密着!鳥取県消防学校ファイナル 25人の消防士の卵が卒業へ
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- เผยแพร่เมื่อ 11 ธ.ค. 2024
- シリーズでお伝えしている鳥取県消防学校の密着取材。半年にわたる厳しい訓練の日々も残りわずか。訓練生たちは15日、卒業の日を迎えます。それぞれの思いを胸に日々訓練に励む若者たちの成長を追いました。
鳥取県消防学校。
今年4月に入校した25人の訓練生たちは、一人も欠けることなく入校から半年が過ぎました。
15日には卒業式を控えていて、いよいよ訓練も大詰め。
卒業式の日には、これまでの訓練の成果を家族などに披露することになっていて、この日はロープやはしごを使った訓練が行われていました。
例えば、こちらは11メートルの高さからロープを使って降りる訓練。高い所から低い所にいる要救助者のもとへ接触する際などに用いられる方法です。
今度は、低い所にいる要救助者を、はしごやロープなどを使って安全な場所へと引き揚げます。
一方、こちらは、高さ15メートルの場所に設置されたロープを渡る訓練。ロープの上に体を乗せて渡る方法や、ロープにぶら下がる形で手足を交互にかけて渡る方法などがあります。
そんな訓練中にも…
救助活動を行った防災ヘリが急きょ消防学校に着陸することに。訓練は一時中断されました。
防災ヘリで運ばれてきた傷病者は救急隊に引き継がれ、病院に搬送されていきました。
こうして、現場の緊張感を身近に感じる中で、少しずつ訓練生たちの気持ちにも変化が現れています。
鳥取県消防学校 訓練生 川端勇偉さん
「しっかり覚悟を持って、現場に出ていきたいなって最近思うようになってきています。人を助ける覚悟であったり、自分を守れなきゃ人は助けられないと思うので、そういった覚悟をしっかり持ちたいなと」
「覚悟を持って現場に出たい」。そう話すのは、川端勇偉さん19歳。入校当初は「閉所恐怖症」で壁にぶつかることもありました。
川端さんと田子教官
「やばいっす」
「どこら辺からおかしかった?」
「いまのはこっちにくるところ」
「ゆっくり呼吸しないとどんどん不安になっていった。おかしかったらもう外していいけん、我慢する訓練じゃないから」
夢だった消防士になるために…放課後に自主訓練を積み重ねるなど、諦めず努力を続けてきた川端さん。以前は入ることができなかった煙が充満した建物にも…空気呼吸器を装着して進入。
自分の苦手と向き合い、壁を乗り越えました。
鳥取県消防学校 訓練生 川端勇偉さん
「苦しい思いもあったり、楽しい思いもあったりしたんですけど、最後には誰よりも技術を持った学生で卒業したいと思っているので、頑張っていこうと思っています」
そして、思いを秘めた学生は、ここにも…
「高いところでロープを渡るので、恐怖心とかあるんですけど、克服するために練習している感じです」
入江大和さん23歳。
消防士を志した理由は、中学生のときに起きたある出来事がきっかけでした。
鳥取県消防学校 訓練生 入江大和さん
「中学3年生のときに父が倒れてしまったんですけど、そのときの救急隊の活動する姿を見て、私も人の命を救う側になりたいと思ったのがきっかけです」
突然訪れた、父親との別れ。心臓にかかわる病気だったといいます。
将来について考える入江さんの頭に浮かんだのは、父を助けようと駆けつけてくれた救急隊の人たちの姿でした。
鳥取県消防学校 訓練生 入江大和さん
「処置をする姿はもちろんですけど、僕や母親に声をかけてくださって、安心させるようにしてくれたのが印象的に残っています」
高校卒業後は大阪の専門学校に進学。そこで「救急救命士」の資格を取得し、卒業後は鳥取県消防学校に入校しました。
半年間の訓練期間を経て、消防士としての自覚も少しずつ芽生えてきたといいます。
鳥取県消防学校 訓練生 入江大和さん
「最初は憧れという気持ちだったんですけど、これからは自分が現場に向かうので絶対救ってやるっていう気持ちを持っています。自分が中学3年生の時にされたように、人の気持ちにも寄り添って、そういう面でも救えるような消防士になりたいと考えています」
憧れる気持ちから目指した消防士という職業は、常に危険と隣り合わせ。命がけの仕事に、もちろん不安もあります。
鳥取県消防学校 訓練生 入江大和さん
「おもしろくて優しくて、良いお父さんでした。もう少しで卒業して、現場に出るので、危ない場所に行ったりもあるんで、上から見といてほしいなと思っています」
それぞれの思いを胸に、15日、卒業の日を迎える25人の訓練生。これまでの訓練の成果を披露する「卒業査閲訓練」は一般公開されるということです。
【BSSニュース】
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【TBS NEWS DIG】
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