ガジェットラボのアーカイブ ウルトラQ 「地底超特急西へ」人工生命M1号 のご紹介
日本の円谷プロダクションとTBSが制作した1966年の特撮テレビ番組が「ウルトラQ」です。M1号は相川教授の開発した人工生命がカメラのフラッシュで急激に細胞分裂して変異したミュータント/人工生命体として第10話に登場します。
時速450キロで東京-福岡を3時間で結ぶ地底超特急/いなずま号のプレス向け公開試乗会で発生したアクシデントが描かれました。試乗会にもぐりこんだのは二人の未成年…靴磨きのイタチと喫茶店員のヘチマ、そして毎日新報カメラマンと偽って駆け込んだ戸川一平でした。
一平は星川航空のパイロット万城目淳の部下で、相川教授が空輸を依頼したアルミケースを自分のケースと取り違えて持ち出しました。ケースには高圧透明カプセルに入った人工生命が入っており、運転指令室からの連絡でケースは回収されましたが、記者のひとりがケースを開けてフラッシュ撮影したことで光の刺激によって短時間でミュータントに変異してしまいます。生命体は耐熱耐衝撃の保管ロッカーから抜け出して運転席に居座り、列車を制御不能にしたことで、車掌らは先頭車と客車を切り離しました。ところが、暴走する先頭車両には混乱に乗じてもぐりこんだ少年イタチが残っていました。強力な車止め機材を稼働させた終点福岡駅でしたが、暴走車両を静止させることはできず、駅舎ばかりか背後の整備施設まで大爆発して破壊されました。M1号とロッカー内に隠れた少年イタチは衝撃で大気圏外まで放り出されましたが、最後は寓話的な結末表現でした。…R.I.P.　1963年ボストーク6号のコールサイン「チャイカ（カモメ）」からワレンチナ・テレシコワ宇宙飛行士が発した「ヤーチャイカ（こちらカモメ号）」…M1号の「わたしはカモメ」は？ですね。