嫌いだったアンタ。

[@沙汰烏]

以下歌詞です。
俺はアンタが嫌いだ。
何でもやらせて教えようとして、男だっていうのに料理までさせようとする。
俺はアンタが嫌いだ。
何でも口出ししてきて、うるさいったらありゃしないんだ。
ちょっと顔を合わせば、
何かにつけて小言を言ってくる。
掃除だってやるって言ってるのに勝手にやりやがる。わかってるって言ってるだろ。
アンタはいつもそうだ。
何でも口出しするなよ。俺にだってプライベートってものがあるんだ。
そんなに心配しなくていいんだよ。
わかってる、ちゃんとやるからさ。
ずっと嫌いだったよ。
口うるさくて、物心ついた頃には何でもさせられてきた。
掃除に洗濯、料理、花嫁修業かっつうの。
アンタが嫌いだったよ。
俺を心配するその目がずっと疎ましかったんだ。
ちゃんとわかってるって。
わかってるんだよ。
忙しくなって、家にもあまり帰らなくなったけど、アンタの口うるささは変わらないな。
メールだけど毎日沢山くる。
アンタが嫌いだ。
いつだって俺の事ばかりだ。
飯は食ったか、洗濯してるか。
他に言うことないのかよ。
俺は、アンタがずっと嫌いだった。
ずっと俺の事ばかりで、自分を大事にしないで心配ばかりして。
そんなに言わなくてもわかってるんだ。
だから、嫌い、なんだ。
こんな突然に病気になって。
駆け付けた時には話もできなくなって。
俺に心配かけるからって。
アンタが大嫌いだよ。
ずっと嫌いだったよ。
口うるさくて何でもさせられてきた。
掃除に洗濯、料理、花嫁修業かっつうの。
アンタが嫌いだったよ。
アンタが残した手紙で全部わかった。
長くなかったこと。
生まれつきの病気があったこと。
自分がいなくなっても、俺がやっていけるようにしていたこと。
俺は、アンタのこと。
アンタが嫌いだった。
俺にも心配させろよ。
俺にアンタの世話をさせろよ！
そんなアンタが大嫌いだったよ！
毎年墓の前で話してる。
言えなかったありがとうはもう欠かさない。