奇跡の2人 天才アニキと相棒てつやん 第4話 「 お祭りの提灯を救え！ 」[ストーリーを見る]

歌タイトル 「適当の美学」
奇跡の2人 第4話
「お祭りの提灯を救え！」
またも居酒屋から始まる
場末の居酒屋で昼間から飲むのが日課のてつやん（金田鉄也）。真っ赤な鼻を赤くしながら、隣の町内会長らしきおじいさんに話しかけていた。
「おじいさん、今日はまた随分と困った顔してんなぁ。何かあったのか？」
町内会長は深いため息をつきながら答える。「実は、今度の町内のお祭りで提灯が全部壊れちゃってな。もう準備が間に合わないんだよ。」
「提灯が壊れたって？それは大変だな！」
「でも、修理なんてできる人がいないし、業者もどこも忙しくて断られて…」
てつやんはにやりと笑い、焼酎を飲み干して言った。「だったら、俺の知り合いに任せな。そいつは天才アニキって言って、世界規模の問題を解決する男だぜ。」
「本当にそんな人がいるのかい？」
「おうともさ。提灯の一つや二つ、朝飯前だ！」
こうして、町内会のお祭りのピンチを救うため、天才アニキに仕事が舞い込むのだった。
突然の訪問
翌日、アニキ（神崎アキラ）の家に町内会長が訪ねてきた。
「アニキさん！町内のお祭りを救ってください！」
アニキはソファに寝転びながら、目をこすりつつ答える。「ん、なんでおれに？…？」
「てつやんさんが、あなたなら奇跡を起こせるって！」
その言葉に、奥からてつやんが出てきて笑う。「ほらな、町内の英雄になるチャンスだぞ、アニキ。」
「またお前が余計なこと言ったのか…。まぁ、仕方ねぇな。」
現場での騒動
町内会場に到着すると、提灯が山積みにされていた。しかし、どれもひび割れていたり、配線が切れていたりと、どうしようもない状態。
町内会の人々は途方に暮れていたが、アニキは特に焦る様子もなく、壊れた提灯を手に取り、「これ、直せば使えるだろ」とぼそっと呟く。
てつやん：「おいおい、これ全部直すって、何時間かかるんだよ。」
アニキ：「適当にやればなんとかなるだろ。」
未知の材料を使う発想
周囲を見渡したアニキは、祭り準備で余っていたカラフルな紙や糊、古いLEDランプを見つけた。それらを手に取り、壊れた提灯に組み合わせ始めた。
てつやん：「お前、適当に紙貼ってるだけじゃねぇか！」
アニキ：「まぁ見てろよ。」
驚くべきことに、紙とLEDランプを組み合わせた提灯は、壊れたものよりも鮮やかに光り始めた。さらに、LEDが点滅するよう細工を加えたことで、普通の提灯よりも美しく見える。
町内会の驚き
完成した提灯を見た町内会の人々は歓声を上げた。
「なんて綺麗なんだ！」「これなら祭りが盛り上がるぞ！」
アニキは手を振りながら「まぁ、適当にやっただけだけどな」と笑う。
てつやん：「お前の適当はいつも奇跡を起こすよな…。俺には理解できねぇわ。」
「適当が一番だろ？深く考えると逆にうまくいかねぇんだよ。」
お祭りの夜
その夜、お祭りが無事に開催され、会場は色とりどりの提灯の明かりで彩られた。町内会長は嬉しそうにアニキとてつやんを称賛する。
「君たちのおかげで、町内のみんなが楽しめるお祭りになったよ。本当にありがとう！」
アニキは気恥ずかしそうに頭を掻きながら、「いや、適当にやっただけだし」と答える。
帰り道の居酒屋
祭りの後、二人はいつもの居酒屋で飲んでいた。
てつやん：「おいアニキ、今日も地元のヒーローになっちまったな。」
アニキ：「お前が余計なことばっか言うからだろ。でもまぁ、酒がうまいからいいか。」
「そうだろ？これからも俺が営業して、世界と町内を救ってやるぜ！」
二人は笑いながらグラスを合わせた。
「適当で奇跡！町内のお祭りも救う凸凹コンビの大活躍！」