著者・出版社・図書館による読書バリアフリーへの挑戦―文芸3団体、出版5団体、そして図書館の取り組み( 字幕修正)
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- เผยแพร่เมื่อ 9 ก.พ. 2025
- 概要:2023年度上半期芥川賞を受賞した市川沙央氏は受賞作『ハンチバック』(文藝春秋、2023年6月刊)において、紙の本を絶対視し電子書籍を嫌う日本における「人文学的知」に対して、次のような痛烈な批判を行っている。「私は紙の本を憎んでいた。目が見えること、本が持てること、ページがめくれること、読書姿勢が保てること、書店へ自由に買いに行けること、―5つの健常性を満たすことを要求する読書文化のマチズモを憎んでいた。その特権性に気づかない「本好き」たちの無知な傲慢さを憎んでいた。」(p.27)これまで日本における出版や図書館の世界では、多様な理由により印刷物を読むことができないプリント・ディスアビリティの状態にある人々に対するアプローチがきわめて不十分であった。また、「書店を守るために、電子書籍を自分は出さない」という作家がいることも読書アクセシビリティの観点から問題となった。さらに、「図書館での障害者対応が貧弱だという気づき」が『ハンチバック』を書き上げた要因であったことも明らかになった。フォーラムでは、これからの図書館の読書バリアフリーに関する新たな取り組みについて討議する。
●パネリスト:
三田 誠広氏(みた まさひろ 作家、日本文藝家協会副理事長)
落合 早苗氏(おちあい さなえ アクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)センター長、 日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長)
立花 明彦氏(たちばな あけひこ 日本点字図書館館長)
●コーディネーター:
湯浅 俊彦氏(ゆあさ としひこ 追手門学院大学国際教養学部教授/図書館長 日本ペンクラブ言論表現委員会委員)
●特別出演:
市川 沙央氏(いちかわ さおう 作家、第169回芥川賞受賞者)=Zoomによるこのフォーラムのためのビデオ収録画像「市川沙央さんへの1問1答」