「巨大地震を考える」(1) 南海トラフ地震対策と臨時情報 福和伸夫・名古屋大学名誉教授 2024.9.5

8月8日に宮崎県沖の日向灘でマグニチュード7.1の地震が発生し、「南海トラフ地震臨時情報（巨大地震注意）」が出た。解除までの1週間、巨大地震発生への緊張が高まり社会生活にも影響を与えた。
巨大地震のメカニズムや防災・減災、東日本大震災の教訓を風化させないためにメディアに何ができるのかなどについて考えるシリーズの第1回として名古屋大学名誉教授で地震工学が専門の福和伸夫さんが「南海トラフ地震対策と臨時情報」をテーマに登壇した。「臨時情報は一つのきっかけづくりになる。臨時情報の是非を問うのではなく、事後への備えとしてどう活用していくのかを議論してほしい」と強調した。
福和さんは臨時情報の制度設計に携わったほか、現在は内閣府中央防災会議「南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ」の主査として、被害想定の見直し作業を進めている。
司会　倉澤治雄　日本記者クラブ企画委員