「Nikon Zf」『星の王子さまの朗読』ポートレートムービー

「Nikon Zf」『星の王子さまの朗読』ポートレートムービー
登場人物の設定
◎A子は小学校教師、東京で一人暮らし。
日々の慌ただしい生活に追われ心と身体が疲弊していた。
夏休み、実家に帰省したA子は、自分の部屋の本棚に
一冊の『絵本』を見つける。
その本は父親の仕事の関係で
転校が多かったA子が、小学校4年生の時に、数ヶ月だけ通った
田舎の小学校の図書室で借りたものだった。
その頃のA子はお転婆で、木登りをしたり、男子と野山を
駆け回ったり、自由奔放に日々を楽しんでいた。
風の噂で、その小学校はもう廃校になったと聞いた。
もう一度あの場所に行けば、無垢な幼き日の自分に会えるかもしれない…。
『そうだ！この借りたままの本を返しに行こう！』
A子は懐かしい田舎の小学校へ向けて車を走らせるのであった。
教室で久しぶりに絵本を開くと、可愛らしい猫の栞が挟んであった。
これはA子が転校する際に、担任の先生がくれた、
ささやかなプレゼントであった。
瑞々しく蘇る当時の記憶。
A子は栞は抜き取らずに絵本に挟んだまま、そっと本棚へ返却した。
帰り道、A子は清々しい微笑みを浮かべていた。