イルタ(夕べ) ピアノ 小川至

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  • เผยแพร่เมื่อ 27 ส.ค. 2024
  • 【イルタ(夕べ)】
     フィンランドの作曲家、イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955)によるピアノ作品である。彼はフィンランドにおいて伝説的なピアニストであり、作曲家としてもその名を残した。ハンニカイネンは世界中を股にかける卓越したピアニストであったが、「私には湖の小屋とヨットとピアノさえあれば、決して不幸になることはない」と語る通り、自身は自然の静けさを求める素朴で繊細な心の持ち主であった。
     「イルタ」は、フィンランド語で「夕べ」を意味する言葉であると同時に、女性の名前をも意味しており、本作もヘルシンキのサロンの花形であったイルタ・エクロースという女性に捧げられている。
     夕刻、湖に沈む太陽がしずかに湖面を染め上げる。私も学生時代、小諸の山中から見た夕焼けに釘付けになり、美しさと共に言いようもないかなしさに囚われたことを思い出す。イルマリの心とそのかなしさは、深い所で結ばれているのではないか、と本作を弾く度に感じるのである。
    【動画閲覧者へ伝えたいこと】
     東御市文化会館の「ピアノのゆふべ」は私が出演させていただいた回でも既に76回を数える長い歴史を持つ企画です。その間には様々な出来事があった事だろうと思いますが、大きな転換点を迎えたのはやはり2020年から今もなお影響を与え続けている、コロナウイルスの危機であったことでしょう。この動画による配信も、それを機にスタートした試みであったと伺っています。私は東京に拠点を構えておりますが、コロナ禍の際には演奏会などはもちろんのこと、帰郷することそのものが憚られました。今、こうして少しずつ事態は沈静化し、私も再び故郷である長野で演奏させていただける機会を持てたことを、とても感慨深く感じたものです。
     本動画に私が選んだ作品は、どれも「故郷」や「望郷」、それに纏わる思いを意識したものです。本動画を通して、皆様の心の拠り所とするものへの思い、遠きにありて思うものへの心に響いてくれたら、嬉しい限りです。
    【収録をやってみての感想】
     ホール収録という状況は、演奏会のそれとは別種の緊張を感じるものですが、スタッフの皆様の細やかなご配慮のお陰もあり、音楽に没頭することができ、大変にスムーズに進めさせていただけました。
    【今後の抱負】
     私はライフワークとしてフィンランド音楽の研究・演奏に力を注いでいますが、この国の特徴のひとつとして、非常に多くの若い作曲家たちが精力的な活動を展開しています。そして彼らはどれだけ権威的な立場にいても、音楽について声を掛ければみな非常にフレンドリーに接してくれるのです。また一方では、本動画でもほんの一部をご紹介させていただきましたが、日本においても極めてユニークかつアクティブな音楽家が新たな音楽を生み出し続けています。私はそうした彼らと協働し、さらには両国における音楽家たちとの交流を深めながら、その反応の中で新たな作品や試みを生み出すような活動を広げていけたらと夢見ています。皆様、是非応援をよろしくお願いいたします!
    Js文化フォーラム音楽広場:jazz-town-tomi.jp
    東御市文化会館:sun-terrace.jp
    株式会社協立商会:www.krsdigi.co...

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