NHK Trophy 2023 Shoma Uno & Yuma Kagiyama Interview before EX

2023年NHK杯エキシビション前に行われた宇野昌磨選手、鍵山優真選手のトークコーナーです。MCは高橋成美さんです。
S：宇野昌磨選手　Y：鍵山優真選手　
N：高橋成美さん　T：鳥海アナウンサー
N　男子シングル宇野昌磨選手、鍵山優真選手です。よろしくお願いします。
Y・S　よろしくお願いします。
T　一晩明けましたけれども、鍵山選手が優勝、宇野選手が2位という結果ですけれども、激闘から一夜明けました。どうですか？お二人落ち着きありますか？まだ興奮は続いていますか？
Y　そうですね。昨日ホテルに帰ってから自分の演技、そして評価に対して冷静に考えました。で、やっぱり自分の演技に対して納得するものはあっても、満足はまだまだしてないので、次のファイナルに向けてもっともっとレベルアップできたらいいなっていうふうに思ってます。
N　素敵なコメントです。宇野さんはいかがですか？
S　はい。僕も自分の演技を昨日振り返ってみて、すごいよかったなって思っていますし、中国杯からこのNHK杯すごい短い期間だったんですけれども、しっかりステファンと共にいい練習を積めて、いい試合をできたんじゃないかなと思います。
N　ありがとうございます。
T　せっかくですからよかったと仰る宇野選手のフリー見ていきましょうか。是非宇野選手に色々解説をしていただきたいんですけれども。
【フリー映像を見ながら昌磨くんの解説】1:28〜
(演技の映像がアップできないのでワイプの部分のみ切り抜いています。映像が粗くなってしまい申し訳ありません🙏)
T　高橋さん、いい演技でしたよね。
N　いい演技でした。
S　ありがとうございます。
N　キレのある3A-2A。気分教えて？
S　そうですね…ループとフリップとアクセルないなって思いました(笑)
N　今の気分じゃなくてこの時の(笑)
S　そうですね。すごい落ち着いてたんですけど、でも久々に試合で集中しましたね。
N　今まで集中してなかったんですか？
S　そうです(笑)最近全然集中してなくて、全然練習通りでって感じだったんですけど、やっぱり優真くんの影響がすごい大きかったかなと思いますね。やっぱり彼にとっても刺激になれる選手でいたいっていう気持ちもあったので、すごいフリーは久々に6分間練習からあんまり周りとか自分の演技も覚えてないっていう感じで集中したのは久々だなと思ってます。
N　そうなんですね。そんな久々見れたの幸せです。
S　ありがとうございます。
N　演技中は疲れたりはしないんですか？
S　んー、まぁ体力はちょっと最後のジャンプ自信なかったんで、けっこう体力どうなるかなとは思っていたんですけど、最後しっかり4Tのリカバリーまでできましたし、本当に演技内容共にすごいよかったんじゃないかなと思います。
N　すごくよかったです。
S　ありがとうございます。
(演技を終えて笑顔)
T　この表情はどう読み取ればいいですか？
S　そうですね。すごい僕は満足してました。本当にイメージしてきたものと練習、それがしっかり試合で体現できたっていうのはすごく嬉しく思います。
N　宇野さんは今シーズンの目標で「演技後に自分が昂る姿、喜ぶ姿を見せてこそ感動が伝わる」と仰っていました。会場の皆さん伝わりましたか？
(会場から拍手)
N　わー！伝わったそうです、宇野さん！
S　そうですね。ただ僕そんなに昂ってなかったですし(笑)まぁその昂る演技が自分でできるように今後頑張りたいと思います。
N　宇野さんは「ありがとうございます」と言っています！
S　(笑)ありがとうございます。
T　さぁそして鍵山選手の今大会も振り返っていこうと思います。
【優真くんのショート、フリーの映像を見ながら解説】4:04〜
(演技の映像がアップできないのでワイプの映像のみ切り抜いています🙏)
T　このショートプログラム鍵山さん素晴らしい演技でした。
Y　今シーズン初めて4回転2本でこのNHK杯を迎えたので、少し緊張はあったんですけど、それでも自信の方がすごく大きかったので、練習通りできたかなと思います。
N　ショートの一発目のサルコウ、少し外にぶれたように私には見えたんですけど、どういう感覚でしたか？
Y　まぁいつも通りだなっていう、練習通り。たまに軸ずれたりするんですよ。それでも気合で着氷して…みました。
N　最高です！
Y　ありがとうございます。
T　で、こちらが昨日のフリー。
N　始まる前とかどんな気持ちでしたか？
Y　最終滑走だったので少し緊張感持ちながらも落ち着いてやろうって思ってました。
N　全体的にジャンプが全てふわりと体重がなくなったように見えたんですけど、どうしたんですか？
Y　(笑)そうですね。本当に気をつける所だけ気をつけて、4Sとかはもうこれ以上ないぐらいのいい出来だったので本当によかったと思います。
N　鳥肌が立ちました、4S。すごいよね、スケートってすごいよね、そういうところが。
Y　そうですね。本当に構えのスピードに乗ったまま着氷することができたので、すごく気持ちよかったです。
N　いいな。味わってみたいです。StSqかっこいいですね。どうしてかっこいいんですか？
Y　本当にやっぱりフリーの一番の見所というか、最後の盛り上げる部分なので、けっこう足とかきつかったんですけど、それでも曲に負けないように思いっきりステップ踏みました。
N　すごいなぁ…隙がないですよね。
Y　本当に休憩する場所がないので、とにかく繋ぎ繋ぎでしっかり呼吸を意識しながら滑ってました。
N　伝わってきました。スピン2連続って目回りません？
Y　もう慣れましたね。何回か最後スピン2つっていうのはやって来てたので、そこら辺は慣れでなんとかしました。
N　さすがです。
(フリーの演技後に天を仰ぐ優真くん)
N　ここ何を考えてたか教えて下さい。
Y　そうですね。まぁアクセルのミスはあったんですけど、それでもしっかりと3回転半締めてのミスだったので、最後までやり切ったっていう思いと、あとはやっぱりあまり練習で転ぶことがなかったので、やってしまったなという思いがありました。
T　鍵山さんの演技を支えたのはカロリーナ・コストナーコーチの存在も大きかったんじゃないかなと想像するんですけれども、その辺りどうだったですか？
Y　そうですね。演技前に父から「気をつける所だけしっかりと気をつけて」というふうに言われて、カロリーナ先生からは「もういつも通り、“完璧”じゃなくて“素晴らしい”を目指そう」というふうに言われてたので、そういった所ですごく安心感もあって、そんなに不安もなく、この演技に集中することができました。
【お互いの表現について】7:50〜
N　今シーズンお二人とも表現力に力を入れているとお聞きしましたが、お互いの表現力をどう見てますか？まずは宇野くんからお願いします。
S　はい。僕はもう今年1年でよりすごく上手く…僕が評価するのもあれですけど、本当に上手になったなって思います。語彙力ないんですけど…本当に上手いなって思わされる部分ばっかりで、僕すごいあのフリーのステップの部分がすごい好きで、相当たぶん見た目より体力めちゃきついと思うんですけど、あれだけ動けるのはすごいですし…まぁ、すごいです。
(にっこり嬉しそうな優真くん😊)
N　嬉しそう。ありがとうございます。では鍵山選手から見た宇野選手の表現力は？
Y　そうですね。本当に僕は宇野選手の表現力をすごく尊敬していて、やっぱり宇野選手にしかできないスケート、表現力…曲によって表現を、スケートを使い分けたりとか、そういった部分をすごく尊敬しているので、本当に僕もそういった選手になれるように頑張りたいなと思ってます。
N　ありがとうございます。
【あなたの憧れの人は？】9:13〜
N　ここからお二人に共通のテーマをお聞きします。共通のテーマは「あなたの憧れの人は？」なんですけれども、フリップを書いてきていただきました。
T　まずはせっかくなので宇野さんいきましょうか。
(“ステファン”と書かれたフリップを出す昌磨くん)
S　ステファンです。
T　それはステファン・ランビエールコーチですね？その心は？
S　そうですね。僕はステファンの演技を見たのがこの3年、4年ぐらい前になるんですけれども、「こんなに上手いんだ」って思いましたし、そして今見ても僕がこのような演技をするスケーターになるのは絶対無理だなって思いますし、それぐらいスケートも上手いですし、あとは人間性も僕はすごい好きで、あのー何だろ…すごいリンクサイドとか見てるとすごい熱いところもありながら、なんか何だろ…すごい抜けてるじゃないですけど。今回のフリーの前も彼めっちゃ落ち込んでたんですよ、デニスの演技後だったんで。僕にはもうすごい励ます感じの言葉をかけてもらってたんですけど、「すごいステファンの元気の無さが伝わってくるよ」って返しました(笑)
T　でもリンクサイドでは元気いっぱいでしたよね。
S　そうですね。もう「僕の演技でまた元気を出させて！」って言われたので、すごい喜んでくれてよかったです。
N　ありがとうございます。では続いて鍵山さんは憧れの方は誰ですか？
(“宇野選手”と書かれたフリップを出す優真くん)
S　僕?!(笑)
T　宇野さんもちょっと驚いてました。
N　(理由を)教えて下さい。
Y　本当にあのー、こうやってあの…僕は本当にジュニアの時から宇野選手のスケートをすごく尊敬していて、やっぱりスケートの重みだったりとか、表現力っていうのがすごく憧れの部分でもあったので、本当に今でもこうやって一緒に練習したりすると「すごいなぁ」っていうふうに思いますし、練習量とかも本当にすごくて、で、やっぱり先輩としてもすごく親しく接してくれるので、すごく優しい先輩だなっていうふうに思ってます。
N　ありがとうございます。宇野さんは本当に優しい先輩ですよね。思います。こういう先輩欲しい。
S　いや(笑)そんなに優しくないですよ、僕。本当に。本当に何だろ…優しい人にしか優しくないので。その温度差がすごいんですけど。でもあの、僕は本当に優真くんがこういう発言をしてくれてるのが、2年前僕が再び競技をもっと(頑張って)…尊敬される選手でいたいって思わされるきっかけだったので、すごいこういうこと言っていただけたのがすごい僕のモチベーションになり、今の自分があるかなと思います。
N　ありがとうございます。
T　じゃあお二人、グランプリファイナルも是非頑張って下さい。鍵山優真選手、そして宇野昌磨選手でした！
Y・S　ありがとうございました。