佐藤先生からの提言:耐震等級3の本当の意味を知る
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- เผยแพร่เมื่อ 5 ก.พ. 2025
- 今回は耐震等級3の本当の意味について解説します。
今回も、2024年元日に発生した能登地方の大きな地震を受けて、佐藤先生からいただいた提言をもとに、地震に対する対策の解説をしていきたいと思います。
先回の動画の中で、「安心安全な家が欲しい」と思う中で、おそらく多くの方が思われている安心な家というものは、地震に対して命が守られる、かつ地震が起きた後も暮らしていけるということ、それを確実に担保できる1つの指標が耐震等級3だというお話をしました。今回はこの耐震等級に対して、さらに深く解説していきたいと思います。
現実の僕たちの現場の中では、建物の安全性、つまり強さを確認する方法は、3つあると言われています。
1つは、建築基準法の仕様規定と言われているものです。これは、建物の壁の量が十分あるか、建物の壁のバランスはうまく配置されているか、建物の柱の柱頭柱脚部分の固定の強度は十分あるか。こういったことを検討するように決められているものです。
ですから、これが最低基準であり、耐震等級で言うと1になります。これを確認する方法が、まずベースにあります。
これよりもう1段階高いレベルの確認として、品確法(住宅品質確保促進法)という法律があります。この法律により、建物の性能表示や耐震等級などという言葉が出てきました。新築を考えている方ではおなじみの長期優良住宅という言葉も、この法律の縛りの中でできたものです。
品確法では、仕様規定をもっと厳密に厳しく見て、耐震等級2・3の家づくりにしましょうということを謳っています。
ここで耐震等級2・3という言葉が出ました。森下さんが盛んに言っている耐震等級3だからいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、実はもう1段階高い安全確認のレベルがあります。許容応力度計算という高度な計算法です。これが、構造計算と呼んでいいものに当たります。
仕様規定と品確法は、構造計算っぽいですが、構造計算ではありません。こんなことを言ったら怒られますが、準構造計算・なんちゃって構造計算、というような意味合いで考えてもらうといいと思います。
許容応力度計算と仕様規定・品確法では何が違うかというと、実際の計算のルート・精緻さが違います。
佐藤先生の絵で説明します。言葉は同じ「耐震等級3」ですが、実は、許容応力度計算が求める細かさのレベルと、品確法が求めるルート・レベルには違いがあると言われています。
私もお客さんから「何が違うの?」と聞かれたことがあり、説明に窮したことがあります。その時に苦し紛れで話した説明で、なんとなくお客さんがわかってくれた話で説明します。
ここに2つの構造体の図があります。柱・梁・基礎があり、2階のバッテンは筋交いで、壁だと思ってください。一見同じように見えますが、1点違うのが、片方の図には柱の下にもう1本柱があることです。
私が随分昔に出した動画で、直下率の説明をしたものがあります。2階と1階の壁が一致している家が強い、という話をしたものです。その話と同じです。
例えば、地震力が横にかかって、この壁自体が横にグッと押された時に、強い回転力がかかって梁に伝わります。その時に、1階の柱がある時とない時では、力の伝わり方が違います。
1階の柱がある時は、柱から伝わった力がそのまま下の柱に伝わって、そのまま基礎に伝わります。ガシッと踏ん張るような感じです。
一方で、下に柱がない場合は、力が分散します。分散するからいい、なんてことはなくて、分散していくと梁に対してすごく応力がかかるんです。変形したり、下手したら外れたりしてしまいます。そして、力が広がってしまうので、直に力を受けるのと比べると地震力をガチッと受ける力が弱く乏しくなります。
しかし、壁量という考えで言えば、どちらも同じです。このように、構造体の組み立て方・構造の太さ・大きさなどによって、構造というものは微妙に変わってくるんです。
このように、ただ単に壁量だけというように平面的な捉え方ではなく、立体的に、梁と柱の接合点の力のかかり方などを含めて、細かく細かく考えて安全性を求めたものが、許容応力度計算です。
構造の強さについて、多くの構造の専門家がものすごいおびただしい数を解析した中の結論として、仕様規定・品確法・許容応力度計算の比較をした図があります。
例えば、仕様規定での耐震等級1と、品確法の計算で耐震等級2・3との差が感覚値でどれぐらいかを示しています。建物によってばらつきがありますから、感覚値としています。
一般的に、耐震等級2というのは、100年に1回レベルの地震にあっても耐えられるように、1.25倍の強度にしておく、という感じです。耐震等級3は、もっと長いスパンの500年・300年に1回しかないような強烈な地震に対しても倒れないようにするため、1.5倍ぐらい、としています。
このように、耐震等級1の1.25倍なり、1.5倍になりの形で計算されていますが、許容応力度計算の耐震等級1というのは、イメージ図で当てはめると、いきなり品確法の耐震等級2ぐらいの強度があります。耐震等級2に至っては、品確法の検討でOKとする耐震等級3よりもやや高いです。そして、耐震等級3は、名前は同じでも品確法よりも許容応力度計算の方がグッと高くなっています。
もちろん、単純に何倍という計算ではないかもしれませんが、少なくとも分布イメージとしてはこれぐらいの差があるということです。
みなさんきっと今回の地震を受けて、命を守るために、まずは絶対に新耐震の基準である耐震等級1はクリアしないといけないと思ったと思います。それだと少し怖いから、命は助かっても住めなかったら嫌だから、耐震等級2・3にしたい、新築を建てるなら3にしたい、などと思われるかもしれません。
しかし、実は安全の確認の仕方によってこれだけの幅があるということも知っておいていただきたいんです。
もちろん、既築の家を強化していく際にはいろんな制約があったり、難しさも伴います。その中で、現実的な妥協点というか、とりあえずここで行こうという点を見極める必要もあるかもしれません。
しかし新築に関しては、耐震等級にすることは、必ずしもものすごいコストが掛かるわけではありません。私の感覚では、おそらく数十万~100万円も掛からないと思います。
大きな地震は稀かもしれませんが、今は結構地震が多いので、稀ではないかもしれません。地震があっても住み続けられる家というのは、言い変えたら保険だと思います。そう思うと、そんなこともやっぱり対策されたいのではないかと思います。
今回地震の被害を受けて、みなさん我が事になったと思います。耐震等級3の家が欲しい・求めたいとなった時には、安全の確認の仕方によって大きく幅があるということを、ぜひ注意していただきたいと思います。
また、類似の言葉で「耐震等級3相当」という言葉があります。厳密な定義は全くありませんが、このような言葉を使う人がいますよね。私は、「品確法の3を達成したら、耐震等級3相当」ぐらいの意味合いで使っているのかと思っていましたが、違いました。
実際に耐震等級3相当の家に住んでいるお客さんの話を聞いていると、「仕様規定でいう壁量の1.5倍あるから3相当」と言い放っている人もいるようです。
ちょっとそれは言い過ぎじゃない?と思いますし、誤解・勘違いされることになると思いますから、注意してください。こんなことも知識として知っていただいて、今後のみなさんの家づくり、そしてみなさんの生活を守るために、活用していただけたらと思います。
ぜひ参考にしてください。
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#モリシタアットホーム #地震 #耐震 #建築基準法 #姫路 #工務店 #注文住宅 - แนวปฏิบัติและการใช้ชีวิต
耐震等級3の必要性を、どんどん発信してください!!
佐藤先生ありがとうございます!
簡単な計算で良い結果が出る壁量計算でなく厳しい計算で厳しい結果の出る構造計算の耐震等級3なら安心
耐震等級のショート動画どんどん上げてます!
うちは建てる時に耐震等級3で建てました。
でも、周りが耐震等級3じゃありません。基礎が全然違くて家が出来上がるのを見に行く度に周りの家の基礎が細いと住宅会社のが人や不動産屋さんが言っていました。おまけに家が密集していて家の窓ガラスを開けると後から建った家の壁に手が届きそうな位です😖
いくら自分家が丈夫な家を建てても
周りのが家が傾いたり家事を起こしたらこっちに被害が出そうで不安です💧
極端な流動化や地割れでもない限り傾いて隣家があたるということは少ないと思います。あとは火事による延焼防止は重要なので、ガラスをアミ入りにしたり、雨戸をつけたり対策しておくのも安心です。
@@morishitaathome アドバイスありがとうございます。
倒壊しなけりゃ良い。
実際に震災に有った家に住み続けるのはリスキーでしょ。
倒壊はしなくても家の中は全て、床や壁、階段なんかもバキバキ、キッチンカウンターとかも倒れているかもでしょ。
あくまで、倒壊しないってだけ。
そこまで破損しないために構造強化を模索しています。
お話を総合すると、木造の長期優良住宅認定における耐震等級2は、許容応力度計算によるRCやS造の何も保証のない義務基準クリアレベルとほとんど変わらないということでよろしいでしょうか?
なかなか比較はむずかしいですが、RCやS造の最低基準が高いのは事実です。
森下さん いつも誠実で分かりやすい発信をありがとうございます。
森下さんの動画繋がりで、松尾先生・佐藤先生の動画も拝見し始めて、ご著書も熟読するようになりました。
来月契約ですが、許容応力度計算の耐震等級3、制振ダンパーをつけて、着工後はホームインスペクションにも適宜入っていただく(施工の精度を高める)ことにしました。
南側の窓は当初より小さくなり、壁を増やすために多少間取りも犠牲になりましたが😭
数十万円プラスで安全性が上がるならやむなしです。
工務店にとってホームインスペクションに入られることは面倒で嫌がられるやろうなぁとは覚悟しています。
許容応力度計算等、こちらからお願いしないとしていただけなかったので、森下さんの動画のおかげで知識をつけることができました。
これからも発信を楽しみにしています◎
素晴らしいですね!今流行りの言葉で恐縮デスガ、プロ施主さんですね!素敵なコメントいただき、励みになります。
特に阪神淡路以前の関西は地震がないなんていう迷信が支配的で建てる方も住む方も耐震性なんて考慮しなかったのが当たり前でしたからね。古い家は絶対に耐震診断したほうがいいですね。自治体によりますが無料で診断してくれるところが多いので費用はかかりません、急がなきゃだめだと思います。
おっしゃるとうりですね!
森下さんお疲れ様です。
構造計算は、全ての材料や仕口金物、基礎との接続等が完全に機能することを前提とした仮定計算です。
そもそも、木造住宅はピン接合なので、そこを確実に強化し、各種性能を発揮させるのは、森下さんや協力業者の施工精度によるものと考えられます。
益々のご活躍を祈っております。
施工側の熟知と徹底重要ですね!頑張ります!
森下さん、ありがとうございます。
許容応力度計算をして耐震等級3をとりますが、内部直下率が35%と低い場合、直下率を上げるために間取りを変更したほうがいいか、それとも等級3をとっているから安心して良いか、教えていただけたら嬉しいです。
より安全性もとめるなら直下率UPおすすめですが、間取りも捨てがたい。そのための構造計算による確認と弱点の補強修正だと思いますので、計算結果OKなら大丈夫でいいと思います。
以前の動画に「ヒートショック対策で脱衣場とリビングを通気口で繋ぎ脱衣場との室温差を少なくする方法」を思い出しまして検討しておりますが、アマゾンで買えるオススメの通気口ありましたら教えてください 宜しくお願いします
脱衣場の大きさや家の外皮性能にもよりますが、たとえばこんなものでもいいと思います。いろいろあるので、スペック確認してみてください。
amzn.asia/d/j2lkRqB
断熱等級のように、耐震等級も4,5と上位等級が設定されると思いますか?またその必要性はあると思いますか?
活断層の有無など必要なケースもあると思います。
耐力壁量計算で瓦屋根基準の1.9倍、柱直下率6割以上、建物四隅は筋交いと面材の耐力壁、居室は最大8畳の2階建です。応力度計算をしていません。それなりの費用と期間が必要だ。売るつもりも無い別宅だからです。活断層が見つからない岡山市に住んでいるので必要が無いと思った。地震国の日本では建物が無事でも地盤が傾けば建て替えになる。工務店は大手ハウスメーカーが型式認定で応力度計算を行なわないことや高気密施工をしないことを売りにして、生き残りを計る戦略なのだと思う。
岡山市は暖かいので高断熱に感心が低い。外壁断熱は105㍉ガラスウールと防湿気密シート、床下断熱は100㍉発泡スチレンと気密テープ処理で十分と思っている。天井断熱は105㍉ガラスウールの2枚重ね。6類地域はこれで十分だが、工務店はそれでは特長がないので、生き残りのために特殊な断熱材を使いたがる。
施主も他人と違った建物を建てたがる。違うと思って建てたが、同じような家が並んで建っている。真っ黒い外壁の建物が並んでいるのには笑ってしまう。暖炉があるのか煙突のある建物が建ったか、使っている様子が無いのには笑ってしまう。
シニカルな響きがありますが、根底に確信がおありですね。
土地が液状化した場合、耐震等級は効果があるのでしょうか?(その後住み続けられるかという意味で)なんとなく意味がなさそうに思います。。。
まずは地震のときの安全性のためにあったほうがいいと思います。
私も耐震等級別の倒壊率などを発信し始めました。
みんなでより安全な建築・社会を作っていきましょう!
ありがとうございます!どんどん発信お願いします!
やはり地震に強いのはRC住宅ですかね。RC住宅のお話とかもして欲しいです
30年近く前の阪神淡路大震災では、長田区で当時改修していた建物の近くのRC造がぐちゃぐちゃになって倒壊してました。構造の様式でなく、ぞれぞれに許容応力度計算で安全が確認されているかが重要です。
耐震等級がわからない型式認定は怖い
どういう基準なのか認定基準も公開してほしいですね。
サイディング釘打ちは、耐震性能上がると思っているのは私だけかな?
固定強度とか通気促進での耐久性確保とか複合ですね。美観もふくめて
いつも有益な情報ありがとうございます♪自分は建築関係で働いてますが、自エリアでは許容応力度計算による耐震等級3は浸透していませんが、自分は必要と思い認定はとりませんでしたが許容応力度計算による等級3をお願いしマイホーム建築しました。施主から言っていかないと変わらない気がしますね。佐藤先生はずっと必要性を発信されてますよね‼︎
それは、素晴らしいですね!確かに手間もかかるので大変ですが、とても大事なことだと思っています。