【遺族厚生年金⑥】遺族厚生年金の支給停止

～支給停止は配偶者と子の関係が複雑です～
遺族厚生年金の支給停止事由は６個ありますが、この動画では、しっかりと理解しておきたい以下の４個について解説しています。
(1) 子に対する支給停止
これは、配偶者と子に遺族厚生年金の受給権が発生した場合には、遺族厚生年金は配偶者に優先支給されて、子に対する遺族厚生年金は支給停止されるというものです。ただし、例外として、配偶者の遺族厚生年金が支給停止となった場合（以下の(2)、(3)、(4)によって支給停止となった場合）は、子に対する遺族厚生年金は支給停止されません。
(2) 配偶者に対する支給停止
(3) 夫、父母又は祖父母に対する支給停止
(4) 所在不明による支給停止
遺族厚生年金の支給停止については、少し複雑ですので、全体を整理して理解することが重要になります。
65歳以上の受給権者に対する支給停止については、以下の動画で詳しく解説しています。
◆遺族厚生年金の額
• 【遺族厚生年金③】遺族厚生年金の額（①原則的...

[@kitkatuzo]

本人の申出による支給停止について、基礎年金と厚生年金の違いを説明していただけるので大変分かりやすいです。

[@zukai-sharou]

ありがとうございます。
ちょっと注意すべきところですね。

[@車大好き-u7p]

とてもわかりやすい動画で参考にしてます。
子に対する支給停止の例外として
(2)配偶者に対する支給停止
とありますがここでいう配偶者とは子から見ると実の親ではないということでしょうか？
(3)に父母又は・・・
と有りますので混乱してます。

[@zukai-sharou]

(2)でいう配偶者とは、子から見ると、実の親の場合もありますし、実の親でない場合もあります。配偶者や子は、死亡した被保険者からみた親族関係です。
(3)で出てくる夫、父母、祖父母も同じです。そのため、夫というのは、被保険者である被保険者（妻）の夫ということですし、父母というのは、死亡した被保険者の父母ということです。

[@nonoren7754]

とても分かりやすい説明で大変勉強になりました。ただ、一つひっかかった点がありました。
「6:39 子のない配偶者だから遺族基礎年金の受給権は発生しない」
と説明されていますが、自分の理解とは違うのでお教えいただきたいです。
この場合の子は、死亡した夫の子であればよく、配偶者の子である必要はないのではないでしょうか？
つまり、配偶者に遺族基礎年金の受給権が発生しないのは、自分に子がいないからではなく、死亡した夫の子と生計同一関係がないからではないでしょうか。テキストを読んでもいまいち不明確なのでよくわかりませんでした。

[@zukai-sharou]

はい、おっしゃるとおり、遺族基礎年金が支給される子は、死亡した夫の子であればよく、配偶者の子である必要はありません。また、配偶者に遺族基礎年金の受給権が発生しないのは、死亡した夫の子と生計を同じくしていないためです。つまり、この動画の例の場合、死亡した夫の子と生計を同じくしていれば「子のある配偶者」ですが、死亡した夫の子と生計を同じくしていないため「子のない配偶者」となるのですね。

[@nonoren7754]

@@zukai-sharou なるほど、「子のない」とは、「自分の子のない」という意味ではないのですね。社労士の勉強してて、このような定義の解釈の違いで意味不明になったり、辻褄が合わなくなったりするのが、一番難しいです。どうもありがとうございました。