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1st Full Album『幻想世界の物語。』▼ Streaming & Downloadlinkk.la/story-of-the-fantasy-world▼ CDgensosekai.theshop.jp/items/81773439
「御覧。星が踊っているよ」 魔女様は笑いながら空を見上げた。確かに、踊っている。きらきらと、きらきらと。「魔女様は星が好きなの?」「ああ、好きさ。だってこんなに生きた存在は、他のどこにも無いんだよ」 魔女様は不思議な人だった。星を生きてる、とか言って。確かに綺麗だけれどさ。生きてるだなんておかしなことを言う。あれが生きているの? と聞くと、魔女様はさっきよりも可笑しそうに声を上げて笑った。「息をすることだけが生きているということじゃあないのさ」「……魔女様、わたし、よくわからないよ」 不安そうにする少女の頭を、魔女は大丈夫だと言うように撫でた。「いつかわかるよ。お前も、星を紡げば分かる。星が全て教えてくださるよ」 星を紡ぐ魔女が一人、少女が一人。 今日もお星様はきらきらと踊っている。
魔女と幼い少女。これだけで素敵な物語ですね。タイトルの魔女が主人公なのではなくて、その魔女を近くで見ている少女の視点で描かれる物語のプロローグみたいです。本編はもう少し大人になった少女の語りで進んだり…素敵なお話をありがとうございます
もし叶うなら僕もそのお話の少女になって不思議な魔女さんにあってみたいな~不思議な世界にいってみたいな~❄️
本を描いてくださいね。ミリオンロングセラーになる事間違いなしです。🎉
今夜は、星が綺麗だ。「...先生。わたし、頑張ったよね。魔法が使えなくても、頑張ったよね。いっぱい、いっぱい、頑張った、よね。」かつて星を見上げた少女は、遠いところへ行ってしまった師を想い、言葉を紡ぐ。彼女がかつて見上げた夜空には、今。赫く耀く星がひとつ。その後を追うように、無数に弧を描く星が、煌めいていた。「魔法が使えないって、いじめられても。努力を嘲笑われても。先生が...いなく、なっ、て、も...。」彼女の様相は、有り体に言えばボロボロだった。服は所々に穴が空き、左腕の骨は砕け、肩から溢れた血は固まってこそいるものの、激しく動けば、無事とはいかないだろう。【─────本部から緊急通達!!赫い星が角度を変え、急速に落下を開始しました!!猶予は─────】村の音声転送装置はけたたましくアラームを鳴り響かせ、この世界の終わりを告げる。いつの日からだろうか。あの人に憧れて、魔女を目指したのは。誰からも理解されず、人知れず皆を守り続けた英雄を、「先生」と呼んだのは。一体、いつだっただろうか。「せ、ん...せい...」かつて、師は言った。お星様が、全て教えてくださると。「───────ぁ。」その時、誰かに呼ばれたような気がして。懐かしい気配を感じた気がして。師匠が自分に与えた唯一の魔法を、唯一の願いを。ただ独り。星に、希うように。「───────お星様。力を、ください。わたしに、皆んなを...世界を、守れる力を、ください...。わたし、に───────」先生なら、こうした。彼女はそれだけを心の中で呟き続ける。「────わたしに、先生みたいに、お星様の力を、ください。」自らが紡いだ、かつての師の言葉の意味を、彼女は、誰よりも知っていた。コメ主さんの物語をお借りして勝手に数年後の未来を描いた妄想になります🙇その場のノリで書き殴ったものなのでどうかご容赦を...!
「ねぇ、おかあさん。人は、死んじゃうと星になっちゃうの?」幼き頃のわたしはそう聞いた。おかあさんは答えた。「ええ、そうね。私が死んでしまっても、貴方のことをしっかりと見ているわ。」わたしは、どこかおかあさんが悲しそうに言うものだから、心配になりおかあさんの手を掴んだ。「おかあさん、まだ死んじゃだめだよ!わたしが今よりずっとずっと大きくなって、たくさんのことを知って、おかあさんに恩返しするの!」綺麗な星空を背景に、おかあさんは微笑む。とても、幻想的で、今すぐにでも消えてしまいそうだった。「ふふふ、まだ死ねないわね。」それから、わたしはおかあさんと手を繋いだままただひたすらに星空を眺めた。おかあさんの手を離してしまえば、どこかに行ってしまいそうだった。おかあさんと繋いでいるこの右手には温もりが残っていた。この時はまだ、生きていたんだ。「あ!おかあさん、流れ星だよ!」「お願いごとしなくちゃ!」わたしは、流れ星に願い事をすると叶えられると思っていた。「あら、流れ星がたくさんね。何をお願いしようかしら?」わたしは、まだこの温もりを感じていられると思っていた。「わたしはね!おかあさんがもっとずっと生きれるようにお願いする!」わたしは、おかあさんがずっと生きていると思っていた。「じゃあ私は貴方が長生きするようにお願いしようかしら。」沢山の流れ星を見ながら、2人で一緒に唱えた。「ずっと一緒に暮らせますように。」─その日は、とても綺麗なふたご座流星群だった。右手を握りしめる。自分の、厳しい寒さで冷えた体温しか感じられない。もう、あの温もりを感じることは出来ない。ああ、あの時は暖かったな。おかあさんの手は真冬なのにも関わらず、春の陽だまりのように暖かったな。おかあさんと一緒に願い事をしたな。ああ、おかあさんはお星様になってしまった。今日はふたご座流星群。おかあさんがお星様になって25年経つ。「おかあさん、わたしもう独りじゃないんだよ。」「20歳を迎えた日に、色んなところに行ったんだ。」「お父さんの故郷、お祖母さんの故郷、離れ離れになってしまった幼い時からの友達の家。」「世界は広くて、わたしの知らないことが沢山あった。」「あとね、大切にしたいって思えるような素敵な人に出会えたんだ。今はその人と一緒に暮らしてる。」「明後日は、結婚式なの。」「ここは小さな村だけど、みんなが総出で祝ってくれるんだって。」「おかあさんにも見て欲しかったな、私のドレス。」「おとうさんに聞いて、おかあさんと同じものにしてもらったんだ。」「本当は結婚式で言いたかったけど、お星様になっちゃったからここで言うね。おかあさん、ありがとう。私を産んでくれて。」「私に沢山のことを教えてくれて。」「おかあさんと過ごした6年間はとても楽しくて、毎日が幸せだった。」「おかあさんは私の自慢のおかあさんだよ。」「本当に、ありがとう。大好き。」─その時、空一面に沢山の流れ星が流れた。おかあさんが喜んでくれているように思えて、わたしは涙が止まらなかった。星のひとつひとつがキラキラと輝いて、"私"の目を輝かせる。私は、もう大丈夫だ。と、お母さん、もといお星様に微笑んだ。魔女は、そんな2人の姿を見て涙した。人は、なんて儚く、脆いものたんだ、と。魔女は沢山の想いを胸に、今日も星を紡いだ。自分なりの解釈失礼します、、、。
久々に涙腺が熱を持ちました素敵な物語を、ありがとうございます
こんなに泣いた物語は初めてです。ありがとうございます☺️
…鉄臭い戦場に居続けた私にとっては眩し過ぎるコメント欄だ。
コメ欄の文豪も凄いけど一番最初の「魔女の願いはついぞ叶わない。 愛しみが巡る道の先、隣で星が見たかった。 誓いを交わした丘の上、もう交わらぬ貴方の影に想い馳せる。満点の空の下、彼女は希う。 どうか、星が巡りますように。 いつかきっとまた、貴方と会えますように」が曲の世界観に引き込ませるからスゲェよ。そしてこのコメ欄のどの文豪よりも凄いのがこの音楽を生み出した人よな
その通り
なんだろう…語彙力皆無でゴメンけど星が大好きな人間の男性に恋した不老不死の魔女の未来的な…でも彼の街では魔女との交際は禁止されていて魔女と彼は会うことができなくってその彼と一度だけ星空をみた時にした約束が「また一緒に星空をみる」っていうことなんじゃないかって…その約束を果たした時に魔女は彼に自分の「好き」っていう気持ちを伝えたかったんじゃないかなって…でもその約束を果たすことなく、魔女は自分の思いを伝えることなく彼は死んでしまったんじゃないかって…魔女は人はすぐに死んでしまうことを知っていたけれど恋をしてしまった愚かさを、一目惚れしたあの時に「好き」と伝えることができなかった自分の奥ゆかしさを悔いているんじゃないかって…彼と星空をみたこの場所で今日も泣いてるんじゃないかって…聞いてるとそんなふうに思うんだよね…誰か文才をわけてくれ
煌めく運命の星々よその数多に燃ゆる命達よ暗い海の底から厚い雲をかき分けて幾千の燿をここへと届けん夜空という海を泳ぐ箒星は散りゆくその時まで命を燃やし尽くそうとこの願いをどうか聞き届け給え幾つもの奇跡と運命を混ぜ合わせいつかまた、この願いが巡り再び彼の元へどうか引き寄せ給え幾千の時を越えようと数多の星々が散ろうとも貴き理想郷の果て何度も命は巡り再び貴方の元へと星を降らせよう駄文失礼致しました。
誰から何を言われようと、ただ1人でもこの文をいいと言ってくれたのならそれは意味のあることだと思う。俺は貴方の文が好きです!
誇れ。そなた(の文)は素晴らしい
光星の彼方故の言の葉浅き夢見し色付く地平線閉ざされし檻の外は宵明け序と終の章はこの歌で飾りましょう神代の昔から伝え紡がれた一粒の魔法詩勉強用にBGMを探していたら素敵な曲と出会えました…!これを聴いていたら以前に書いた創作歌詞を思い出したので私も少々綴らせていただきました素敵な世界観、大好きです🫶🌌🪄
ここのコメ欄文豪しかいないんだが
んなわけ.....って思ってみたらガチで文豪達が才を出てたわ
いつもの事やな…
本当に文豪ばっかりで、世界観と感性が素晴らしかった...
わかる。ここのコメ欄だけで短編小説集作れって言われても作れそうだよね、いやもうそうなってるわ
There are so much brilliant comments here.Reading the comments while listening to this music is really calming.
星恋星と私を紡ぐあの星の様に儚く美しく煌めくここで私はいつまでも見上げるあなたという星のまたたき星は私の心を灯したあの星がこの世界が幻想ならばいつかあの星に手が届きます様に
明るい事は本当に倖せと言えるのだろうか。文明がもたらした光が静謐な夜空をより一層暗くした。
風の噂でこんな話を聞いたーー死んだものは星になり生きるものの道を輝かせる。ーーそしてーー星を紡ぐ魔女は死者の魂を星として夜空に打ち上げてくれるとーー君は僕に何も言わずに行ってしまったもう二度と届かない、会えない場所に最後に僕の名前を呼んでほしかったなありがとうもさようならも何も言えてないよ君は星になって僕を見ててくれてるかなきっと君みたいな素敵な人は綺麗な輝きで夜空を照らしてるのかな星を紡ぐ魔女よどうかあの子があの子の魂が貴方のもとへ訪れたらどうか生きていた頃よりも楽しくて、嬉しいことばっかりで学校にも行けて、友達も会えて病気なんかに負けないようにいつも楽しくいられるようにー…ああ…会いたいな…僕も辛いときは夜空に君を思うよきっと…君ならーなにくよくよしてるの!元気出して!ーーそんなふうに笑いかけてくれると信じてる四年したら僕も行くからね待っててね長文失礼します読んでくれてありがとうございますこの話は本当でもあり、嘘でもあります僕の大切な人はなくなりましたですが、星を紡ぐ魔女が本当にいるなら。そう思い書きました僕は四年後あの子のもとに行こうと思います夜空で2つ、寄り添って輝く星があったら僕たちだと思ってくださいこれは僕の理想ですがwありがとう
こんな満点の星空をみているとあなたのことを想い出す星に恋焦がれついに星の元へと還っていったあなたのことをわたしはあなたのようにはなれなかっただけどこんな綺麗な星の日は 夜空を眺めながらあなたのことを想い出すあれは夢だったのだろうかすべてが幻だったかのようにも思えるうたかたの日々だけど、決してこの胸に焼け付いては消えない鮮烈な日々 あーどうか、このままずっと消えないで たとえ夢でも幻でもいい大丈夫わたしの中であなたは生き続けるからだから今日も夜空を見上げてあなたに呼びかけるね、この声届いてるかなわたしまだこのほしで生きてるよだからそこでずっと待っててねそういうと、まるで呼応するかのように星々はより一層輝きを増す星になったあなたへこのほしから愛を込めてこの空はいつか観たあの日と繋がっている氣がした良かったもうひとりじゃないんだね
どうかまた逢えますように。遥か遠い昔から人々は星を眺めてはそう願ってきた。星から聴こえる声なき声たちは、いつも誰かとの再会を願っている。___星紡ぎの魔女そう呼ばれ始めたのはもうずっと昔のこと。私が星を紡ぎ始めたのはある1人の人間との出会いだった。その人間は昔の時代にしては変わっていて、魔女を恐れない人間だった。この私に魔法を教えてくれだなんて、どれだけ変わっていても出てこない言葉だと思っていたのに、あの人だけは真っ直ぐな目で私を見つめて言ってきた。その目の真っ直ぐさと少し風変わりな人間に興味が湧いた私は少しだけ魔法を教えることにした。その間はそれはそれは楽しい時間だった。永い時を生きてきた私にとって、誰かと話すのは本当に久しぶりで、魔法を教えるのなんて初めてだったから、色々と教えてしまった。だけど、ある日。あの人は時空の狭間へと消えてしまった。私が、初めからあなたと一緒だったら寂しくなかったのに、なんて言ってしまったから。あの人は時空を超え、私という存在が生まれた時代へ行き、言葉通りに最初から私と生きていくつもりだったのだ。その思いに気がついたのは、あの人の書き残した1つのメッセージを見てからだった。酷く後悔しても、もう遅い。魔女は永い時を生きられる代わりに、時空を遡れない。それは魔女に生まれた者の運命だからだ。だけど、私はどうしてもあの人を取り戻したくて、長い年月を掛けて原初の魔女に会いに行った。そこで教えて貰ったのは星を巡らせる、ただそれだけ。星を紡ぎ、数多の時を過ごす。そうすればいつか必ず、また逢えると。私はあの人と出会った場所に戻り、星を紡いだ。何度も何度も。そうして気がつけば千年の時が経っていた。あの人は未だに現れない。だけど、いつか。また再会できると願って、私は今日も星を紡ぐ。これは、まるで御伽噺の様で本当にあった星紡ぎの魔女の話。彼女が最後に会いたい人と逢えたかは、彼女のみぞ知る___
草
【星紡ぎの魔女】いつから居たのかも、何処から来たのかも分からない。星を見上げ、遠く、それでいて近く感じる何かを見ているのだと、口を揃えて語られる。...いつ見ても飽きない。己はここにあるのだと、悠久の時を生きながら、夜空をその輝きで彩るのだ。他に変わる事なき煌めきが、幾万幾億と宙を飾り、星空という絵画を描き出す。こうしてまた一つ、煌めきの織物を紡ぐ。星の海へと漕ぎ出す時も其処に在り、航海者の道筋を照らすのだ。文才って凄いなぁって、魅せられて紡いで思うんだ。ああ、語りって難しいなって。
こうやってみんなが想像を膨らませてるのが素敵って感じちゃう。こんなふうに優しい気持ちになれるのもこの曲のおかげかなあ…。
今日も魔女は星を紡ぐ。星を紡ぐ者に終わりはない。夕焼けに煌めく金星から朝焼けに消える星々の姿を見届ける。昼の空に浮かぶ星のように人には見えないその姿、古きに失われたその意義、もう彼女しか知る者がいない彼との約束。頬を伝う雫のように輝き流れる星を見ながら静かに、悲しげに微笑む。遠い宇宙(そら)に、久遠の時に。最後の魔女。もう魔女になる者が現れないように…今日も魔女は星を紡ぐ。
いつか逢えますようにそんな声をよく聞く、幸い私は星紡ぎの魔女だ。星たちの願いは叶えてあげられる自ら星になった罰としてこの責務を課せられたけれど、こんな幸せなことはないだろう…ただ、一つを除いては私には想い人がいた、自ら星になったのも、その人を追ってのこと想い出すだけでも綺麗なその人は、甘く、美しかった…きらきらと輝く星空の下でそんなことを思い出す星紡ぎの魔女は、たった一つの願だけ叶えられないというそれは、彼女自身の願いだ彼と、また逢えますように
『星が綺麗だね』そう言って微笑む貴方の影を追って今日も星降る丘に1人私は永き時を渡る魔女いつまでも一緒の時は続かないと解っていたはずなのに今日も私は祈るまた、星巡りし時に再び巡り会えますようにたとえ届かない願いだとしても私は永久に祈り、貴方を想い続ける
コメント欄見たら皆様素晴らし物語ばかりですねきっと愛する人にめぐりあいますね、昼間の星のようにそこにあっても見えないだけであなたの近くにいるんですほら、あなたの隣に
「私が君の前から消えてしまっても、いつだって、空の上から見守るからね。約束するよ。だから、そんなに悲しまないで。」そう言っていた君が、この輝きの中のどれになったのか、今も私はわからない。見守っているくらいなら、光も闇もかき分けて、私の元に降ってきてくれればいいのに。夢物語ばかりを浮かべて、幾千の星々を眺めながら、頬を伝う温かい流星。一粒くらいだよ、君のこと、今も探してる星なんて。
頬を伝う温かい流星……詩的です。
満天の夜空、幼子が両手を振り回し母とはしゃいでいる。「みてみてー!お星さまいっぱいできれーだねーー!」母は子の傍にしゃがみ、そっと頭を撫でた。「こんなに綺麗なお空が見れるのも、星紡ぎの魔女様のおかげなのよ」子は丸々とした目を見開き、首を傾げた。「まじょさま?」「ええ。星紡ぎの魔女様はねーーーー」
ここのコメント欄は本当に素敵な人が多いです
人はいつも無から有を生み出すものだこんな世界の端でもそれは同じ事。この曲から今日も様々な物語が生まれている。あるものは長く生きた魔女あるものは恋い焦がれ悲しみを纏った魔法使い、幼い少年少女、友に生きる友や家族、召使いに弟子、本当に沢山だ。この文を見つけた君もそれ以外の人々もこの曲に何かを見出して物語を綴る、人はその繰り返しさ。さぁ、君はどんな物語を書くのだろう?皆君の描く世界を楽しみにしているよ。
億万の星が今日も夜空に鏤(ちりば)められ、輝いている。貴方が居る星はどれだろうか。あの一等輝いているあの星だろうか。それとも、その光に準じているあの星だろうか。それとも、夜空ではなく私の眼と記憶に焼き付いた、この夜空には見つからないあの星だろうか。あの人は今、どんな想いで居るのだろうか?遥か遠い星で、何を考えているのだろうか?私と同じく満点の夜空から、星を探しているのだろうか。それとも私か私の星を見つけたのだろうか。私と同じ様に、あの出会いを今も胸に抱いて星を見ているのだろうか。一緒に星が見たいと言われた時に、星など下らないと隣で笑っていたあの魔女の事を、今も胸に留めてくれているのだろうか。夜空の星なんて下らない、毎夜毎夜星なんて見飽きていると最後の最後まで渋っていた、あの偏屈で我が儘な魔女の事を想ってくれているだろうか。色んな魔法が使える癖に、こんなささやかな願いすら叶えられない魔女の事を、この眩しい夜空の何処かで想ってくれているだろうか。ねぇ、聞こえるかな。届かないに決まってるけど、それでも言うね。私、夜空を見てるよ。君が何度も教えてくれた、あの綺麗な夜空を見てるよ。何度も何度も、君が楽しそうに語ってくれたあの夜空を見てるよ。私が笑って取り合わなかった満点の星空も、下らないと取り合わなかった輝く夜空も、全部君の言う通りだったよ。最高の想い出になるから、と君があれだけ言い聞かせてくれた言葉も、今朝聞いたみたいに覚えてるよ。君の言葉は、本当の事ばかりだったね。忘れられない想い出になる事も、見慣れた星がこんなにも綺麗な事も、全て君の言う通りだった。空を自由に飛んで、魔法すら使える魔女が毎夜輝く星がどれだけ綺麗か知らないなんて、おかしな話だよね。そう話したら、君は笑ってくれるかな。でも、一つだけ君の言葉には間違いがあったよ。嘘じゃないよ、本当だよ。この満点の夜空も、輝く星々も、“最高の想い出”には、ならなかった。君が私の隣で笑っていたあの取り留めの無い日々、かけがえの無い日々こそが、私には“最高の想い出”だったよ。この綺麗な夜空の事を語ってくれる、あの何気無い君との想い出が最高の、一番の想い出なんだよ。あぁ、星々よ。彼との思い出の全てを輝かせる満点の星々よ。空が飛べなくなっても良い。魔法が使えなくなっても良い。他のどんな願いが叶わなくたって、構わない。だから、お願い。どうか、星が巡りますように。いつかきっとまた、貴方と逢えますように。
この曲を聴きながら読んだら心に来たわ
ん、泣いた
おい、涙腺がぶっ壊れたぞどうしてくれんねん😭
コメ欄の中でこれが一番いいかもしれん
みんな気を付けろ!!!この文豪、涙腺を破壊してきやがる!!!😭
『必ず君を救ってみせる』――その誓いは、果たされなかった「ーーかくして、愚かな勇者は魔王に敗れ、憐れ勇者は大切な人を救えず、世界も滅びてしまいましたとさ!」めでたくなしめでたくなし、っと!そう嘯く少女の言葉に、しかし応じる者は誰もいない風が吹く銀の髪を翻しながら退屈そうに歩く少女の独り言は、まるで海に浮かぶ泡のように、誰にも知られずに静かに夜の底へと溶けていくひっそりと闇の底へと降り積もるそれでも少女は言の葉を紡ぐ「そもそもさ、最初から分かっていたことでしょ?」――君では私を殺せないこと――私を止めることなんてできないことそんなこと分かりきってたはずでしょ?という少女の呟きはしかし、誰にも届かないなぜなら少女は一人ぼっちだから聞く者がそこにいないのならば、言葉など単なる空気の振動に過ぎないし、応じる者もまた当然いるはずがないそんな至極当たり前の真理を体現するかの如く、少女の透き通るような美声は、静かに夜の帳の中へと消えていく誰もいない、どこまでも広がる広大な砂漠の彼方に、たった一人の少女の囁きは無意味に埋もれていくだけだ「それなのに諦めずに挑み続けて、最終的には死んじゃうんだもん」君はバカなのかな?アホなのかな?そんな軽口もしかし、空しく空気に溶けていくだけもしその言葉を聞いていたならば猛然と言い返したであろう少年はけれど、もういない意味を失い単なる音にまで成り下がった言の葉は、どこにも行けずにその場に留まるだけこんこんと降り積もる雪のように、ただそこに堆積するだけだそれを少女は知っている誰よりもそのことを知っている知っていてなお、それでも彼女が言の葉を紡ぎ続けるのはしかし、もう少女が何を言おうと何をしようと、何も変わらないからもう誰も少女の言葉を気にかける者などいないからだそう、もう少女の言葉に...おぞましき〈終末の魔女〉の言葉に応じる者など誰もいないペタリと、その場に座り込んだ少女の周りにあるのはもはや、一切の色彩を失った灰色の砂だけさらさら、さらさらと、少女の目に映る砂丘の一つが崩れていく風に流されて形を失っていくそれにはもはや、命など宿ってはいない――例えそれが、かつて少女にとって大切だったものだとしても――例えそれが、かつて少女が壊したくないと思っていたものだったとしても――例えそれが、かつて世界と言われたモノの残骸だったとしても…砂になってしまえばもはや違いなどないそこにはもう、過去の面影など微塵もないあるのはただ、砂だけだだからこそ「...こうなっちゃうことなんて、目に見えてたことなのにね」そう呟きながら、少女は手元の砂を片手でそっと掬い上げるだがその砂は掬い上げる先から少女の指の隙間から溢れ落ちてしまうさらさら、さらさらと、微かな音をたてながら溢れ落ちていくそれをぼんやりと見つめる少女の瞼の裏には、気が付けば少年の笑顔が浮かんでいて...――そう、思い返せば彼は底抜けのバカだった〈終末の魔女〉世界を滅ぼすことを運命付けられた最低最悪の生きた魔導兵器世界の全てを灰と化す、古代魔法によって作られたおぞましき終末装置そんなモノに成り果てていく少女を、それでも元に戻そうと少年は最後の最後まで足掻き続けた(バカな人...)愚かな人そう少女は心の中でそっと呟く最初から私を殺せないことなんて分かっていたはずなのに最初から私を救えないことなんて分かっていたはずなのにそれでも彼は私を救おうともがいてもがいて...何度傷付けても、何度心ない言葉を吐いても、それでも決して私から離れることなく側に居続けてくれて...『必ず君を救ってみせる』そう言ってバカみたいにもがき続けて、その果てに命を落としたまるで蝋燭の光のようにあっさりと、その短い人生を終えてしまったそんな少年の最後を思い返した少女は苦笑するなんてバカな人だろうなんて愚かな人だろう、と私のことなんて放っておけば良かったのに魔女め、とそう一言吐き捨てて逃げていれば、もう少しだけ生きることもできたはずなのに静かに苦しむことなく、世界の終わりを受け入れることだってできたはずなのに「...やっぱり君はバカだよ」大バカ者だよそう吐き捨てる少女の顔にはしかし、侮蔑や嘲笑の色などないむしろ...(それでも...楽しかったな)あなたと過ごした日々は...そっと目を閉じた少女の脳裏を、少年と過ごした日々の記憶が駆け巡るそれはあまりにも平凡な日々の記憶一緒にご飯を食べて、なんでもないことを話して、笑いあって...時にはケンカをすることもあったけど、それでも幸せで掛け替えのない日々そんなかつての日溜まりの時間を思い浮かべながら少女は微笑む(短い時間だったけど...)それでもあなたと一緒にいた日々はあまりにも暖かくて、心地よくて...世界を滅ぼす魔女としてではなく、一人の少女としてあなたと過ごす日々はあまりにも幸せで満ち足りていて...そして何より(...嬉しかったんだ)あなたが私を好きだと言ってくれたことがこんな私のことを、それでも心から愛してくれたことが世界を滅ぼす魔女だと言われ、侮蔑と嘲笑と憎悪の中で生きていた私のことを、それでも好きだと言ってくれたことが本当に...本当に嬉しくて泣きたくなる程切なくて、心の底から幸せで...(だから...だからね、■■■)私も...私も、本当は...気が付くと、少女の手の中の砂はなくなっていた耳が痛い程の沈黙が、生命の気配の失せた砂漠を覆う全てが始まり、そして終わった場所で、少女は静かにその場に座っているそれは永遠の光景地平線の彼方まで続く灰色の光景を、少女はただぼんやりと見つめている。と「!」風が吹く少し強めの風に煽られて、少女の美しい銀髪がたなびく慌てて自身の髪を押さえた少女は、思わず天を仰いで「...わぁ」大粒の宝石達を目一杯詰め込んだ宝箱のようだったルビー、サファイア、エメラルドダイヤモンドにアメジストまるで空の上で舞踏会でも開かれているのかと見粉う程に鮮やかできらびやかな星達の輝き地平線の彼方まで無数に敷き詰められたラインストーン達の光は、今までに見たことがない程に綺麗で泣きたくなる程に美しくて...「...」あまりの絶景に少女は息を呑む何もなくなった世界で、終わってしまった世界の真ん中で見上げる星空は、それでもあまりにも、あまりにも美しくて「...」澄んだ夜空に星が流れるそれを見た少女の頬にもまた、星が流れる澄みきったアクアマリンのようなそれは、少女の頬を伝って落ち、音もなく砕けて消えるそれを皮切りに少女の頬をいく筋もの流星が流れては消えていく「~~~!!~~~!!」今日は百年ぶりの大流星群の夜煌めく白い星が、長い尾を引きながら後から後から夜空を流れては消えていくであれば、それは当然のこと天だけでなく、地上の星もまた後から後から流れては消えていくだからこそ(...もし...叶うなら)一人ぼっちの少女は乞い願う流れる星に願いをかけるもし叶うなら許されるなら(いつの日か...もう一度...あなたに会えますように)どうしようもなくバカで、どうしようもなく愚かで...それでも私のことを最後の最後まで愛してくれた優しいあなたに、いつかまたもう一度会えますように叶うはずがないことなどとうに知っていて叶える資格がないこともとうに知っていてそれでもと少女は願う魔女と呼ばれ、全てを滅ぼしてしまった少女は、その身を引き裂かれるような悔悟と絶望に苛まれながらも、それでも一人祈り続ける(もし、もう一度会えたなら...もう一度、あなたに会えたなら...)その時には私も、あなたに...空が落ちてくるような星の雨灰色の大地の真ん中で、それでも少女はただ一人、静かに祈り続けるのだった 。
これだ。泣いた。
なんというか…彼女の生きた世界は無情で、それでもどこかあったかいような…ただ一つ願い続ける少女の想いが、どうか届きますように。
魔女と星空と記憶の君。そんなタイトルで出発された物語
あのさ、寝る前に呼んでたのにさ、涙が止まらなくて寝れないじゃん、、!!!
語彙力が高すぎる…その場の光景が浮かぶし、情景が書かれているだけの筈なのに感情までも動いてしまった文章…
タイトルと冒頭の走りが常に秀逸だからその後の想像が曲も相まって最高に捗る
僕「綺麗な星空ですね」魔女「――何も……感じないわ」僕 「星紡ぎの魔女さん。僕、お母さんに会いたいんです」魔女「無理よ、そんなの」僕 「魔女さんは星を繋いで流れ星を作れるのに、どうしてそんなことを言うの?」魔女「私がー…無理だったもの」僕 「魔女さんは、誰に会いたかったの?」魔女「忘れたわ」僕「嘘」魔女「嘘じゃないわ」僕「嘘」魔女「――どうして。どうして……そう思うの?」僕「なんとなく、僕と同じ喪失した目をしてたから」 恋をした相手は、儚い命を持った人間だった。魔女「――最初から……わかっていたのに……。愛くしんでくれた彼に、返したくなったの。彼が幸せそうに笑ってくれるから、私も幸せだった。もう戻れない。彼は、死んだの。私を愛くしんで、私に優しく触れて、私を好きにさせたくせに、私を置いて……。嘘なのよ……全部。彼を忘れることなんで出来ない。巡る中、私の心も彼とともに星空の下置いてきたの。思い出さないようにしたの。思い出せば、思い出すほど辛くなるから。涙が止まらないから。もう、嫌なの。隣に彼が居ないのは。辛いの、辛くて辛くて苦しくて、悲しくて、寂しくて……会いたいの。彼が居ないなら……私は……私は……消えて無く……ナリ……タイ……」僕「ごめんね。魔女さん。僕も隣に居ていいかな?僕と他愛のない話をしようよ。関係のない話をして、ただ二人でゆっくり死を待とうよ」そしてー…星が巡り巡って、僕たちはお互い会いたかった人に会いに行くんだ。それが、僕たちの最後の希望だ。
「こんばんは」名もないほどの丘の上、彼はそう言って私に声をかけた。『何の用かしら。あなたのような虫ケラに構っている暇はないのだけれど』「嫌だなぁ、時間なんて無限にあるくせに。ねぇ、星紡ぎの魔女さん」不思議な人だった。ここから見る星々と同じくらい矮小な存在であるはずの彼は一際輝いて私の興味を惹いた。『…何の用かしら?』「いや、用なんてなにも。ただ星紡ぎの魔女、なんて大層な名前を付けられた女の子がいると聞いてね」『…そう。残念だったわね。此処は冷えるから、早く帰りなさい』この後全てを捨てて噂を確かめるためだけに来た彼が魔女の家に上がり込む所まで構想してめんどくさくなりました。
「僕のお願いをお星さまが叶えてくれるなら、お星さまの願いは誰が叶えてくれるの?」墓の前でその言葉を思い出してはこう呟いた、、、「叶わないから流れていくのかもな、、、」笑顔な顔の遺影に一瞥し、私は人の流れに身をまかせた。
老いた魔女は自ら開けた空を見なが思い出す夜空に流れた彗星、空いっぱいの星あの頃のことを魔女は600年昔、一般的な女の子だった。昼は学校へ行き勉強、夜は酒場の手伝い、苦しくもあったが彼女にとってそれは幸せだった。そしてとある夜酒場の音さえも遮る轟音が響き渡る、驚き人々は外で見た、ただ一つ空から落ちてくる光るものを……その後人々に何があったか我々は過去の歴史を辿る。古来の伝記によれば、「我らが住むこの地が無くなる危機に瀕した時、天か授けられたし蒼いものを纏うものが救うだろう」と書かれていた。ただ幼き彼女にとってそれはあまりにも重かった。出来たことはただ一つ、この雲の晴れた地を守ることだけ。人や動物は炭となり、石造りの城さえも跡形もなく消え去り、空を灰が埋め尽くした。残った人々たちも狂い、殺し合い居なくなってしまった。ただ一人残された魔女は何を思い、今日までの時間を過ごしたのだろうか。そして今日は魔女の命日だここまで読んだ者は気になるだろう、これを書いているお前は誰だと特別に伝えてあげよう、私は君たちの思い描いた幻想だ
『あなたは誰?』10月の肌寒くなってきた時1人の小さな少女が言った、自分は『なんだお前』 と反抗的に返事をした、する小さな少女は背伸びをしながら『魔女よ!』と大きな声で答えた、『魔女とは珍しいな、なんでここに』と答えると小さな魔女は、『私は生き場所がないの唯一の楽しみはこの綺麗な星を見るとこだけ、、、』 そう言われて上を見上げると綺麗に光る星たちが踊っているように爛々とひかっている(見とれるほどに美しい、、)そう思って見ていると小さな魔女がこういった『魔法を見せてあげる!!』と、自分は『おお、やってみろ』と言ったら小さな魔女は呪文を唱え始めた『 مساء الماء الخيمساء الخيرم 』そうすると上の星たちが色々な色に光り始めた、そして呪文が終わり、小さな魔女は『どう?』と、とても美しい顔で言ってきた少しドキッとしながら『す、すごかった、、』と言うと少女は、『ねぇ、またここで会わない?』と言ってきただから自分は『もちろん』とこたえると小さな魔女は『良かったじゃあ、またね』といった、そうすると自分はベットの上にいた、『夢かよ、くそ、、』続きはまた今度書きますね皆さんも考えてみてください!続き!
魔女は願うあの笑顔が素敵な彼女にもう1度会えるように人間になれるようにひたすらに星空に向かって、神様に祈って
0:04 多分小説とかでもなくオリジナルの言葉なんだろうけど、なんか…こう…曲も相まってすごい切ない気分になる…。(主さんか、視聴者さん!伝わってくれ…。)
どんな魔法や魔術でもここに集められた言葉とこの音楽には敵わない
聞きながら絵描いてたら進む進む……この幻想的な雰囲気が好きすぎて作業する手が止まりません😂俺の世界観にマッチしすぎて最高♪︎『星紡ぎの魔女』星を紡ぎ、あの人間を描く…あぁ、こうじゃない………あの人間は………………どう、だった?__幾星霜、独りの時間が過ぎ去った私に、それを思い出すことは出来なかっただからこそ、私は星を紡ぐ夜空に、見失った記憶を紡ぎ出すために見えなくなった星が、月日が巡り、また夜空に現れるように、見失ったあの人間との記憶を、私の指は紡ぎ出そうとするあぁ……夜明けが近い星はもう、見えないのかいや、星はまた昇るだから……今夜も私は、星を紡ごうたった1人、愛した彼のために
彼女は、星紡ぎ。星紡ぎは、星々を繋げ名を与えたり位置を見て未来を占うことができた。同じ星紡ぎの彼がいたが先日、空へと還った。彼女は、悲しみに暮れた。孤独に耐えられなかった。ある満天の星々に願った。「どうか、彼に合わせて欲しい。どうか、どうかもう一度…。」2人に名を貰った星々は、その声を聞き「死者を甦らせることはできない。しかし、合わせることはできるが代償に星紡ぎとしての力を失うことになる。それでもお前は願いを叶えたいか?」と星座は言った。それでも構わないと彼女は言った。瞬間、彼女は息を引き取り星々に見守られながら亡くなったのだった。数年後、彼と彼女は同じ街で産まれそれはもう夫婦のように仲良く育った2人には周りに秘密にしていることがあった。「あれは君が名付けた南斗六星だね。おかげで同じ時を生きられる。」「あれが貴方が名付けた北斗七星ね。おかげで苦しみなく眠る事ができたわ。」「「願いをお聞き下さりありがとうございます、お星様。再び会うことができました。」」2人を祝福するように流星群が流た。
魔女はまだ知らなかった星を紡ぐ 本当の意味を…知らぬ間に愛しいあの人を 手繰り寄せていたことを…魔女の願いが叶うまで あと……魔女が星紡ぎの本当の意味を知るまで あと……
『私は、彼が好きだった。』師匠は星空を眺めながらそう言った。『(必ず帰って来る、それまで待っていてくれるかい?)そう言って戦争に行ったっきり帰って来なくなったがな。』泣いているのか師匠の顔に光るものがあった『彼の優しい笑顔が好きだった。 頭を撫でてくれる暖かな手が好きだった。名前を呼んでくれる 陽だまりの様な声色が好きだった。』『優しい方だったんですね。』僕がそう言うと師匠は少し微笑んで頷いた。
遠い星の人私達は 偶然ここで出会った。ただ 目的もなく歩いた先に丘があって星が私達を見ているだけだった。はじめは何度も顔を合わすくらいの2人だった。星が降った夜 初めてあなたと言葉をかわした。初めて聞くその声は優しく星を揺らす風のように静かだった。その日から毎夜朝がくるまでお互いの話をする。その時間は終わりのない時間を生きる正直にとって宝物だった。だからこそ 今も願う。またあなたと出会い話せますようにと
僕は、1人丘に立つ魔女を見上げる。知ってるよ、君がただ1人を待っている、って事。もう一度会いたくて、会えなくて、会ってはいけなくて……そんな感情を押し込めて、今日も1人で夜空を見上げてる。僕は君の竜だ、君の感情も君の願いも、僕にはわかる。わかってしまう、君が誰を1番想っているのかも。だから……ごめんね、少しだけ、ほんの少しだけ君を独りぼっちにさせてしまう僕を許して。僕は、星紡ぎの魔女の竜、星と星を紡ぐ竜、僕の全部をあげるから、君という星と君の大切な星を紡ぐから。だから……僕の事も、忘れないでね。最後に一度だけ、僕を抱きしめて名前を呼んで。それだけで、僕はどんな事だって出来るよ。……ありがとう、星紡ぎの魔女、僕の一番星、僕の最愛。どうか幸せに。
「………人間とは儚きものだ。」そう呟く私は、星の魔女と呼ばれている。今まで何人もの人間が星になりゆく様を見届けてきた。そして今日は、私が愛した人間が星になった日から1000年の刻が経った。その人間は、かつて私と共に世界を救った英雄であり、「星の英雄」として、一時期は崇められていた。が、人間は忘れゆく生き物であり、300年も経つと、この話は忘れられた。何故だろう。なぜ皆忘れてしまうのだろう。それを儚いというが、私は残酷にしか思えない。そんなとき、ある言葉を思い出した。「生きとし生けるもの、いつかは死んで忘れられる。その、死、は皆怖がるんだ。だから、星になるとみんなは言うんだ。居なくなっても、星になって見守るよという意味だ。いつか終わりが来ても、また見守るって、なんか、、なんか儚いじゃないか!」星の英雄が私に遺した最期の言葉だ。「……ふふっ、儚いの意味もわかってないくせに。」かく言う私もわかってないが、最近、なんとなくわかる気がしてきた。1000年経ってようやくわかった。それと同時に、この儚さを遺していかなければいけないと思った。「これは、あるバカな人間が世界の、星の英雄になった話だよ。」24:27 24:29 24:30 私は今日も星を紡ぐ。
星紡ぎには悲しい恋が付き物だ。永遠に交わらぬ星々と結ばれることのない2人はどこか似ている。引力が星を繋ぎ交わらないとの同じように、運命が2人を結ぶことはない。これは孤悲の物語だ。
貴方が私を想い続けると約束したから私も貴方を想い続けるのですいつまでもいつまでも煌びやかな星を繋ぎながら───私達を繋ぐよう願いながら───
ある夏の夜、ぼくは不思議な人に会った。「おや、こんばんは。小さな旅人さん。君も星を見にきたのかい?」その人は優しく語りかけた。でも僕は緊張してしまって、「うん。」としか返せなかった。あの夜外に誰かがいるなんて信じられなかった。「そこでは寒いだろう、こっちにおいで。」その人の隣に座った。すると僕の体を夜空のように真っ黒なローブで包み込んだ。「あったかいね。」「そうだろう。夜は冷えるからな。」「星、綺麗だね。流れ星見えないかな?」「見つけられるさ、君なら。」「僕、叶えたいお願いがあってね。言いつけを破って家を抜け出してきたんだ。」「本当は夜に外を出歩いちゃいけないんだ。ーー魔女の亡霊が出るから。」「魔女の亡霊?」「うん、大昔に隕石の衝突を防いで死んだ魔女。魔女は自分が死んだことを知らずにずっと彷徨っているんだって。」「お姉さん見たことない?」僕はじいっとその人を見つめた。その人の隠れた片目は彗星や流れ星のように揺ら揺らと揺れていた。長くも短い沈黙の後、ゆっくりと息を吐いてその人は返答をした。「いいや、見たことがないね。」「そっかー。残念。」「実は今日はね、その幽霊に会わせてくださいってお願いしにきたんだ。」「会ってどうするつもりだったの?」「友達になりたかったんだ。人間の友達がいないから……。幽霊となら友達になれるかもしれないって。」「そういうことか。それでこんな真夜中に……」「でもいいんだ。幽霊には会えなかったけどお姉さんには会えた。一緒にいて落ち着く人、お姉さんが初めてだよ。」「ーーありがとう。」その人はふわりと笑った。「今日はもう遅い。そろそろ家に帰りなさい。」「そうだね。もう帰るよ。」立ち上がると肌を風が撫でる。寒さを肌で感じて体が震える。「お別れの前に、後ろを向いて。」その人は僕の肩を優しく叩く。「あったかい。なんで?」「……魔法だよ。隕石を止めるようなすごいものじゃないけど。」「お姉さん、もしかして」「さ!ここから先はふりかえらずに。真っ直ぐうちに帰りなさい!」「えっでも」「振り返らない!」そうしてあの日の経験は終わった。あの時あった人はなんだったのか、今ではもうわからない。大人になって魔法文明が廃れていく中でも、ずっと同じ星空の夢を見る。ーー星空の下の丘であの人は今も佇んでいる。長文失礼いたしました🙇
『もう一度、あの子に逢いたい』どの星に願えば彼女の願いは叶うのだろうか。悠久の時を魔女は彷徨い続ける。空が動き、星が踊る。あの煌きを夢に見る。彩りがモノクロに変わり絶望とともに目を覚ます。その雫が願いの糧になることはない。今日も彼女は彷徨い続ける。彼女の一等星は何処にあるのだろう。
私は星紡ぎの魔女。ガラスの割れるような、美しい音色でうたう星々。星を紡ぎ、音を鳴らす星を繋ぐ。星座を描くように。星々が、巡り合うように。多角形の真実の、反対側にいた、貴方と私。あの日、はっきりと、向き合っているのに分かり合えないことがあるのだと知った。どちらも己の真実を語る。どちらにも嘘はなく、どちらも悪くないのに、通じ合えないことが、あるのだと知った。これは何だろう。見えない何かが、私たちの間に挟まっている。この丘に座って、貴方が一つ、星を取ってくれたことがあった。傍にいるのにもっと、肩が触れるほど近くに寄って、内緒話のようにした、誓いがあった。満天の空の下、貴方はひときわ輝く星を手で隠して、裏返した手の中に、それを瞬かせた。不思議だった。貴方は私にできないことができる。そうして頬笑んで、私の心をいつも、子供のみる夢のように、一面に輝かせてくれた。私にとっては、貴方が魔法使いだった。貴方が、私の魔法使いだった。貴方は旅に出ると言った。このままの自分ではダメなんだと。今のままでは、いずれは共にいられなくなると、悟ったように言った。今の自分は、自分ではなくて、だから自分を信じてあげられなくて。私と通じ合えないことで、否定されているように感じたり、劣等感を抱いてしまうのだと。本当の自分になりたいと、本当の自分に還りたいと言った。だから、どれくらいか分からないけれど、自分と向き合うために、旅に出るのだと言った。でも、貴方が否定する、どんな時のどんな貴方も、私には大切な、『貴方そのもの』だったよ。貴方は私にできないことができて、私には貴方の光が、とても眩しかったよ。魔女といっても、私は全能ではなかった。でも、たとえ私がただの人間だったとしても、大切な人の意志を変えようなんて、望みはしなかっただろう。だから止めることはできなかった。ずっと繋いでいるつもりだった、大好きな手。その温度が消えて、私たちは個々になった。こんなにも透き通った空。静寂が空白にこだまする。凛とした大気に、心が凍てついて、割れてしまいそうになるよ。貴方がいない。とは、一体どういうことなのだろう。貴方がいない。とは、どういうことなのだろうか。私は星紡ぎの魔女。ガラスの割れるような、美しい音色でうたう星々。星を紡ぎ、音を鳴らす星を繋ぐ。星座を描くように。星々が、巡り合うように。私もうたう。この地上への祈りを。相手がどれだけ、自分にとって都合がいいかなんていう、もの悲しい世界ではなく。すべてのカプセルが割れて、人々が光の下に出逢うように。ああ、あの星は貴方?それとも、あの星だろうか。星を紡ぐ。幾筋もの星を繋ぐ。どこへ行ったのだろう。何をしているのだろう。今この瞬間に、何を見て、何を感じているのだろう。貴方に逢いたい。どこかにいるなら。貴方に逢いたい。貴方がいなくなってから、私も自分の内側に、何度も問いかけたよ。私はどうしたかったのか。どうしたいのか。色んなことを感じて、色んなことを思ったよ。私にとってもこの時間は、自分と向き合うために必要なものだったんだ。これも、貴方からのギフトだよ。だから、寂しくはあっても、悲しくはないんだ。私はここにいるよ。今日も星を紡ぐよ。貴方を想うよ。貴方は変わったのかも知れない。でももし、この丘での誓いが、今も貴方の中で変わらないものであり続けるなら。貴方とまたここで、遥かな美しい銀河を望みたい。新しく生まれ変わった貴方と私で、いつかまた、巡り逢えますように____。
私の瞳は、この星空を覚えている。どこまでも広がる、綺麗で裏表のない、そんな純粋無垢な星空。そんな星空を覚えている。私の皮膚は、この風を覚えている。近くにある海のせいで、少しベタついていて鬱陶しい。けれども、私の皮膚を優しく、理不尽に撫でてくる。そんな風を覚えている。私の耳は、この音を覚えている。いつもならうるさいと感じる虫の鳴き声が、今この瞬間。この時だけは心地よいとかんじる。そんな音を覚えている。...あなたはどうですか?病に侵されたあなたの口癖は、君のことをいつでも空から見ているね。でした。あなたは本当に私を見てくれているのですか?見つめているのですか?...時々不安になってしまいます。あなたがいなくなってからどれくらいの月日が経ったのでしょうか?今では、私も歳をとり、おばあちゃんになってしまいました。でも、この空間だけは。あなたが指輪をくれたこの丘の上だけは変わりません。大好きですよ、あなた。
なんて平和な世界なんだろう
受験生です。毎日寝る前にこれ聞いてリラックスさせてもらってます。
私と、私の好きな人が、結ばれることがなくとも今どこかで同じ夜空を見ていて、これを綺麗だと言っていたなら私はこの人を好きになったことを誇りに思うだろう
貴女が魔女なら魔法で結ばれる事を叶えられる。しかし人間なので魔法は使えないので叶えられない。だから「貴女」は星を紡ぐ「魔女」に成った。空の星々を眺めていつか願いが叶う事をゆっくりと夢を見ながら・・・
-拝啓-星を紡いできた君へ生まれては消えることを繰り返してきた星の輝き、姿が見えなくなってももし君が覚えててくれるなら、忘れないでいてくれるなら『私は君に強く生きてほしい』そんな魔法であり愛を与えましょう。かつて共に生きてきたこの世界の人間も動物もこの地球という星も愛を知るために生まれては死んでいく。思いは繋がり、そして大きな力となって魔法は完成する。さあ、もうお別れです。確かに私は君を愛していました。気づいてしまった私を許してください。さようならも言えずに私が消えてしまってもどうか元気で自分らしく自由に生きてください。私は君に魔法をかけてずっと君のそばで見守っています。君の愛した星が今夜も輝いている。
魔女は悠久の時を生きる星に、優しかった恋人の笑顔を見た気が遠くなるほどの孤独が静かに心を蝕んでいった星を紡ぐ「この空を覚えていたいのだ」恋人と見上げた星空を「君も空から見守っていてほしい」私はここで、君が存在した記憶を守り続けよう魔女はあることに気がついたかつて恋人と見上げた星空は零れそうなほどに煌めいていた恋人が死んだあの日から欠かさず見上げていた星は「いつから、こんなにも寂しい色をしていたのだろう」魔女は今宵も星を紡ぐ
家のプラネタリウムみながらこの音楽流してここのコメ欄の物語を読んで寝るとさ、いいよ😢(伝われ)
楽しい日々幸せな日々もう戻らない日々あの時私が過ちを犯さなければ自分を律せていれば今も貴方の隣に居られたかしら作業をふと止め見上げてみれば満天の星年に一度貴方と会う事を許された日に雨が降ることもあるというのにどうして今日はこんなにもすべてを吐き出すように溜息をつき作業に戻る今日も私は星を紡ぎ機を織る牛の世話に励んでいるであろう愛しい貴方を想いながら次の七夕は晴れますようにと願いながら
心が癒やされるメロディ🎶❤
なんだろ音楽も凄いけどコメ欄の文豪達のコメ読みながら聴くとよけい感動するというかこの世界観に引きずり込まれる
極点に煌めく星々。先人たちは星を繋げ、物を象り、物語として残した。ここからどれだけ遠く離れていても、輝き続ける。「あれは、こと座のベガ。その向かいに見えるのがはくちょう座のデネブ····」魔女は、一つずつ丁寧に星を紡いでいく。その昔、黄道十二宮なんて括りもあったが、彼女にとっては、全ての星が大事な家族だった。「あ________」不意に魔女の指が止まる。つい最近まで姿を見せていた紅く輝く星が、見えなくなっていた。『おばあさま、あの星は?』『あれは、貴女がここに来た時に姿を見せたの。あの輝きを見ていると、何故だか安心するのよ』魔女は身寄りが無い子どもだった。何時しか転がり込んだ老婦人の家に居候し、彼女から星読みの技術を学んだ。「お祖母様。私は、立派な星読みになれたでしょうか。あの頃に比べて、いなくなった子が増えてしまいました。お祖母様が旅立たれた後も、少しばかり寂しく思いますが···どうかお元気で」墨を流したような暗い夜空に、魔女の幾星霜にも及ぶ祈りが広がっていった。
「ねぇお義母さん、毎夜毎夜何をしているの?」一度きり、あの子にそう聞かれたことがあった。「えぇ?…ふふ、お母さんの大切な人たちを見ているのよ」「?」「ほら見てごらん。あの星座を。あれが貴方の兄姉達なの。一際大きいあの星が貴方の一番上のお兄さん。その隣のオレンジ色の星は貴方のひとつ上のお姉さん。」口にしながらふと、過去に想いを馳せる。私の、人間である愛おしい子供達に。「…よくわからないけど、あの星座は僕の…お兄ちゃん達、なんだね。」「そうよ。みんなここから…居なくなっちゃってね。だけどこうしてお空にいると思ったら寂しくないのよ。私や、貴方を…見守ってくれているの。」「へえ…、そっか、そうなんだ!じゃあお義母さん、もしも僕が居なくなっても…お空から見守れるってことだよね。お兄ちゃん達や、お義母さんとずっと一緒なんだ、ってことだよね?」「!」何人も何人も、幾度となく同じことを口にしてくれた。私の、優しい子供達…。「…えぇ、もちろん。」そして今日、貴方が居なくなったから。だから。「坊や、貴方は…ほら、そこに。そう、その水色の星。お兄ちゃんのすぐ側で…、もう何も怖くないでしょう?」魔女である私がいつ、星になれるかは分からない。寧ろ星になれる日が来るかも分からない。…。だけど空いっぱいに貴方達がいるから。ずぅっと一緒にいてくれるから。紡がれ、星座となった貴方達をいつまでも愛している。いつか私も星になれる日を。私も、その家族座のひとつになることを。楽しみに、している。
魔女は今日も星を紡ぐ彼たちとの思い出を辿るように毎日のように思い出を辿っていたらまた、、いつか会えるのではないかと思う気持ちを胸に秘めて魔女は片時も忘れることはないだろう彼たちがくだらない魔法で喜んでくれたことを彼たちもまた知ることはないだろう彼女が自分たちを知ろうとしてくれていることを魔女は今日もまたくだらない思い出を探しに行く。魔女は今日も星を紡ぐ
なんだろう、なんだか懐かしい気持ちになる。
僕は年に一度のこの丘にくるほぅ…と息をつき次にその息を潜めて、時を待つ曇りがちの空が水面のようにゆるゆると割れる大地がぽつりぽつりと青く蛍の光のようにゆったりと輝く「来た…」明かりの上夜空を束ねた様な美しいドレスを纏ったそれがふわりふわりと漂いやがて割れた空の中心にやってくるこの世で1番美しい光景とは、きっとこのことを言うのだろう彼女が宙を仰ぐその身を失おうとも、目眩のするような長い時の中、愛を歌う魔女ハラりハラりと涙は伝い、確かにそこに居るのだと、地に落ちる涙が解らせてくれる落ちた涙は大地を青く輝かせいつかこの星を満たすだろう遙か彼方に届くほどに眩く「届け…」命が巡るならばどうか…「届け…」約束を果たせなかった者の末裔として「どうか」最愛の一番星が彼女の元に再び訪れますように
書かせてもらいます!(冒頭の短い話の続きのようなものではありません)私は夏の夜、小高い丘に向かっていた。星を見るためだ。穏やかな風が吹いて、紺色のドレスが揺れる。「今日は不思議なソラだなあ」夏にしては少ない雲が一部だけ抜けて、異世界のような星空を覗けた。水色や紫色の星々という普段見れない魔法のような空だった。「流れた…」白い雲の額縁に描かれた星空の写真に、一筋の紫の線が入った。星空を見るのはやっぱり好きだ。運がいいと流れ星が見えたりするし、夏と澄んだ空気が涼しくて、星もよく見える。だから私はこうして夜に星を見る。『ねえ、お姉ちゃんはどんな夜空に見える?』そんな数年前に空へ昇っていった妹の声がするような気がする。空には彦星と織姫星が見える。巡り巡って、2人が逢えますように。稚拙な文章ですが、もしここまで読んでいただけたなら、ありがとうございます。
今回も綺麗な音で聞き入ってしまいます。所々に入る高い音がなにか打ち付けるようにも聞こえるし星の輝きかもしれない、色んな情景が浮かび上がってきて寧ろこれは創造を豊かにする曲なのでは?(いつもの事)となっているので作者様には感謝。素敵な曲ありがとうございます。そして今回も文豪キニネキの皆様、素敵な短編をありがとうございます
透き通る空気はどこか寂しくひんやりとしていた。明日の朝日を拝みたい。切に願い続けてどれほどの月日が経っただろうか。星屑。そんなに人間が憎いか。
いつからだろう。何気ない日々が愛おしくなったのは。いつからだろう。夜空に浮かぶをみて涙を流せるようになったのは。空の向こうで待っている。歳を取る。皆と過ごしたあの場所での日々は、大切な時間は、もう決して、戻ることの無い追憶の欠片。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜『ただいま。』その顔で、その眼差しで、その声で。どれほど聞きたかっただろう…。ずっと、ずっと、言いたかった。やっと…、やっと言える…。「おかえり。」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜現なのか、夢なのか、幻なのか、それとも空の上、星の中なのか…。そして、だれの言葉なのか…。
この魔女は星になっていった人を数えきれないくらい見てきたんだ。そして星になってその人にとって大切な人と離れ離れになっちゃうとかわいそうだから、大切な星同士を紡いで離れないようにしてあげてるんだ。今はもうさだかではないけど、生きていた間すごく辛いことがあったとしてもせめて星になった時くらいは安らぎを…という魔女なりの優しさなのかも。でもこの魔女がいつか星になってしまった時、いったい誰が彼女の星を紡いでくれるんだろうね?大昔にいた唯一無二の友の星、必死になって高めあっていた同族の星、初めて心を奪われた人間の星…魔女の長い生涯において大切な者はそれこそこの頭上に広がる星々のごとく数えきれないほどいたんだろう。だけど、永い長い時が過ぎてしまった今、魔女はもうなにも覚えていない。あまりに長い時間を、独りただ星を紡いでいった魔女は、それをしている意味さえも忘れてしまった。自分の意志か、誰かから授かった使命か、そうあれと願われたのか、それさえもわからない。ただ魔女は、本能に従うように愚直に星を紡ぐ。それはいつかこの世界から星になる者がいなくなるまで終わることはないだろう。願わくば、どうかこの孤独な魔女にささやかな安らぎを。
文豪大好き
この曲聴いたらスンッと冷静になれるので何度もリピしてます😌使用してる独特な音の効果もあるのでしょうか、本当にこういった自分好みの神秘的な曲はなかなか見つけられないんです。画像とはまた違った色々な空想の世界も思い浮かべて穏やかな気分になれます
すごい...なんだろう、引き込まれる感じがする、綺麗な音。ここのコメントにあるいろんな物語たちも一つ一つ、星々によって紡がれていくのかな「巡る、巡る。星々は夜空を巡る。 ――ただ一つ、天蓋の頂、煌々と輝く極星を置いて。 巡る、巡る。時が今も世界を巡る。 ――ただ一人、天球の下、永久を生きる彼女を置いて。」
いつも新作を心待ちにしてる自分がいる…いつも勉強用にお世話になっています!
「僕を星座にしてください。」星を灯し、星々の声を聴く私の下へ彼の言葉は届いた。それは老星が流れ星となり、その生涯を終える最期の時までに一つだけ願いを叶えられるという魔法。「あぁ、貴方はもう・・・・」手を上げ、指で星を辿る。彼の願いを叶えるために彼との思い出を星座に、と魔女は力と祈りを捧げた。彼の願いが叶うと、彼に向かって最期を告げる光が迫る。魔女は彼を看取りながら呟き、彼女の涙が足元を照らした。「一年後、星が巡って貴方が現れるように。」いつか即興で荒削りなこれを丁寧に研磨して、宝箱に入れても輝けるような物語にしたい。
ある眠れない夜、少女は奇妙な青年に出会った。奇妙な青年はマントをはためかせながらこう言った。「眠れないなら『星空』を見るかい?」青年についていくと、水晶の花が咲き乱れる丘に着いた。目の前には星の海。「綺麗だろう。この星海は『星降夜(ほしふるよる)』。この星空を絶やさないのが僕の仕事さ」「あなたは誰?」「僕かい。僕はただの魔術師さ。巷では「星紡ぎの魔導士」なんて呼ばれているけどそんなたいそうなものじゃないんだけどなぁ・・・。」そういうと彼はクシャっと笑い恥ずかしそうに頭を掻いた。彼女は彼が町で伝説になっている「星紡ぎの魔導士」とは思えなかった、その異名はこの国の救世主の一人で2000年前の建国の童話に出てくるものだが彼がそんなに老けているようにもそれほど頼りになるようにも見えなかった。彼女はそれから数年間、彼と過ごした。星降夜は眺めた者にささやかな幸せを与える事、暗闇の一部を小瓶にとり水晶の花を砕き入れ一晩置くことで新たな星を生み出しそれを夜空に返すことで星降夜を維持できる事、彼が想像以上に生活力が無い事、俗世の流行や常識に疎い事、しかし魔術師としての彼の腕前は逸品級であり、王宮からの呼び出しも多い事。少女はある日青年に質問した。「最近は夜でも魔道街灯が輝くから、みんな夜空なんて見上げないし見上げたところで星の輝きは街の明かりで見えないのに、なぜ続けるの?」「でも、僕はそれでもこの宙を見て元気を出してくれる人がいると信じているから」青年の答えはある種の『願い』のようで『呪い』のようで。少女にはそこに青年とだれかとの約束があるかのように感じ心に湧き上がる感情から目を背け、初めて感じる嫉妬心に戸惑いを覚えた事を今でもよく思い出す。ある日、彼が姿を消した。彼は「星降夜」の維持に必要な新たな星の生成に自身の魂を使用していた事、その為自分が近い将来消えてしまう事を少女に隠していた。しかし、彼の誤算は彼女がこの魔法「星海輝綴(せいかいきてつ)」に適性があったことである。適性の無い他人と同様少女の記憶に残らないはずだった彼の死は彼女の心の枷となった。数年がたつ頃には「星紡ぎの魔女」の噂は王国中に広まった。「師匠、約束通り星降夜は絶やしませんでしたよ。」―嘘だ、約束なんてしてないし約束のために絶やさなかったのではない。「もう師匠なんかより綺麗な星空を作れるようになったよ」―嘘だ、まだ遠く及ばない。記憶の中の師匠の星空はもっともっと綺麗だった。「そういえば、王子様が私に求婚してきたの。師匠よりもずっといい人なんだよ」―嘘だ、師匠のほうがもっとかっこよかった。「もう私は大人だから師匠の手なんか借りなくても立派に生きていくよ」―嘘だ、私は師匠のことが忘れられない私がこの気持ちに気が付いたころにはもう隣にあなたはいなくて。嫉妬にまみれた私の「星(たましい)」はくすんだ煌めきで「幸せ(せかい)」を照らす。私は水晶の花が咲く丘で叶わぬ願いと共に今日も夜空に星を放つ。「願わくはこの星が巡り貴方のもとへと届かんことを」―そしていつかきっとまた、貴方に逢えますように。
「久しぶり、みんな」子供のころ、よく来ていた丘。大人になってからは、忙しさから行くことができなくなった。だからね、久しぶりにと思って、ここに来たの。けれど、子供の私が見ていた景色はそこにはなかった。星の光は雲に閉ざされて、都市の光がその代わりになっていた。寂しいとは思ったけれど、また、しょうがないと思った。沢山の人たちの幸福が、あの都市の光なのだとしたら、それってすてきなことじゃない?なんて言い訳までして。ひどい人になってしまった。子供の私は、みんなに支えられていたっていうのに。今の私は、みんなが見えなくなっても、悲しむどころか、しょうがない、だなんて。そして私はみんなのために花を手向け続ける。みんなに私が見えるように。誰かがみんなに気づけるように。流れ星はもう見えない。誰かの願いは叶わない。もういないみんなのために、愚者は今夜も花を手向ける。
タイトル『星紡ぎの魔女』これは、1人の女性のとある話。私は夜の満天の星を見るのが好きでした。どこを見渡しても星、星、星地面にも星が散らばっているように見える。ある日、星が流れた。糸で紡いだかのように長く綺麗な星でした。でも、糸で紡いだ様に長いのに糸が切れた用に消えてしまった。またある日、この糸を紡い様に長い星は決まった時間で現れた。女『どうして、いつも直ぐに消えてしまうの、もっと長く見ていたいのに』男『あれは、流れ星(ながれぼし)と言うんだよ』突然後ろで声がしたのでびっくりしてしまいました。男『あ、ごめんね、突然話しかけてびっくりさせちゃって、僕〇〇って言うんだ』女『ここは私しか知らない所だからちょっとびっくりしちゃった…。私は〇〇』2人で星を見ながら話し合っていたらいつの間にか丘で寝ていた。彼は居なかった。次の日、流れ星は流れなかった。彼も来なかった。ある日、流れ星が流れた。すると何の気配もなく彼から声を掛けられた。男『綺麗だよね流れ星って,,,,』女『うん、綺麗、長く何度も見ていたいのに直ぐに消えてしまう』女『ねぇ…私、言いたいことがあるの』時間はもう朝が近かった男『どうしたの?』女『貴方と会ってからまだそんなに時間は経って居ないけれど貴方と居る時間はとても楽しかった、ずっと一人ぼっちだったから貴方が居てくれてとても嬉しかった。』女『だから私とずっと一緒に…』急に視界が真っ暗になってしまった。私は朝丘で目覚めた。あの日以来、流れ星が流れても彼と会うことは無かった。女『会いたいよ……』男『ごめんね…』私は毎日満天の星を見ながら誓った。また、貴方と逢えますように…と。長文見て頂きありがとうございます。ショートで聴いてこれは文を書くのが楽しみだと思ってしまい、つい書いてしまいました。皆の書いた文も読みました。いい話ばかりで気持ちが良かった。
ちいさい頃、頭の中にこの曲みたいな雰囲気の世界があった気がする。
夜空に輝く星々の輝きは今尚生きていると錯覚するかもしれない。しかし忘れてはならない。その輝きは”生”の象徴ではなく、”追憶”の証なのだと。故に約束してくれ。そなたの眼に星の残り火が見えている間に、私の想いを次に灯火として地に残して欲しい。
文豪ばっかで飽きない。自分も文豪の仲間入りだ!これはさぞ昔の出来事辺り一面雲に覆われた夜に魔女と幼き僕は歩き出すある丘で僕は魔女に問う。「ねぇ、なぜこんな時間に外を歩くの?今日はお星さまも雲で隠れてて見えやしないよ」魔女はにこりと笑う。「私の役目を終わらせに来たのよ」どこが寂しげな魔女の頬を星のようにキラキラとした水滴が伝う魔女は曇りきった空に手を伸ばす。すると雲が動き始め雲のはるか上空で踊り舞う星が僕達を照らし出した。「よく見てていなさい」夜空へと手を伸ばす魔女の手に新たな星の源が集う。それらを魔女は優しく空へと放つ。「お星様はね。ずっと貴方を見守っているわ。」僕が魔女を見ると魔女も空へと飛び出していた。僕はあの日を忘れない。あの光景を脳裏に焼き付けたまま今日も僕は、星が踊る空に手を伸ばし 星を紡ぐ。またあの人と会うために。
新月の夜、蒼眼の魔女は燦然と輝く星々に祈りを捧げる。それは今は亡き師や友への黙祷。それは今を共にする弟子や仲間への祈祷。それは今を生きる己への祈誓。幾星霜の時が紡がれど、蒼眼の魔女は幾度も祈る。いくら涙を流そうと戻らぬ過去へ。いくら願おうと過ぎていく未来へ。
この空はいつまで続くのかしらね?そういって、1人の魔女が僕に声をかけた。「さぁね、僕には分からないや」フフっと軽い笑いで僕の答えが返された。「じゃあまたね」そう言って魔女は何処かに消えていった…それが魔女さんとの出会いだ。それから僕達はいつも決まった日にこの丘で会うようになったそこでは会ってはただ世間話をしたり、魔女さんの魔法について教えて貰っていた。魔女さんと会ってから1年ほど経った時、僕が街に出掛けると周りから冷たい視線を受けた。あの子魔女と絡んでるらしいわよ、怖いわねぇ。"関わらないようにしまょう"と1人が言うと立ち待ち僕は周りから孤立した。それでも僕は魔女さんのところに行くのを辞めなかった。何故だろう、嫌なことがあっても魔女さんと会えばとても気が楽になる.「魔女さんって凄いよね。僕のことなんでも分かってくれるんだもん」と言うと「そうかしら?私はただ貴方と会いたくて会えるためにこうしているだけよ?」となんとも優しい言葉を掛けてくれた。「ねぇ、魔女さん。また僕達会えるよね?」「えぇ、きっとまた会えるわよ」~~~~~~~~「じゃあ、僕また会えるまで待ってるからね?魔女さん」そう言ったはずなのに私がいつも行っても彼は現れない。あぁ、なんて神はこうも望みを叶えてくれないのだろう。私が魔女だったからなのかな、ただ,,ただ、あの子とまた会いたいだけなのに…そう言って今日もこの丘の空は変わらない。「ねぇ、魔女さん。この空はいつまで続くんだろうね」ふと振り返ってもあの子は居ない。一筋の涙とともに今日もこの星達は輝き続ける。そんな、儚い魔女と少年の物語をこの星達は何時までも見守っているだろう
「じゃあな」大きな羽を広げ、貴方は星々を駆ける竜に乗って帰ってしまった。私は、この星に住む魔女。この星にしかない、『願いを言葉にする糸』を求めて、冒険者や商人がひっきりなしにやってくる。その中で、アルタイル星からいつも来ている貴方。忙しくしている私に何かと声をかけてくれる。「これ、アルタイル製のクッキー。元気出るよ」「ありがとう。これでがんばれるわ」「あんまり無理すんなよ?」満点の星が見える丘で、去り際いつも、ははっと笑って左手を上げる癖のあるあなた。私は、その笑顔でがんばれるの。私は星に願いをかけた人の思いを相手につないでいく役目。そうして人の大切な想いを紡いでいく。いつからか、お役目が怖くなった。それは、貴方が私ではない誰かと添い遂げることを願うかもしれないと思っているから。お願い。他の誰かを好きにならないで。その人と添い遂げたいと願わないで。私の耳にその言葉を入れないで…アルタイル星の願いが光る。魔女の願いはついぞ叶わない。震える手で貴方と素敵な人とを結び紡いだ。いつかきっとまた、星が巡りあの笑顔の貴方に逢えた時、笑えますように。なんだか切ない気分になってしまいました。ごめんなさい。
素敵な物語を紡いでくれた君にありがとうをアルタイル製クッキーと共に送るよ。
初めて出会ったあの丘に辿り着く。そして視線の先にはたしかに”彼女”が居た。しかしその姿は足元から星空が現れている。愛を知ってしまった魔女は星の一部になり始めているようだ。彼女を失いたくない一心であなたは彼女を抱きしめようとした。しかしあなたの腕は、既に人の肉体から解かれ始めている彼女の体をすり抜けてしまった。あなたはどうしようもなく、その場で膝を屈した。あなたの目から大粒の涙が溢れていた。泣くあなたは体に僅かな温もりを感じた。彼女が星になり始めた腕であなたを抱きしめていた。あなたは思わず彼女を抱きしめた。もはやすり抜けるという概念すら忘れてただ彼女を抱きしめた。そして僅かな温もりも彼女の姿と共に天へと吸い込まれていく。あなたはまた涙を流した。すると頬を流れる涙の一滴一滴に小さな光が灯った。それは星の光だった。「あなたが夜の星空を見上げた時。私はそこにいる。」その言葉を最後に、魔女は星となった。
今回も素敵すぎる曲ありがとうございます😭♡
素敵
ちょうど雨が降っているので、ベットの上でカーテンを開けた窓に寄って聴いています。まだ外は雪が溶けきっておらず、時折屋根から雪が崩れ落ちる音が聞こえます。たまに動物が歩いているようにも聴こえて可愛いです。溶けかけた雪によって、雨音がぴちゃぴちゃした柔らかい音になるので、とても良いです。雨で空が曇っているので、「今日は星が見えないのね.....。私が見えなくとも星々は待っていてくれるかしら?またこの願いを巡らせてくれるかしら?」と心配していそう。その切ない気持ちが私に入り込んでくるようで、なんとも言えない気持ちになります。星は、滞ることなく願いを巡らせていることを、また願います。
空気が澄んだ静かな丘の上に一人、20代前半位の女性が星空を眺めていた。そこに「綺麗な星空ですよね」首から一眼レフカメラをぶら下げた眼鏡の青年が後ろから声を掛けた。「え、ええ。貴方も星を見に?」突如声を掛けられ、彼女は一瞬驚いたが、直ぐに簡単な質問を投げた。「はい、僕も星が好きなので。この場所は星空が綺麗に見えて僕のお気に入りなんです」「あ、そうなんですね」「......僕、季節関係なしによくここに来るんですけど、お姉さんもそうだったりします?」少しの間の後、青年が問い掛けてきた。「私は、今の時期だけですかね......」「何か理由が?」「はい、ここには思い出があって、この季節に星空を眺めていると思い出すんです」「そうなんですね。あ、僕はそろそろ帰ります。夜道暗いので下りる際に気を付けて下さい」「はい、ありがとうございます」青年は丘を下っていった。(本当は思い出すんじゃなくて、忘れられないんだけどね)「君と、後何回星を眺められるのだろうか」「何弱気な事言ってんの? 病気を治したらまた見れるじゃない」「ふふ、そうだね......」「そうだよ、蒼汰」車椅子を押しながら彼女は蒼汰という青年を、丘の上に連れ出した。病院には見つからないように。そうまでして連れてきたのは、彼の寿命が残り僅かである事を占いでずっと前から知っていたから、せめて一緒に病室の窓からいつか一緒に行きたいと言っていた場所に連れていきたかったからである。「そうだ、絵を描かせてくれないか? 星空をバックにした君の絵を」「うん、いいよ」彼の申し出に彼女は承諾した。蒼汰は彼女から少し離れると、手に持っていたスケッチブックと鉛筆で早速星空を眺める彼女を描き始めた。そして数時間後、デッサンは仕上がった。「出来た」「見せて、やっぱり蒼汰は絵が上手いね」「ありがとう」蒼汰は照れて左手で首の後ろを掻いた。「僕は幸せだった。君に出会えて」「何よ急に、まるで別れの言葉みたいじゃない」「ねぇ死なないでお願いだから!!(どうして? 魔女なのに病気を治す術も分からない。願いは、ついで叶わない)」「はぁ......君は魔女だ。ならきっと人間よりもずっと長生きするはずだ」「だったら何?」「約束しよう。星が巡り、時が過ぎ、生まれ変わった僕がこの丘で君に逢えたら、一緒に星を見る事を」「......うん、約束」「それじゃ指切りだ、小指出して」彼女は彼に言われるまま小指を出した。「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます、指切った」二人で歌い、彼女は涙を流しつつも笑顔で誓った。その後病院に戻った。そして数日後、彼は息を引き取った。彼女に出来上がったデッサンを渡して。(私はまた逢えると信じてる、いつかきっと......)「あ、すいません」「え?」彼女が声のする方を見たら、さっきの青年が立っていた。「何かどうしてもお姉さんの事が気になって戻ってきちゃいました。変ですよね、今日会ったばかりなのにずっと前から知ってるような......あ! 別にナンパじゃないですからねって何言ってんだろ、僕」「え?(蒼汰!?)」彼女は一瞬ドキッとした。それは蒼汰が照れるとする癖である、左手で首の後ろを掻く仕草を青年もしたからである。「あの~、もしよかったら写真を撮らせて貰えませんか? 僕、写真家なんです」「あ、構いませんよ」「ありがとうございます、それじゃ僕少し離れますんで、お姉さんは星空を眺めててください」青年はそう言うと、彼女から少し離れてカメラを構えた。「あ、あれ何で涙が」青年は自分から流れる謎の涙に動揺しつつも、写真を撮った。星空をバックにした星空を眺める彼女の写真を。「ありがとうございました」「あの~、撮った写真焼き増しして頂けませんかね?」「あ、いいですよ。お姉さん、またここに来ますか?」「はい」「それじゃ、3日後に持ってきます、それじゃ」青年は帰っていった。「願いよ、今度こそ叶って。そして貴方に逢えますように」
「夜空で一番輝く星よ 聞こえるのでしょうか仰向く私 その心の奥底にある 孤独と嘆きああ 一番星よ 思い出せるのでしょうか私と共にいた あの面影はなぜ 風に消え去ったのでしょう?」歌う魔女の目は、微かに潤った。満天の星の下には、頬から零れる、小さな銀河。「もう…十六年です。どこにいるの、アル?」自分の幼馴染を偲ぶ魔女の手は、蒼紫色の炎を放った。やがて凝縮した炎は、眩い星光の灯となり、翳して、空へゆっくりと昇っていく、夜空に溶け込んで、一つに。「夜空に祈り捧げよう あなたの平和を幸せを手にできるよう 君に祝福を夜がどんな長く続いても 迷い込んでもああ 一番星よ 貴方のいる場所へ」そして、後ろに響いた。明るくも優しく、一人の少年の声。振り向いた魔女は、ベレー帽を被った、微笑みながら、リュートを撫でて彼女へ向かって来る彼を見えた。「ただいま、ステラ。」喜びの涙を堪え、星灯りのドレスの裾を掴んだステラは、アルフレッドに抱きしめられ、徐々に手を緩めた。「遅いよ…バカ。私がもうおばさんになったんじゃないですか。」「ごめん。だって、魔女の君と一緒に居たかったから。」「じゃっ、じゃあこれから、何百年、何千年、ずっと一緒よ?」「うん。もちろんよ。僕の女神。」こうして二人は、永遠の愛を誓って、唇を交わした。紡ぐ夜空が、その果てに銀河となる。
はじめて書いたのでぐちゃぐちゃですが読んでいただけると嬉しいです。少しばかり冷たい夜風が頬を撫でる。時の流れないこの街に在るのは、曇天の夜と星を謡う花々だけだ。空に星を灯すという貴方との誓いも未だ果たせていない。灰や煤にまみれながら私に向けた笑顔も過去と呼ぶべき記憶になってしまった。それでも、希う。いつかきっとまた、貴方と逢えますように
程よい改行に余白のある文章。ぐちゃぐちゃだなんてとんでもない。
@@修羅組 誉めてもらえるとは、思わなかったので凄く嬉しいです。有難うございます。
「貴方の願いが叶いますように」という、わたしの願いが星に届きますように。
「あいたい」嗚呼、今日も夜は逃げてゆく。まるであの人と私を遠ざけるかのように。嗚呼、今日も...「今日は一段と星が綺麗だ。君もそう思うだろう?」...貴方は、 そこには何も無いただの草原。私はいつまで待てば「魔女」という汚名から逃れられる、?私はいつまで待てば「貴方」に会える?私は、いつまで... 判らない。でもこれだけは判る。私はいつまでも貴方に逢いたい。
星の命が詰まった曲
Listening to this and imagining the saddest things really make me cry 😭 It’s beautiful
私の日本語が下手くそですが、このbgmはとても感動です。もっと素晴らしいbgmを作ってください❤❤❤❤
Don't worry.You speak Japanese very well.英語下手ですけどするして笑
日本語上手ですよ!be confident!
夜空の砂漠の下魔女「ねぇ…」???「…」魔女「ねぇ…」???「…」魔女「やっぱりあなたは喋らないのね。」???「…!」魔女「あなたに聴きたいたいことがあるの。」???「…?」魔女「あなたは、誰?」???「……」魔女「やっぱり喋らない…あなたは誰なの?」???「…」魔女「あなたは、私と同じ生き別れた魔女なの?あなたは、私と同じさまよい歩く魔女なの?それとも、あなたはなにも何でもないただの空気なの?」???「わ…は、だ…だ。何…んだ?…界は…だ」魔女「いいわ。」???「…?」魔女「私があなたに名前を付けてあげる。」???「なま…え?」魔女「そう、名前よ。…そうね…あ、そうだ!あなたの名前は………」
魔女が紡ぐ言葉は風になり、音を奏で、願いは星のように煌めき、そして、、、
「私を憎まないでくれるか」そんな1つの問いにすら答えることは出来なかった。私の母であり師匠であり、良き鏡であったからこそ、どうしても憎まずには居られなかった。魔女は死んだ。それが変わらぬ事実で変えられぬ過去であることは何度も思い知らされてきた。占いが出来ようと変わらない、こんな時どうしたら良いのか。そんな事を教えてもくれなかった。ただひたすらに星を眺め、教え、優しい顔で微笑むあなたが好きだった。好きだから、先にいなくなってしまったことを悔やみ、憎むのだ。それを終わらせることを内心で望みながら。占星術を幾ら行えど示す運命はただ1本の光を指すのみであった。それは占いという形であるが故変わることはなく、いずれ私の命も星のように突然砕け散るのだと知った日には誓った。誰も愛さぬと。それを打ち破ったのは捨て子、子であり弟子であり、そして私の大きな希望となった。そんなあなたに今言うのだ。無理な願いと知りながら。
ある森に、星を繋ぐ魔女が居た。その魔女は森の奥深くに暮らしており、人々からは「星紡ぎの魔女」と呼ばれていた。その魔女は人々に姿を見せた事は一度もなく、もしかすると森にいる魔女に化けた零だととも囁かれていた。ある日、森に迷い込んだ一人の少女が居た。その少女はまだ幼く、魔女の存在を知らなかった。しばらくさまよっていると日が暮れ、辺りが暗くなり始めた。少女は徐々に不安になり涙を流し始めた。しばらく涙を流していると、後ろから優しい声がした。「お嬢さん。ここに迷い込んだのかい?」少女が後ろを見ると、そこには優しい顔をした1人の小柄な女性が立っていた。女性の周りにはいくつもの光る星が浮かんでお、瞳は青紫色、髪はつやつやの紺色で、少女にとってその人は、まるで宇宙の星の様な美しさを見せた。「おねえさん、だれ?」少女が聞くと女性はにっこりと優しい笑顔で答えた。「私はここに居る魔女さんだよ。」女性は木でできた手持ちランタンを持っており、それを少女に渡すと言った。「このランタンをお持ち。そうすればお家に帰れるよ。」ランタンを渡すと女性は森の奥深くへ消えてった。少女は言われた通りランタンを持って森を進んだ。ランタンの光はまるで意思があるかのように動いて道標を出してくれた。しばらく歩くと少女が住んでいる街に着いた。森の前では少女の両親がおり、泣きながら少女を抱き締めた。少女が持っていたはずのランタンは、いつの間にか無くなっていた。少女と少女の両親を囲んで、いくつもの光が舞い上がり、そして優しく消えた。
昨年の7月。僕は最愛の彼女を病気で失った。そこからの日々は灰色の日々で、僕は抜け殻のように過ごしていた。タバコを吸っている時は唯一何も考えずにいられたがそれ以外の時はずっと彼女のことを思い出してしまう。何をしても思考が鈍って上手くいかなくなってしまった。そして僕は仕事をやめた。貯金ももう尽きかけている。でもどうでもいい、この先生きててもしょうがないのだから。、、、、、、、、激しい頭痛で目が覚めた。不思議な夢を見ていたがどこかで見たことがあるような気がする。あぁ、そうだ。あれは子供の時の夢だ。子供の頃の僕はよく夢を見たものだった。それも同じ夢を何度も、、だ。所々朧げな記憶になってしまったがただただ美しい夢だったのは覚えている。美しく輝く星々に彩られた深い青の天井、見たこともない花々が申し訳程度に咲く静かな大地、そしてそこに立つどこか儚げな雰囲気を放つ1人の女性。その女性はいつも悲しげな表情で、まるで誰かを待っているかのような、、、また激しい頭痛が僕を襲う。頭痛はだんだんと激しさを増していき、、、僕の意識はそこで途切れた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー軽やかな足音が聞こえる。あぁ、そうだ。僕は確か頭痛で意識を失って、、、体をゆっくりと起こして辺りを見回す。不思議とその景色を見て僕は驚かなかった。なぜだかわからない、わからないがここは間違いなく、、『あの夢で見た景色だ』そしてその場所にいるということは、、足音が近づいてくる。「気分は、、どうですか?」そこに立っていたのはあの夢で見た女性だった。黒と青のドレスを纏い夢で見たのと同じ儚げな表情。間違いない。「突然のことで驚いているでしょう。ごめんなさい。私は、繋ぎの魔女といいます。」いや、驚いてはいないのだが、、なぜか声が出ない。ここはどこか、魔女とはどういうことか、繋ぎとはどういう意味か、聞きたいことは山ほどあるというのに。「驚くのも無理はないでしょう。ここに来ることはなかなかありません。死の間際でしかこられませんから。」死?何を言っているのかいまいち理解ができない。「ここは繋ぎの世界。現実と天国の間、とでも言いましょうか。上に見える空が天国、そしてあの星たちは人の魂が生まれ変わったものです。」『僕は死んだのか、、?』やっと声がでた。魔女は少しの時間を置いてから「まだ、、ですね。ここはあなたが現世へと引き返せる最後の場所です。天国へいけばあなたは失った最愛の人と会えます。現実を選べばすぐに戻すことができます。」なぜ彼女のことを知っている、、?いやそれはどうでもいい。ここで天国を選べばもう一度彼女に会える。彼女がいない現実なんて地獄と同じだ。もちろん天国だ。だが最後にあの世へ行く前にタバコを吸いたくなり胸ポケットに手を伸ばす。《ガサガサ》ん?なんだこの音は。僕はポケットに手を伸ばして半分に折られたメモ帳の1ページを取り出した。なんだこの紙は。そう思い開いた瞬間、、、涙が、溢れてきた。《私の分までいっぱい生きて》涙がメモ用紙を濡らす。ぐちゃぐちゃになってしまったメモ用紙を握りしめながらまるで子供のように泣いた。魔女はそれを静かに、何も言わずに背中をさすってくれた。「あなたの彼女さんを空に導いたのも私なんです。もしあなたが死のうとしたら止めてくれと頼まれましたが、魔女の掟上それはできません。ですのであなたの彼女さんからのメッセージをそこに忍ばせました。」『でももし、、、これに気づかなかったら』魔女はこくりと頷き「はい、あなたが想像している通りです。でもきっと彼女さんがあなたをそうさせるよう導いてくれたのでしょうね。」また涙が溢れて来た。魔女は僕の背中をさすりながら「これからあなたを現世に戻します。あなたはここでの記憶を失いますが、取り戻した生きる気力はそのままになります。」泣きつかれた反動か急に眠気が襲って来て魔女が何を言っているのかよく聞き取れなかった。そして僕は、眠りについた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー激しい頭痛で目が覚めた。床から体を起こすとすぐそばに薬の瓶と錠剤が散乱していた。そうか、僕は死のうとして、、、しかし今は不思議と死のうという気持ちは消え失せていた。彼女に、《生きろ》と言われた気がした。たったの3文字だが、僕が生きようとするには十分な言葉だった。
読みづらい構成で意味わからんとこも多々ありますがご容赦くだせえ、、、、
では、私も___紺碧の清空を彩る星々夜露に濡れた草木の香りを纏い、私は空を見上げる今日も、明日もその次の夜々もいつまでも見上げるでしょう・・・貴方との別れが永遠(とわ)ではないように、星々も永遠にそこでは輝かぬと知っているからだからこそ私は幾重にも重なる輝きに淡い願いを込め、空を、星々の行方を見届けましょうあぁ、星達がゆっくりと流れ、動いてゆく・・・故に私は実感できるのですこの揺蕩うような静かな流れがまた、貴方と私を引き合わせてくれるのだと・・・この星々が貴方との絆であり、私との出会いの輝く糸であると信じて・・・あぁ、愛しき人私は今日も空を見上げています____
1st Full Album『幻想世界の物語。』
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「御覧。星が踊っているよ」
魔女様は笑いながら空を見上げた。確かに、踊っている。きらきらと、きらきらと。
「魔女様は星が好きなの?」
「ああ、好きさ。だってこんなに生きた存在は、他のどこにも無いんだよ」
魔女様は不思議な人だった。星を生きてる、とか言って。確かに綺麗だけれどさ。生きてるだなんておかしなことを言う。あれが生きているの? と聞くと、魔女様はさっきよりも可笑しそうに声を上げて笑った。
「息をすることだけが生きているということじゃあないのさ」
「……魔女様、わたし、よくわからないよ」
不安そうにする少女の頭を、魔女は大丈夫だと言うように撫でた。
「いつかわかるよ。お前も、星を紡げば分かる。星が全て教えてくださるよ」
星を紡ぐ魔女が一人、少女が一人。
今日もお星様はきらきらと踊っている。
魔女と幼い少女。
これだけで素敵な物語ですね。
タイトルの魔女が主人公なのではなくて、その魔女を近くで見ている少女の視点で描かれる物語のプロローグみたいです。
本編はもう少し大人になった少女の語りで進んだり…
素敵なお話をありがとうございます
もし叶うなら僕もそのお話の少女になって不思議な魔女さんにあってみたいな~
不思議な世界にいってみたいな~❄️
本を描いてくださいね。ミリオンロングセラーになる事間違いなしです。🎉
今夜は、星が綺麗だ。
「...先生。わたし、頑張ったよね。魔法が使えなくても、頑張ったよね。いっぱい、いっぱい、頑張った、よね。」
かつて星を見上げた少女は、遠いところへ行ってしまった師を想い、言葉を紡ぐ。
彼女がかつて見上げた夜空には、今。
赫く耀く星がひとつ。その後を追うように、無数に弧を描く星が、煌めいていた。
「魔法が使えないって、いじめられても。努力を嘲笑われても。先生が...いなく、なっ、て、も...。」
彼女の様相は、有り体に言えばボロボロだった。服は所々に穴が空き、左腕の骨は砕け、肩から溢れた血は固まってこそいるものの、激しく動けば、無事とはいかないだろう。
【─────本部から緊急通達!!赫い星が角度を変え、急速に落下を開始しました!!猶予は─────】
村の音声転送装置はけたたましくアラームを鳴り響かせ、この世界の終わりを告げる。
いつの日からだろうか。あの人に憧れて、魔女を目指したのは。誰からも理解されず、人知れず皆を守り続けた英雄を、「先生」と呼んだのは。
一体、いつだっただろうか。
「せ、ん...せい...」
かつて、師は言った。
お星様が、全て教えてくださると。
「───────ぁ。」
その時、誰かに呼ばれたような気がして。懐かしい気配を感じた気がして。師匠が自分に与えた唯一の魔法を、唯一の願いを。
ただ独り。星に、希うように。
「───────お星様。力を、ください。わたしに、皆んなを...世界を、守れる力を、ください...。わたし、に───────」
先生なら、こうした。
彼女はそれだけを心の中で呟き続ける。
「────わたしに、先生みたいに、お星様の力を、ください。」
自らが紡いだ、かつての師の言葉の意味を、彼女は、誰よりも知っていた。
コメ主さんの物語をお借りして勝手に数年後の未来を描いた妄想になります🙇その場のノリで書き殴ったものなのでどうかご容赦を...!
「ねぇ、おかあさん。人は、死んじゃうと星になっちゃうの?」
幼き頃のわたしはそう聞いた。おかあさんは答えた。
「ええ、そうね。私が死んでしまっても、貴方のことをしっかりと見ているわ。」
わたしは、どこかおかあさんが悲しそうに言うものだから、心配になりおかあさんの手を掴んだ。
「おかあさん、まだ死んじゃだめだよ!わたしが今よりずっとずっと大きくなって、たくさんのことを知って、おかあさんに恩返しするの!」
綺麗な星空を背景に、おかあさんは微笑む。とても、幻想的で、今すぐにでも消えてしまいそうだった。
「ふふふ、まだ死ねないわね。」
それから、わたしはおかあさんと手を繋いだままただひたすらに星空を眺めた。
おかあさんの手を離してしまえば、どこかに行ってしまいそうだった。
おかあさんと繋いでいるこの右手には温もりが残っていた。
この時はまだ、生きていたんだ。
「あ!おかあさん、流れ星だよ!」
「お願いごとしなくちゃ!」
わたしは、流れ星に願い事をすると叶えられると思っていた。
「あら、流れ星がたくさんね。何をお願いしようかしら?」
わたしは、まだこの温もりを感じていられると思っていた。
「わたしはね!おかあさんがもっとずっと生きれるようにお願いする!」
わたしは、おかあさんがずっと生きていると思っていた。
「じゃあ私は貴方が長生きするようにお願いしようかしら。」
沢山の流れ星を見ながら、2人で一緒に唱えた。
「ずっと一緒に暮らせますように。」
─その日は、とても綺麗なふたご座流星群だった。
右手を握りしめる。
自分の、厳しい寒さで冷えた体温しか感じられない。
もう、あの温もりを感じることは出来ない。
ああ、あの時は暖かったな。
おかあさんの手は真冬なのにも関わらず、春の陽だまりのように暖かったな。
おかあさんと一緒に願い事をしたな。
ああ、おかあさんはお星様になってしまった。
今日はふたご座流星群。おかあさんがお星様になって25年経つ。
「おかあさん、わたしもう独りじゃないんだよ。」
「20歳を迎えた日に、色んなところに行ったんだ。」
「お父さんの故郷、お祖母さんの故郷、離れ離れになってしまった幼い時からの友達の家。」
「世界は広くて、わたしの知らないことが沢山あった。」
「あとね、大切にしたいって思えるような素敵な人に出会えたんだ。今はその人と一緒に暮らしてる。」
「明後日は、結婚式なの。」
「ここは小さな村だけど、みんなが総出で祝ってくれるんだって。」
「おかあさんにも見て欲しかったな、私のドレス。」
「おとうさんに聞いて、おかあさんと同じものにしてもらったんだ。」
「本当は結婚式で言いたかったけど、お星様になっちゃったからここで言うね。
おかあさん、ありがとう。私を産んでくれて。」
「私に沢山のことを教えてくれて。」
「おかあさんと過ごした6年間はとても楽しくて、毎日が幸せだった。」
「おかあさんは私の自慢のおかあさんだよ。」
「本当に、ありがとう。大好き。」
─その時、空一面に沢山の流れ星が流れた。
おかあさんが喜んでくれているように思えて、わたしは涙が止まらなかった。
星のひとつひとつがキラキラと輝いて、"私"の目を輝かせる。
私は、もう大丈夫だ。と、お母さん、もといお星様に微笑んだ。
魔女は、そんな2人の姿を見て涙した。
人は、なんて儚く、脆いものたんだ、と。
魔女は沢山の想いを胸に、今日も星を紡いだ。
自分なりの解釈失礼します、、、。
久々に涙腺が熱を持ちました
素敵な物語を、ありがとうございます
こんなに泣いた物語は初めてです。ありがとうございます☺️
…鉄臭い戦場に居続けた私にとっては眩し過ぎるコメント欄だ。
コメ欄の文豪も凄いけど一番最初の「魔女の願いはついぞ叶わない。 愛しみが巡る道の先、隣で星が見たかった。 誓いを交わした丘の上、もう交わらぬ貴方の影に想い馳せる。
満点の空の下、彼女は希う。 どうか、星が巡りますように。 いつかきっとまた、貴方と会えますように」
が曲の世界観に引き込ませるからスゲェよ。
そしてこのコメ欄のどの文豪よりも凄いのがこの音楽を生み出した人よな
その通り
なんだろう…
語彙力皆無でゴメンけど
星が大好きな人間の男性に恋した不老不死の魔女の未来的な…
でも彼の街では魔女との交際は禁止されていて魔女と彼は会うことができなくって
その彼と一度だけ星空をみた時にした約束が「また一緒に星空をみる」っていうことなんじゃないかって…
その約束を果たした時に魔女は彼に自分の「好き」っていう気持ちを伝えたかったんじゃないかなって…
でもその約束を果たすことなく、魔女は自分の思いを伝えることなく彼は死んでしまったんじゃないかって…
魔女は人はすぐに死んでしまうことを知っていたけれど恋をしてしまった愚かさを、一目惚れしたあの時に「好き」と伝えることができなかった自分の奥ゆかしさを悔いているんじゃないかって…
彼と星空をみたこの場所で今日も泣いてるんじゃないかって…
聞いてるとそんなふうに思うんだよね…
誰か文才をわけてくれ
煌めく運命の星々よ
その数多に燃ゆる命達よ
暗い海の底から厚い雲をかき分けて
幾千の燿をここへと届けん
夜空という海を泳ぐ箒星は
散りゆくその時まで命を燃やし尽くそうと
この願いをどうか聞き届け給え
幾つもの奇跡と運命を混ぜ合わせ
いつかまた、この願いが巡り
再び彼の元へどうか引き寄せ給え
幾千の時を越えようと
数多の星々が散ろうとも
貴き理想郷の果て
何度も命は巡り
再び貴方の元へと
星を降らせよう
駄文失礼致しました。
誰から何を言われようと、ただ1人でもこの文をいいと言ってくれたのならそれは意味のあることだと思う。俺は貴方の文が好きです!
誇れ。そなた(の文)は素晴らしい
光星の彼方
故の言の葉
浅き夢見し
色付く地平線
閉ざされし檻の
外は宵明け
序と終の章は
この歌で飾りましょう
神代の昔から伝え紡がれた
一粒の魔法詩
勉強用にBGMを探していたら素敵な曲と出会えました…!
これを聴いていたら以前に書いた創作歌詞を思い出したので私も少々綴らせていただきました
素敵な世界観、大好きです🫶🌌🪄
ここのコメ欄文豪しかいないんだが
んなわけ.....って思ってみたらガチで文豪達が才を出てたわ
いつもの事やな…
本当に文豪ばっかりで、世界観と感性が素晴らしかった...
わかる。ここのコメ欄だけで短編小説集作れって言われても作れそうだよね、いやもうそうなってるわ
There are so much brilliant comments here.
Reading the comments while listening to this music is really calming.
星恋
星と私を紡ぐ
あの星の様に
儚く美しく煌めく
ここで私はいつまでも
見上げる
あなたという星のまたたき
星は私の心を灯した
あの星が
この世界が幻想ならば
いつかあの星に手が届きます様に
明るい事は本当に倖せと言えるのだろうか。
文明がもたらした光が静謐な夜空をより一層暗くした。
風の噂でこんな話を聞いた
ーー死んだものは星になり生きるものの道を輝かせる。ーー
そして
ーー星を紡ぐ魔女は死者の魂を星として夜空に打ち上げてくれるとーー
君は僕に何も言わずに行ってしまった
もう二度と届かない、会えない場所に
最後に僕の名前を呼んでほしかったな
ありがとうもさようならも
何も言えてないよ
君は星になって僕を見ててくれてるかな
きっと君みたいな素敵な人は綺麗な輝きで夜空を照らしてるのかな
星を紡ぐ魔女よ
どうか
あの子が
あの子の魂が
貴方のもとへ訪れたら
どうか
生きていた頃よりも楽しくて、嬉しいことばっかりで
学校にも行けて、友達も会えて
病気なんかに負けないように
いつも楽しくいられるようにー…
ああ…会いたいな…
僕も辛いときは夜空に君を思うよ
きっと…君なら
ーなにくよくよしてるの!元気出して!ーー
そんなふうに笑いかけてくれると信じてる
四年したら僕も行くからね
待っててね
長文失礼します
読んでくれてありがとうございます
この話は本当でもあり、嘘でもあります
僕の大切な人はなくなりました
ですが、星を紡ぐ魔女が本当にいるなら。そう思い書きました
僕は四年後あの子のもとに行こうと思います
夜空で2つ、寄り添って輝く星があったら
僕たちだと思ってください
これは僕の理想ですがw
ありがとう
こんな満点の星空をみていると
あなたのことを想い出す
星に恋焦がれ
ついに星の元へと還っていったあなたのことを
わたしはあなたのようにはなれなかった
だけど
こんな綺麗な星の日は
夜空を眺めながら
あなたのことを想い出す
あれは夢だったのだろうか
すべてが幻だったかのようにも思える
うたかたの日々
だけど、決してこの胸に焼け付いては消えない
鮮烈な日々
あーどうか、このままずっと消えないで
たとえ夢でも幻でもいい
大丈夫
わたしの中であなたは生き続けるから
だから
今日も夜空を見上げて
あなたに呼びかける
ね、この声届いてるかな
わたしまだこのほしで生きてるよ
だからそこでずっと待っててね
そういうと、まるで呼応するかのように
星々はより一層輝きを増す
星になったあなたへ
このほしから愛を込めて
この空はいつか観たあの日と繋がっている氣がした
良かった
もうひとりじゃないんだね
どうかまた逢えますように。
遥か遠い昔から人々は星を眺めてはそう願ってきた。
星から聴こえる声なき声たちは、いつも誰かとの再会を願っている。
___星紡ぎの魔女
そう呼ばれ始めたのはもうずっと昔のこと。
私が星を紡ぎ始めたのはある1人の人間との出会いだった。
その人間は昔の時代にしては変わっていて、魔女を恐れない人間だった。
この私に魔法を教えてくれだなんて、どれだけ変わっていても出てこない言葉だと思っていたのに、あの人だけは真っ直ぐな目で私を見つめて言ってきた。
その目の真っ直ぐさと少し風変わりな人間に興味が湧いた私は少しだけ魔法を教えることにした。
その間はそれはそれは楽しい時間だった。
永い時を生きてきた私にとって、誰かと話すのは本当に久しぶりで、魔法を教えるのなんて初めてだったから、色々と教えてしまった。
だけど、ある日。
あの人は時空の狭間へと消えてしまった。
私が、初めからあなたと一緒だったら寂しくなかったのに、なんて言ってしまったから。
あの人は時空を超え、私という存在が生まれた時代へ行き、言葉通りに最初から私と生きていくつもりだったのだ。
その思いに気がついたのは、あの人の書き残した1つのメッセージを見てからだった。
酷く後悔しても、もう遅い。
魔女は永い時を生きられる代わりに、時空を遡れない。
それは魔女に生まれた者の運命だからだ。
だけど、私はどうしてもあの人を取り戻したくて、長い年月を掛けて原初の魔女に会いに行った。
そこで教えて貰ったのは星を巡らせる、ただそれだけ。
星を紡ぎ、数多の時を過ごす。
そうすればいつか必ず、また逢えると。
私はあの人と出会った場所に戻り、星を紡いだ。
何度も何度も。
そうして気がつけば千年の時が経っていた。
あの人は未だに現れない。
だけど、いつか。
また再会できると願って、私は今日も星を紡ぐ。
これは、まるで御伽噺の様で本当にあった星紡ぎの魔女の話。
彼女が最後に会いたい人と逢えたかは、彼女のみぞ知る___
草
【星紡ぎの魔女】
いつから居たのかも、何処から来たのかも分からない。
星を見上げ、遠く、それでいて近く感じる何かを見ているのだと、口を揃えて語られる。
...いつ見ても飽きない。己はここにあるのだと、悠久の時を生きながら、夜空をその輝きで彩るのだ。
他に変わる事なき煌めきが、幾万幾億と宙を飾り、星空という絵画を描き出す。
こうしてまた一つ、煌めきの織物を紡ぐ。
星の海へと漕ぎ出す時も其処に在り、航海者の道筋を照らすのだ。
文才って凄いなぁって、魅せられて紡いで思うんだ。ああ、語りって難しいなって。
こうやってみんなが想像を膨らませてるのが素敵って感じちゃう。
こんなふうに優しい気持ちになれるのもこの曲のおかげかなあ…。
今日も魔女は星を紡ぐ。
星を紡ぐ者に終わりはない。
夕焼けに煌めく金星から朝焼けに消える星々の姿を見届ける。
昼の空に浮かぶ星のように人には見えないその姿、古きに失われたその意義、もう彼女しか知る者がいない彼との約束。
頬を伝う雫のように輝き流れる星を見ながら静かに、悲しげに微笑む。
遠い宇宙(そら)に、久遠の時に。
最後の魔女。もう魔女になる者が現れないように…
今日も魔女は星を紡ぐ。
いつか逢えますように
そんな声をよく聞く、幸い私は星紡ぎの魔女だ。星たちの願いは叶えてあげられる
自ら星になった罰としてこの責務を課せられたけれど、こんな幸せなことはないだろう
…ただ、一つを除いては
私には想い人がいた、自ら星になったのも、その人を追ってのこと
想い出すだけでも綺麗なその人は、甘く、美しかった
…きらきらと輝く星空の下でそんなことを思い出す星紡ぎの魔女は、たった一つの願だけ叶えられないという
それは、彼女自身の願いだ
彼と、また逢えますように
『星が綺麗だね』
そう言って微笑む貴方の影を追って
今日も星降る丘に1人
私は永き時を渡る魔女
いつまでも一緒の時は続かないと解っていたはずなのに
今日も私は祈る
また、星巡りし時に再び巡り会えますように
たとえ届かない願いだとしても
私は永久に祈り、貴方を想い続ける
コメント欄見たら皆様
素晴らし物語ばかりですね
きっと愛する人にめぐりあいますね、昼間の星のように
そこにあっても見えないだけであなたの近くにいるんです
ほら、あなたの隣に
「私が君の前から消えてしまっても、いつだって、空の上から見守るからね。約束するよ。だから、そんなに悲しまないで。」
そう言っていた君が、この輝きの中のどれになったのか、今も私はわからない。
見守っているくらいなら、光も闇もかき分けて、私の元に降ってきてくれればいいのに。
夢物語ばかりを浮かべて、幾千の星々を眺めながら、頬を伝う温かい流星。
一粒くらいだよ、君のこと、今も探してる星なんて。
頬を伝う温かい流星……
詩的です。
満天の夜空、幼子が両手を振り回し母とはしゃいでいる。
「みてみてー!お星さまいっぱいできれーだねーー!」
母は子の傍にしゃがみ、そっと頭を撫でた。
「こんなに綺麗なお空が見れるのも、星紡ぎの魔女様のおかげなのよ」
子は丸々とした目を見開き、首を傾げた。
「まじょさま?」
「ええ。星紡ぎの魔女様はねーーーー」
ここのコメント欄は本当に素敵な人が多いです
人はいつも無から有を生み出すものだこんな世界の端でもそれは同じ事。
この曲から今日も様々な物語が生まれている。
あるものは長く生きた魔女あるものは恋い焦がれ悲しみを纏った魔法使い、幼い少年少女、友に生きる友や家族、召使いに弟子、本当に沢山だ。
この文を見つけた君もそれ以外の人々もこの曲に何かを見出して物語を綴る、人はその繰り返しさ。
さぁ、君はどんな物語を書くのだろう?
皆君の描く世界を楽しみにしているよ。
億万の星が今日も夜空に鏤(ちりば)められ、輝いている。
貴方が居る星はどれだろうか。あの一等輝いているあの星だろうか。それとも、その光に準じているあの星だろうか。
それとも、夜空ではなく私の眼と記憶に焼き付いた、この夜空には見つからないあの星だろうか。
あの人は今、どんな想いで居るのだろうか?遥か遠い星で、何を考えているのだろうか?
私と同じく満点の夜空から、星を探しているのだろうか。それとも私か私の星を見つけたのだろうか。
私と同じ様に、あの出会いを今も胸に抱いて星を見ているのだろうか。
一緒に星が見たいと言われた時に、星など下らないと隣で笑っていたあの魔女の事を、今も胸に留めてくれているのだろうか。
夜空の星なんて下らない、毎夜毎夜星なんて見飽きていると最後の最後まで渋っていた、あの偏屈で我が儘な魔女の事を想ってくれているだろうか。
色んな魔法が使える癖に、こんなささやかな願いすら叶えられない魔女の事を、この眩しい夜空の何処かで想ってくれているだろうか。
ねぇ、聞こえるかな。届かないに決まってるけど、それでも言うね。
私、夜空を見てるよ。君が何度も教えてくれた、あの綺麗な夜空を見てるよ。
何度も何度も、君が楽しそうに語ってくれたあの夜空を見てるよ。
私が笑って取り合わなかった満点の星空も、下らないと取り合わなかった輝く夜空も、全部君の言う通りだったよ。
最高の想い出になるから、と君があれだけ言い聞かせてくれた言葉も、今朝聞いたみたいに覚えてるよ。
君の言葉は、本当の事ばかりだったね。忘れられない想い出になる事も、見慣れた星がこんなにも綺麗な事も、全て君の言う通りだった。
空を自由に飛んで、魔法すら使える魔女が毎夜輝く星がどれだけ綺麗か知らないなんて、おかしな話だよね。
そう話したら、君は笑ってくれるかな。
でも、一つだけ君の言葉には間違いがあったよ。嘘じゃないよ、本当だよ。
この満点の夜空も、輝く星々も、“最高の想い出”には、ならなかった。
君が私の隣で笑っていたあの取り留めの無い日々、かけがえの無い日々こそが、私には“最高の想い出”だったよ。
この綺麗な夜空の事を語ってくれる、あの何気無い君との想い出が最高の、一番の想い出なんだよ。
あぁ、星々よ。彼との思い出の全てを輝かせる満点の星々よ。
空が飛べなくなっても良い。魔法が使えなくなっても良い。他のどんな願いが叶わなくたって、構わない。
だから、お願い。
どうか、星が巡りますように。
いつかきっとまた、貴方と逢えますように。
この曲を聴きながら読んだら心に来たわ
ん、泣いた
おい、涙腺がぶっ壊れたぞどうしてくれんねん😭
コメ欄の中でこれが一番いいかもしれん
みんな気を付けろ!!!
この文豪、涙腺を破壊してきやがる!!!😭
『必ず君を救ってみせる』
――その誓いは、果たされなかった
「ーーかくして、愚かな勇者は魔王に敗れ、憐れ勇者は大切な人を救えず、世界も滅びてしまいましたとさ!」
めでたくなしめでたくなし、っと!
そう嘯く少女の言葉に、しかし応じる者は誰もいない
風が吹く
銀の髪を翻しながら退屈そうに歩く少女の独り言は、まるで海に浮かぶ泡のように、誰にも知られずに静かに夜の底へと溶けていく
ひっそりと闇の底へと降り積もる
それでも少女は言の葉を紡ぐ
「そもそもさ、最初から分かっていたことでしょ?」
――君では私を殺せないこと
――私を止めることなんてできないこと
そんなこと分かりきってたはずでしょ?という少女の呟きはしかし、誰にも届かない
なぜなら少女は一人ぼっちだから
聞く者がそこにいないのならば、言葉など単なる空気の振動に過ぎないし、応じる者もまた当然いるはずがない
そんな至極当たり前の真理を体現するかの如く、少女の透き通るような美声は、静かに夜の帳の中へと消えていく
誰もいない、どこまでも広がる広大な砂漠の彼方に、たった一人の少女の囁きは無意味に埋もれていくだけだ
「それなのに諦めずに挑み続けて、最終的には死んじゃうんだもん」
君はバカなのかな?
アホなのかな?
そんな軽口もしかし、空しく空気に溶けていくだけ
もしその言葉を聞いていたならば猛然と言い返したであろう少年はけれど、もういない
意味を失い単なる音にまで成り下がった言の葉は、どこにも行けずにその場に留まるだけ
こんこんと降り積もる雪のように、ただそこに堆積するだけだ
それを少女は知っている
誰よりもそのことを知っている
知っていてなお、それでも彼女が言の葉を紡ぎ続けるのはしかし、もう少女が何を言おうと何をしようと、何も変わらないから
もう誰も少女の言葉を気にかける者などいないからだ
そう、もう少女の言葉に...おぞましき〈終末の魔女〉の言葉に応じる者など誰もいない
ペタリと、その場に座り込んだ少女の周りにあるのはもはや、一切の色彩を失った灰色の砂だけ
さらさら、さらさらと、少女の目に映る砂丘の一つが崩れていく
風に流されて形を失っていくそれにはもはや、命など宿ってはいない
――例えそれが、かつて少女にとって大切だったものだとしても
――例えそれが、かつて少女が壊したくないと思っていたものだったとしても
――例えそれが、かつて世界と言われたモノの残骸だったとしても
…砂になってしまえばもはや違いなどない
そこにはもう、過去の面影など微塵もない
あるのはただ、砂だけだ
だからこそ
「...こうなっちゃうことなんて、目に見えてたことなのにね」
そう呟きながら、少女は手元の砂を片手でそっと掬い上げる
だがその砂は掬い上げる先から少女の指の隙間から溢れ落ちてしまう
さらさら、さらさらと、微かな音をたてながら溢れ落ちていくそれをぼんやりと見つめる少女の瞼の裏には、気が付けば少年の笑顔が浮かんでいて...
――そう、思い返せば彼は底抜けのバカだった
〈終末の魔女〉
世界を滅ぼすことを運命付けられた最低最悪の生きた魔導兵器
世界の全てを灰と化す、古代魔法によって作られたおぞましき終末装置
そんなモノに成り果てていく少女を、それでも元に戻そうと少年は最後の最後まで足掻き続けた
(バカな人...)
愚かな人
そう少女は心の中でそっと呟く
最初から私を殺せないことなんて分かっていたはずなのに
最初から私を救えないことなんて分かっていたはずなのに
それでも彼は私を救おうともがいてもがいて...
何度傷付けても、何度心ない言葉を吐いても、それでも決して私から離れることなく側に居続けてくれて...
『必ず君を救ってみせる』
そう言ってバカみたいにもがき続けて、その果てに命を落とした
まるで蝋燭の光のようにあっさりと、その短い人生を終えてしまった
そんな少年の最後を思い返した少女は苦笑する
なんてバカな人だろう
なんて愚かな人だろう、と
私のことなんて放っておけば良かったのに
魔女め、と
そう一言吐き捨てて逃げていれば、もう少しだけ生きることもできたはずなのに
静かに苦しむことなく、世界の終わりを受け入れることだってできたはずなのに
「...やっぱり君はバカだよ」
大バカ者だよ
そう吐き捨てる少女の顔にはしかし、侮蔑や嘲笑の色などない
むしろ...
(それでも...楽しかったな)
あなたと過ごした日々は...
そっと目を閉じた少女の脳裏を、少年と過ごした日々の記憶が駆け巡る
それはあまりにも平凡な日々の記憶
一緒にご飯を食べて、なんでもないことを話して、笑いあって...時にはケンカをすることもあったけど、それでも幸せで掛け替えのない日々
そんなかつての日溜まりの時間を思い浮かべながら少女は微笑む
(短い時間だったけど...)
それでもあなたと一緒にいた日々はあまりにも暖かくて、心地よくて...
世界を滅ぼす魔女としてではなく、一人の少女としてあなたと過ごす日々はあまりにも幸せで満ち足りていて...
そして何より
(...嬉しかったんだ)
あなたが私を好きだと言ってくれたことが
こんな私のことを、それでも心から愛してくれたことが
世界を滅ぼす魔女だと言われ、侮蔑と嘲笑と憎悪の中で生きていた私のことを、それでも好きだと言ってくれたことが本当に...本当に嬉しくて
泣きたくなる程切なくて、心の底から幸せで...
(だから...だからね、■■■)
私も...私も、本当は...
気が付くと、少女の手の中の砂はなくなっていた
耳が痛い程の沈黙が、生命の気配の失せた砂漠を覆う
全てが始まり、そして終わった場所で、少女は静かにその場に座っている
それは永遠の光景
地平線の彼方まで続く灰色の光景を、少女はただぼんやりと見つめている。
と
「!」
風が吹く
少し強めの風に煽られて、少女の美しい銀髪がたなびく
慌てて自身の髪を押さえた少女は、思わず天を仰いで
「...わぁ」
大粒の宝石達を目一杯詰め込んだ宝箱のようだった
ルビー、サファイア、エメラルド
ダイヤモンドにアメジスト
まるで空の上で舞踏会でも開かれているのかと見粉う程に鮮やかできらびやかな星達の輝き
地平線の彼方まで無数に敷き詰められたラインストーン達の光は、今までに見たことがない程に綺麗で
泣きたくなる程に美しくて...
「...」
あまりの絶景に少女は息を呑む
何もなくなった世界で、終わってしまった世界の真ん中で見上げる星空は、それでもあまりにも、あまりにも美しくて
「...」
澄んだ夜空に星が流れる
それを見た少女の頬にもまた、星が流れる
澄みきったアクアマリンのようなそれは、少女の頬を伝って落ち、音もなく砕けて消える
それを皮切りに少女の頬をいく筋も
の流星が流れては消えていく
「~~~!!~~~!!」
今日は百年ぶりの大流星群の夜
煌めく白い星が、長い尾を引きながら後から後から夜空を流れては消えていく
であれば、それは当然のこと
天だけでなく、地上の星もまた後から後から流れては消えていく
だからこそ
(...もし...叶うなら)
一人ぼっちの少女は乞い願う
流れる星に願いをかける
もし叶うなら
許されるなら
(いつの日か...もう一度...あなたに会えますように)
どうしようもなくバカで、どうしようもなく愚かで...それでも私のことを最後の最後まで愛してくれた優しいあなたに、いつかまたもう一度会えますように
叶うはずがないことなどとうに知っていて
叶える資格がないこともとうに知っていて
それでもと少女は願う
魔女と呼ばれ、全てを滅ぼしてしまった少女は、その身を引き裂かれるような悔悟と絶望に苛まれながらも、それでも一人祈り続ける
(もし、もう一度会えたなら...
もう一度、あなたに会えたなら...)
その時には私も、あなたに...
空が落ちてくるような星の雨
灰色の大地の真ん中で、それでも少女はただ一人、静かに祈り続けるのだった 。
これだ。泣いた。
なんというか…彼女の生きた世界は無情で、それでもどこかあったかいような…ただ一つ願い続ける少女の想いが、どうか届きますように。
魔女と星空と記憶の君。
そんなタイトルで出発された物語
あのさ、寝る前に呼んでたのにさ、涙が止まらなくて寝れないじゃん、、!!!
語彙力が高すぎる…
その場の光景が浮かぶし、情景が書かれているだけの筈なのに感情までも動いてしまった文章…
タイトルと冒頭の走りが常に秀逸だからその後の想像が曲も相まって最高に捗る
僕「綺麗な星空ですね」
魔女「――何も……感じないわ」
僕 「星紡ぎの魔女さん。僕、お母さんに会いたいんです」
魔女「無理よ、そんなの」
僕 「魔女さんは星を繋いで流れ星を作れるのに、どうしてそんなことを言うの?」
魔女「私がー…無理だったもの」
僕 「魔女さんは、誰に会いたかったの?」
魔女「忘れたわ」
僕「嘘」
魔女「嘘じゃないわ」
僕「嘘」
魔女「――どうして。どうして……そう思うの?」
僕「なんとなく、僕と同じ喪失した目をしてたから」
恋をした相手は、儚い命を持った人間だった。
魔女「――最初から……わかっていたのに……。
愛くしんでくれた彼に、返したくなったの。
彼が幸せそうに笑ってくれるから、私も幸せだった。
もう戻れない。
彼は、死んだの。
私を愛くしんで、私に優しく触れて、私を好きにさせたくせに、私を置いて……。
嘘なのよ……全部。彼を忘れることなんで出来ない。
巡る中、私の心も彼とともに星空の下置いてきたの。
思い出さないようにしたの。思い出せば、思い出すほど辛くなるから。涙が止まらないから。
もう、嫌なの。隣に彼が居ないのは。辛いの、辛くて辛くて苦しくて、悲しくて、寂しくて……会いたいの。彼が居ないなら……私は……私は……消えて無く……ナリ……タイ……」
僕「ごめんね。魔女さん。
僕も隣に居ていいかな?
僕と他愛のない話をしようよ。
関係のない話をして、ただ二人でゆっくり死を待とうよ」
そしてー…星が巡り巡って、僕たちはお互い会いたかった人に会いに行くんだ。
それが、僕たちの最後の希望だ。
「こんばんは」
名もないほどの丘の上、彼はそう言って私に声をかけた。
『何の用かしら。あなたのような虫ケラに構っている暇はないのだけれど』
「嫌だなぁ、時間なんて無限にあるくせに。ねぇ、星紡ぎの魔女さん」
不思議な人だった。ここから見る星々と同じくらい矮小な存在であるはずの彼は一際輝いて私の興味を惹いた。
『…何の用かしら?』
「いや、用なんてなにも。ただ星紡ぎの魔女、なんて大層な名前を付けられた女の子がいると聞いてね」
『…そう。残念だったわね。此処は冷えるから、早く帰りなさい』
この後全てを捨てて噂を確かめるためだけに来た彼が魔女の家に上がり込む所まで構想してめんどくさくなりました。
「僕のお願いをお星さまが叶えてくれるなら、お星さまの願いは誰が叶えてくれるの?」墓の前でその言葉を思い出してはこう呟いた、、、
「叶わないから流れていくのかもな、、、」笑顔な顔の遺影に一瞥し、私は人の流れに身をまかせた。
老いた魔女は自ら開けた空を見なが思い出す
夜空に流れた彗星、空いっぱいの星
あの頃のことを
魔女は600年昔、一般的な女の子だった。昼は学校へ行き勉強、夜は酒場の手伝い、苦しくもあったが彼女にとってそれは
幸せだった。
そしてとある夜酒場の音さえも遮る轟音が響き渡る、驚き人々は外で見た、ただ一つ空から落ちてくる光るものを……
その後人々に何があったか我々は過去の歴史を辿る。
古来の伝記によれば、「我らが住むこの地が無くなる危機に瀕した時、天か授けられたし蒼いものを纏うものが救うだろう」
と書かれていた。
ただ幼き彼女にとってそれはあまりにも重かった。出来たことはただ一つ、この雲の晴れた地を守ることだけ。
人や動物は炭となり、石造りの城さえも跡形もなく消え去り、空を灰が埋め尽くした。
残った人々たちも狂い、殺し合い居なくなってしまった。
ただ一人残された魔女は何を思い、今日までの時間を過ごしたのだろうか。
そして今日は
魔女の命日だ
ここまで読んだ者は気になるだろう、これを書いているお前は誰だと
特別に伝えてあげよう、私は
君たちの思い描いた幻想だ
『あなたは誰?』
10月の肌寒くなってきた時
1人の小さな少女が言った、
自分は
『なんだお前』
と反抗的に返事をした、する
小さな少女は背伸びをしながら
『魔女よ!』
と大きな声で答えた、
『魔女とは珍しいな、なんでここに』
と答えると小さな魔女は、
『私は生き場所がないの
唯一の楽しみはこの綺麗な星を見るとこだけ、、、』
そう言われて上を見上げると
綺麗に光る星たちが踊っているように爛々とひかっている
(見とれるほどに美しい、、)
そう思って見ていると小さな魔女がこういった
『魔法を見せてあげる!!』
と、自分は
『おお、やってみろ』
と言ったら小さな魔女は呪文を唱え始めた
『 مساء الماء الخيمساء الخيرم 』
そうすると上の星たちが色々な色に光り始めた、そして呪文が終わり、小さな魔女は
『どう?』
と、とても美しい顔で言ってきた少しドキッとしながら
『す、すごかった、、』
と言うと少女は、
『ねぇ、またここで会わない?』
と言ってきただから自分は
『もちろん』
とこたえると小さな魔女は
『良かったじゃあ、またね』
といった、そうすると自分はベットの上にいた、
『夢かよ、くそ、、』
続きはまた今度書きますね
皆さんも考えてみてください!続き!
魔女は願う
あの笑顔が素敵な彼女にもう1度会えるように
人間になれるように
ひたすらに星空に向かって、神様に祈って
0:04 多分小説とかでもなくオリジナルの言葉なんだろうけど、なんか…こう…曲も相まってすごい切ない気分になる…。(主さんか、視聴者さん!伝わってくれ…。)
どんな魔法や魔術でも
ここに集められた言葉とこの音楽には敵わない
聞きながら絵描いてたら進む進む……
この幻想的な雰囲気が好きすぎて作業する手が止まりません😂
俺の世界観にマッチしすぎて最高
♪︎『星紡ぎの魔女』
星を紡ぎ、あの人間を描く
…あぁ、こうじゃない………あの人間は…
……………どう、だった?
__幾星霜、独りの時間が過ぎ去った私に、それを思い出すことは出来なかった
だからこそ、私は星を紡ぐ
夜空に、見失った記憶を紡ぎ出すために
見えなくなった星が、月日が巡り、また夜空に現れるように、見失ったあの人間との記憶を、私の指は紡ぎ出そうとする
あぁ……夜明けが近い
星はもう、見えないのか
いや、星はまた昇る
だから……今夜も私は、星を紡ごう
たった1人、愛した彼のために
彼女は、星紡ぎ。
星紡ぎは、星々を繋げ名を与えたり位置を見て未来を占うことができた。
同じ星紡ぎの彼がいたが先日、空へと還った。
彼女は、悲しみに暮れた。孤独に耐えられなかった。
ある満天の星々に願った。
「どうか、彼に合わせて欲しい。どうか、どうかもう一度…。」
2人に名を貰った星々は、その声を聞き「死者を甦らせることはできない。しかし、合わせることはできるが代償に星紡ぎとしての力を失うことになる。それでもお前は願いを叶えたいか?」と星座は言った。
それでも構わないと彼女は言った。
瞬間、彼女は息を引き取り星々に見守られながら亡くなったのだった。
数年後、彼と彼女は同じ街で産まれそれはもう夫婦のように仲良く育った2人には周りに秘密にしていることがあった。
「あれは君が名付けた南斗六星だね。おかげで同じ時を生きられる。」
「あれが貴方が名付けた北斗七星ね。おかげで苦しみなく眠る事ができたわ。」
「「願いをお聞き下さりありがとうございます、お星様。再び会うことができました。」」
2人を祝福するように流星群が流た。
草
魔女はまだ知らなかった
星を紡ぐ 本当の意味を…
知らぬ間に
愛しいあの人を 手繰り寄せていたことを…
魔女の願いが叶うまで あと……
魔女が星紡ぎの
本当の意味を知るまで あと……
『私は、彼が好きだった。』
師匠は星空を眺めながらそう言った。
『(必ず帰って来る、それまで待っていてくれるかい?)そう言って戦争に行ったっきり帰って来なくなったがな。』
泣いているのか師匠の顔に光るものがあった
『彼の優しい笑顔が好きだった。
頭を撫でてくれる暖かな手が好きだった。
名前を呼んでくれる 陽だまりの様な声色が好きだった。』
『優しい方だったんですね。』
僕がそう言うと師匠は少し微笑んで頷いた。
遠い星の人
私達は 偶然ここで出会った。ただ 目的もなく歩いた先に丘があって星が私達を見ているだけだった。
はじめは何度も顔を合わすくらいの2人だった。
星が降った夜 初めてあなたと言葉をかわした。初めて聞くその声は優しく星を揺らす風のように静かだった。
その日から毎夜朝がくるまでお互いの話をする。
その時間は終わりのない時間を生きる正直にとって宝物だった。
だからこそ 今も願う。またあなたと出会い話せますようにと
僕は、1人丘に立つ魔女を見上げる。
知ってるよ、君がただ1人を待っている、って事。
もう一度会いたくて、会えなくて、会ってはいけなくて……
そんな感情を押し込めて、今日も1人で夜空を見上げてる。
僕は君の竜だ、君の感情も君の願いも、僕にはわかる。
わかってしまう、君が誰を1番想っているのかも。
だから……ごめんね、少しだけ、ほんの少しだけ君を独りぼっちにさせてしまう僕を許して。
僕は、星紡ぎの魔女の竜、星と星を紡ぐ竜、僕の全部をあげるから、君という星と君の大切な星を紡ぐから。
だから……僕の事も、忘れないでね。
最後に一度だけ、僕を抱きしめて名前を呼んで。
それだけで、僕はどんな事だって出来るよ。
……ありがとう、星紡ぎの魔女、僕の一番星、僕の最愛。
どうか幸せに。
「………人間とは儚きものだ。」
そう呟く私は、星の魔女と呼ばれている。今まで何人もの人間が星になりゆく様を見届けてきた。そして今日は、私が愛した人間が星になった日から1000年の刻が経った。その人間は、かつて私と共に世界を救った英雄であり、「星の英雄」として、一時期は崇められていた。が、人間は忘れゆく生き物であり、300年も経つと、この話は忘れられた。何故だろう。なぜ皆忘れてしまうのだろう。それを儚いというが、私は残酷にしか思えない。そんなとき、ある言葉を思い出した。「生きとし生けるもの、いつかは死んで忘れられる。その、死、は皆怖がるんだ。だから、星になるとみんなは言うんだ。居なくなっても、星になって見守るよという意味だ。いつか終わりが来ても、また見守るって、なんか、、なんか儚いじゃないか!」星の英雄が私に遺した最期の言葉だ。「……ふふっ、儚いの意味もわかってないくせに。」かく言う私もわかってないが、最近、なんとなくわかる気がしてきた。1000年経ってようやくわかった。それと同時に、この儚さを遺していかなければいけないと思った。
「これは、あるバカな人間が世界の、星の英雄になった話だよ。」
24:27 24:29 24:30 私は今日も星を紡ぐ。
星紡ぎには悲しい恋が付き物だ。
永遠に交わらぬ星々と結ばれることのない2人はどこか似ている。
引力が星を繋ぎ交わらないとの同じように、運命が2人を結ぶことはない。
これは孤悲の物語だ。
貴方が私を想い続けると約束したから
私も貴方を想い続けるのです
いつまでもいつまでも
煌びやかな星を繋ぎながら───
私達を繋ぐよう願いながら───
ある夏の夜、ぼくは不思議な人に会った。
「おや、こんばんは。小さな旅人さん。君も星を見にきたのかい?」
その人は優しく語りかけた。でも僕は緊張してしまって、
「うん。」
としか返せなかった。あの夜外に誰かがいるなんて信じられなかった。
「そこでは寒いだろう、こっちにおいで。」
その人の隣に座った。すると僕の体を夜空のように真っ黒なローブで包み込んだ。
「あったかいね。」
「そうだろう。夜は冷えるからな。」
「星、綺麗だね。流れ星見えないかな?」
「見つけられるさ、君なら。」
「僕、叶えたいお願いがあってね。言いつけを破って家を抜け出してきたんだ。」
「本当は夜に外を出歩いちゃいけないんだ。
ーー魔女の亡霊が出るから。」
「魔女の亡霊?」
「うん、大昔に隕石の衝突を防いで死んだ魔女。魔女は自分が死んだことを知らずにずっと彷徨っているんだって。」
「お姉さん見たことない?」
僕はじいっとその人を見つめた。その人の隠れた片目は彗星や流れ星のように揺ら揺らと揺れていた。
長くも短い沈黙の後、ゆっくりと息を吐いてその人は返答をした。
「いいや、見たことがないね。」
「そっかー。残念。」
「実は今日はね、その幽霊に会わせてくださいってお願いしにきたんだ。」
「会ってどうするつもりだったの?」
「友達になりたかったんだ。人間の友達がいないから……。幽霊となら友達になれるかもしれないって。」
「そういうことか。それでこんな真夜中に……」
「でもいいんだ。幽霊には会えなかったけどお姉さんには会えた。一緒にいて落ち着く人、お姉さんが初めてだよ。」
「ーーありがとう。」
その人はふわりと笑った。
「今日はもう遅い。そろそろ家に帰りなさい。」
「そうだね。もう帰るよ。」
立ち上がると肌を風が撫でる。寒さを肌で感じて体が震える。
「お別れの前に、後ろを向いて。」
その人は僕の肩を優しく叩く。
「あったかい。なんで?」
「……魔法だよ。隕石を止めるようなすごいものじゃないけど。」
「お姉さん、もしかして」
「さ!ここから先はふりかえらずに。真っ直ぐうちに帰りなさい!」
「えっでも」
「振り返らない!」
そうしてあの日の経験は終わった。あの時あった人はなんだったのか、今ではもうわからない。大人になって魔法文明が廃れていく中でも、ずっと同じ星空の夢を見る。
ーー星空の下の丘であの人は今も佇んでいる。
長文失礼いたしました🙇
『もう一度、あの子に逢いたい』
どの星に願えば彼女の願いは叶うのだろうか。悠久の時を魔女は彷徨い続ける。空が動き、星が踊る。あの煌きを夢に見る。彩りがモノクロに変わり絶望とともに目を覚ます。その雫が願いの糧になることはない。今日も彼女は彷徨い続ける。彼女の一等星は何処にあるのだろう。
私は星紡ぎの魔女。
ガラスの割れるような、美しい音色でうたう星々。
星を紡ぎ、音を鳴らす星を繋ぐ。星座を描くように。
星々が、巡り合うように。
多角形の真実の、反対側にいた、貴方と私。
あの日、はっきりと、向き合っているのに分かり合えないことがあるのだと知った。
どちらも己の真実を語る。
どちらにも嘘はなく、どちらも悪くないのに、通じ合えないことが、あるのだと知った。
これは何だろう。
見えない何かが、私たちの間に挟まっている。
この丘に座って、貴方が一つ、星を取ってくれたことがあった。
傍にいるのにもっと、肩が触れるほど近くに寄って、内緒話のようにした、誓いがあった。
満天の空の下、貴方はひときわ輝く星を手で隠して、裏返した手の中に、それを瞬かせた。
不思議だった。貴方は私にできないことができる。
そうして頬笑んで、私の心をいつも、子供のみる夢のように、一面に輝かせてくれた。
私にとっては、貴方が魔法使いだった。
貴方が、私の魔法使いだった。
貴方は旅に出ると言った。
このままの自分ではダメなんだと。
今のままでは、いずれは共にいられなくなると、悟ったように言った。
今の自分は、自分ではなくて、だから自分を信じてあげられなくて。
私と通じ合えないことで、否定されているように感じたり、劣等感を抱いてしまうのだと。
本当の自分になりたいと、本当の自分に還りたいと言った。
だから、どれくらいか分からないけれど、自分と向き合うために、旅に出るのだと言った。
でも、貴方が否定する、どんな時のどんな貴方も、私には大切な、『貴方そのもの』だったよ。
貴方は私にできないことができて、私には貴方の光が、とても眩しかったよ。
魔女といっても、私は全能ではなかった。
でも、たとえ私がただの人間だったとしても、大切な人の意志を変えようなんて、望みはしなかっただろう。
だから止めることはできなかった。ずっと繋いでいるつもりだった、大好きな手。
その温度が消えて、私たちは個々になった。
こんなにも透き通った空。静寂が空白にこだまする。
凛とした大気に、心が凍てついて、割れてしまいそうになるよ。
貴方がいない。とは、一体どういうことなのだろう。
貴方がいない。とは、どういうことなのだろうか。
私は星紡ぎの魔女。
ガラスの割れるような、美しい音色でうたう星々。
星を紡ぎ、音を鳴らす星を繋ぐ。星座を描くように。
星々が、巡り合うように。
私もうたう。この地上への祈りを。
相手がどれだけ、自分にとって都合がいいかなんていう、もの悲しい世界ではなく。
すべてのカプセルが割れて、人々が光の下に出逢うように。
ああ、あの星は貴方?
それとも、あの星だろうか。
星を紡ぐ。幾筋もの星を繋ぐ。
どこへ行ったのだろう。何をしているのだろう。
今この瞬間に、何を見て、何を感じているのだろう。
貴方に逢いたい。どこかにいるなら。
貴方に逢いたい。
貴方がいなくなってから、私も自分の内側に、何度も問いかけたよ。
私はどうしたかったのか。どうしたいのか。
色んなことを感じて、色んなことを思ったよ。
私にとってもこの時間は、自分と向き合うために必要なものだったんだ。
これも、貴方からのギフトだよ。
だから、寂しくはあっても、悲しくはないんだ。
私はここにいるよ。今日も星を紡ぐよ。貴方を想うよ。
貴方は変わったのかも知れない。
でももし、この丘での誓いが、今も貴方の中で変わらないものであり続けるなら。
貴方とまたここで、遥かな美しい銀河を望みたい。
新しく生まれ変わった貴方と私で、いつかまた、巡り逢えますように____。
私の瞳は、この星空を覚えている。
どこまでも広がる、綺麗で裏表のない、そんな純粋無垢な星空。そんな星空を覚えている。
私の皮膚は、この風を覚えている。
近くにある海のせいで、少しベタついていて鬱陶しい。けれども、私の皮膚を優しく、理不尽に撫でてくる。そんな風を覚えている。
私の耳は、この音を覚えている。
いつもならうるさいと感じる虫の鳴き声が、今この瞬間。この時だけは心地よいとかんじる。そんな音を覚えている。
...あなたはどうですか?
病に侵されたあなたの口癖は、君のことをいつでも空から見ているね。でした。
あなたは本当に私を見てくれているのですか?見つめているのですか?...時々不安になってしまいます。
あなたがいなくなってからどれくらいの月日が経ったのでしょうか?
今では、私も歳をとり、おばあちゃんになってしまいました。
でも、この空間だけは。あなたが指輪をくれたこの丘の上だけは変わりません。
大好きですよ、あなた。
なんて平和な世界なんだろう
受験生です。毎日寝る前にこれ聞いてリラックスさせてもらってます。
私と、私の好きな人が、結ばれることがなくとも
今どこかで同じ夜空を見ていて、これを綺麗だと言っていたなら
私はこの人を好きになったことを誇りに思うだろう
貴女が魔女なら魔法で結ばれる事を叶えられる。しかし人間なので魔法は使えないので叶えられない。だから「貴女」は星を紡ぐ「魔女」に成った。空の星々を眺めていつか願いが叶う事をゆっくりと夢を見ながら・・・
-拝啓-星を紡いできた君へ
生まれては消えることを繰り返してきた星の輝き、姿が見えなくなってももし君が覚えててくれるなら、忘れないでいてくれるなら『私は君に強く生きてほしい』そんな魔法であり愛を与えましょう。かつて共に生きてきたこの世界の人間も動物もこの地球という星も愛を知るために生まれては死んでいく。思いは繋がり、そして大きな力となって魔法は完成する。さあ、もうお別れです。確かに私は君を愛していました。気づいてしまった私を許してください。さようならも言えずに私が消えてしまってもどうか元気で自分らしく自由に生きてください。私は君に魔法をかけてずっと君のそばで見守っています。君の愛した星が今夜も輝いている。
魔女は悠久の時を生きる
星に、優しかった恋人の笑顔を見た
気が遠くなるほどの孤独が静かに心を蝕んでいった
星を紡ぐ
「この空を覚えていたいのだ」
恋人と見上げた星空を
「君も空から見守っていてほしい」
私はここで、君が存在した記憶を守り続けよう
魔女はあることに気がついた
かつて恋人と見上げた星空は零れそうなほどに煌めいていた
恋人が死んだあの日から欠かさず見上げていた星は
「いつから、こんなにも寂しい色をしていたのだろう」
魔女は今宵も星を紡ぐ
家のプラネタリウムみながらこの音楽流してここのコメ欄の物語を読んで寝るとさ、いいよ😢(伝われ)
楽しい日々
幸せな日々
もう戻らない日々
あの時
私が
過ちを犯さなければ
自分を律せていれば
今も貴方の隣に居られたかしら
作業をふと止め見上げてみれば満天の星
年に一度
貴方と会う事を許された日に雨が降ることもあるというのに
どうして今日はこんなにも
すべてを吐き出すように溜息をつき作業に戻る
今日も私は星を紡ぎ機を織る
牛の世話に励んでいるであろう愛しい貴方を想いながら
次の七夕は
晴れますようにと
願いながら
心が癒やされるメロディ🎶❤
なんだろ
音楽も凄いけどコメ欄の文豪達のコメ読みながら聴くとよけい感動するというかこの世界観に引きずり込まれる
極点に煌めく星々。先人たちは星を繋げ、物を象り、物語として残した。ここからどれだけ遠く離れていても、輝き続ける。
「あれは、こと座のベガ。その向かいに見えるのがはくちょう座のデネブ····」
魔女は、一つずつ丁寧に星を紡いでいく。その昔、黄道十二宮なんて括りもあったが、彼女にとっては、全ての星が大事な家族だった。
「あ________」
不意に魔女の指が止まる。つい最近まで姿を見せていた紅く輝く星が、見えなくなっていた。
『おばあさま、あの星は?』
『あれは、貴女がここに来た時に姿を見せたの。あの輝きを見ていると、何故だか安心するのよ』
魔女は身寄りが無い子どもだった。何時しか転がり込んだ老婦人の家に居候し、彼女から星読みの技術を学んだ。
「お祖母様。私は、立派な星読みになれたでしょうか。あの頃に比べて、いなくなった子が増えてしまいました。お祖母様が旅立たれた後も、少しばかり寂しく思いますが···どうかお元気で」
墨を流したような暗い夜空に、魔女の幾星霜にも及ぶ祈りが広がっていった。
「ねぇお義母さん、毎夜毎夜何をしているの?」
一度きり、あの子にそう聞かれたことがあった。
「えぇ?…ふふ、お母さんの大切な人たちを見ているのよ」
「?」
「ほら見てごらん。あの星座を。あれが貴方の兄姉達なの。一際大きいあの星が貴方の一番上のお兄さん。その隣のオレンジ色の星は貴方のひとつ上のお姉さん。」
口にしながらふと、過去に想いを馳せる。私の、人間である愛おしい子供達に。
「…よくわからないけど、あの星座は僕の…お兄ちゃん達、なんだね。」
「そうよ。みんなここから…居なくなっちゃってね。だけどこうしてお空にいると思ったら寂しくないのよ。私や、貴方を…見守ってくれているの。」
「へえ…、そっか、そうなんだ!じゃあお義母さん、もしも僕が居なくなっても…お空から見守れるってことだよね。お兄ちゃん達や、お義母さんとずっと一緒なんだ、ってことだよね?」
「!」
何人も何人も、幾度となく同じことを口にしてくれた。私の、優しい子供達…。
「…えぇ、もちろん。」
そして今日、貴方が居なくなったから。
だから。
「坊や、貴方は…ほら、そこに。そう、その水色の星。お兄ちゃんのすぐ側で…、もう何も怖くないでしょう?」
魔女である私がいつ、星になれるかは分からない。寧ろ星になれる日が来るかも分からない。
…。
だけど空いっぱいに貴方達がいるから。
ずぅっと一緒にいてくれるから。
紡がれ、星座となった貴方達をいつまでも愛している。
いつか私も星になれる日を。
私も、その家族座のひとつになることを。
楽しみに、している。
魔女は今日も星を紡ぐ
彼たちとの思い出を辿るように
毎日のように思い出を辿っていたら
また、、いつか会えるのではないかと
思う気持ちを胸に秘めて
魔女は片時も忘れることはないだろう
彼たちがくだらない魔法で喜んでくれたことを
彼たちもまた知ることはないだろう
彼女が自分たちを知ろうとしてくれていることを
魔女は今日もまたくだらない思い出を探しに行く。
魔女は今日も星を紡ぐ
なんだろう、なんだか懐かしい気持ちになる。
僕は年に一度のこの丘にくる
ほぅ…と息をつき次にその息を潜めて、時を待つ
曇りがちの空が水面のようにゆるゆると割れる
大地がぽつりぽつりと青く蛍の光のようにゆったりと輝く
「来た…」
明かりの上
夜空を束ねた様な美しいドレスを纏ったそれがふわりふわりと漂いやがて割れた空の中心にやってくる
この世で1番美しい光景とは、きっとこのことを言うのだろう
彼女が宙を仰ぐ
その身を失おうとも、目眩のするような長い時の中、愛を歌う魔女
ハラりハラりと涙は伝い、確かにそこに居るのだと、地に落ちる涙が解らせてくれる
落ちた涙は大地を青く輝かせ
いつかこの星を満たすだろう
遙か彼方に届くほどに眩く
「届け…」
命が巡るならばどうか…
「届け…」
約束を果たせなかった者の末裔として
「どうか」
最愛の一番星が
彼女の元に再び訪れますように
書かせてもらいます!
(冒頭の短い話の続きのようなものではありません)
私は夏の夜、小高い丘に向かっていた。
星を見るためだ。
穏やかな風が吹いて、紺色のドレスが揺れる。
「今日は不思議なソラだなあ」
夏にしては少ない雲が一部だけ抜けて、異世界のような星空を覗けた。水色や紫色の星々という普段見れない魔法のような空だった。
「流れた…」
白い雲の額縁に描かれた星空の写真に、一筋の紫の線が入った。
星空を見るのはやっぱり好きだ。
運がいいと流れ星が見えたりするし、夏と澄んだ空気が涼しくて、星もよく見える。
だから私はこうして夜に星を見る。
『ねえ、お姉ちゃんはどんな夜空に見える?』
そんな数年前に空へ昇っていった妹の声がするような気がする。
空には彦星と織姫星が見える。
巡り巡って、2人が逢えますように。
稚拙な文章ですが、もしここまで読んでいただけたなら、ありがとうございます。
今回も綺麗な音で聞き入ってしまいます。所々に入る高い音がなにか打ち付けるようにも聞こえるし星の輝きかもしれない、色んな情景が浮かび上がってきて寧ろこれは創造を豊かにする曲なのでは?(いつもの事)となっているので作者様には感謝。素敵な曲ありがとうございます。
そして今回も文豪キニネキの皆様、素敵な短編をありがとうございます
透き通る空気はどこか寂しくひんやりとしていた。
明日の朝日を拝みたい。
切に願い続けてどれほどの月日が経っただろうか。
星屑。
そんなに人間が憎いか。
いつからだろう。何気ない日々が愛おしくなったのは。
いつからだろう。夜空に浮かぶをみて涙を流せるようになったのは。
空の向こうで待っている。
歳を取る。皆と過ごしたあの場所での日々は、大切な時間は、もう決して、戻ることの無い追憶の欠片。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『ただいま。』
その顔で、その眼差しで、その声で。
どれほど聞きたかっただろう…。
ずっと、ずっと、言いたかった。
やっと…、やっと言える…。
「おかえり。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
現なのか、夢なのか、幻なのか、
それとも空の上、星の中なのか…。
そして、だれの言葉なのか…。
この魔女は星になっていった人を数えきれないくらい見てきたんだ。
そして星になってその人にとって大切な人と離れ離れになっちゃうとかわいそうだから、大切な星同士を紡いで離れないようにしてあげてるんだ。
今はもうさだかではないけど、生きていた間すごく辛いことがあったとしてもせめて星になった時くらいは安らぎを…という魔女なりの優しさなのかも。
でもこの魔女がいつか星になってしまった時、いったい誰が彼女の星を紡いでくれるんだろうね?
大昔にいた唯一無二の友の星、必死になって高めあっていた同族の星、初めて心を奪われた人間の星…魔女の長い生涯において大切な者はそれこそこの頭上に広がる星々のごとく数えきれないほどいたんだろう。
だけど、永い長い時が過ぎてしまった今、魔女はもうなにも覚えていない。
あまりに長い時間を、独りただ星を紡いでいった魔女は、それをしている意味さえも忘れてしまった。
自分の意志か、誰かから授かった使命か、そうあれと願われたのか、それさえもわからない。
ただ魔女は、本能に従うように愚直に星を紡ぐ。
それはいつかこの世界から星になる者がいなくなるまで終わることはないだろう。
願わくば、どうかこの孤独な魔女にささやかな安らぎを。
文豪大好き
この曲聴いたらスンッと冷静になれるので何度もリピしてます😌使用してる独特な音の効果もあるのでしょうか、本当にこういった自分好みの神秘的な曲はなかなか見つけられないんです。画像とはまた違った色々な空想の世界も思い浮かべて穏やかな気分になれます
すごい...なんだろう、引き込まれる感じがする、綺麗な音。
ここのコメントにあるいろんな物語たちも一つ一つ、星々によって紡がれていくのかな
「巡る、巡る。星々は夜空を巡る。
――ただ一つ、天蓋の頂、煌々と輝く極星を置いて。
巡る、巡る。時が今も世界を巡る。
――ただ一人、天球の下、永久を生きる彼女を置いて。」
いつも新作を心待ちにしてる自分がいる…
いつも勉強用にお世話になっています!
「僕を星座にしてください。」
星を灯し、星々の声を聴く私の下へ彼の言葉は届いた。それは老星が流れ星となり、その生涯を終える最期の時までに一つだけ願いを叶えられるという魔法。
「あぁ、貴方はもう・・・・」
手を上げ、指で星を辿る。彼の願いを叶えるために彼との思い出を星座に、と魔女は力と祈りを捧げた。
彼の願いが叶うと、彼に向かって最期を告げる光が迫る。魔女は彼を看取りながら呟き、彼女の涙が足元を照らした。
「一年後、星が巡って貴方が現れるように。」
いつか即興で荒削りなこれを丁寧に研磨して、宝箱に入れても輝けるような物語にしたい。
ある眠れない夜、少女は奇妙な青年に出会った。
奇妙な青年はマントをはためかせながらこう言った。
「眠れないなら『星空』を見るかい?」
青年についていくと、水晶の花が咲き乱れる丘に着いた。目の前には星の海。
「綺麗だろう。この星海は『星降夜(ほしふるよる)』。この星空を絶やさないのが僕の仕事さ」
「あなたは誰?」
「僕かい。僕はただの魔術師さ。巷では「星紡ぎの魔導士」なんて呼ばれているけどそんなたいそうなものじゃないんだけどなぁ・・・。」
そういうと彼はクシャっと笑い恥ずかしそうに頭を掻いた。彼女は彼が町で伝説になっている「星紡ぎの魔導士」とは思えなかった、その異名はこの国の救世主の一人で2000年前の建国の童話に出てくるものだが彼がそんなに老けているようにもそれほど頼りになるようにも見えなかった。
彼女はそれから数年間、彼と過ごした。星降夜は眺めた者にささやかな幸せを与える事、暗闇の一部を小瓶にとり水晶の花を砕き入れ一晩置くことで新たな星を生み出しそれを夜空に返すことで星降夜を維持できる事、彼が想像以上に生活力が無い事、俗世の流行や常識に疎い事、しかし魔術師としての彼の腕前は逸品級であり、王宮からの呼び出しも多い事。
少女はある日青年に質問した。
「最近は夜でも魔道街灯が輝くから、みんな夜空なんて見上げないし見上げたところで星の輝きは街の明かりで見えないのに、なぜ続けるの?」
「でも、僕はそれでもこの宙を見て元気を出してくれる人がいると信じているから」
青年の答えはある種の『願い』のようで『呪い』のようで。
少女にはそこに青年とだれかとの約束があるかのように感じ心に湧き上がる感情から目を背け、初めて感じる嫉妬心に戸惑いを覚えた事を今でもよく思い出す。
ある日、彼が姿を消した。彼は「星降夜」の維持に必要な新たな星の生成に自身の魂を使用していた事、その為自分が近い将来消えてしまう事を少女に隠していた。しかし、彼の誤算は彼女がこの魔法「星海輝綴(せいかいきてつ)」に適性があったことである。適性の無い他人と同様少女の記憶に残らないはずだった彼の死は彼女の心の枷となった。
数年がたつ頃には「星紡ぎの魔女」の噂は王国中に広まった。
「師匠、約束通り星降夜は絶やしませんでしたよ。」
―嘘だ、約束なんてしてないし約束のために絶やさなかったのではない。
「もう師匠なんかより綺麗な星空を作れるようになったよ」
―嘘だ、まだ遠く及ばない。記憶の中の師匠の星空はもっともっと綺麗だった。
「そういえば、王子様が私に求婚してきたの。師匠よりもずっといい人なんだよ」
―嘘だ、師匠のほうがもっとかっこよかった。
「もう私は大人だから師匠の手なんか借りなくても立派に生きていくよ」
―嘘だ、私は師匠のことが忘れられない
私がこの気持ちに気が付いたころにはもう隣にあなたはいなくて。
嫉妬にまみれた私の「星(たましい)」はくすんだ煌めきで「幸せ(せかい)」を照らす。
私は水晶の花が咲く丘で叶わぬ願いと共に今日も夜空に星を放つ。
「願わくはこの星が巡り貴方のもとへと届かんことを」
―そしていつかきっとまた、貴方に逢えますように。
「久しぶり、みんな」
子供のころ、よく来ていた丘。
大人になってからは、忙しさから行くことができなくなった。
だからね、久しぶりにと思って、ここに来たの。
けれど、子供の私が見ていた景色はそこにはなかった。
星の光は雲に閉ざされて、都市の光がその代わりになっていた。
寂しいとは思ったけれど、また、しょうがないと思った。
沢山の人たちの幸福が、あの都市の光なのだとしたら、それってすてきなことじゃない?なんて言い訳までして。
ひどい人になってしまった。
子供の私は、みんなに支えられていたっていうのに。
今の私は、みんなが見えなくなっても、悲しむどころか、しょうがない、だなんて。
そして私はみんなのために花を手向け続ける。
みんなに私が見えるように。
誰かがみんなに気づけるように。
流れ星はもう見えない。
誰かの願いは叶わない。
もういないみんなのために、愚者は今夜も花を手向ける。
タイトル『星紡ぎの魔女』
これは、1人の女性のとある話。
私は夜の満天の星を見るのが好きでした。
どこを見渡しても星、星、星
地面にも星が散らばっているように見える。
ある日、星が流れた。糸で紡いだかのように長く綺麗な星でした。
でも、糸で紡いだ様に長いのに糸が切れた用に消えてしまった。
またある日、この糸を紡い様に長い星は決まった時間で現れた。
女『どうして、いつも直ぐに消えてしまうの、もっと長く見ていたいのに』
男『あれは、流れ星(ながれぼし)と言うんだよ』
突然後ろで声がしたのでびっくりしてしまいました。
男『あ、ごめんね、突然話しかけてびっくりさせちゃって、僕〇〇って言うんだ』
女『ここは私しか知らない所だからちょっとびっくりしちゃった…。私は〇〇』
2人で星を見ながら話し合っていたらいつの間にか丘で寝ていた。彼は居なかった。
次の日、流れ星は流れなかった。
彼も来なかった。
ある日、流れ星が流れた。
すると何の気配もなく彼から声を掛けられた。
男『綺麗だよね流れ星って,,,,』
女『うん、綺麗、長く何度も見ていたいのに直ぐに消えてしまう』
女『ねぇ…私、言いたいことがあるの』
時間はもう朝が近かった
男『どうしたの?』
女『貴方と会ってからまだそんなに時間は経って居ないけれど貴方と居る時間はとても楽しかった、ずっと一人ぼっちだったから貴方が居てくれてとても嬉しかった。』
女『だから私とずっと一緒に…』
急に視界が真っ暗になってしまった。
私は朝丘で目覚めた。
あの日以来、流れ星が流れても彼と会うことは無かった。
女『会いたいよ……』
男『ごめんね…』
私は毎日満天の星を見ながら誓った。
また、貴方と逢えますように…と。
長文見て頂きありがとうございます。
ショートで聴いてこれは文を書くのが楽しみだと思ってしまい、つい書いてしまいました。
皆の書いた文も読みました。
いい話ばかりで気持ちが良かった。
ちいさい頃、頭の中にこの曲みたいな雰囲気の世界があった気がする。
夜空に輝く星々の輝きは今尚生きていると錯覚するかもしれない。しかし忘れてはならない。その輝きは”生”の象徴ではなく、”追憶”の証なのだと。
故に約束してくれ。
そなたの眼に星の残り火が見えている間に、私の想いを次に灯火として地に残して欲しい。
文豪ばっかで飽きない。自分も文豪の仲間入りだ!
これはさぞ昔の出来事
辺り一面雲に覆われた夜に魔女と幼き僕は歩き出す
ある丘で僕は魔女に問う。
「ねぇ、なぜこんな時間に外を歩くの?今日はお星さまも雲で隠れてて見えやしないよ」
魔女はにこりと笑う。
「私の役目を終わらせに来たのよ」
どこが寂しげな魔女の頬を星のようにキラキラとした水滴が伝う
魔女は曇りきった空に手を伸ばす。
すると雲が動き始め雲のはるか上空で踊り舞う星が僕達を照らし出した。
「よく見てていなさい」
夜空へと手を伸ばす魔女の手に新たな星の源が集う。
それらを魔女は優しく空へと放つ。
「お星様はね。ずっと貴方を見守っているわ。」
僕が魔女を見ると魔女も空へと飛び出していた。
僕はあの日を忘れない。
あの光景を脳裏に焼き付けたまま
今日も僕は、星が踊る空に手を伸ばし 星を紡ぐ。
またあの人と会うために。
新月の夜、蒼眼の魔女は燦然と輝く星々に祈りを捧げる。
それは今は亡き師や友への黙祷。
それは今を共にする弟子や仲間への祈祷。
それは今を生きる己への祈誓。
幾星霜の時が紡がれど、蒼眼の魔女は幾度も祈る。いくら涙を流そうと戻らぬ過去へ。いくら願おうと過ぎていく未来へ。
この空はいつまで続くのかしらね?
そういって、1人の魔女が僕に声をかけた。「さぁね、僕には分からないや」フフっと軽い笑いで僕の答えが返された。「じゃあまたね」そう言って魔女は何処かに消えていった…それが魔女さんとの出会いだ。
それから僕達はいつも決まった日にこの丘で会うようになった
そこでは会ってはただ世間話をしたり、魔女さんの魔法について教えて貰っていた。魔女さんと会ってから1年ほど経った時、僕が街に出掛けると周りから冷たい視線を受けた。あの子魔女と絡んでるらしいわよ、怖いわねぇ。"関わらないようにしまょう"と1人が言うと立ち待ち僕は周りから孤立した。それでも僕は魔女さんのところに行くのを辞めなかった。何故だろう、嫌なことがあっても魔女さんと会えばとても気が楽になる.
「魔女さんって凄いよね。僕のことなんでも分かってくれるんだもん」と言うと「そうかしら?私はただ貴方と会いたくて会えるためにこうしているだけよ?」となんとも優しい言葉を掛けてくれた。「ねぇ、魔女さん。また僕達会えるよね?」「えぇ、きっとまた会えるわよ」~~~~~~~~「じゃあ、僕また会えるまで待ってるからね?魔女さん」
そう言ったはずなのに私がいつも行っても彼は現れない。あぁ、なんて神はこうも望みを叶えてくれないのだろう。私が魔女だったからなのかな、ただ,,ただ、あの子とまた会いたいだけなのに…そう言って今日もこの丘の空は変わらない。「ねぇ、魔女さん。この空はいつまで続くんだろうね」ふと振り返ってもあの子は居ない。一筋の涙とともに今日もこの星達は輝き続ける。そんな、儚い魔女と少年の物語をこの星達は何時までも見守っているだろう
「じゃあな」
大きな羽を広げ、貴方は星々を駆ける竜に乗って帰ってしまった。
私は、この星に住む魔女。
この星にしかない、『願いを言葉にする糸』を求めて、冒険者や商人がひっきりなしにやってくる。
その中で、アルタイル星からいつも来ている貴方。
忙しくしている私に何かと声をかけてくれる。
「これ、アルタイル製のクッキー。元気出るよ」
「ありがとう。これでがんばれるわ」
「あんまり無理すんなよ?」
満点の星が見える丘で、去り際いつも、ははっと笑って左手を上げる癖のあるあなた。
私は、その笑顔でがんばれるの。
私は星に願いをかけた人の思いを相手につないでいく役目。
そうして人の大切な想いを紡いでいく。
いつからか、お役目が怖くなった。
それは、貴方が私ではない誰かと添い遂げることを願うかもしれないと思っているから。
お願い。
他の誰かを好きにならないで。
その人と添い遂げたいと願わないで。
私の耳にその言葉を入れないで…
アルタイル星の願いが光る。
魔女の願いはついぞ叶わない。
震える手で貴方と素敵な人とを結び紡いだ。
いつかきっとまた、星が巡りあの笑顔の貴方に逢えた時、笑えますように。
なんだか切ない気分になってしまいました。
ごめんなさい。
素敵な物語を紡いでくれた君にありがとうをアルタイル製クッキーと共に送るよ。
初めて出会ったあの丘に辿り着く。そして視線の先にはたしかに”彼女”が居た。しかしその姿は足元から星空が現れている。愛を知ってしまった魔女は星の一部になり始めているようだ。彼女を失いたくない一心であなたは彼女を抱きしめようとした。しかしあなたの腕は、既に人の肉体から解かれ始めている彼女の体をすり抜けてしまった。あなたはどうしようもなく、その場で膝を屈した。あなたの目から大粒の涙が溢れていた。泣くあなたは体に僅かな温もりを感じた。彼女が星になり始めた腕であなたを抱きしめていた。あなたは思わず彼女を抱きしめた。もはやすり抜けるという概念すら忘れてただ彼女を抱きしめた。そして僅かな温もりも彼女の姿と共に天へと吸い込まれていく。
あなたはまた涙を流した。すると頬を流れる涙の一滴一滴に小さな光が灯った。それは星の光だった。
「あなたが夜の星空を見上げた時。私はそこにいる。」
その言葉を最後に、魔女は星となった。
今回も素敵すぎる曲ありがとうございます😭♡
素敵
ちょうど雨が降っているので、ベットの上でカーテンを開けた窓に寄って聴いています。
まだ外は雪が溶けきっておらず、時折屋根から雪が崩れ落ちる音が聞こえます。たまに動物が歩いているようにも聴こえて可愛いです。溶けかけた雪によって、雨音がぴちゃぴちゃした柔らかい音になるので、とても良いです。
雨で空が曇っているので、
「今日は星が見えないのね.....。私が見えなくとも星々は待っていてくれるかしら?またこの願いを巡らせてくれるかしら?」
と心配していそう。その切ない気持ちが私に入り込んでくるようで、なんとも言えない気持ちになります。
星は、滞ることなく願いを巡らせていることを、また願います。
空気が澄んだ静かな丘の上に一人、20代前半位の女性が星空を眺めていた。そこに
「綺麗な星空ですよね」
首から一眼レフカメラをぶら下げた眼鏡の青年が後ろから声を掛けた。
「え、ええ。貴方も星を見に?」
突如声を掛けられ、彼女は一瞬驚いたが、直ぐに簡単な質問を投げた。
「はい、僕も星が好きなので。この場所は星空が綺麗に見えて僕のお気に入りなんです」
「あ、そうなんですね」
「......僕、季節関係なしによくここに来るんですけど、お姉さんもそうだったりします?」
少しの間の後、青年が問い掛けてきた。
「私は、今の時期だけですかね......」
「何か理由が?」
「はい、ここには思い出があって、この季節に星空を眺めていると思い出すんです」
「そうなんですね。あ、僕はそろそろ帰ります。夜道暗いので下りる際に気を付けて下さい」
「はい、ありがとうございます」
青年は丘を下っていった。
(本当は思い出すんじゃなくて、忘れられないんだけどね)
「君と、後何回星を眺められるのだろうか」
「何弱気な事言ってんの? 病気を治したらまた見れるじゃない」
「ふふ、そうだね......」
「そうだよ、蒼汰」
車椅子を押しながら彼女は蒼汰という青年を、丘の上に連れ出した。病院には見つからないように。
そうまでして連れてきたのは、彼の寿命が残り僅かである事を占いでずっと前から知っていたから、せめて一緒に病室の窓からいつか一緒に行きたいと言っていた場所に連れていきたかったからである。
「そうだ、絵を描かせてくれないか? 星空をバックにした君の絵を」
「うん、いいよ」
彼の申し出に彼女は承諾した。
蒼汰は彼女から少し離れると、手に持っていたスケッチブックと鉛筆で早速星空を眺める彼女を描き始めた。そして数時間後、デッサンは仕上がった。
「出来た」
「見せて、やっぱり蒼汰は絵が上手いね」
「ありがとう」
蒼汰は照れて左手で首の後ろを掻いた。
「僕は幸せだった。君に出会えて」
「何よ急に、まるで別れの言葉みたいじゃない」
「ねぇ死なないでお願いだから!!(どうして? 魔女なのに病気を治す術も分からない。願いは、ついで叶わない)」
「はぁ......君は魔女だ。ならきっと人間よりもずっと長生きするはずだ」
「だったら何?」
「約束しよう。星が巡り、時が過ぎ、生まれ変わった僕がこの丘で君に逢えたら、一緒に星を見る事を」
「......うん、約束」
「それじゃ指切りだ、小指出して」
彼女は彼に言われるまま小指を出した。
「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲~ます、指切った」
二人で歌い、彼女は涙を流しつつも笑顔で誓った。
その後病院に戻った。
そして数日後、彼は息を引き取った。彼女に出来上がったデッサンを渡して。
(私はまた逢えると信じてる、いつかきっと......)
「あ、すいません」
「え?」
彼女が声のする方を見たら、さっきの青年が立っていた。
「何かどうしてもお姉さんの事が気になって戻ってきちゃいました。変ですよね、今日会ったばかりなのにずっと前から知ってるような......あ! 別にナンパじゃないですからねって何言ってんだろ、僕」
「え?(蒼汰!?)」
彼女は一瞬ドキッとした。それは蒼汰が照れるとする癖である、左手で首の後ろを掻く仕草を青年もしたからである。
「あの~、もしよかったら写真を撮らせて貰えませんか? 僕、写真家なんです」
「あ、構いませんよ」
「ありがとうございます、それじゃ僕少し離れますんで、お姉さんは星空を眺めててください」
青年はそう言うと、彼女から少し離れてカメラを構えた。
「あ、あれ何で涙が」
青年は自分から流れる謎の涙に動揺しつつも、写真を撮った。星空をバックにした星空を眺める彼女の写真を。
「ありがとうございました」
「あの~、撮った写真焼き増しして頂けませんかね?」
「あ、いいですよ。お姉さん、またここに来ますか?」
「はい」
「それじゃ、3日後に持ってきます、それじゃ」
青年は帰っていった。
「願いよ、今度こそ叶って。そして貴方に逢えますように」
「夜空で一番輝く星よ 聞こえるのでしょうか
仰向く私 その心の奥底にある 孤独と嘆き
ああ 一番星よ 思い出せるのでしょうか
私と共にいた あの面影はなぜ 風に消え去ったのでしょう?」
歌う魔女の目は、微かに潤った。
満天の星の下には、頬から零れる、小さな銀河。
「もう…十六年です。どこにいるの、アル?」
自分の幼馴染を偲ぶ魔女の手は、蒼紫色の炎を放った。
やがて凝縮した炎は、眩い星光の灯となり、翳して、空へゆっくりと昇っていく、夜空に溶け込んで、一つに。
「夜空に祈り捧げよう あなたの平和を
幸せを手にできるよう 君に祝福を
夜がどんな長く続いても 迷い込んでも
ああ 一番星よ 貴方のいる場所へ」
そして、後ろに響いた。
明るくも優しく、一人の少年の声。
振り向いた魔女は、ベレー帽を被った、微笑みながら、リュートを撫でて彼女へ向かって来る彼を見えた。
「ただいま、ステラ。」
喜びの涙を堪え、星灯りのドレスの裾を掴んだステラは、アルフレッドに抱きしめられ、徐々に手を緩めた。
「遅いよ…バカ。私がもうおばさんになったんじゃないですか。」
「ごめん。だって、魔女の君と一緒に居たかったから。」
「じゃっ、じゃあこれから、何百年、何千年、ずっと一緒よ?」
「うん。もちろんよ。僕の女神。」
こうして二人は、永遠の愛を誓って、唇を交わした。
紡ぐ夜空が、その果てに銀河となる。
はじめて書いたのでぐちゃぐちゃですが読んでいただけると嬉しいです。
少しばかり冷たい夜風が頬を撫でる。
時の流れないこの街に在るのは、曇天の夜と星を謡う花々だけだ。
空に星を灯すという貴方との誓いも未だ果たせていない。灰や煤にまみれながら私に向けた笑顔も過去と呼ぶべき記憶になってしまった。それでも、希う。
いつかきっとまた、貴方と逢えますように
程よい改行に余白のある文章。
ぐちゃぐちゃだなんてとんでもない。
@@修羅組
誉めてもらえるとは、思わなかったので凄く嬉しいです。
有難うございます。
「貴方の願いが叶いますように」
という、わたしの願いが星に届きますように。
「あいたい」
嗚呼、今日も夜は逃げてゆく。まるであの人と私を遠ざけるかのように。
嗚呼、今日も...「今日は一段と星が綺麗だ。君もそう思うだろう?」
...貴方は、 そこには何も無いただの草原。
私はいつまで待てば「魔女」という汚名から逃れられる、?
私はいつまで待てば「貴方」に会える?
私は、いつまで... 判らない。
でもこれだけは判る。
私はいつまでも貴方に逢いたい。
星の命が詰まった曲
Listening to this and imagining the saddest things really make me cry 😭 It’s beautiful
私の日本語が下手くそですが、このbgmはとても感動です。もっと素晴らしいbgmを作ってください❤❤❤❤
Don't worry.
You speak Japanese very well.
英語下手ですけどするして笑
日本語上手ですよ!be confident!
夜空の砂漠の下
魔女「ねぇ…」
???「…」
魔女「ねぇ…」
???「…」
魔女「やっぱりあなたは喋らないのね。」
???「…!」
魔女「あなたに聴きたいたいことがあるの。」
???「…?」
魔女「あなたは、誰?」
???「……」
魔女「やっぱり喋らない…あなたは誰なの?」
???「…」
魔女「あなたは、私と同じ生き別れた魔女なの?あなたは、私と同じさまよい歩く魔女なの?それとも、あなたはなにも何でもないただの空気なの?」
???「わ…は、だ…だ。何…んだ?…界は…だ」
魔女「いいわ。」
???「…?」
魔女「私があなたに名前を付けてあげる。」
???「なま…え?」
魔女「そう、名前よ。…そうね…あ、そうだ!あなたの名前は………」
魔女が紡ぐ言葉は風になり、音を奏で、願いは星のように煌めき、そして、、、
「私を憎まないでくれるか」
そんな1つの問いにすら答えることは出来なかった。
私の母であり師匠であり、良き鏡であったからこそ、どうしても憎まずには居られなかった。
魔女は死んだ。それが変わらぬ事実で変えられぬ過去であることは何度も思い知らされてきた。
占いが出来ようと変わらない、こんな時どうしたら良いのか。
そんな事を教えてもくれなかった。
ただひたすらに星を眺め、教え、優しい顔で微笑むあなたが好きだった。
好きだから、先にいなくなってしまったことを悔やみ、憎むのだ。
それを終わらせることを内心で望みながら。
占星術を幾ら行えど示す運命はただ1本の光を指すのみであった。
それは占いという形であるが故変わることはなく、いずれ私の命も星のように突然砕け散るのだと知った日には誓った。
誰も愛さぬと。
それを打ち破ったのは捨て子、子であり弟子であり、そして私の大きな希望となった。
そんなあなたに今言うのだ。
無理な願いと知りながら。
ある森に、星を繋ぐ魔女が居た。
その魔女は森の奥深くに暮らしており、人々からは「星紡ぎの魔女」と呼ばれていた。
その魔女は人々に姿を見せた事は一度もなく、もしかすると森にいる魔女に化けた零だととも囁かれていた。
ある日、森に迷い込んだ一人の少女が居た。
その少女はまだ幼く、魔女の存在を知らなかった。
しばらくさまよっていると日が暮れ、辺りが暗くなり始めた。
少女は徐々に不安になり涙を流し始めた。
しばらく涙を流していると、後ろから優しい声がした。
「お嬢さん。ここに迷い込んだのかい?」
少女が後ろを見ると、そこには優しい顔をした1人の小柄な女性が立っていた。
女性の周りにはいくつもの光る星が浮かんでお、瞳は青紫色、髪はつやつやの紺色で、少女にとってその人は、まるで宇宙の星の様な美しさを見せた。
「おねえさん、だれ?」
少女が聞くと女性はにっこりと優しい笑顔で答えた。
「私はここに居る魔女さんだよ。」
女性は木でできた手持ちランタンを持っており、それを少女に渡すと言った。
「このランタンをお持ち。そうすればお家に帰れるよ。」
ランタンを渡すと女性は森の奥深くへ消えてった。
少女は言われた通りランタンを持って森を進んだ。
ランタンの光はまるで意思があるかのように動いて道標を出してくれた。
しばらく歩くと少女が住んでいる街に着いた。
森の前では少女の両親がおり、泣きながら少女を抱き締めた。
少女が持っていたはずのランタンは、いつの間にか無くなっていた。
少女と少女の両親を囲んで、いくつもの光が舞い上がり、そして優しく消えた。
昨年の7月。
僕は最愛の彼女を病気で失った。
そこからの日々は灰色の日々で、僕は抜け殻のように過ごしていた。
タバコを吸っている時は唯一何も考えずにいられたがそれ以外の時はずっと彼女のことを思い出してしまう。
何をしても思考が鈍って上手くいかなくなってしまった。
そして僕は仕事をやめた。
貯金ももう尽きかけている。
でもどうでもいい、この先生きててもしょうがないのだから。、、、、、、、、
激しい頭痛で目が覚めた。
不思議な夢を見ていたがどこかで見たことがあるような気がする。
あぁ、そうだ。あれは子供の時の夢だ。
子供の頃の僕はよく夢を見たものだった。
それも同じ夢を何度も、、だ。
所々朧げな記憶になってしまったがただただ美しい夢だったのは覚えている。
美しく輝く星々に彩られた深い青の天井、見たこともない花々が申し訳程度に咲く静かな大地、そしてそこに立つどこか儚げな雰囲気を放つ1人の女性。
その女性はいつも悲しげな表情で、まるで誰かを待っているかのような、、、
また激しい頭痛が僕を襲う。
頭痛はだんだんと激しさを増していき、、、
僕の意識はそこで途切れた。
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軽やかな足音が聞こえる。
あぁ、そうだ。僕は確か頭痛で意識を失って、、、
体をゆっくりと起こして辺りを見回す。
不思議とその景色を見て僕は驚かなかった。
なぜだかわからない、わからないがここは間違いなく、、
『あの夢で見た景色だ』
そしてその場所にいるということは、、
足音が近づいてくる。
「気分は、、どうですか?」
そこに立っていたのはあの夢で見た女性だった。
黒と青のドレスを纏い夢で見たのと同じ儚げな表情。間違いない。
「突然のことで驚いているでしょう。ごめんなさい。私は、繋ぎの魔女といいます。」
いや、驚いてはいないのだが、、なぜか声が出ない。
ここはどこか、魔女とはどういうことか、繋ぎとはどういう意味か、聞きたいことは山ほどあるというのに。
「驚くのも無理はないでしょう。ここに来ることはなかなかありません。死の間際でしかこられませんから。」
死?何を言っているのかいまいち理解ができない。
「ここは繋ぎの世界。現実と天国の間、とでも言いましょうか。上に見える空が天国、そしてあの星たちは人の魂が生まれ変わったものです。」
『僕は死んだのか、、?』
やっと声がでた。魔女は少しの時間を置いてから
「まだ、、ですね。ここはあなたが現世へと引き返せる最後の場所です。天国へいけばあなたは失った最愛の人と会えます。
現実を選べばすぐに戻すことができます。」
なぜ彼女のことを知っている、、?
いやそれはどうでもいい。
ここで天国を選べばもう一度彼女に会える。
彼女がいない現実なんて地獄と同じだ。
もちろん天国だ。
だが最後にあの世へ行く前にタバコを吸いたくなり胸ポケットに手を伸ばす。
《ガサガサ》
ん?なんだこの音は。
僕はポケットに手を伸ばして半分に折られたメモ帳の1ページを取り出した。
なんだこの紙は。そう思い開いた瞬間、、、涙が、溢れてきた。
《私の分までいっぱい生きて》
涙がメモ用紙を濡らす。
ぐちゃぐちゃになってしまったメモ用紙を握りしめながらまるで子供のように泣いた。
魔女はそれを静かに、何も言わずに背中をさすってくれた。
「あなたの彼女さんを空に導いたのも私なんです。もしあなたが死のうとしたら止めてくれと頼まれましたが、魔女の掟上それはできません。ですのであなたの彼女さんからのメッセージをそこに忍ばせました。」
『でももし、、、これに気づかなかったら』
魔女はこくりと頷き
「はい、あなたが想像している通りです。
でもきっと彼女さんがあなたをそうさせるよう導いてくれたのでしょうね。」
また涙が溢れて来た。魔女は僕の背中をさすりながら
「これからあなたを現世に戻します。あなたはここでの記憶を失いますが、取り戻した生きる気力はそのままになります。」
泣きつかれた反動か急に眠気が襲って来て魔女が何を言っているのかよく聞き取れなかった。
そして僕は、眠りについた。
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激しい頭痛で目が覚めた。
床から体を起こすとすぐそばに薬の瓶と錠剤が散乱していた。
そうか、僕は死のうとして、、、
しかし今は不思議と死のうという気持ちは消え失せていた。
彼女に、《生きろ》と言われた気がした。
たったの3文字だが、僕が生きようとするには十分な言葉だった。
読みづらい構成で意味わからんとこも多々ありますがご容赦くだせえ、、、、
では、私も
___紺碧の清空を彩る星々
夜露に濡れた草木の香りを纏い、私は空を見上げる
今日も、明日もその次の夜々もいつまでも見上げるでしょう・・・
貴方との別れが永遠(とわ)ではないように、星々も永遠にそこでは輝かぬと知っているから
だからこそ私は幾重にも重なる輝きに淡い願いを込め、空を、星々の行方を見届けましょう
あぁ、星達がゆっくりと流れ、動いてゆく・・・
故に私は実感できるのです
この揺蕩うような静かな流れがまた、貴方と私を引き合わせてくれるのだと・・・
この星々が貴方との絆であり、私との出会いの輝く糸であると信じて・・・
あぁ、愛しき人私は今日も空を見上げています____