感涙必至「音楽室の甘いにおい…」閉校する小学校に惜別の詩 「ずっと忘れない」子供たちの澄んだ歌声 福岡

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  • เผยแพร่เมื่อ 22 มี.ค. 2023
  • 福岡県内の小学校6年生から、RKB毎日放送にはがきが届きました。「私が育った開(ひらき)小学校は、今年で閉校し、合併します。大好きな開小学校という思いを込めて6年生で歌を作りました」。学校への感謝の思いをオリジナルの曲にして、歌い上げた子供たち取材しました。
    ◆私たちの学校がなくなる……
    福岡県の南部・みやま市にある開小学校。少子化によって小中学校が再編され、4月から4つの小学校が1つの学校に統合されます。
    児童「おはようございまーす」
    山口信子校長「おはようございまーす」
    児童数は全校で59人。1学年平均10人ほどで授業が行われてきました。今回、番組にハガキをくれたのは6年生の児童たち。取材に来てほしかった理由を聞いてみました。
    はがきを書いた田中奏多くん「開小学校は、みやま市で人数は一番少ないけど、1~6年が全員笑顔で歌っていたりするから、聴いた人が自分の思い出も思い出すかもしれないから」
    ◆「クラスメートたちの思いそのまま」6年生が書いた1編の詩
    その歌の元になったのは、クラスの女の子が書いた1編の詩でした。
    塚本蒼彩(あおい)さん「卒業生のいろんな思い出が込められている学校だから、閉校はしちゃうけれど、でもみんなに開小のことを覚えておいてほしい、忘れないでほしいという思いが一番強かったです」
    地元の文学賞にも選ばれたこの詩は、クラスメートたちの思いそのままだったのです。
    河野那美さん「蒼彩さんの詩が元となって、みんなで伝えたい言葉、歌に入れたい言葉を入れ込んで、担任の先生が曲を作ってみんなで歌いました」
    作曲した米本美紀教諭(6年生の担任)「蒼彩さんがあの詩を読んだんです。声を聞きながら、学校の校舎の中が浮かんでくる。子供たちの顔も浮かんできて、涙が出ましたね」
    ◆『大好きな場所』(開小学校6年・塚本蒼彩 作)
    キキーッと鳴る窓の音
    カタカタとゆれる机の足
    ミシッと伝わるろう下の床
    放送室からひびくメロディー
    音楽室の甘いにおい
    中庭の巨大なクスノキ
    運動場のブランコ
    どれも私の大好きなもの
    とっても心地がいいんだよ
    私の育った開小学校は
    今年で開校をむかえる
    百五十年もの間
    私たちを見守ってくれた
    大好きな小学校
    先生にほめられてうれしかったこと
    けんかをしても仲直りができたこと
    運動会ではげまし合ったこと
    田植えでどろんこになって笑いあったこと
    心がおどったり泣いたりした出来事が
    どこを見てもうかんでくる
    ありがとう
    私の成長を見届けてくれた
    ありがとう
    立派な中学生になるね
    ありがとう
    私はずっと忘れない
    そう思いながら
    私は
    ゆっくりと校舎を歩く
    【興田準一児童文学賞 受賞作品】
    ◆『大好きな場所』への思いを伝えるために歌う
    学校の情景を描いたこの詩を元に生まれた、『大好きな場所』。みんなの前で披露するために猛練習が始まっていました。
    身振り手振りで熱い指導をするのは、校長の山口信子さん。学校が閉校する最後の日に、全校生徒で歌います。
    山口信子校長「歌って、すごいですよ。コンクールに出すとか、そういうことじゃないんです。本当に、自分の思いを何かに乗せて表現してほしい。そう思っていたので。一番、あの子たちが感じているそのものだから、地域の方にも保護者にも、あの子たちの頑張りが絶対に伝わると思う。楽しみにしています」
    学生時代に声楽の経験がある山口校長の本格的な指導で、子供たちの歌にも熱がこもってきます。
    4年生「地声を出さないように、裏声を出せるように頑張りたいです」
    6年生「低くなったり高くなったりするところが、ちょっと6年生はきついかな」
    5年生「けっこう練習したけど、本番になると緊張するんですよ」
    一生懸命に取り組む子供たちの歌を、さらに盛り上げようと強力なコーチも登場。山口校長の恩師でもある、伊井和子先生です。
    みやま市教委 伊井和子指導主事「子供がやっぱり素直なんですよ。6年生なんて、一生懸命やることが当たり前になっているので、とても楽しみです」
    ◆1年生はわずか9人
    開小学校は1873年(明治6年)に創立。この地域は古くから歌や芸能が盛んで、県の無形民俗文化財に指定される『新開能(しんがいのう)』は代々、子供たちも参加する伝統行事となっています。
    昭和30~40年代、児童数は500人を超え、鉄筋2階建ての校舎も作られました。それが今では児童数が減少。1年生はわずか9名です。
    山口信子校長「確かに学校がなくなることはとてもさみしいことです。地域の方もさみしいだろうなと思います。だけど子供たちは社会に、世界に羽ばたいてもらわないといけないので、大きな学校でいろんな人と出会い、切磋琢磨していくことで成長できるいい機会だと思うんです。開小で学んだことを誇りに思いながら、活躍してほしいなと」
    ◆親も卒業生「娘の書いた詩が使われる……“奇跡”としか」
    そしていよいよ、閉校式の日(3月19日)を迎えました。この日のために猛練習してきた子供たちが発声練習で緊張をほぐしてしている中、運動場では保護者たちがバルーンの準備をしていました。
    30年前の卒業生「まだ時間が全然わ...

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