精神科医目線で「信頼できる人」と「信頼できない人」の見分け方をお伝えします【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】
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- เผยแพร่เมื่อ 5 ก.พ. 2025
- 本日は「信頼できる人、信頼できない人の見分け方」というテーマでお話しします。
精神科の患者さんは、信頼できる人/信頼できない人を見分けるのがめちゃくちゃ苦手です。
「そこ信じる?」みたいな人を信じちゃったり、「そこ警戒した方がいいよ」という人を警戒できなかったり、逆に「この人信頼したらいいのに」というところを「あの人はちょっと…」と言って逃げちゃうなどがあったりします。
それがゆえに生きづらいということもあるんです。
生きづらいがゆえに、自分で頑張らなきゃいけないということで、より独りになっていって苦しい思いをしていることが多いです。
これも耳が腐るほど聞いたかと思いますけど、自分一人じゃ生きていくことはできない。
できるだけ良い人と付き合えるように上手くやって行く、努力していくことがとても重要なんですけれども、なかなかその発想に至らなかったり、そういう風に教えてくれる人がいなかったりするので、自分一人で頑張る道を選びがちです。
今回は、そうならないために、信頼できる人/できない人の見分け方、というテーマでお話しします。
■耳ざわりの良いことを言う人
よく騙されるというか、間違えてしまうのは耳ざわりの良いことを言う人を信じてしまう、身近にいる人を信じ過ぎることが多いなと思います。
自分のことを否定しない人、身近にい過ぎる人、いつでもつかまる人。
意地悪な言い方をすれば、今のあなたたちと付き合うメリットってそんなにないんです。
にも関わらず常に身近にいて遊びに誘ってくる人は、それなりに問題があるんじゃないかと考えた方がいいんです。
そこら辺も本当に大丈夫なのかな、と僕はいつも患者さんの話を聞いて、最初から否定はしないけれど、ちょっと警戒しながら聞いているという感じです。
耳ざわりが悪いことは僕ら医者や親は言うんです。
それはその人のことを思ってですからね。
だけど親(良い親)やドクターは信じられず、耳ざわりの良いことを言う人、身近な人、外見だけが良い人、ブランド品を持っている人、そういう人ばかりを信じがちだなと思います。
■そもそも人と付き合わない?
いやいやそんなことないよ、ということもあります。
社交不安障害や複雑性PTSD(虐待に遭った人たち)は、「こんな人にだまされませんよ、そもそも私は人を信用してませんから」みたいな感じで言うパターンもあります。
ですが、今度は失敗体験が少ないので、失敗すると思っているからそもそも人と付き合いませんということで、見分ける力がなくなっちゃうんです。
全部ダメだと思ってるから上手く行かない、というのもあります。
■信頼できる人とは
信頼できる人とはどういう人なのか、ということを話します。
例えば、オープンに喋る人、オープンにきちんと伝えてくれる人、透明性がある人、嘘がない人、秘密が少ない人、そして誠実な人で、耳ざわりが良いことばかり言うのではなくて限界をきちんと言ってくれる人、世の中の限界や不条理をきちんと伝えてくれる人、というのがやはり信頼できる人です。
そういうある種の衝突をすることによって人は鍛えられていくところがあるので、その衝突を避けない、衝突があったとしても一緒に直していく力がある人が信頼できる人かなと思います。
あとは、一般的には専門性が高いこと、相手の人格を尊重できる人、そして友達が多い、一人じゃないことです。
一人ではないということが信頼できる人の特徴なんだろうなと思います。
これらは最初に言ったんですけど、自分たちの問題でもあるんです。
信頼できる人/できない人、と言うと相手の問題のように見えるのですが、私は恵まれなかったんですよ、運が悪かったんです、と言うかもしれないけれども、やはり自分自身の問題でもあるんです。
ただ自分の方に問題があるから、結局そういうことを引き起こしてることもあります。
自分といっても、環境の問題だったり、遺伝的な問題だったりするのかもしれないですが、でもそれらは自分の所属する範疇のことなので、自分の問題として信頼できる人を見極める力を身につけていくことが大事です。
じゃあ自分の問題だと言いつつ、益田たち治療者側は信頼できる人になる努力をしているんですか、ということですよね。
我々は医師という権威にあぐらをかいてるんじゃないですか、治療者という権威にあぐらをかいているんじゃないですか、と。
国家資格にあぐらをかいていて、その権威性を保つために国家資格がない人のことを不当に責めていませんか。
そういうことはやはり考える必要がありますし、信頼できる人間であるように努力していくこと、そして信頼できる人間であることをきちんと相手にわかってもらう努力をし続ける必要があります。
こういうことは医学用語でいうと「ラポール形成」と言ったりするし、最近のビジネス用語だと「心理的安全性を高める」ということになります。
■心理的安全性
心理的安全性ということで、では僕らはどういう風に作っていけばいいのかというと、話しやすい雰囲気を作る、どんなひどいことを言っても許される、下品でも、怠惰でも、法的におかしいことを言ったとしても、人が聞いたらウゲッと思うような倒錯的な趣味があったとしても、悪い考えがあったとしても許される、という安全性がやはり重要です。
心理的安全性が保たれない場合はどういうときかというと、偉そうだったり、親密感がない、専門用語の多発、傷つく事実ばかりを言ってしまうとか。
ただ、これも言わないといけないですから。
耳ざわりの良いことばかり言うわけにはいかないし、かといって正しいことばかり言うと、やはり心理的安全性は損なわれてしまうし、なかなか難しいですね、このさじ加減は。
そして、治療者と患者さんだけの関係だけではなくて、患者さんの生活の中には周りの人もいるし、そしてだます人もいるし、色々な人がいるので、その中で僕らが信頼されうる人間なんだということをきちんと内在化してもらう、内面の中に飛び込んでもらう、心の中の住人として存在していくためにはどうしたらいいのか、どういう努力を続けたらいいのか、ということは日々考えるという感じですかね。
今回は信頼できる人、できない人の見分け方というテーマでお話ししました。
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一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。
▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス www.mhlw.go.jp...
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 www.medsi.co.j....
倫理規定について note.com/menta....
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