絵本 読み聞かせ 知育動画|セロ弾きのゴーシュ(セロひきのゴーシュ)/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

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  • เผยแพร่เมื่อ 14 ม.ค. 2025
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    昔ある街に、ゴーシュという青年がおりました。
    ゴーシュは町の楽団「金星音楽団」でチェロを弾く係でした。"
    "このところ楽団では町の音楽会の練習を続けていましたが、ゴーシュはあまりにも下手なためにいつも楽長におこられていました。
    「セロ、音程がおかしい!こまるなあ。ぼくはきみにドレミファを教えてまでいるひまはないんだがなあ。」
     みんなはきのどくそうにして、わざとじぶんの譜をのぞきこんだり、じぶんの楽器をはじいてみたりしています。"
    "コンサートの10日ほど前、ゴーシュは、セロを持ち帰って、夜に小屋で練習を始めました。
    真夜中になった頃、小屋の扉をたたく音がします。
    「ゴーシュ君か。」"
    "すうと扉をおして入ってきたのは、いままで5、6ぺん見たことのある大きな三毛ねこでした。
    「シューマンのトロイメライを聞いてあげましょう」"
    "なまいきに思ったゴーシュはあらしのような勢いで別の曲を弾き始めます。
    すると猫はパチパチパチッと目をしばたかせたかと思うと、いきなりどんと扉へからだをぶっつけ外に出ようと暴れだします。
    ゴーシュはしばらくおもしろそうに見ていましたが、
    「出してやるよ、もう来るなよ。ばか。」
     セロひきは扉をあけて、ねこが風のようにかやの中を走っていくのを見て、ちょっとわらいました。それから、やっとせいせいしたというようにぐっすりねむりました。"
    "次の日もゴーシュが小屋で練習をしているとかっこうが窓をコツコツと叩きます。
    「ドレミを教えてくださいな」
    ゴーシュは、セロをとりあげてボロンボロンと糸を合わせて、ドレミファソラシドとひきました。
    「ちがいます、ちがいます。そんなんでないんです。」
     かっこうはからだを前にまげてしばらくかまえてから
    「かっこう。」と一つ鳴きました。
     セロひきはまたセロをとって、かっこう かっこう かっこう かっこうとつづけてひきました。
     するとかっこうはたいへんよろこんで、とちゆうから、かっこう かっこう かっこう かっこうとついてさけびました。
     ゴーシュはそろそろ手がいたくなって、
    「こら、とり、もう用がすんだら帰れ。」といいました。
    かっこうは東の空へ飛んで帰りました。"
    "つぎのばんも、ゴーシュは夜中すぎまでセロをひいて、つかれて水を一ばいのんでいますと、また扉をこつこつたたくものがあります。
    開けると小さなたぬきが「こだいこを教えてくださいな」と言いました。"
    "たぬきはセロのこまの下のところを、ひょうしをとってぽんぽんたたきはじめました。それがなかなかうまいので、ゴーシュもこれはおもしろいぞと思いました。
    おしまいまでひいてしまうと、たぬきの子はしばらく首をまげて考えました。"
    "それからやっと考えついたというようにいいました。
    「ゴーシュさんは、この二ばんめの糸をひくときはきたいにおくれるねぇ。なんだかぼくがつまずくようになるよ。」"
    "ゴーシュははっとしました。
    「いや、そうかもしれない。このセロはわるいんだよ。」とゴーシュはかなしそうにいいました。
    「もういちどやってみましょう」
    ゴーシュはまた弾き始めました。たぬきの子はさっきのようにとんとんたたきながら、ときどき頭をまげてセロに耳をつけるようにしました。。そしておしまいまできたときは、今夜もまた東がぼうと明るくなっていました。"
    "「ああ夜が明けたぞ。どうもありがとう。」
    たぬきの子はたいへんあわてておじぎを二つ三つすると、急いで外へ出ていってしまいました。
    ゴーシュはぼんやりしていましたが、町へ出ていくまでねむって元気をとりもどそうと、急いでねどこへもぐりこみました。"
    "つぎのばんも、ゴーシュは夜どおしセロをひいてますと、明け方ちかくにまただれか扉をこつこつとたたくものがあります。
    ゴーシュは「おはいり。」といいました。
    すると戸のすきまからはいってきたのは、小さなこどもをつれた一ぴきの野ねずみでした。
    「先生、この子があんばいがわるくて死にそうでございます。先生、どうぞおじひになおしてやってくださいまし。」
    「おれがいしゃなどやれるもんか。」
    ゴーシュはすこしむっとしていいました。"
    "「先生、それはうそでございます。先生は毎日セロを弾いて、うさぎさんやみみずくさんの病気をなおしておいでになるではありませんか。」
    「なんだと、ぼくがセロをひけば、みみずくやうさぎの病気がなおると。どういうわけだ。それは。」
    「はい、ここらのものは病気になると、みんな先生のおうちのゆか下にはいってなおすのでございます。」
    「するとなおるのか。」
    「はい。からだじゅうとても血のまわりがよくなって、たいへんいい気持で、すぐになおる方もあればうちへ帰ってからなおる方もあります。」
    「よし。わかったよ。やってやろう。」"
    "ゴーシュは野ねずみのお母さんとこどもをつまんで、セロのあなから中へ入れてしまいました。
    それから弓をとって、なんとかラブソディとかいうものを、ごうごうがあがあひきました。
    しばらく聞いていたおっかさんねずみが「もう十分です!」と言うので、見てみるとぶるぶるぶるぶるふるえていました。すると突然目を見開き、
    「ああ、よくなった。ありがとうございます。ありがとうございます。」
    と嬉しそうに言います。"
    "ゴーシュはセロをゆかへおいて、戸だなからパンを一つまみむしって、野ねずみの前へおきました。
    野ねずみもたいへん感激し、だいじそうにそれをくわえてこどもをさきにたて、外へ出ていきました。
    「あああ。ねずみと話するのもなかなかつかれるぞ。」
    ゴーシュはねどこへどっかりたおれて、すぐぐうぐうねむってしまいました。"
    それから、6日目の晩、町の公会堂のホールでコンサートが開かれました。音楽団は、第6交響曲を演奏し、拍手の嵐を受けます。
    "観客はアンコールを求め、楽長はゴーシュに、「何か出て弾いてやってくれ」と頼みます。
    ゴーシュは「わたしがですか」とあっけにとられますが、舞台に戻り半ばやけになって演奏をしました。"
    "楽屋に戻ると楽長が嬉しそうに言いました。
    「ゴーシュ君、よかったぞお。みんなかなり本気になって間いてたぞ。十日前とくらべたら、まるで赤んぼうと兵隊だ。やろうと思えばいつでもやれたんじゃないか、きみ。」
    なかまもみんな立ってきて、「よかったぜ。」とゴーシュにいいました。
    おしまい
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