鱒釣りの魅力。

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  • เผยแพร่เมื่อ 3 ธ.ค. 2024
  • 昔から『トラウトブルー』または『トラウトグリーン』なる色彩様式があります。メーカーや作り手によって表現や明記、解釈に違いはあります。アングロでは『ダークオリーブ』『ライトオリーブ』と表現しています。僕はイエローグラスと並びこのカラーも大好きでもっぱら自分が多用します定番ラインナップたちには全てこの色彩を施してもらっています。このカラーリングが定番色のひとつになった理由や元ネタはわかりませんがおそらくは鱒たちのグリーンバックやブルーバックと言われる擬態色ではないかと勝手に想像しております。
    元祖渓流文学で有名な山本素石先生や白石勝彦氏、佐々木一男氏、村田久氏などが執筆されてきました通り、日本の渓流釣りの歴史は長くそして日本独自の自然と郷土文化、また山岳信仰との繋がりも深い遊びです。(当時は餌釣りとテンカラでした)。 もちろん先にあげた大先達の師たちが言った訳ではありませんが、日本の山塊に棲まう鱒たちを敬う気持ちの一興としてそんな色彩感覚が生まれたとしても不思議ではないのではないでしょうか。もっともこれは僕の勝手な空想でしかありませんが歴史や古典を学ぶ醍醐味とはこうした当時の先人たちの想いを想像する思考遊びにあると思います。
    なるほど、こうしてあらためて『トラウトグリーン』なるカラーブランクスだけの風景を寄せ集めて見ますとイエローグラスに代表されるオールドクラシックスタイルとはまた違った、鱒釣りならではの保守的でトラディショナルな水辺が楽しめます。鱒釣りの道具は機能面だけでは必要条件を満たすのみにて画竜点睛を欠きます。さらに充分条件をも満たすには意匠も大切だと思います。余談ですがこのブランクスカラー、レザーやウッド類でしつらえた僕の鱒釣り道具たちとの色合いの相性がとても良いのもお気に入りの理由です。(自然の中の色彩ですから当たり前でしたね)。さしずめ鱒釣りとは自分だけの物語づくり…とはよく言ったものです。
    鱒釣り師たちは自然の中の色彩を自身の愛用する道具に投影し、各々の美意識を鱒たちを主題に水辺で磨き上げてきました。ゆえにカスタムロッドはその名が示す通り、自分の見たい水辺の風景を道具に反映させて仕立ててもらうという楽しみ方もあります。従って機能的なパフォーマンスだけのみならず、水辺をキャンパスに自然美をどう表現するかという趣きも楽しんでおります。鱒釣り道具には釣り人の思想がダイレクトに反映されるのではないでしょうか。鱒釣りが単なる魚釣りでなく自己表現としての楽しみ方も出来るという、大人が本気で楽しめる奥深さを有するのもまた魅力のひとつです。
    (*)あくまでも僕個人の解釈と楽しみ方をシェアしています。アングラーそれぞれ様々な楽しみ方があり価値技準があります。従って正解はないということは大前提としてご認識下さい。

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