五十嵐里美 「ゆりかご Cradle」「青の風景 Bule landscape」「生まれる Be born」「イマジネーション Imagination」

① ゆりかご　Cradle
この作品のテーマはゆりかごです。
何かが葉のようなものにくるまれて生まれてくる前に静かに眠っている様子を表現しました。
シルクオーガンジーの布を使って繊細な透明感を出しました。
布の中の白い丸いかたまりは真綿を丸めたものです。
真綿のかたまりを布と布の間に挟んで縫い付けてから金と銀の刺繍糸で刺繍をしています。
② 青の風景　Bule landscape
私は日本の伝統的な刺繍の技法の刺し子をしています。
この作品はリネンの布に刺し子をして異素材のアルミ板を組み合わせて「青」をイメージしました。
刺し子はトーンの違う青い色で一目刺しという技法を使い、丸・三角・四角を刺繍しています。
③ 生まれる　Be born
ぼこぼこした球体のなかから何かが生まれているというイメージで作りました。
リネンの布を丸い形に何回も並縫いをして半球を作ってから丸い型にはめて接着剤で固定させます。
最後に真綿を薄く貼り付けました。
布は平面なのですが、技法によりいろいろな形に変化する面白さがあります。
④ イマジネーション　Imagination
この作品は絞り染の技法のひとつである「唐松絞り」をしています。
作り方はリネンの布を縫い絞りします。
本来でしたら絞り上がった布を染色するのですが、これを熱湯につけてしばらくおきます。
それを干し乾いてから糸をほどき、作った型にはめて接着剤で固定します。
乾いてから型から取り外します。
いろいろな大きさで形をつくりそれを組み合わせました。
平面的な布が技法によりいろいろな形に変化し、立体的なものになり布の違った美しさを表現しました。
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