DR Summicronはお察しのとおりレンズ上部のポッチで、近接モードに移行してよいか否かの判定を行っています。つまり眼鏡を付けなくても指でポッチを押し込んだ状態でフォーカシングリングを操作してやれば、近接モードに切り換えることができます。 結論としては近接モードでもM11であれば、眼鏡を付けずに背面液晶やビゾフレックスでピント合わせを行うことができます。ただ念のため申し上げておきますがM11以外のM型デジタル機では、レンズ後端がマウント内部と干渉するため、取り付けてもフォーカシングリングを無限遠まで回すことができません。 それから機種に関わらずDR Summicronは距離計連動カムが特殊な形状をしているので、レンズの取り付け取り外し時は十分注意して、マウント内部に傷などを付けないようにしてください。
早々のご教授に感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
いいえこちらこそ! 引き続きTH-camの投稿楽しみにしております。
お世話になります。またひとつご教授いただきたく、よろしくお願いいたします。実はDRズミクロンを購入し、またまた恥ずかしながら動画をアップしました。その試し撮りの帰りにレンズ鏡胴から緑色のグリスがうっすら滲み出ていました。DRを何度も何度も引き上げて、最短やったり無縁限で撮影したりしたためでしょうが、これは修理が必要でしょうか?
写真を見ていただきたいのですが、添付できないので説明しますと、ヘリコイドグリスと思われる滲みがうっすらですが、ピントリングと鏡胴の隙間から、1.5~3メートル辺りのメートル表示辺りに出てきました。
すみません、いつもこんなコメントばかりで。申し訳ないです。
m(_ _)m
@@Studio_IGEMO
鏡胴表面に滲み出してきたグリスはとりえず拭きとっておくだけで大丈夫だと思います。恐らくグリスアップしたときに多めに入ってしまったのでしょう。ただ気をつけていただきたいのはマウント内部のヘリコイド周辺に浮き出ている場合です。万一センサーに垂れてしまうとその後の始末が大変なので、ヘリコイド周辺に多く付着している場合はクリーナー等を使って余分なグリスを拭きとっておいた方が賢明です。当然ですが拭き取る際は後玉にグリスが付着しないようお気をつけください。
IGEMOさま、いつも丁寧なご教授に感謝申し上げます。こんな質問ばかりで恐縮しております。なかなか信頼できて頼りになる専門の方がおりませんので、本当にありがたく思います。DRズミクロン、大切に使っていこうと思います。@@Studio_IGEMO
いつも拝見しております。
独特な立体感がある。
シンプルで良いですね。
当方はレンズによってはウエットな描写と伝える時もあります。
なるほど、みなさん色々と表現を工夫なさっているのですね。大変参考になります。
それでも国産メーカーの写真にビネットを入れてもあまりライカっぽくはならないですよねー不思議なことに。
湿度がある、写りだと私は思っています。
肌がみずみずしく、岩が湿度を帯びており、空気の湿度までもわかりそうなそんな錯覚を覚えさせるような雰囲気がライカの写真にはあると思います。
それがなぜなのかは全くもってわからないですし国産カメラで再現も難しいのですが。
ストーリーの都合上単純化させていただいていますが、実際にはビネッティングだけではなく複数の要素が絡み合っているというのが本当でしょうね。私もそれが何か具体的に言えませんが、デジタルになってからもそれを感じるので、レンジファインダーというシステム的な要素が大きく影響しているのだろうと思います。
IGEMOさん、いつもためになる動画ありがとうございます。DRズミクロンについて、教えていただけると嬉しいです。DRズミクロンは眼鏡をつけなくてもレンズ上部にあるボタンを押せば、最短撮影距離までレンズは回るのでしょうか?
たとえば、M11でDRズミクロンをつけて、近接撮影したい場合、眼鏡をつけなくてもボタンを押してレンズが回るのでしたら、モニターやビゾフレックスで最短撮影できるのかって、ネットで色々調べても出てこないので、教えて欲しくてコメントしました。
DR Summicronはお察しのとおりレンズ上部のポッチで、近接モードに移行してよいか否かの判定を行っています。つまり眼鏡を付けなくても指でポッチを押し込んだ状態でフォーカシングリングを操作してやれば、近接モードに切り換えることができます。
結論としては近接モードでもM11であれば、眼鏡を付けずに背面液晶やビゾフレックスでピント合わせを行うことができます。ただ念のため申し上げておきますがM11以外のM型デジタル機では、レンズ後端がマウント内部と干渉するため、取り付けてもフォーカシングリングを無限遠まで回すことができません。
それから機種に関わらずDR Summicronは距離計連動カムが特殊な形状をしているので、レンズの取り付け取り外し時は十分注意して、マウント内部に傷などを付けないようにしてください。
先生お久しぶりです
教えてください
ライカm(タイプ220〜240)が有りますが
おススメカメラはありますか?
バルナックカメラを買い
デジカメライカに興味有り
入門カメラ教えてくださると
嬉しく思います♪
Typ240以降はいずれも安心して使用できるモデルだと思います。Typ220(M-E)は中身はM9でセンサー剥離問題を抱えているので、センサー対策済みと明記のある個体以外は避けた方がいいですね。
@@Studio_IGEMO さま
ありがとうございます♪
こんばんは、私はLeicaの場合デジタル、フィルム問わず聞かれた時はしっとりとした透明感と答えています。Hasselの場合は吸い込まれる様な漆黒のシャドーと答えてます。
なるほど! 私にとっては目から鱗の表現です。さすが皆さん写真だけでなく豊かなボキャブラリーをお持ちになっておられますね。
私もLeitz Canada Summilux 2nd使ってますが良いですよね特に解放で2mくらいで女性を撮影するのが好きです。音楽で言うとA Whiter Shade of PaleとかAir on the G Stringって感じがします。
何も知らずにあれを買った人は恐らくびっくりするでしょうけれど、魅力的なレンズですよね。あの描写とサイズ感が絶妙にしっくりくるので手放せません。
IGEMOさんこんにちは。2段絞ってもかなり周辺減光が残るのは独特ですね。周辺減光は必ずしも収差ではないと思いますが、口径食と同じように好き嫌いはあるかもしれません。例えばマイクロフォーサーズはイメージサークルに対してセンサーがとても小さいので、開放でも周辺減光は殆ど出ない描写をしますが、反面、 味気がないのは残念なところです。 裏面照射型センサーが無かった頃は入射光のテレセントリック性が重要視されていましたね。ところで私は全く不勉強だったのですが、中国の資産家が 8枚玉Summicron 35mmを数年前に復刻生産したとのことで話題になったそうですね。周八枚というレンズです。値段もそれなりなので、中国製の復刻レンズに投資するか、あるいはあくまでも純正にこだわるか、というのはほとんどポリシーの違いになってくるかもしれませんが、伝説のレンズを現代に蘇らせるというのはなかなか面白い試みと思いました。ただデジタルセンサーで使うことにどれ程の意味があるのかというのは疑問ですが。MPで使ってみたいです。描写はさておき、Leicaらしいレンズの特徴といえば何と言っても構成レンズの枚数の少なさと、一つ一つの分厚さです。AFではないということもありますし、収差をいじくり倒さないというLeicaのポリシーもあるのだろうと思います。収差補正はある程度で見切りをつける、という思想は必ずあるはずで、例えばオリンパスの標準25mm F1.2は14群19枚、ニコンZ50mm F1.2は15群17枚 という具合に、徹底的に収差をいじくり倒しているのが昨今のミラーレスAFレンズです。 描写とは全く関係ありませんが、レンズ構成図の美しさででもLeicaは トップクラスです。
Summilux 35(球面、アスフェリカル)では、ビネッティングがほぼ認められなくなるのはf5.6あたりからですね。今時のレンズには見られない特徴ですが、時には邪魔になることもあります。Mマウントレンズの大きさはマイクロフォーサーズのそれと大差ないですので致し方ありませんが、レンズ設計上の制約が大きいようです。またデジタルで使う場合は、特にバックフォーカスの短いオールドレンズでは周辺画像が荒れる傾向にあります。ライカもセンサーのマイクロレンズの構造やIRフィルターの厚さを工夫して対応しているようですが、何十年も前のレンズでも写ることを要求される技術者の苦労が忍ばれます。
20年近く前にコシナがNoctonで8枚玉と球面Summiluxのレンズ構成をオマージュした製品を出しましたが、周八枚については完全な8枚玉のデッドコピーですね。写りもオリジナルと同一のような気がします。状態の悪いオリジナルの個体が何十万円もすることを考えれば十分に選択の範囲でしょう。
現代の設計技術であれば、コストと実用性を度外視すればほぼ完全なレンズを作ることが可能なはずです。ライカも一時そうした方向に走る傾向があったのですが、最近では自らのアイデンティティを重視する考え方に戻ったようです。ただ、そう言いながらもAPO Summicronのような製品を出しているのは時代の流れというものでしょう。あと、レンズ構成の件については同意します。今後はレンズの描写に言及する場合はレンズ構成図をつけようと思っているのですが、Illustratorでトレースするのが意外と大変です 笑
「ライカだと違いますか?」と聞かれた時には、「そうですね、ソニーとキヤノンが違うぐらいには違いますね」と答えてます。
ライカもone of themだと思います。
コメント有難うございます! なるほど確かにそうですね。ただ相手によっては挨拶に素っ気無い返しと捉えられてしまうかもしれず、場に合わせて言い方を工夫する必要がありますね。
個人的に、ライカにはライカなりの写りが確実にあると思う一方、それがあらゆるシーンでベストかと問われると違う気がして、他社製も併用しています。
ライカ使いは総じてライカライカになりがちなので、他社製の良さも感じながらライカの良さも改めて感じる、みたいなスタンスでいたいなと思ったりします。
実を言うと私もメインのカメラは別にあります。メーカーには失礼かもしれませんが私的にはライカはコンパクトカメラ的な位置付けですね。ただシーンにハマった時は最強なので手放すことができません。