【戦争を語る】「弟の目や口からウジ虫」家族で満州へ渡り孤児となって戻ってきた男性【戦後78年の記憶】 (2023年8月15日)

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  • เผยแพร่เมื่อ 15 ก.ย. 2024
  • 78回目の終戦の日を迎えました。15日から3回シリーズで戦争体験を語り継ぐ特集「戦後78年記憶をつなぐ」をお伝えします。初回は小学1年生のときに家族で満州にわたり現地で終戦を迎えた橋本克巳さんの戦争体験です。
    ――橋本さんが満州に行く前に村の皆さんが見送りに来たのがこの場所ですか。
    橋本さん:
    「近くに八幡社があります。そこからここまで歩いてきて、皆さんとお別れした記念すべき場所です」
    橋本さん:
    「両親とおばあさん、それから私の兄弟、当時は4人(満州でひとり)生まれて5人になりました。(日本からは)7人で行ったのかな。20町歩(東京ドーム約4個分)の地主になれるというふれこみでした。
    父親が貧乏から脱出したいと。何とか家族を養っていかなければならないという責任感で考えていたと思います」
    当時、日本からは満蒙開拓団として27万人が日本から満州に渡ったとされていますが、そこでは今では考えられない壮絶な体験が待っていました。橋本さん家族に与えられたのは粘土質で耕作に不向きな荒れ果てた湿地帯の土地でした。
    橋本さん:
    「関東軍を後ろ盾として、ただ同然で(現地の人から土地を)買い取ったんです。これが侵略の証であり戦後に恨みを買う元となりました。生かすも殺すも、8月15日を境にその権利が(日本人から)現地の人々に移りました」
    銃口を何回か額につけられて「金を出せ、物を出せ、食料を出せ」と言われ、腕時計やカメラ、万年筆を彼らは持って行きました。
    橋本さん:
    「田舎より治安が良いだろうということで、チチハルに集まったんです」
    橋本さん一家はチチハルまでの100キロ以上を徒歩で移動しました。チチハルでは空き旅館を利用した難民収容施設に身を寄せたが、劣悪な衛生環境だったといいます。
    橋本さん:
    「シラミが湧いてきてそのシラミがチフス菌を媒介して、次から次へとまん延しました。おばあさん、弟、それから父母が(終戦翌年の)7月7日のお昼ごろ1時間違いで私の枕元で亡くなりました」
    父の義一さんと母のときさんの死をなすすべもなく見届けた橋本さん。残されたのは橋本さんと弟の利夫さん、満州で生まれた妹の道子さんの3人でした。
    橋本さん:
    「弟、妹は本当に気の毒でした。歩く元気もなければ、しゃべる元気もない。栄養失調で寝たままですから。しかもコウリャンという本来は家畜の餌にしていた穀物もなかなか上手に噛めないものだから、やせ細って寝たまま、目から口から耳からウジ虫が湧き出ていました。それを取ってあげるのが私の仕事でした。今思うとあのとき、兄として何かができたんじゃないかと悔いが残っています。それは夢にまで現れて、今でも思い出します」
    ただ1人生き残った橋本さんは終戦から1年2カ月後に帰国し、叔父家族に育てられました。
    仏壇にろうそくに灯をともす橋本さん。
    橋本さん:
    「おじさん、おばさんに助けられて88歳まで生きさせていただきました。改めて、お礼を申し上げます」
    8月12日に「ピースあいち 戦争体験を聴く会」で語り部として戦争の体験を伝える橋本さん。
    橋本さん:
    「奪い合い、倒し合い、殺し合いの時代に終止符を打って、全人類が共存共栄のできるような世の中をつくらないと」
    戦争の体験を聞いた参加者:
    「戦争は体験していませんが、何も悪いことをしていないのに人の生きる権利を奪うのが戦争の一番ひどいところ」
    橋本さん:
    「戦争のある限り、個人の幸せはありません。この世から戦争をなくすことが私たちの務めだと心から思っています」
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