《AKB思い出巡り》 AK抗争の終焉 《ゆり・ばら構想》 2006年

「AKB初期物語」(勝手に命名）　第3弾　『たかみな降臨事件』 最終章
《ＡvsＫ抗争》　　新しいファンには耳慣れない言葉かもしれない。
2005年にスタートを切り、未開の荒野を切り開いてきた「初代チームＡ」
4か月遅れの差でスタートした為に２軍の屈辱を味わった「初代チームＫ」
１期生と２期生の激動の黎明期は、３期生以降にはない熾烈な歴史があった。
特にチームＡで着目すべきは　高橋みなみ
他のメンバーはチームＫを現在の研究生程度にしか思っていなかった時期に　　高橋１人だけは、Ｋメンバーの団結力、Ｋファンの異常な結束力を脅威に感じていた。
実際、高橋はチームＫの公演を何度か視察している。
そして、いつもレッスン場で遅くまで練習を続ける大島優子（この頃は、挨拶程度しかしなかったので、高橋は大島の名前も知らなかった）
の姿を視界に入れながら 自分も遅くまで練習していた。
一方、チームＫの大島優子
スタッフからは、納得できないほどの格差をつけられた２軍扱い、観客からは激しい野次。
それでも、芸歴１０年の大島は　絶対に負ける訳にはいかなかった。
もともと、このチームＫの扱いは、チームＫの底上げをはかり、それによってチームＡに焦りを与えることが運営サイドの目的だった。
しかし、Ｋメンバーの想定以上の団結力と、それに伴うＫファンの結束は、それまでＡファンには無かった「チーム推し」というスタイルを作り上げた。
そもそもＡファンにとっては、ＡＫＢ４８とはチームＡのことであり、ファンは
その中で特定の「推しメン」を応援していたので、チームを推すという概念がなかった。
しかし、チームで競い合わせる運営サイドの方針に、Ａファンも結束をはじめ　　やがて、運営サイドの思惑以上に、ファン同士の対立がエスカレートしていってしまった。
結果的には、この動乱の季節が、高橋をリーダーへと覚醒させ、前田をエースへと成長させ、さらには、大島優子の不屈の精神を育てたことになる。