【工具編】金切はさみ (リブ板切り) 手作り本鍛造 卯一郎 作

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  • เผยแพร่เมื่อ 18 ต.ค. 2024
  • 近頃、古道具屋巡りが習いとなってきました。このハサミもそのような店で見つけたものです。「刈り込みバサミ」として売られていましたが、持ち手の端の丸棒仕上げは、これは金切りバサミの作法です。しかし、刃の真ん中に突起が付いている金切りバサミなど、見た事が有りません。
    それで、もしかしたら、本当に刈り込みバサミで、この突起は小枝が逃げるのを防ぐものなのか、或いは昔の駅員さんの切符切りハサミのように、何かに穴を開けるものなのか?と
    色々想像しましたが分かりません。
    しかし全体的に、赤錆が吹いているものの、よく見ると刃に、鉛筆で示したように鍛鉄線も見えヤスリ目も残り、槌で叩いて成型した跡が各所に見えます。これは鍛冶屋さんが、フイゴを吹いて火を興し、鉄を赤らめて槌で叩いて鍛錬し、ヤスリをかけて仕上げた鍛造品に間違いありません。
    買って帰り、サンドペーパーで磨いて、赤錆や酸化被膜の黒皮などを落としました。すると「卯一郎」と言う銘が見えてきました。ネットで検索しても、何も出て来ません。その代わりに、これはやはり金切りバサミで、波板のようにリブ(溝)のある鋼板を切るハサミだ、と分かりました。突起のあるものを普通のハサミで切ると、切れることは切れるのですが、山は潰れてしまいます。この突起は、下から山にあてがって、つぶれないように切る為のものでした。
    このリブ切りバサミは、1世代、2世代くらい前のものです。最近は色んな鋼板も増え、それに対応する為に、各社から様々な組成の合金を使ったハサミも数多く販売されています。ひょっとして、それより切れ味は劣るかも知れません。現在の金切りバサミは、合金を大型機械でプレス(鍛造)し、焼き入れは高周波で表面近くを硬化させて仕上げる大量生産品です。どれを手に取っても見分けがつかない工業製品です。そして本鍛造などとして販売されています。
    この品物は、私にとって無用の長物です。
    しかし、昔ながらの製法で、鍛冶屋さんが作ったこの鉄製品は、眺めて飽きる事がありません。黒皮の残った地模様、鍛鉄線の走り具合、ヤスリがけの目の入り具合、槌目やヒビなど、
    一つの景色として見る事ができ、打ち手の存在が感じられる物です。一つの確かな存在物として、私と対峙してくるのです。もう、鍛冶屋さんが金切りバサミを作る時代でなく、今後はフイゴを吹いて槌打ちで製作される事はほとんど無いでしょう。
    この「卯一郎」さんは卯年生まれの長男を意味します。
    卯年は昭和26年、14年、2年ですから、73歳、85歳、97歳となりますが、73歳と言うことはないでしょう。鍛治屋さんなら、まだまだ現役の歳です。それ以上の歳でしょう。もう存命ではないかも知れません。しかし、その手技で作りあげられたものは、ここにしっかりと残って、昭和時代の息吹きを伝えてくれているのです。

ความคิดเห็น • 1

  • @japanknifemuseum5646
    @japanknifemuseum5646  2 หลายเดือนก่อน +1

    詳細を概要欄に記載してありますので、よろしければご覧ください。