【デカルコマニー】

今回は、モダンアートテクニックの一つ「デカルコマニー」について解説しました。身近にある水彩絵の具（不透明水彩）の他、透明水彩、墨液の3つの素材を使っています。もともと、陶器などに絵付けする際にデザインを転写する技法であったものを、オスカー・ドミンゲスが絵画に転用したことが始まりといわれています。シュルレアリスムの画家たちの間では、フロッタージュなどとともにオートマティスムの一つの手法として広まり、特にマックス・エルンストの作品が有名です。
　今回の技法の中では、半分に描いたものをもう半分に転写するため、おおよそ結果をイメージしやすいのですが、偶然できる形から想像したり、想像と違ったものができるのも楽しみの一つです。大人から子どもまで楽しめる技法ですので、是非チャレンジしてみてください。
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