たっぷり外郎売り【テキスト付き】

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  • เผยแพร่เมื่อ 8 ก.ย. 2024
  • おもに滑舌訓練の材料として演じられる「外郎売り」。
    それはそれで構わないのですが、伝達力、説得力、表現力など、滑舌よりももっと大事なものがあるのではないでしょうか。
    また、滑舌とは速く言葉を捌くことではなく、遅くても明瞭に発語することが大事なのではないかと考えます。
    では、発語が明瞭で伝達力、説得力、表現力に優れた外郎売りとはどんなものなのでしょうか。その答えとして演ってみたのがこの「たっぷり外郎売り」です。少しでもお役に立てるのなら幸いです。
    演者:河崎卓也(朗読家・俳優・ナレーター)
    lit.link/takuz...
    この音声の元になったテキスト
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    外郎売り
     拙者《せっしゃ》親方《おやかた》と申《もう》すは、お立合《たちあ》いの中《うち》に御存《ごぞん》じのお方《かた》もござりましょうが、お江戸《えど》を発《た》って二十里《にじゅうり》上方《かみがた》、相州《そうしゅう》小田原《おだわら》一色町《いっしきまち》をお過《す》ぎなされて、青物《あおもの》町《ちょう》を登《のぼ》りへおいでなさるれば、欄干《らんかん》橋《ばし》虎屋《とらや》藤《とう》衛門《えもん》、只今《ただいま》は剃髪《ていはつ》致《いた》して、円《えん》斉《さい》と名乗《なの》りまする。元朝《がんちょう》より大晦日《おおつごもり》までお手《て》に入《い》れまするこの薬《くすり》は、昔《むかし》ちんの国《くに》の唐人《とうじん》、外郎《ういろう》という人《ひと》、わが朝《ちょう》へ来《き》たり、帝《みかど》へ参内《さんだい》の折《おり》から、この薬《くすり》を深《ふか》く籠《こ》めおき、用《もち》ゆる時《とき》は一粒《いちりゅう》づつ冠《かんむり》の隙間《すきま》より取《と》り出《いだ》す。よってその名《な》を帝《みかど》より、とうちんこうと賜《たま》はる。即《すなわ》ち文字《もんじ》には「頂《いただ》き、透《す》く、香《にお》い」と書《か》いて「とうちんこう」と申《もう》す。只今《ただいま》はこの薬《くすり》、殊《こと》の外《ほか》世上《せじょう》に弘《ひろ》まり、方々《ほうぼう》に似《にせ》看板《かんばん》を出《いだ》し、イヤ、小田原《おだわら》の、灰《はい》俵《だわら》の、さん俵《だわら》の炭俵《すみだわら》のと色々《いろいろ》に申《もう》せども、平仮名《ひらがな》をもって「ういろう」と記《しる》せしは親方《おやかた》円《えん》斉《さい》ばかり。もしやお立《た》ち合《あ》いの中《うち》に、熱海《あたみ》か塔《とう》の沢《さわ》へ湯治《とうじ》にお出《い》でなさるか、又《また》は伊《い》勢《せ》御参宮《ごさんぐう》の折《おり》からは、必《かなら》ず門《かど》違《ちが》いなされまするな。お登《のぼ》りならば右《みぎ》の方《かた》、お下《くだ》りなれば左側《ひだりがわ》、八方《はっぽう》が八《や》つ棟《むね》、表《おもて》が三《み》つ棟《むね》、玉堂造《ぎょくどうづく》り、破風《はふ》には菊《きく》に桐《きり》のとうの御紋《ごもん》を御赦免《ごしゃめん》あって、系図《けいず》正《ただ》しき薬《くすり》でござる。
     イヤ最前《さいぜん》より家名《かめい》の自慢《じまん》ばかり申《もう》しても御存《ごぞん》じない方《かた》には、正真《しょうしん》の胡椒《こしょう》の丸呑《まるのみ》、白河《しらかわ》夜船《よふね》、さらば一粒《いちりゅう》食《た》べかけて、その気味合《きみあい》をお目《め》にかけましょう。先《ま》ずこの薬《くすり》をかように一粒《いちりゅう》舌《した》の上《うえ》にのせまして、服内《ふくない》に納《おさ》めますると、イヤどうも云《い》えぬは、胃《い》、心《しん》、肺《はい》、肝《かん》がすこやかになって、薫風《くんぷう》咽《のんど》より来《き》たり、口中微《こうちゅうび》涼《りょう》を生《しょう》ずるが如《ごと》し。魚《ぎょ》鳥《ちょう》茸《きのこ》、麺類《めんるい》の喰《くい》合《あ》わせ、その外《ほか》、万病《まんびょう》速効《そっこう》あること神《かみ》の如《ごと》し、さて、この薬《くすり》、第一《だいいち》の奇妙《きみょう》には、舌《した》のまわることが、銭《ぜに》独楽《ごま》がはだしで逃《に》げる。ひょっと舌《した》がまわり出《だ》すと、矢《や》も盾《たて》もたまらぬじゃ。
     そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ。アワヤ咽《のんど》、サタラナ舌《した》に、カゲサ歯音《しおん》、ハマの二《ふた》つは唇《くちびる》の軽重《けいちょう》開口《かいこう》さわやかに、アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロヲ、一《ひと》つへぎへぎに、へぎほしはじかみ、盆《ぼん》まめ、盆《ぼん》米《ごめ》、盆《ぼん》ごぼう、摘《つみ》蓼《たで》、つみ豆《まめ》、つみ山椒《ざんしょう》、書写山《しょしゃざん》の社《しゃ》僧正《そうじょう》、粉《こ》米《ごめ》のなまがみ、粉《こ》米《ごめ》のなまがみ、こん粉《こ》米《ごめ》の小生《こなま》がみ、繻子《しゅす》、ひじゅす、繻子《しゅす》、繻《しゅ》珍《ちん》、親《おや》も嘉《か》兵衛《へい》、子《こ》も嘉《か》兵衛《へい》、親《おや》かへい子《こ》かへい、子《こ》かへい親《おや》かへい、古栗《ふるくり》の木《き》の古切口《ふるきりくち》、雨合羽《あまがっぱ》か、番《ばん》がっぱか、貴様《きさま》のきゃはんも皮《かわ》脚《きゃ》絆《はん》、我等《われら》がきゃはんも皮《かわ》脚《きゃ》絆《はん》、しっかわ袴《ばかま》のしっぽころびを、三針《みはり》はりなかにちょと縫《ぬ》うて、ぬうてちょとぶんだせ、かわら撫子《なでしこ》、野《の》石竹《ぜきちく》、のら如来《にょらい》、のら如来《にょらい》、三《み》のら如《にょ》来《らい》に六《む》のら如来《にょらい》、一寸先《ちょとさき》のお小仏《おこぼとけ》におけつまづきゃるな、細《ほそ》溝《どぶ》にどじょにょろり、京《きょう》の生《なま》鱈《だら》、奈良《なら》なま学《まな》鰹《がつお》、ちょと四五貫目《しごかんめ》、お茶《ちゃ》立《だ》ちょ、茶《ちゃ》立《だ》ちょ、ちゃっと立《た》ちょ茶《ちゃ》立《だ》ちょ、青竹《あおだけ》茶筅《ちゃせん》でお茶《ちゃ》ちゃと立《た》ちゃ。
     来る《くる》わ来る《くる》わ何《なに》が来る《くる》、高野《こうや》の山《やま》のおこけら小僧《こぞう》、狸《たぬき》百匹《ひゃっぴき》、箸百《はしひゃく》膳《ぜん》、天目《てんもく》百杯《ひゃっぱい》、棒《ぼう》八百本《はっぴゃっぽん》。武具《ぶぐ》・馬具《ばぐ》、武具《ぶぐ》・馬具《ばぐ》、三《み》武具《ぶぐ》馬具《ばぐ》、合《あ》わせて武具《ぶぐ》・馬具《ばぐ》、六《む》武具《ぶぐ》馬具《ばぐ》、菊《きく》・栗《くり》、菊《きく》・栗《くり》、三《み》菊《きく》栗《くり》、合《あ》わせて菊《きく》・栗《くり》、六《む》菊《きく》栗《くり》、麦《むぎ》・ごみ、麦《むぎ》・ごみ、三《み》麦《むぎ》ごみ、合《あ》わせて麦《むぎ》ごみ、六《む》麦《むぎ》ごみ。あの長押《なげし》の長薙刀《ながなぎなた》は、誰《た》が長薙刀《ながなぎなた》ぞ。向《む》こうの胡麻《ごま》がらは荏《え》の胡麻《ごま》がらか、真《ま》胡麻《ごま》がらか、あれこそほんの真《ま》胡麻《ごま》殻《から》。がらぴい、がらぴい風車《かざぐるま》、おきゃがれこぼし、おきゃがれ小坊師《こぼうし》、ゆんべもこぼして、又《また》こぼした。たあぷぽぽ、たおぷぽぽ、ちりからちりから、つったっぽ、たっぽたっぽ、一丁《いっちょう》だこ、落《お》ちたら煮《に》て喰《く》お、煮《に》ても焼《や》いても喰《く》われぬ物《もの》は、五徳《ごとく》、鉄《てっ》きゅう・かな熊《ぐま》童子《どうじ》に、石《いし》熊《くま》・石持《いしもち》・虎《とら》熊《ぐま》・虎《とら》きす、中《なか》にも、東寺《とうじ》の羅《ら》生門《しょうもん》には、茨木《いばらぎ》童子《どうじ》がうで栗五合《ぐりごんごう》つかんでおむしゃる。かの頼光《らいこう》のひざ元《もと》去《さ》らず。
     鮒《ふな》・きんかん・椎茸《しいたけ》、定《さだ》めて後段《ごだん》な、そば切《き》り、そうめん、うどんか、愚鈍《ぐどん》な小新発《こしんぼ》知《ち》。小棚《こだな》のこ下《した》の、小桶《こおけ》に、こ味噌《みそ》が、こあるぞ、小杓子《こしゃくし》、こもって、こすくって、こよこせ、おっと合点《がってん》だ、心得《こころえ》たんぼの川崎《かわさき》、神奈川《かながわ》、保土ヶ谷《ほどがや》、戸塚《とつか》は、走《はし》って行《い》けば、やいとを摺《す》りむく、三里《さんり》ばかりか、藤沢《ふじさわ》、平塚《ひらつか》、大磯《おおいそ》がしや、小磯《こいそ》の宿《しゅく》を七《なな》つ起《お》きして、早天《そうてん》早々《そうそう》、相州《そうしゅう》小田原《おだわら》とうちん香《こう》、隠《かく》れござらぬ貴賤《きせん》群衆《ぐんじゅ》の、花《はな》のお江戸《えど》の花《はな》ういろう、あれあの花《はな》を見《み》て、お心《こころ》を、おやわらぎやという。産子《うぶこ》・這《は》う子《こ》に至《いたる》まで、此《こ》の外郎《ういろう》の御評判《ごひょうばん》、御存《ごぞん》じないとは申《もう》されまい。まいつぶり、角《つの》出《だ》せ、棒《ぼう》出《だ》せ、ぼうぼうまゆに、臼《うす》・杵《きね》・すりばち、ばちばちぐわらぐわらと、羽目《はめ》をはずして今日《こんにち》お出《い》でのいずれも様《さま》に、上《あ》げねばならぬ、売《う》らねばならぬと、息《いき》せい引《ひ》っ張《ぱ》り、東方《とうほう》世界《せかい》の薬《くすり》の元締《もとじ》め、薬師《やくし》如来《にょらい》も照覧《しょうらん》あれと、ホ、ホ敬《うやま》って、ういろうは、いらっしゃりませぬか。

ความคิดเห็น • 2

  • @Annie_Tomorrow
    @Annie_Tomorrow 6 หลายเดือนก่อน +1

    子供の頃に発声の練習に使ったのが外郎売でした。
    あの頃を思い出してまたやってみたく色々な動画を探したのですがどうもしっくりくるものがなく、やっとしっくりきたのがこの語り口調でした!
    私があの頃聞いていて目標としていた語りは、まさしく概要欄に記載されていた通りの「伝達力、説得力、表現力に優れた外郎売」です。
    それを私は求めてたんだと気付かされました。
    毎日この動画を聴いて発声練習頑張りたいと思います。
    素晴らしい外郎売をアップしてくださり本当にありがとうございます。

    • @takuzo1964
      @takuzo1964  6 หลายเดือนก่อน +1

      ありがとうございます。
      公開した甲斐がありました。
      この動画はまだ出来が不充分なためもっと良いものをアップする予定ですのでお楽しみに。