【第119回作曲作品発表会】昇翔想画 〜打楽器七重奏のための〜 / 三木柚穂

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  • เผยแพร่เมื่อ 8 พ.ย. 2024
  • 昇翔想画 〜打楽器七重奏のための〜 / 三木柚穂(作曲専攻4年)
    -演奏-
    Percussion 1:丸山 倫
    Percussion 2:中田 龍河
    Percussion 3:中田 優愛菜
    Percussion 4:今村 優音
    Percussion 5:大金 俊貴
    Percussion 6:松本 笙吾
    Percussion 7:李 昂気
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    皆さんは晴れ男・晴れ女ですか?それとも、雨男・雨女?雨男・雨女の方は、大切なイベントの日に雨が降ってしまってうんざりされた経験もあるのではないでしょうか。
    しかしそんな皆さんは、もしかしたら龍に愛されているのかもしれません。
    龍は古来より水を司るとされ、人々に畏怖されてきました。一見恐そうな顔をした龍ですが、実は心優しく、人間好きな生き物なのだそうです。龍には「龍神」と呼ばれる格の高いものから、我々の日常生活をサポートしてくれる身近なものまで様々なのだとか。そして彼らはいつも、幸福を求めて必死にもがく私たちに、ヒントとなるメッセージをくれるのです。『昇翔想画 〜打楽器七重奏のための〜』では、人間を想う厳しくも優しい龍を描きました。
    この5分程度の短い作品は、透き通った水辺の世界、人間の素朴な生活、猛々しい龍の姿の3つの場面から成ります。水辺の場面では金属製の楽器が主体となっており、透明感のあるキラキラした音が飛び交い、溶け合います。次の場面では対照的に、マリンバやウッドブロックの飾り気が無い木の音色が、人間の営みを表しています。弾むようなリズムに乗ったヘテロフォニーの旋律は、よくよく聴いてみると「来る日も来る日も同じことの繰り返し。未来の見えないつまらない生活に、望んだ幸福は離れていくばかり!」と嘆き叫んでいるよう。
    そして堂々と登場する龍の音楽。この場面は8分の4拍子で書かれていますが、これは4と8という数字が龍を表すことに由来しています。また、曲中にはウォーターフォンというマイナーな楽器が登場します(もしかしたらホラー映画などで聞いたことのある音色かもしれません)。水をまとった壮麗な龍が駆け巡る様子を、この音楽に託しました。
    龍が去った後は静かな水辺の世界が戻ってきます。人々はここに、残像を見るのです。
    今回の作品は、お聴きいただく方々にとって親しみやすい音楽となるよう心掛けました。どうか最後までお楽しみいただけましたら幸いです。
    (三木柚穂)
    ー2023年6月23日「第119回 作曲作品発表会」プログラムノートより
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