内藤淳一《百年祭への賛歌》

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  • เผยแพร่เมื่อ 25 ธ.ค. 2024
  • 2024年11月22日(金)
    第24回井上幸子リサイタル
    東京公演 
    内藤淳一《百年祭への賛歌》
    ピアノ:久米涼子
    会場:アーティストサロン”Dolce”
    22nd Nov. 2024
    24th Recital in Tokyo
    NAITO, Jun-ichi
    “Hymn to Centenary”
    Piano KUME,Ryoko
    at Artist Salon “Dolce”
    ーーーーーー
    内藤淳一氏は、静岡県出身で現在は札幌で教鞭を取られている日本を代表する作曲家の一人であり、全日本吹奏楽コンクールでは、過去5回課題曲に選出されている(1983年,1997年,1999年(朝日賞),2001年(朝日賞),2008年(朝日賞))。私は内藤氏とは逆のルートを辿るかのように、北海道で生まれ現在静岡で教鞭を取っているため、かねてより氏とは「不思議なご縁ですね」と会話を重ねていたが、2023年に氏が北海道帯広市にある帯広柏葉高等学校より、創立100周年記念の為に吹奏楽曲の作曲依頼を受けたことで再び氏とのご縁が大きく動き出すこととなった。
     帯広は私の生まれ故郷であり、帯広柏葉高等学校は父が長く勤務していた高校であったため、生まれてから物心つく頃に同校の教員住宅に住み、近所の幼馴染も皆、同校の教員の子どもたちであった。生徒さんたちも度々自宅を訪れ、私自身も父に連れられ何度も校舎に入ったことがある特別な高校である。
     内藤氏がその帯広柏葉高等学校のために記念の吹奏楽曲《百年祭への賛歌》を作曲されたことをSNSで拝読してすぐにご連絡をし、その曲を私も演奏ができるように、クラリネットと
    ピアノのために編曲して欲しいと願い出た。
     曲を拝聴した瞬間、故郷の雄大な風景が目に浮かんだ。一面に広がる十勝平野、どこまでも続く美しい青空、日高山脈の凛とした佇まい、水と空気の街、厳冬のダイヤモンド・ダスト。北の地の高校生の活力に満ちた一日を象徴するかのようなドラマティックで清々しい展開は、まるで青春風景の走馬灯のようだ。父を始め当時同校で教鞭を取られていた先生方、うっすら覚えている幼き日の私の遊び相手になってくれた生徒さん達の笑顔が浮かび、その誇り高き魂がこの作品に宿っていると感じた。
     あれから約45年の歳月を経て、先に収録したバスクラリネット版の演奏を父に届けた。本作を演奏することが生まれ故郷と、私に教育者の道を与えてくれた父への恩返しになればと願い、祈りと感謝を込めて届けたい。
    (第24回井上幸子リサイタルプログラムノートより)

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