎる。 その銃の弾数をよく考えろ。 ダ みんな同じことを言う。 スフバータルもそんなことを言っていた。 アリブジフ おや、うどん英雄を知っているのか? ダ もちろんだとも。 アリブジフ こっちに来る時会ったか? ダ いいや、もう長いこと会っていない。 どこにいるか、はっきり分からなかったんだ。 フレーはスフバータルの噂で持ちきりさ。 アリブジフ そうか、ダリバザル、お前とは2人で 話したいことが山ほどあるぞ。 今はこんなことになってしまったから、 ここにいてはいけない。すぐにここを離れろ。 ダ 分かった。 アリブジフ だが、どこに行くか、よく考えるんだ。 これからはいつも連絡を取り合っていよう。 ダ そうしよう。 ダ だいじょうぶ。 命さえあれば、 2人の住めるところは見つかるさ。 アリョナー そうだわね。 あなたをモンゴル軍の指揮官にしようなんて どういうことなの? ダ あいつら、他人の手で ヘビをつかまえようと思っているのだろうさ。 スフバータルと戦うだと。 彼に剣を振り上げ、 銃を向けるなんて俺がするもんか。 スフバータルは賢い人間だ。 きっと正しい選択をしているに違いない。 スフバータルはうちのことやお前たちのことを いつもたずねてくれていた。 今こんな風にしているのを見たら いったい何て言うかな? アリョナー あなた、スフバータルのことばかり話すのね。 きっといい人なんだわ。 これで平和になったら なんて素晴らしいんでしょうね。 ダリバザル。 ダ そのとおりさ。 俺たち結婚してからずっと 静かに暮らすことは出来なかったな。 老領主 この中の何人かは中国軍、中国軍と言って 言い争いをして、結局どうなった? 物事を簡単に決めつけてはいけない。 まず第一に われらラマ、領主はみんな 人民政府を少しも信用しておらず、 われらの政府ではないと 不満に思っておる。 このような思いに 人民党が配慮しないならば、 剣を取り武力で戦う用意がある。 人民党は勢力を増しているだけでなく、 こちらにやってくるという情報もある。 われわれも兵や馬をさらに徴発し 白軍の兵力を強めよう。 いつか危険が迫った、その時には 人民党スフバータルの一味を 撲滅できるよう準備をする必要がある。 このことについては、 ロシアの将軍閣下と 話し合い合意したところだ。 これは最も正しい選択だ。 そもそもわが辺境には 人民党に従うものが少なからず 潜んでおる。 「バターの中の蛆は危険だ」 という言葉もある。 このような大事な時に われらは団結を心がける必要がある。 このようなことで争って 時を失してしまった例がいく度もある。 このことをよく考えなければならない。 大きな点でわれらの考えはひとつだから あとは道が開けるだろう。 それぞれがよく考えることが大切だ。 ラマ1 領主様、あなたのお言葉、われらよく理解しました。 六道の衆生のため、 僧たるわれら、領主様のお考えに従いましょう。 若い領主 領主様のお考えはもっともです。 このことに私も力の限りお手伝いいたしましょう。 老領主 領主様方、仏陀のお弟子様方! そのように決議いたしますぞ。 ラマたち ははー。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    アリブジフ われらを水火の苦難から救い、 真の自由を与えるため 人民党が創設され、 自分たちの目標と政策を 大衆に向かい、このように 宣言している。 これをわが地方の人民も 喜んで受け入れ 意気盛んなのに対し、 領主のある者たちは 自分たちの特権と個人的な幸福を思い 白軍の権力者と相通じ、 人民政府を武力で倒す陰謀を 起こそうと準備をしている。 このような危機的状況を わが人民政府の大将軍スフバータルに 知らせる、この書状を送ろう。 どうだろう?みんな。 それでは誰がこの書状を届ける? バダルチ じゃあ、俺が届けよう。 ア それじゃ、お前が行け。 お前をみんな信頼しているぞ。 この仕事にはどうしても 用心深い落ち着いた人間が必要だからな。 そうだろう? それじゃあ、バダルチ! バダルチ、これを持ってけ。 必要になる時が来るかも知れん。 途中ダリバザルが待っている。 このことはよく承知している。 彼のところで馬を替えるんだ。 どこにいるか知ってるな。 バ 知ってるとも。 ア みんなの希望が託されているんだ。 この書状を決してなくしてはいけないぞ。 不穏な時だから、 いろいろな危険が待っているだろう。 気をつけていくんだぞ。 じゃあ、元気で行って早く帰って来い。 バ ああ。 老領主 そんな書状がもう送られてしまったということか? ドゥ その通りでございます。 その書状をあなた様の臣下のバタルチが持って出発するのを この目で見て来たのでございます。 老領主 ち、そうだったか。 飼い犬に手をかまれるとはこのことだわい。 お前に私が届けますという 知恵はなかったのか? お前、すぐに行ってロシアの閣下に申し上げろ。 その書状を人民党の手に渡してはならん。 もしもスフバータルの手に渡ったりでもしたら お前の首が飛ぶと思え。 ドゥ ははー。 ダ 塩はまだ入れてないだろう? 男 入れてない。 ダ おや、撃ち合いらしいぞ。 男 そうだな。 馬に乗った人間が来たぞ。 ダ なんて慌てているんだ? おや様子がおかしいぞ。 男 バダルチさんだよ。 バ ダリバザル、急げ。 懐に手紙がある。 それを持って早く行け。 ダ 「大将軍スフバータル殿」 国家を建てる事業に われわれみんなが身を粉にして働かねばならない。 バダルチさん、どうした? 馬に乗った人たちがやって来た。 バ 俺を追ってきたやつらだ。 ダ あなたのことはどうしましょう。 バ 俺のことは心配するな。 これは大事な手紙だ。 早く届けろ。 行け、行け。すぐに出発するんだ。 ダ 分かりました。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    トルガ 母さん。 ア はい。 ト 父さんが帰ってきた。 父さん。 ダ アリョナー。 ア え。 ダ さあ、早く出て来い。 ア どうしたの。 何が起こったの? ダ さあ、お前がこの書状を持って行くしか術がなくなった。 敵は俺の手に渡ったのを知って、 すぐにやって来る。 俺は彼らのおとりになろう。 これを彼らに絶対渡してはならない。 お前スフバータルのことは知ってるな。 ア ええ。 ダ それじゃ、お前この書状を 大将軍スフバータルに必ず届けるんだ。 アリョナー、これは人民のために 俺たちのどちらかが命を失うかもしれない 危険な任務だ。 分かるか? ア ああ神様。ダリバザルあんた何言っているの。 ダ 国家を建てる事業に われわれみんなが身を粉にして働かねばならない。 こうしている間にも俺たちに危険が迫っている。 馬はあるだろう。 ア ええ。 ダ さあ早く出発するんだ。 ああ、来た。万事休すだ。 来たぞ。さあ、これを。 ア 分かったわ。 ダリバザル、すぐに行って。 私息子を連れて行くの?どうする? ダ もちろん連れて行くさ。 ア 元気でいてね。 ダ ああ。 ドゥ ああ、この犬め。 お前、手紙を受け取ったな。 何と。 降参しないだと。 下士官 調べろ。 ドゥ ダリバザルというのはこいつだ。 こいつは今すぐ殺してしまうべきだ。 下士官 スフバータルに送った手紙はどこだ。 ダ 軍人が敵に文書を渡してしまうことがあるものか。 あれは始末した。 下士官 ははあ、そうか?

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    将軍 もしもし、もしもし。あー。 もしもし、もしもし。 どうしたんだ? もしもし。 7.8歳くらいの男の子を連れた 25歳くらいの女に例の手紙が 渡ったという情報が入った。 下士官 何、7・8百人の軍隊に取り巻かれた? あんたたちを? 将軍 違う、違う。 7.8歳くらいの男の子を連れた 下士官 全然聞こえない。 どんな女性だって? リーナ?ロシア人の女だな。 モンゴル人だって? 手紙をどんな女が? きれいな女? きれいな女をみんな 捕まえろということか? そりゃまた結構な任務だ。 何。何だって? はいはい、ご命令どおりにいたします。 兵士 どこからです? 下士官 知ったことか。司令部かららしい。 誰が話しているのか聞き取れないんだ。 行こう。 下士官 命令どおりにしなければ。 女1 なんて嫌な目付きなんでしょう。 女2 黙ってなさい、黙って。 何も見ないふりするの。 下士官 こいつら怪しそうな娘だ。 調べろ。 兵 ご命令どおり。 下士官 知ったことか。 何が秘密の文書なんだ。 この2人を連れて行け。 兵2 了解しました。 ト 母さん、まだ遠いの? ア まだよ。 ト 母さん、おなか空いたよ。 父さん、僕たちがこんなに困っているのに なんで来てくれないの? ア 父さんかい? 父さんは来ないでしょう。 ほら、聞き分けよくしないといけないわよ。 ト 父さんも敵に追われているんだろうか? ア そうかもしれないわ。 将軍 女、受け取った手紙はどうした?えー。 お前に聞いているんだ。 女1 何の手紙、どういう手紙なの。 私知らないわ。 閣下、お許しを。 お許しを。閣下。 将軍 そうか、そうか。 連れて行け。 兵1 さあ、ここに来て、立つんだ。 将軍 若い女、お前はここに何んで 来たと思っている? 女2 私が来たんじゃないわ。 あなたたちが連れてきたのよ。 何んで連れてきたかは あなたたちがよく分かっているでしょう。 将軍 はあ、これはまた、鼻っ柱の強い 娘だ。 すぐに連れて行って よく取り調べるんだ。 女2 罪のない人間を何だって。 トゥモノフ 行くんだ。 女2 やめて、やめてよ。 将軍 全員連れて行け。 女 ああ、神様、どうするの? 兵 行け。さあ。 将軍 誰が手紙を持っていると思っているんだ? お前に聞いておるんだ。 下士官 誰が手紙を持っているか知りません。閣下。 疑いのある女をみんな捕まえろと おっしゃったので。 将軍 このボケナスが。 手紙を持った女だけが必要なんだ。 行け。 トゥモノフ 閣下!違うようです。 あの女からは何も出てきません。 将軍 あの手紙をすぐに見つけてこなかったら、 お前を軍法会議にかけて 厳しい刑罰に処すぞ。 分かったか。 トゥ 分かりました。 将軍 命令だ。 お前も行け。 ア さあ困ったわ。 この人たちどんな人たちか 分かったもんじゃないわ。 お前、何か聞かれても 何もしゃべるんじゃないよ。 行きましょう。 ア 立ちなさいよ。立つのよ。 あの白軍の兵隊、私を捕まえようとしているの。 助けてちょうだい。 あんたを叩くから、 おばさん!私眠っちゃった、って 泣くふりをして。 娘 何? ア 私を助けて、お願いだから。 娘 痛い。やめて、おばさん。 痛い。やめて。 ア 羊の番していて、こんな様でいいの。 えー。 狼が来たらどうするの。 なんてだらしないの。 お前はくずよ。 ほら、羊を追い戻してきなさい。 早く行きなさいよ。 お前も行って羊を追い戻してあげなさい。 トゥ こんにちわ。 ア こんにちわ、皆さん。 トゥ うちはどこですか? ア すぐ近くですよ。 トゥ お宅のご主人の名前は? ア ガルサン・メーレンと言います。 皆さん、何かお探しですか? トゥ ガルサン・メーレンか。 ご主人は家におられますか? ア おりますとも。 兵 この女違うようですね。 トゥ 違う。行こう。 将軍 ああ、この愚か者めが。 その女だ。 ガルサン・メーレンの后は 全く別人だ。 ほとんど老婆と言っていいくらいなんだぞ。 ドゥ その通りです。 将軍 こいつの武器を取り上げて 牢屋にぶち込め。 連れて行け。 誰かあの女を捕まえて来たものには たっぷり褒美をやろう。 チェルノフ よろしいでしょうか? 閣下、私がその女を捕らえてまいりましょう。 ドゥ 閣下、私はあの女をよく知っております。 私も一緒に行きましょう。 将軍 なるほど、よく知っておるな。 お前たち2人で行け。 しかし必ずその女を連れてくるんだぞ。 命令だ。 ドゥ ははー。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    老漢人 おや、こりゃどういう人間だ。 ア ごきげんよう。 老漢人 ごきげんよう。 こんな雨降りの中 小さな子供を連れて どこへ行くんだい。 ア フレーに活仏様に お参りに行くところです。 息子がおなかを空かして疲れております。 老漢人 おお、何もこの雨の中を歩くこともないだろうに。 若い漢人 白軍の兵隊がさっき 子供を連れた女を探していたのは この女に間違いないでしょう。 老漢人 たぶんな。この人たちに食事をあげよう。 若い漢人 お座りなさい。こっちに来て。 ここにお座りなさい。 老漢人 座って。座って。 若い漢人 お茶を飲みなさい。 ア 熱いお茶をお飲み。 老漢人 遠くから来たなら、 おなかも空いているだろう。 これを食べなさい。 ア さあ、食べなさい。 老漢人 おなかが空いているんだろう。お前さん。 食べなさい。たくさんお食べなさい。 ドゥ おい、この戸を開けるんだ。 (こいつら、くたばっているのか?) おい、この戸を開けろ。 ア どうしましょう。 どうか助けて下さい。 あれは私を追っている人たちなんです。 老漢人 お前さん、どうした。 ここに隠れてなさい。動くんじゃないよ。 ドゥ おい、この戸を開けるんだ。 老漢人 ほら、これを持って! 若い漢人 どなたです? ドゥ 誰でもいいだろう。 この戸を早く開けろ。 若い漢人 はい、はい。 ドゥ お前たち何をしてた、 どうして戸を開けないんだ。 これは何だ? 老漢人 野菜です。 それは食べ残しです。 ドゥ ここに子供を連れた女は来なかったか? 老漢人 女ですって! 逃げられでもしたのですか? ドゥ ああ、ああ、知らないなら これ以上何も聞くまい。 若い漢人 奥へ、奥へ。 老漢人 急げ、急ぐんだ。 ドゥ これは何だ? 老漢人 豆腐です。 ドゥ 豆腐?豆腐とはどんな物だ? 老漢人 豆腐を知らないんですか? うまい料理が出来ますよ。 ドゥ ここはなかなか居心地のいい所だな。 少し休んで食事を食べて行くとするか。 じゃあ、じいさん、料理を作ってくれ。 老漢人 スープを作りましょうか。 ドゥ スープだと。煮た肉はないのか。 老漢人 煮た肉はございません。 ドゥ ないなら、あるようにさせるさ。 ア 出ましょうか? 若い漢人 静かに、静かに。 あんたここに長居は無用だ。 宿屋は人の出入りの多いところだからな。 急いで行きなさい。こっちだ。こっち。 若い漢人 し、しー。 ほら、これを途中で食べなさい。 私たちも同じように悩まされているんだ。 元気でな。 ア 感謝します。おじさん。 ト 母さん、なんてたくさん鉄砲を持った人たちがいるんだ。 ア そうよ。こういう人たちが私たちに悪さをするんだよ。 行きましょう。

  • @tngri2003
    @tngri2003 ปีที่แล้ว

    ドゥ ああ、お前こんなところにいたのか。 手こずらせやがって、このあま。 手紙はどうした。 渡すんだ。 チェルノフ 大丈夫、大丈夫。 お立ちなさい。 ほら、これを持って スフバータルにお渡しなさい。 ほら。 大丈夫。恐がらなくてもいい。 恐がる必要はない。 どれ。 どれ、二人ともこっちに来なさい。 さあ、これを。よいっしょと。 ア あの中にも あなたのような人がいたのね。 あなた、とてもいい人だわ。 この恩はいつまでも忘れないわ。 きっといつも思いだすわ。 お元気で。 チェ ありがとう。 スフバータル 今日の会議は辺境地域の平定について話し合う。 これは一番大事な問題だ。 これについてはいくつも新しい情報が入ってきている。 ああ、そうだ。 それから、フレーに学校を作ること。 今日決定が出せれば有り難い。 ああ、あなたたちやっと来ましたか。 道中元気で。 ア はい、ご機嫌いかがです? ス ひざまづかないで。 お立ちなさい。 あなたたち2人に会えるのをいつかいつかと待っていたのです。 ア とても大切な手紙だということです。 夫があなたに必ず手渡すようにと。 「大将軍スフバータル殿」 (完)

  • @ganboldadiya1687
    @ganboldadiya1687 ปีที่แล้ว

    holboo barih dugaar bn u

  • @ganboldadiya1687
    @ganboldadiya1687 ปีที่แล้ว

    holboo barih dugaar bn u