【全会一致で「不信任」】兵庫・斎藤知事の“覚悟”は? 辞職で税金「18億円」 解散なら「34億円」…ダブル選挙の推測も
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- เผยแพร่เมื่อ 9 พ.ย. 2024
- 兵庫県知事がパワハラなどの疑惑で内部告発された問題をめぐり、19日の県議会で不信任決議案が可決されました。知事は続投の意向を示してきましたが、10日以内に辞職するか議会を解散するかを判断することに。全国が注目した“運命の1日”を追いました。
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■今後については「これから考える」
全国から注目された兵庫県議会。19日夕方、斎藤元彦知事(46)への不信任決議案を可決しました。議会を終え、斎藤知事は報道陣の取材に応じました。
「この事実は私自身がしっかり受け止めなければならない。今の状況を招いているのは、私に責任があるというふうに思っております」
──反省すべき点はどこにあるとお考えでしょうか?
「法的に、内容含めてきちっとやってきた面はあると思いますけども、結果責任についてはしっかり負わないといけない」
「責任」という言葉を繰り返しましたが、今後については「これから考える」と述べるにとどまりました。
■議会の「ノー」に兵庫県民は?
知事に対して議会が「ノー」を突き付けたことを、兵庫県民はどう受け止めているのでしょうか。19日夜、神戸市で聞きました。
県民(19)
「そんなに反省の色が見えないので、不信任決議案が可決されたのは納得かなと」
県民(40代)
「もしリベンジするのであれば、いま潔く責任をとって辞めて、また再度選挙に臨む方がいいのかなと」
県民(50代)
「大きな県で活躍するにはそれなりの責任は伴うので、頑張る(続投する)ならもう一度応援したい」
■県職員アンケートで数々の「証言」が
事の発端は今年3月。元県民局長の男性が、斎藤知事によるパワハラやおねだりなどの疑惑を告発しました。しかし斎藤知事は、「うそ八百含めて」「公務員として失格」などとこれを強く批判。
斎藤知事の指示のもと、“犯人捜し”が行われたとされ、元県民局長は停職3か月の処分となり、その後死亡しました。
疑惑を否定し続けていた斎藤知事ですが、8月に公表された県職員へのアンケート(中間報告)には「パワハラ体質は日常茶飯事」「知事がエレベーターに乗り損ね『お前はボタンも押せないのか』と大声で怒鳴りつけた」など疑惑に関する数々の証言が寄せられました。
中には、「暴君」「瞬間湯沸かし器」という揶揄(やゆ)もありました。
相次いで浮上する疑惑について追及された9月6日の百条委員会では、机をたたく行為がどのようだったかという質問を受けました。斎藤知事は再現するように机を2回たたき、「行為としては大変申し訳なかったと思っております」と述べました。
「(告発文書が)公益通報に該当するとは今でも思っていません」と主張する場面もありました。
■“四面楚歌”も…連日表情を変えず
その後、県議会の議員全員から辞職を要求され、四面楚歌の状態になりました。それでも辞職はせず、連日表情を変えることなく取材に答えてきました。
ただ、感情が表に出た場面もあり、9月11日には「こういう状況になったのは申し訳ないという思いで…。自分自身に対して悔しい思いではあります」と涙を浮かべました。
■辞職求める声、支持者からの励ましも
こうした中、運命の1日が始まりました。19日午前10時ごろ、斎藤知事は改めて続投の意向を示しました。
「私の思いはしっかり改革を進めていくと。(県民から)4年間しっかりやってほしいということですから、それをやりたいという、その思いでいます」
県議会へ向かおうとすると突然、「斎藤さん、がんばってくださいね。みんな応援しているんですから」と、支持者から励ましの声をかけられました。
──きのう眠ることはできました?
斎藤知事
「そうですね。いろいろ考えたりはしましたけど、しっかり眠れました」
一方、議会の前には斎藤知事の辞職を求める人たちも集まっていました。
■県議「これ以上県政を担うのは不可能」
議会でまず行われたのは、補正予算案の審議。ここでも斎藤知事は、終始硬い表情でした。休憩を挟んで、議会が再開。午後4時すぎ、不信任決議案が提出されました。
戸井田祐輔県議は「県民の誇りを失墜させてしまった今、これ以上県政を担い続けることは不可能であると考えます」と提出理由を説明しました。
午後5時半ごろ、採決が始まりました。不信任決議案に賛成なら白、反対なら青の札を投じますが、積み重なるのは白い札のみ。結果は白票(賛成)が86票、青票(反対)が0票でした。議場からは拍手が起こりました。
86人全員が賛成しての可決。その瞬間も、斎藤知事は表情を変えることはありませんでした。この後、報道陣の取材にこう語りました。
「議員のみなさんには厳しい、そして苦しい判断をそれぞれされたと思います。私としては一人ひとりが自分の目の前を通る中で、お一人お一人思い出しながら感謝の気持ちを感じていたということですね」
■辞職でも解散でも…多額の税金が
今後、斎藤知事が取りうる選択肢は2つあります。10日以内に辞職することと、議会を解散することです。どちらを選択したとしても、必要となるのが県民の税金です。辞職した場合、次の知事を選ぶ選挙が行われ、かかる費用は約18億円です。
議会を解散した場合は県議会議員選挙を行うため、約16億円がかかります。その後、新たな議会で再び不信任案が可決された場合、知事は失職して知事選が行われるため、合わせて約34億円の税金が使われる可能性があります。
「税金の無駄遣いだ」との批判もあるため、一部の県議からは、知事が10日以内に議会を解散した上で辞職もし、県議と知事を同時に選ぶ「ダブル選挙」に挑むのではとの推測も出ています。この場合、投票所の設置が一度で済むことなどから多少費用が抑えられます。
■決断はいつ? 「一定の覚悟が必要」
いつ決断するのか問われた斎藤知事は「今日、先ほど不信任が可決されたばかりですので」と述べるにとどめました。
──解散も選択肢にありますか?
「決めるにもやはり一定の覚悟と、自分にとっての判断が必要ですから、それはこれからしっかり考えていきたいと思います」
判断のリミットは10日以内。斎藤知事はどのような覚悟を示すのでしょうか。
(2024年9月19日放送「news zero」より)
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