絵本 読み聞かせ 知育動画|金のガチョウ(きんのがちょう)/童話・日本昔話・紙芝居・絵本の読み聞かせ朗読動画シリーズ【おはなしランド】

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  • เผยแพร่เมื่อ 3 ธ.ค. 2024
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    ★☆★☆★☆★☆★☆★☆
    ★金のがちょう
    きこりのおうちに、三人兄弟がいました。
    末っ子はドジっ子と呼ばれて、いつも皆からからかわれ、笑われていました。"
    さて、一番上の息子が森へ木を切りにいこうとすると、おなかがすいたり喉がかわいたりしないようにと母親がきれいな甘いケーキと葡萄酒をひと瓶持たせてくれました。
    "森へ入ると、小人のお爺さんに会いました。
    小人は「こんにちは、ポケットからケーキをひとつくれませんか?それから葡萄酒を一口飲ませてください。私はとてもおなかがすいて喉が渇いているのです。」と言いました。
    しかし、賢い息子は「もしお前にケーキと葡萄酒をあげたら、私のがなくなるじゃないか、あっちへ行けよ」と答えて、小人を残して行ってしまいました。"
    しかし、木を切り倒し始めるとすぐに手元が狂って腕を怪我してしまい、家へ帰らなければならなくなりました。これは小人の仕業でした。
    "次に二番目の息子が森へ入りました。
    母親は一番上の息子と同じようにケーキと葡萄酒をもたせました。するとまた、小人のお爺さんが同じように息子に会い、ケーキを一切れと葡萄酒を一口頼みました。
    しかし二番目の息子もとても賢く、「お前にあげたら自分のがなくなるよ。あっちへ行け。」と言って、小人をおいて行ってしまいました。
    ところがすぐに罰がくだって、木を2,3回打つと斧が脚にあたって怪我をしてしまい、家に連れ帰ってもらわなければなりませんでした。"
    "そんなさなか、ドジっ子は「お父さん、僕も木を切りに行かせて。」と言いました。
    父親は「お前の兄たちはそれで怪我をしたんだぞ。お前は手をだすな。お前は木こりのことを何も知らないんだよ。」と答えました。
    しかし、ドジっ子がいつまでも頼むので、とうとう「じゃあ行きな。怪我をしたらもう少し賢くなるだろうよ。」と父親は言いました。
    母親は水で作り灰で焼いたケーキと、酸っぱいビールをひと瓶もたせました。"
    "森へ着くと、他の兄弟と同じように小人のお爺さんと出会いました。
    挨拶をすると「ケーキを一切れと葡萄酒を一口ください。私はとてもおなかがすいて喉が渇いているのです。」と言いました。
    ドジっ子は「灰のケーキと酸っぱいビールしかないが、それでもよかったら一緒に座って食べましょう。」と答えました。"
    "ドジっ子は小人のとなりに座り、灰のケーキを引っ張りだすと、不思議なことに、それは素敵な甘いケーキになり、酸っぱいビールは上等の葡萄酒になっていて、二人はケーキと葡萄酒を楽しみました。
    そのあと小人は「お前は持っているものを喜んでわけるやさしい心をもっているから幸運をあげよう。あそこに古い木がある、それを切ってごらん。そうすれば根のところから何か見つかるよ。」と言い、去っていきました。"
    "ドジっ子は、小人に言われた木を切ってみました。木が倒れると、その木の根の中には、純金の羽をしたガチョウが座っていました。
    ドジっ子は金のガチョウを抱え上げ、その晩泊ろうと思った宿屋に一緒に連れて行きました。"
    "さて、宿の主人には三人の娘がいました。娘達はその素晴らしい金のガチョウを見てひと目で気に入り、金の羽を一枚欲しいと思いました。
    一番上の娘は「必ず羽を手に入れるチャンスがあるわ」と思い、ドジっ子が外出するとすぐ、ガチョウの羽を掴みました。
    しかし羽が抜けるどころか、指と手が金のガチョウにピッタリとくっついてしまいました。"
    "つづいて二番目の娘もやってきました。
    ガチョウの羽を取ろうと姉に触れた途端、同じようにピッタリくっついて離れなくなってしまいました。
    とうとう三番目の娘も同じ目的でやってきました。
    二人の姉が「離れていて、お願いだから、離れて!」と叫んでいましたが、なぜ離れていなければいけないのか、わかりませんでした。"
    "「お姉さん達がそこにいるんだから、私も一緒にいるわ。」と、二人に駆け寄りました。
    しかし姉にふれると、すぐにくっついたままになりました。そして、そのまま夜になり三人はガチョウと一緒に一晩過ごさなければなりませんでした。"
    "次の朝、ドジっ子は金のガチョウにぶら下がっている三人の娘のことは気にせず、ガチョウを脇の下に抱えて出発しました。そのせいで娘たちは、ドジっ子の脚が向くまま、はい左、はい右、とずっとドジっ子を追いかけるしかありませんでした。
    しばらく進むと、野原の真ん中で牧師と会いました。牧師はこの行列を見て「一体どうしたのですか?」と聞くと、娘達は口ぐちに「手が離れないの!」と答えました。
    それを聞いた牧師は「いま助けてあげましょう。」と言い、引き離すために手で一番下の娘を掴みました。ところが、牧師は娘に触れるとすぐ同じようにピッタリくっついてしまい、自分も後ろから走ることになってしまいました。"
    "まもなく寺男が通りがかり、主人の牧師が三人の娘のあとを走っているのを見ました。
    これを見て驚き「牧師さん、そんなに急いでどこへ行くんですか?今日は洗礼があるのを忘れないでくださいよ。」と叫びました。そしてあとを追いかけて、牧師の袖をとりましたが、寺男もまたしっかりくっついてしまいました。
    五人が次々とつながってとことこ走っているとき、二人の農夫がくわをもって畑からきました。牧師は農夫に叫んで、自分と寺男を離してくれと頼みました。しかし、農夫たちが寺男に触れた途端、またピッタリくっつき、ドジっ子とガチョウのうしろを走る人は七人になりました。"
    "その後まもなく、ドジっ子はある町にやってきました。そこは、全く笑わないと評判の娘がいる王様が治めていました。
    この王様は娘のために、娘を笑わせることができた者は娘と結婚してよいというおふれを出していました。"
    "ドジっ子がこれを聞いて、金のガチョウとガチョウにつながった行列と一緒に王様の娘の前に行きました。
    王女さまは七人が次々とつながってどんどん走っているのを見ると、突然大きな声で笑い始め、笑いが止まらないのではないかと思うくらい笑い続けました。"
    みごと王女さまを笑わせることが出来たので、ドジっ子は娘を妻に欲しいと申し出ましたが、王様はドジっ子が気にいらず、さまざまな言い訳をして、しまいには「地下室いっぱいの葡萄酒を飲める男を連れて来られたら結婚を考えよう。」と言いました。
    "ドジっ子は、きっと小人のお爺さんなら助けてくれると思い森へ行きました。
    すると自分が木を切り倒した場所に、一人の男が座っているのが見えました。その男はとても悲しい顔をしていました。
    ドジっ子が「何をそんなにひどく考えているんだい?」と尋ねると、男は「とても喉が渇いてたまらないんだ。持っていた一樽の葡萄酒もいま飲んでしまったばかりで…」と答えました。
    「それそれ!手伝えるよ。僕と一緒にきてくれ、そうしたら満足するよ。」とドジっ子は言いました。"
    "ドジっ子が男を王様の地下室に連れていくと、男は大きな樽の上にかがみ、わき腹が痛くなるほど飲みに飲んで、その日の夜には樽の中身を全部をカラにしてしまいました。
    王様の言いつけを果たしたドジっ子は、もう一度花嫁を欲しいとお願いに行きました。
    しかし王様は、みんなが「ドジっ子」と呼ぶやつと娘を結婚させるのが悔しくて、新しい条件を出しました。
    それは、大きなパンをひと山まるまる食べることのできる男を見つけなければならない、というものでした。"
    "それを聞いたドジっ子は、すぐに森へ入って行きました。
    すると、また木を切り倒した場所に、体を革紐で縛り上げて、つらそうな顔をしている男がいました。
    どうしたのかドジっ子がたずねると、男は「ひと釜分まるまるロールパンを食べたんだが、何の腹の足しにもならん。腹が減って暴れてしまわないように、体を縛っているんだ。」と答えました。
    これを聞いてドジっ子は喜び、「一緒に来てくれ。腹いっぱい食わしてやるよ。」と言いました。"
    "ドジっ子は男を王様の宮殿に連れていくと、大きなパンの山が焼かれていました。森から来た男はその前に立ち食べ始め、その日の夜までにパンの山はまるまる消えてしまいました。
    また王様との言いつけを果たしたドジっ子は、花嫁が欲しいと3回目のお願いをしました。
    しかし王様はまたもや逃げ道を探し「陸の上と水の上を航海できる船でもどってきたらすぐ、娘を妻にあげよう。」と言いました。"
    "ドジっ子がまっすぐ森へ入って行くと、前にケーキをあげた小人のお爺さんが座っていました。
    ドジっ子の欲しいものを聞くと、小人は「お前が食べ物と飲み物をくれたから、その陸の上と水の上を航海できる船をやろう。こうするのはおまえがかつて私に親切だったからだよ。」と言い、なんと小人は陸と水を航海できる船をくれました。"
    "ドジっ子は約束通り、陸の上と水の上を航海できる船にのって戻ってきました。王様はそれを見たとき、もう娘をやらないわけにはいきませんでした。
    その後、ドジっ子と王様の娘の結婚式が行われ、しばらくして王様が死んだあと、ドジっ子は王国を受け継いで長い間妻と一緒に幸せに暮らしました。
    おしまい
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