芥川賞候補・仙台出身「書店員作家」が向き合った“災厄”「強烈にあのとき感じた感情が俯瞰して残っている」

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  • เผยแพร่เมื่อ 27 พ.ย. 2024
  • 19日、発表される第168回芥川賞の候補に選ばれたが、仙台市出身の佐藤厚志さんの「荒地の家族(あれちのかぞく)」です。東日本大震災を題材にしたこの作品に込めた思いを佐藤さんに聞きました。
    「知らない番号から電話」芥川賞候補に
    仙台市出身の作家、佐藤厚志さん(40)。2017年に小説「蛇沼」で新潮新人賞を受賞し作家デビュー。最新作「荒地の家族」が第168回芥川賞の候補に選ばれました。連絡があったのは先月、12月上旬のことだったといいます。佐藤厚志さん:
    「知らない番号からかかってきたときは心当たりがひとつしかないので、やったな、候補になったかなと思って電話をとりました」東北学院大学卒業後、20代から小説を書き続けてきた佐藤さんの作品が芥川賞の候補になるのは今回が初めてです。
    向き合った災厄とは・・・「強烈にあのとき感じた感情が」
    小説「荒地の家族」の舞台は亘理町。東日本大震災の津波で仕事道具を失い、その2年後には妻を病気で亡くした40歳の植木職人の男性が葛藤し、もがきながらも「災厄」と向き合い生活を立て直そうとする物語です。
    佐藤さん自身も、仙台市内の自宅で被災。震災発生から10年以上経ったいまだからこそ書くことができた作品だといいます。佐藤厚志さん:
    「頭の中に残っている風景とか、強烈にあのとき感じた感情が俯瞰して残っているものを拾えるかなと」
    幼いころから小説やマンガなど物語が好きだったという佐藤さん。佐藤厚志さん:
    Q(部屋に)本がたくさんあるんですね
    「そうですね、今読むものだけ手元に置いている感じ。あとの半分は実家に」
    作家としての顔のほかにもうひとつの顔があります。
    佐藤さんは「書店員作家」
    本に関わる環境に身を置きたいと2010年から仙台市内の書店で働いています。店頭には、佐藤さんの作品を集めたコーナーもあります。佐藤厚志さん:
    「並んでしまえば、書店員なので沢山ある商品の一部という感じでいま売りたい商品の一部を展開しているような感じで。うれしいですけどね。」
    書店員と作家、二足のわらじで作品を生み出してきた佐藤さん。芥川賞の候補作「荒地の家族」は忙しい日々の中、8か月程かけて書き上げました。佐藤厚志さん:
    「貯金するみたいに少しずつ書いていくみたいな感じ。(書店で仕事中に小説のフレーズが)思いついたらこそっと手帳にメモしてぴりってしてポケットに」
    震災を扱った小説を書くにあたって佐藤さんは、物語=フィクションではありながらも、嘘のない作品を書くよう心掛けたといいます。
    佐藤さんの願い「物語を純粋に楽しんでもらえたら」
    佐藤厚志さん:
    「作品に込められている震災の経験とかはできるだけ、離れてるものではなく身近なひとから聞いた話とかを具体的に拾って、できるだけ自分に近いところで書くようにした」「災厄」と向き合いながら懸命に生きていく人々の心情を丁寧に描いた作品、「荒地の家族」。読者には物語を自由に受け取ってほしいと話します。佐藤厚志さん:
    「物語を純粋に楽しんでいただけたら、それで本当に一番嬉しいし、そのなかでどこか一文でも単語一個でもいいから癒しというか読んでよかったなと思える箇所が一か所でもあれば書いてよかったなと思う」芥川賞の選考会は、19日に東京で開かれ、佐藤さんの「荒地の家族」を含めた5作品の中から受賞作が決まります。
    詳細は NEWS DIG でも!↓
    newsdig.tbs.co...

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