RADIO TAPOK - Чёрный октябрь / Black October

ロシアのロックバンドRADIO TAPOKの発表した1993年憲法危機(十月政変)についての歌で、2022年のアルバム"Наследие(遺産)"に収録されています。よく混同されますが1991年のソ連時代に起きた八月クーデターとは別物です。
"ベールイ・ドーム"とは、連邦人民代議員大会と最高会議が入るロシアの政府庁舎の俗称で、"最高会議ビル"とも
1993年、経済改革の失敗から議会との対立を深めていたエリツィン大統領は、自身に敵対的な議会を解散し、大統領権限を強化する新憲法の制定を試みましたが、ルツコイ副大統領やハズブラートフ議長を始めとする反エリツィン派議員はこれを違憲とみなし、"クーデター"への抵抗と称してモスクワの最高会議ビルに立て籠もりました。それから10日間に渡りエリツィンに忠実な軍や治安当局と、議会勢力とその支持者との間で100人以上の死者を出す激しい市街戦が展開され、結果的に議会勢力を鎮圧したエリツィン側の勝利でこの事件は終息、現在では現代ロシア史において非常に重要な出来事の一つとして数えられています。ちなみに1番はエリツィン大統領の政府側、2番は最高会議ビルに立て籠った議会勢力側の視点からそれぞれ歌われているみたいです。
このバンド、ソヴィエトマーチをロシア語カバーしたことで日本では有名ですが、他にも歴史をテーマにした音楽を多く取り扱っておりSABATONなど他の西側系バンドのカバー曲に加えてオリジナル曲も豊富です。Атака мертвецовとか特におおすめ
→ / @radiotapok