総会記念講演会 柳田邦男 ノンフィクション作家 2015.5.27

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  • เผยแพร่เมื่อ 25 ต.ค. 2024
  • ノンフィクション作家の柳田邦男さんが、「被害者の精神史〜70年の歩みと転機の今〜」と題して話した。
    司会 伊藤芳明 日本記者クラブ理事長(毎日新聞)
    使用した資料(著作権上の関係で、一部写真などを削除しています)
    www.jnpc.or.jp/...
    日本記者クラブのページ
    www.jnpc.or.jp/...
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    記者による会見リポート(日本記者クラブ会報2015年6月号に掲載)
    被害者に向き合う「2・5人称」の視点
    「本を1冊書くと、新たなつながりが生まれる。いろんなテーマや素材が向こうからやってくる」――多くの人の生命を奪うものは何か。戦争と災害、事故である。がんをはじめ病気も人を死に至らしめる。ノンフィクションの第一線に立ち続ける柳田邦男さんは、人の生死にかかわる大きな問題に取り組んできた。
    栃木県鹿沼市の出身。9歳で終戦を迎え、戦後の混乱期に父と次兄を亡くした。中学・高校で社会問題への強い関心を抱き、東大経済学部卒業後、NHKに入る。初任地の広島では多くの被爆者を取材し、核の時代を考える原点になったという。
    「記者クラブと発表ものが大嫌い」で、社会部の遊軍記者として災害・事故を担当し、1966年から相次いだ航空機事故が大きな転機となった。『マッハの恐怖』で大宅壮一ノンフィクション賞を受け、独立する。
    「事故原因を究明する日米の調査は決定的に違う。米は責任追及を脇に置いて事故の背景まで洗い出し、リスク要因の1つ1つに対策を立てる。太平洋戦争中の空母撃沈でも、徹底的に分析していた。文化の違いだと問題意識が広がりましたね」
    がん死が増えてきた現実に着目し、『ガン回廊の朝』を書いてからは、終末期の過ごし方をめぐる「死の臨床」への関心を深めた。次男が突然自死するという、身を切られるような体験を経て、「2・5人称の視点」に気づくくだりは胸を打つ。1人称は自分、2人称は家族、3人称は他人を指す。今の医療は「冷たくて乾いた3人称」から「本人の身になって向き合い、うるおいのある2・5人称」への転換が必要と説き、話は事故の被害者にも及んだ。
    来年には傘寿を迎えるが、JR福知山線脱線事故、日航ジャンボ機墜落事故、東日本大震災と福島の原発事故、総括的な「被害者の精神史」について、それぞれ集大成となる本を書く予定。〝生涯現役〟を貫くジャーナリストの範たる人である。
    読売新聞出身
    鈴木 嘉一

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